宇宙農業への憧れから通信インフラへ、長く働ける場所を求めて
大学時代は農学部に所属し、宇宙農業という響きに惹かれて研究に取り組んでいました。きっかけは「宇宙兄弟」という漫画でした。宇宙への憧れがあった私にとって、宇宙×農業でどんなことができるのか想像するだけでワクワクしたのを覚えています。具体的には、無重力状態で土壌のような多孔質体の中を水がどのように浸潤するのかという土壌物理学の研究を行っていました。
研究活動では実験装置を自作することもありました。その過程で装置に不具合があると正しい結果が出ないということを実感し、何事も土台が重要だという教訓を得ました。通信インフラも設備に不具合があると安定したサービス供給ができなくなるため、まさに通ずるものがあると感じています。
就職活動を始める頃、私には明確な軸がありました。それは「長く働き続けられる会社で働きたい」ということでした。将来的にライフステージが変わっても働き続けたいという思いが強くありました。その軸で企業を探す中で、ITや通信業界に注目するようになりました。この業界は人々の生活や企業活動の基盤を支える重要な役割を担っており、安定性と社会貢献度の高さの両面において非常に魅力的に感じたからです。そこでITや通信業界に絞って就職活動を進めることにしました。
当初、J:COMについてはテレビサービスの会社というイメージが強く、地域に密着したケーブルテレビ会社という印象でした。転機となったのは、とある就活イベントに参加した際に、J:COMのオープンカンパニーの案内をもらったことでした。
オープンカンパニーに参加してみると、私が持っていたJ:COMのイメージは大きく変わりました。地元の暮らしを支えるだけではなく、世の中のニーズに応じて積極的に新しい分野に挑戦し続けている会社だということを知りました。大学で学んでいた分野とは異なるIT・通信業界を志望していた私は、当時は具体的な働くビジョンが見えていませんでしたが、多様なサービスを提供している会社で働けたら、自分の可能性も広がるのではないかと感じました。その瞬間、J:COMで働くことへの期待が膨らんでいきました。
コロナ禍での入社から技術の現場まで、幅広い経験を積んだ研修期間
私が入社した2020年4月は、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて最初の緊急事態宣言が発出された時期でした。まさに社会全体が混乱の渦中にある中での入社となり、入社初っ端から在宅というイレギュラーな状況からのスタートでした。最初はオンラインでビジネスマナーや技術に関する知識を学ぶことになりました。画面越しでの研修は新鮮でしたが、どこか物足りなさを感じていたのも正直なところです。
ようやく出社できるようになったときの喜びは今でも鮮明に覚えています。実際の機器に触れることで理解が格段に深まりましたし、何より同期の仲間たちと実際に会うことができたのが嬉しかったです。また机上の理論と実際の現場には大きな違いがあることを、この時初めて実感しました。
その後約9カ月間にわたって、様々な部署を回りながらOJTを受けました。この期間は本当に貴重な経験の連続でした。中でも一番印象に残っているのは、お客さま宅に端末の設置工事をしに行ったことです。実際の現場に出向くことで、お客さまとの直接的な接点を持つことができました。作業スピードを求められているお客さまもいれば、一つ一つ丁寧な説明を求められているお客さまもいます。お客さまによってニーズが本当に様々で、マニュアル通りの対応では通用しないこと、お客さま視点に立って対応することの重要性を身をもって学びました。
入社後最初に配属されたのは技術センターという部署でした。ここは技術部門の中では最もお客さまに近い部署で、若手のうちからたくさんの経験を積むことができる環境でした。サービスの要である放送や通信信号を送出するヘッドエンドの運用・管理から始まり、伝送路の障害対応、そして集合住宅の工事管理まで、本当に幅広い業務に携わることができました。J:COMサービスの上流から下流まで一通り経験できたことは、その後の仕事において大きな財産となっています。技術的な基礎から実際の現場対応まで、この時期に培った経験と知識が、現在の私の仕事の土台になっています。
年次に関係なく、やってみたいと手を挙げればチャンスをもらえる風土であることには本当に驚きました。入社前に想像していた大企業のイメージとは大きく異なり、若手にも積極的に機会を与えてくれる環境がありました。入社3年目で業務に慣れてきたタイミングで新しい業務にも挑戦したいことを上司に伝えたところ、チーム異動となりました。技術的な知識や経験がまだまだ浅い状況でしたが、上司や同僚が手厚くサポートしてくれるため、不安よりも成長できるという期待の方が大きかったのを覚えています。質問しやすい環境を作ってくれましたし、積極的に現場に連れて行ってくれて、机上だけでなく現場を知ることの大切さを改めて教えてもらいました。
全国統括の責任と人を育てる喜び、技術者としての成長の軌跡
現在私はヘッドエンド運用部のファシリティ運用グループに所属しています。全国に約100カ所あるサブヘッドエンドを統括し、運用・保守・管理の方針立案・推進をする部署です。私たちの仕事は社会に安心安全を約束することがミッションであり、同時にヘッドエンドは電気を多く使用することから、消費電力削減にも積極的に取り組み、カーボンニュートラルにも貢献しています。
全国約100カ所のヘッドエンドは地域ごとに技術センターが運用していますが、私たちファシリティ運用グループはその全体を統括する立場にあります。具体的にはファシリティ設備である電源設備・空調設備・防災設備などに関する全国的な運用方針の立案、設備維持に関する基準制定、年度ごとの予算計画の策定と実績確認などを行っています。グループ内では私が最も経歴が浅いため学びの日々ですが、歴の浅い立場だからこそフレッシュな視点を活かし、柔軟性をもってチームに貢献していければと考えています。
最近では、オープンカンパニーや新卒研修の講師として登壇する機会がありました。ファシリティは縁の下の力持ちのような存在なので、普段はあまり意識されない存在だと思います。そこで私は、ファシリティ運用グループの業務内容を楽しく理解し、少しでも興味をもってもらえるようグループワークを一から検討しました。専門的で難しいと感じられないよう、業務の具体的なイメージややりがいをできるだけわかりやすい言葉で伝えることを意識していました。後日、オープンカンパニーを通していただいたアンケート結果を確認した際に、自部署を志望してくれている学生がいたときは、これまで取り組んできたことが形になったと大変嬉しく感じました。自分の言葉や行動が他の人に影響を与え、新たな仲間を迎えるきっかけを作れたことは、普段の業務で感じる達成感とはまた違う大きなやりがいを得られる経験でした。
一方で、全国を統括する立場にいるとどうしても全体最適化ばかりに視点が寄りがちになり、苦労することもあります。実際の運用は各地域の技術センターメンバーが行うため、現場にとって現実的かどうか、無理がないかを考えながら調整することの難しさを何度も痛感しました。一方的に依頼するのではなく依頼の意図をしっかりと説明し、意見をもらったときは柔軟に取り入れることを心掛けています。
学生時代と比べて、私は「新しい分野に挑戦し、それを継続して成し遂げる力」が大きく成長したと感じています。入社当時はITや電気などファシリティに関する知識がほとんどない状態でしたが、「毎年一つ資格を取ること」を自分の目標に掲げ、実際に入社以来毎年一つ以上の資格を取得してきました。学生時代は学びを自分だけのためにしていましたが、今は自分の学びやスキルが周りの仲間や会社、最終的にはお客さまのためになると強く感じています。自己成長を継続しながら、知識やスキルを他の人の役に立てられるようになった点が、社会人になってから私が成長したと言える部分だと思います。
技術の最前線で挑戦し続け、次世代を育てる未来へ
私が今後挑戦してみたいのは、新しい技術を取り入れ、それを全国の拠点へ展開していくようなプロジェクトに関わることです。現在、ヘッドエンド運用部では、全国の拠点を統括しながら運用管理を行っていますが、技術の進化のスピードは非常に早く、常に新しい仕組みやシステムを導入していく必要があります。その中で、最新技術をどのように実際の業務に活かせるのかを考え、全国展開していくことはとても重要だと考えています。
短期的な目標としては、まずはそのようなプロジェクトに関わり、導入準備や運用の仕組みづくりに携わることです。新しい技術を実際に導入するためには、技術そのものを理解するだけでなく、チームや他部署と連携して課題を整理し、現場がスムーズに適応できるように準備を進める必要があります。その過程で、これまでに蓄積してきた知識や経験を活かしつつ、さらにブラッシュアップして最前線で活躍できる人材になりたいと考えています。
私自身が職場の先輩方から多くを学び成長できたように、中長期的な目標の一つとして、「次世代の技術者を育成する立場」にも挑戦していきたいと考えています。技術の進化が早いからこそ、自分一人だけでなく、次の世代でも力を伸ばしていける技術者を育てていくことが、会社や業界全体の成長につながると感じています。オープンカンパニーや新卒研修講師の経験を通じて、誰かに知識を伝え、次の世代の技術者が成長していく姿を見る喜びを感じました。その経験から、単に自分がスキルを高めるだけでなく、全体の技術力を上げるために人材育成にも力を入れていきたいです。
採用候補者の皆さんに伝えたい当社の魅力は、「挑戦できる環境が整っている」という点です。自分がやりたい業務や興味のある分野があれば積極的に手を挙げることができ、先輩や上司がサポートをしながら挑戦させてもらいやすい風土があります。そのため、技術を学びながら成長していきたいという気持ちさえあれば、まったくの未経験であっても問題ありません。実際に私自身も、農学部出身なので入社前は不安な部分がありましたが、先輩社員の丁寧なOJTや資格取得支援制度、充実した社内研修のおかげで安心して成長を続けることができています。また、福利厚生制度が大変充実している点も魅力の一つで、オンオフはしっかりと切り替えることができます。
当社で活躍できるのは、専門的なスキルよりもまず「成長意欲」と「協調性を持つマインド」を持った人だと思います。「新しいことに挑戦し、吸収していこう」という前向きな姿勢で自己研鑽に励むことが大事です。またチームとして取り組む部分が大きいことから、「周りと協力しながら成果を出したい」というマインドも大切です。人とコミュニケーションをとりながら一緒に仕事を進めることが得意な方はとくに活躍の場が広がると思います。
技術の進化のスピードに対応しつつ新しいことに前向きに挑戦し、成長を楽しめる人にぜひジョインしていただきたいです。これからの J:COMの未来を一緒に創っていきましょう!

