まずはお客さまや一般消費者に知ってもらうことから。広報としてJQAの価値を社会に
三枝が所属する企画部広報課は、JQA全体の広報業務を担う部署。計5名という少数精鋭のチームで、お客さまや一般消費者に「どうすればJQAの存在や価値を伝えられるか」を考え、さまざまな施策に取り組んでいます。
「広報課は、社外向けと社内向けという両軸のアプローチで日々活動しています。私の担当業務のひとつに、BtoB企業であるJQAの認知度を高めるための施策の検討や実行があります。
一般消費者や学生の皆さんにもJQAを知っていただくために、大阪にある『おおさかATCグリーンエコプラザ』で常設ブースを出展したり、子どもたちに地球環境について考えてもらう機会を届ける『JQA地球環境世界児童画コンテスト』を運営したり。伝統ある活動から新しい試みまで幅広く担当しています。社内広報では、社内報の企画・制作を担当しています」
全国の営業部署が出展する展示会の取りまとめも、三枝の重要な業務。東京ビッグサイトなどで開催される大規模な展示会では、5〜6つの事業部門のハブとなり、展示内容の調整や運営ルールの策定を主導します。
また、最近注力しているのは、社内の広報担当者のネットワーク構築。新たな会議体を発足し、JQA全体の広報力の底上げをめざし、各事業部門に所属する広報担当者とのコミュニケーションや情報交換を強化しています。
「仕事は1人で完結できるものではなく、社内外の多くの人と関わり、足並みを揃えて同じ方向を向くことで、初めて大きな成果が生まれると考えています。この考えを大事にするようになったのは、高校時代、野球部のマネージャーを務めた経験があるからかもしれません。
決して強豪校ではありませんでしたが、上下関係や連帯責任を重んじる環境だったため、『チームのために自分がどう動くべきか』『周りとどう連携すべきか』を常に意識していました。あの時に身についたチームワークの精神が、今の私の働き方の土台になっています」
どんな経験も自分次第で糧になる──営業時代に学んだ大切なこと
大学時代は、「何事も主体的に動くこと」を意識していたという三枝。元々は控えめな性格でしたが、イギリス留学を経験したり、新聞社や市役所でアルバイトをしたり、「楽しそう」「今後の人生に活きそう」と感じたことには積極的に挑戦してきました。
「就職活動で軸にしたのは、『社会に欠かせない商品やサービスを提供しているBtoB企業』。縁の下の力持ちのような会社の方が、自分の性格にマッチする気がして、そのような中で出会ったのがJQAでした。選考過程では、人事の方たちの柔らかい雰囲気と学生に寄り添ってくれた姿が印象に残っています。ここなら自分らしく働けると確信し、入構を決めました」
2021年に入構した三枝が最初に配属されたのは、計量計測センター カスタマーサービス部 営業課。製造業のお客さまの中でも、主に品質保証・品質管理を担当する方々へ計測器の校正サービスを提案します。
単に「JQAで校正をしませんか?」と売り込むのではなく、先方の計測器管理の状況や品質管理体制を理解し、時には教育支援など複数のサービスを組み合わせながら解決案を提示します。一口に営業と言っても、お客さまと伴走しながら品質保証・品質管理の向上に貢献することができるとても奥が深い仕事です。
「入構1年目で、1人で外回りをするようになったころのことです。これまで取引がほぼなかったお客さまから突然お問い合わせが入り、計測器約800台分の見積もりを作り提案したのですが、私の力不足で1台も受注には至りませんでした……。
労力をかけた分、結果が出なかったことは正直残念でした。ただ、見積もりを作る過程で計測器について調べたり技術者に相談した経験は、知識を深めたり社内のネットワーク構築につながる良い機会になりました。どのような業務も自分次第で無駄にはならない──そう思えた出来事でした」
2~3年目には、大口顧客の調達部長に向けた提案やプレゼンにも挑戦。若手にもチャレンジングな舞台を用意してくれる環境で、三枝は重要な気づきを得ます。
「とくに最初のころは、サービスを提案することに必死で、相手の立場に立った視点が足りなかったなと振り返っています。役職が上の方ほど『組織全体にどのようなメリットがあるのか』という広い視野で判断します。相手が欲する情報や価値を考え、それに合った訴求をすることが大切なのだと学びました」
また、営業活動がメインではあるものの、当時から広報関連の業務にも積極的に取り組んでいました。
「広報ツールの作成、各種イベントの主催や運営、自治体や商工会議所との関係構築など、JQAの存在意義をステークホルダーへ伝えるための活動も行っていました。知識や経験も少なく手探りの状態ではありましたが、周囲のサポートを得ながらさまざまな施策に挑戦しました」
営業現場を知る強みを武器に、広報へ。JQAと社会、経営層と職員をつなぐ架け橋に
3年間の営業経験を経て、2024年から広報課に異動した三枝。「まだまだ満足のいく働きはできていない」と前置きしながらも、広報としての成果を振り返ります。
「複数の事業部門が合同で出展する展示会で取りまとめ役を務めた時は、30名以上のメンバーを巻き込みながら、ブースのデザインを考えたり、当日の運営のルールを決めたり。さまざまな部署と協力しながら仕事を進める上では、営業時代の経験やつながりが役に立ったと思います。結果としてみんなで掲げていた目標を達成できた時は、大きな充実感を得ることができました。
また直近では、大阪・関西万博のブースで、JQAの環境活動について発表する機会もいただきました。普段とは違う層のお客さまにも、私たちのことを知ってもらう良いきっかけになったと思います」
さらに三枝は、これまでのやり方に囚われず業務改善にも積極的に取り組んでいます。1999年から続く「JQA地球環境世界児童画コンテスト」について、職員にもっと魅力を知ってもらいたいと考え、「オンライン投票システム」を構築しました。
「最終審査に残った200点あまりの作品を本社に展示し、毎年職員向けの内覧会を開催しています。これまでは本社にいないと鑑賞できませんでしたが、国内外の全拠点の職員にオンラインで公開し、気に入った作品を投票できるようにしました。
いかにコストを抑えつつ、社内のエンゲージメントを高められるかを意識し、上司や同僚にフォローしてもらいながらシステムは社内で構築しました。まだ駆け出しの取り組みのため、今後さらにブラッシュアップしていきたいと思います」
営業が「お客さま」に深く向き合う仕事なら、広報は組織全体を俯瞰し、「社会や職員」にメッセージを届ける仕事。それぞれのやりがいについて、三枝は次のように感じています。
「JQAの営業は、個人で数字を追うだけではありません。たとえば私が所属していた計量計測部門では、お客さまの業界別にワーキンググループが存在し、さまざまな拠点に所属するメンバーが定期的に集まります。業界ごとに異なる動向やニーズをキャッチし、いち早くサービスに取り入れられるように、日ごろから調査・施策を実行しています。新しいサービスを開発したり成果をあげるためにみんなで一丸となって活動するのは、魅力的でやりがいを感じる点でもありました。
広報は、組織全体のことを考える立場であり、自分の担当した業務が社内外の広範囲に影響し、JQAのイメージに直結することも。また、経営層と職員をつなぐ架け橋のような役割も求められます。影響力の大きい仕事だからこそ慎重に進めなくてはいけませんが、時代や業界のトレンドに乗り遅れてはいられません。
また、私たちのサービスは総称して『適合性評価』と呼ばれますが、その社会的価値をもっと多くの人に知ってもらいたいので、JQAの広報はまだまだ成長過程だと思っています。社内外との調整やタスク管理など、個人としても業務遂行力を高めていきたいので、現状に満足せずこれからも仕事を楽しみたいです」
私らしい挑戦を、尊敬する上司が後押ししてくれた。誰もが誇りを持って働ける組織に
2027年に創立70周年を迎えるJQA。三枝の視線は、さらにその先の100周年という未来まで捉えています。
「短期的な目標としては、まずは来年の70周年に向けた施策を着実に進めていきたいと思います。そして私が定年に近づくころ、JQAはちょうど100周年を迎えます。その時、全職員が『JQAに入って良かった』と心から思えるようにすることが長期的な目標です。『見えない価値を 見える証に』という私たちのコミュニケーションワードが浸透し、誰もが誇りを持って働ける環境を、広報という立場からつくっていきたいですね」
入構以来、挑戦する姿勢を大切にしてきた三枝。その背景に、2人の上司の存在を挙げます。
「営業時代の上司も、現在の広報課の上司も、見えないところでの調整やミスをしたときのフォローなど、私がのびのびと挑戦できるように日々支えてくれました。私のキャリアを自分事のように考えてくれ、『三枝さんがやりたいことは何?』『この仕事、担当してみない?』と日ごろから問いかけてくれます。『いつか広報の仕事に挑戦してみたい』という私の希望が叶ったのも、おふたりのおかげ。とても尊敬していますし、その期待に応えたいという気持ちが私の原動力ですね」
最後に、就活生へのメッセージを求めると、三枝は柔らかな笑顔でこう答えます。
「学生時代の経験は、今はバラバラの『点』に見えるかもしれません。ですが、社会に出て目の前のことに一生懸命取り組んでいると、ある時それらが『線』としてつながり、自分らしさが生まれる瞬間が必ず来ます。なので、興味があることには迷わず飛び込み、まずはいろいろなことを経験してみるのがいいと思います。
JQAは、職員一人ひとりの適性や志向に寄り添ってくれる、働きやすい組織です。技術を極めたい人も、新しい挑戦をしたい人も、手を挙げればチャンスは巡ってくるのではないかと思います。自分らしい働き方や挑戦を受け止め、育んでくれる環境で、一緒に成長していきましょう」
※ 記載内容は2026年4月時点のものです

