半導体研究からインフラ業界へ―安定と成長を求めた就職活動
学生時代を振り返ると、工学基礎学類で半導体の材料評価に関する研究に取り組んでいたことが、今の自分の基盤を築く大きな経験だったと感じています。この研究テーマを選んだきっかけは、高等専門学校時代に半導体について学んだ知識がベースにありました。さまざまな研究室を見学する中で、材料評価という分野に強く興味を持ち、「これに取り組んでみたい」という純粋な気持ちから選択しました。研究を通じて技術的な知識を深める一方で、一つのテーマに粘り強く向き合う姿勢を身につけることができました。
大学生活では、アメリカンフットボール部での活動も私にとって欠かせない経験でした。この競技は11名以上のメンバーがそろわなければ試合ができず、まさにチームワークがすべてのスポーツです。個人の努力だけではどうにもならない場面を数多く経験し、一人の力の限界と、チーム全体で目標に向かうことの重要性を肌で感じました。とくに印象深いのは、チームのリーダーを任されたときの経験です。それまでは自分のことだけを考えていれば良かったのですが、リーダーという立場になると、他のメンバーにも目を配り、適切なアドバイスを送ることが求められました。
仲間と共に切磋琢磨し、一つの目標に向かって日々練習を重ねる中で、チームの一員として成長することの難しさを痛感しました。個人の技術向上はもちろん重要ですが、それ以上にチーム全体のレベルアップを図ることの複雑さや、メンバー一人ひとりのモチベーションを維持することの大変さを学びました。なかなか勝利につながらない時期もありましたが、そうした困難な状況こそが、後の仕事において困難な局面に直面したときの粘り強さや、チームで課題を解決していく力の源泉となっています。
就職活動では、主にインフラ系の企業を中心に選考を進めました。インフラ業界に興味を持った理由は明確で、インフラというものはあまねく多くのお客さまに使っていただくものであり、社会の基盤を支える安定した事業と言うことと、安定した会社に勤めたいという想いが強くありました。同時に、「若い世代でも活躍できる会社」という軸も重視していました。これは私自身の性格に関係しています。一人でコツコツと取り組むことは苦にならず、むしろそうした努力が正当に評価される環境を求めていました。若い世代であっても、努力すればその成果が報われる場所で働きたいと考えていたのです。
入社前はケーブルテレビ大手の安定した企業という漠然とした印象を持っており、正直に言うと、ケーブルテレビはテレビの会社という認識が強く、インターネットや電話サービスは二の次のような、やや限定的なイメージがありました。しかし、実際に社員の方々とお話しする機会が増えるにつれて、そのイメージは大きく変わりました。若い世代の社員も十分に活躍していることを知り、さらにテレビだけでなく、インターネットや電話など、人々の生活に欠かせないさまざまなインフラサービスを総合的に提供している企業だということを理解しました。
採用選考や面接については、非常にスピーディーに進行し、決定までが早かったという印象が強く残っています。この迅速さも、企業の活力を感じさせる要素の一つでした。最終的な入社の決め手となったのは、社員の方々との対話を通じて感じた企業の多面性と成長性、そして若い世代にも活躍の機会が開かれているという確信でした。
営業研修から9カ月のOJTまで、技術の幅広さに驚いた入社後の日々
入社してまず驚いたのは、技術職である私たちにも営業研修が用意されていたことでした。(※)最初の2週間は営業の方と一緒に営業研修や商品研修を受けることになったのです。正直なところ、技術職なのになぜ営業研修を受けるのだろうと疑問に思っていました。しかし、具体的にどのようなサービスがあるかを学んでいくうちに、その理由が見えてきました。やはりどういったものを提供しているかを知らないと、技術職として何をすべきかわからないところがあります。作り手・使い手の両面を知ることができた、とても良い研修だったと今では思っています。
(※)現在はエンジニア職に営業研修は実施なし
営業・商品研修が終わると、いよいよ本格的な技術研修が始まりました。約9カ月間にわたって、さまざまな部署を回りながらOJTと現場見学、技術に関する基礎知識やトレーニングを受けることになったのです。技術センターに正式配属されるまでの間、監視センター、ヘッドエンドといった部署に赴き、それぞれの部署の技術を学びました。各部署で求められるスキルや知識が異なり、その都度新しい発見がありました。
入社前から何か勉強していた方がいいと考えていましたが、実際に働き始めてみると、技術の範囲があまりにも広く、どれから手をつけていいかわからないほどでした。これは入社前には予想していなかったギャップで、学生時代に想像していた技術職のイメージよりも、はるかに多岐にわたる知識とスキルが必要だったのです。
それでも、入社後のトレーニングにて現場の設置スキルを習得することから始めました。その後、各々が配属される部署毎に必要なスキルは変わってくるため、その都度勉強し、技術習得や資格取得に励みました。最初は圧倒的な技術の範囲の広さに戸惑いましたが、段階的に学んでいくことで少しずつ全体像が見えてきました。
入社後から現在まで、技術という大きな枠組みでは同じところに所属しております。はじめは技術センターに配属され、お客さまに近いところで働いており、お客さまとの直接的なやり取りの中で、現場で求められる技術やサービスの質を肌で感じることができました。この経験が、後の仕事においても大きな財産となっています。いまはこれまでに得たスキルを活かして、CX向上や品質改善に取り組んでいますが、お客さまに近いところで働いた経験があるからこそ、お客さまが本当に望んでいるものが何かを理解できているのだと思います。
現場の声に耳を傾け、全国のお客さまの品質向上に挑む日々
現在私が所属しているのは、技術サポート本部RFソリューション推進部という部署です。この部署のミッションは、全国のお客さまのサービス品質向上に向けた企画・施策を検討し推進していくことにあります。私自身の役割としては、引込宅内のRF品質に関わる業務全般の推進・管理、そして集合住宅に関わるFTTH業務全般の運用推進・管理を担当しています。
日々の業務では、主にお客さま宅内で発生している障害の分析や対処法の検討を行っています。単純に問題を把握するだけでなく、現場環境を実際に再現して検証を重ね、その現場に最も適した対策案を検討することが私の重要な仕事となっています。この仕事で特に印象深い成功体験があります。全国9つの技術センターのうち、3カ所のエリアだけで発生している事象について現場から声が上がったことがありました。
最初はその問題が非常に不明瞭で、該当エリアの全員に同じ問題が発生しているわけではありませんでした。しかし、現場からの声に真剣に耳を傾け、こちらから積極的に話を深掘りしていくことで、ある特定の条件下でのみ発生する共通項を見出すことができました。これは他の部署でも判明していなかった問題で、適切な対策をラボでの検証を踏まえて策定することができたのです。
ただし、この対策を策定するまでの過程は決して平坦ではありませんでした。問題点が不明瞭だったため、再現するために何を準備すればよいのか、どのような関係者を呼べばよいのかもわからない状況でした。ラボでの検証においても、何から手を付ければよいか分からず、さまざまな環境を想像しながら対応し、原因を突き止めることができたのです。
一方で、この仕事を通じて痛感しているのは、全国統制の難しさです。一つのエリアであれば統制が取れることでも、全国で同じ統制を行うのは決して簡単ではありません。特に地域ローカルで発生するような事象も多く、全国で見たときに環境の違い(気温など)があったり、昔からの地域独自ルールなどがあり、同じ運用を開始できないケースもありました。指示する私たちも、常に相手方のことを思いながら指示を出すことの大変さを学びました。
この経験を通じて、学生時代と比べて大きく成長したと感じる部分があります。学生時代の私は井の中の蛙のように、知らない世界が多いにも関わらず「知っている」のではないかと小さな世界で生きていました。しかし社会人になり、さまざまな人、さまざまな意見があり、十人十色の中で一つの物事を決める難しさを知るようになりました。相手のことを知る大切さを実感したエピソードもあります。自分の感覚だけでなく、お客さまに寄り添うために相手を知ることの重要性を痛感しました。現在の仕事は、技術的な知識だけでなく、人と人とのコミュニケーションが非常に重要な要素を占めているのです。
新たな挑戦への意欲と次世代への想い
技術分野で培った経験を活かしながら、私は今後新たな領域への挑戦を考えています。短期的な目標として、まずはオペレーションや運用の部署に挑戦してみたいと思っています。日頃テクニカルな話ばかりに触れている中で、どのように運用をするかという話を聞くことが多く、その部分に強い興味を持つようになりました。自分自身が知らない世界を見ることで、これまでとは違った視点から技術や業務を捉えることができるのではないかと考えています。
そのための準備として、今できることの経験を最大限に享受し、その時その時で精いっぱい業務を遂行することを心がけています。技術者として積み重ねてきた知識や経験を、運用という新しいフィールドでどのように活かせるかを常に意識しながら、日々の業務に取り組んでいます。
中長期的には、視野を広げてコーポレート全体を見る部門への異動を考えています。技術で培った能力を、資材調達などのまったく違う分野に活かしてみたいという想いがあります。資材調達には技術で使う資機材も多くあり、その知識を持った上でベンダーとやり取りを行うことで、より効果的な調達業務ができるのではないかと考えています。会社全体を見通すという意味では、技術以外の管理系のスキルや知識も身につける必要があると認識しており、そのための学習も継続していきたいと思います。
こうした将来のキャリアビジョンを実現するために、当社には社内FA制度という仕組みがあります。自分の希望する職種に対して手を挙げることができるこの制度を活用し、自分のキャリアを主体的に設計し、挑戦する機会を得ることができるのは、非常に魅力的な環境だと感じています。
最後に、これから当社にジョインを検討されている方々にお伝えしたいことがあります。J:COMでは、お客さまとの繋がりやお客さまの満足度向上に向けて日々進歩しており、アナログな対応からビッグデータを活用した分析まで、さまざまな技術に向き合うことができる環境があります。組織の年齢層も幅広く満遍なく在籍しており、若い方からでも活躍できる魅力があります。入社後の研修だけでなく、定期的なフォローアップ研修やOJTなどの制度も充実しているため、初めて技術に触れる方から技術を熟知している方まで、関係なくさまざまな業務に携わることができ、自分にとってやりやすい職場環境を見つけることが可能だと思います。
当社で活躍できるのは、変化を恐れず新しいことに挑戦できる柔軟性のある人だと思います。また、自分の意見を大切にしながらも、時にはチームの意見も伺い、積極的なコミュニケーションをとれる姿勢も重要です。ぜひ、自ら進んで新しい技術やスキルを磨きたい方、そして新しい価値観を見つけたい方にジョインしていただきたいと思います。一緒に成長し、挑戦し続けられる仲間をお待ちしています。
