ポジティブな変化を生み出す──未来の三越伊勢丹を創造するために
現在は、経営企画部門に所属し、10年先、20年先に三越伊勢丹がめざす「あるべき姿」にたどり着くためのさまざまな打ち手を多方面から分析・検討しています。スタートアップ企業への投資検討を担当する子会社との兼任です。
大事にしていることは、自分が関わる人に対して、ポジティブな変化を生み出すこと。入社直後はその対象が担当のお客さまや同僚でしたが、キャリアを重ねるにつれて会社全体、社会全体に広がっていくイメージです。
サービス業に関わる人の地位向上をめざして
実家が飲食業を営んでおり、子どものころから接客をしていました。成長するにつれ、接客業に就く人たちの地位向上に尽くしたいと考えるようになり、法律家になるべく法学部に入学。しかし、法曹の仕事にギャップを感じ、自分の原点である小売業に就く決断をしました。
百貨店を選んだのは、お客さまに上質なモノ・コトを提供する場であるからこそ、販売を担う人たちの地位向上をめざせる可能性が一番高いと考えたからです。中でも、三越伊勢丹を選んだのは、自分が大好きなファッションの分野でもっとも影響力を持つ企業の一つだったから。
当時の想いは今も変わらず、これから私が取り組むべきミッションだと思っています。
仕事の基礎を身につけた、貴重な期間
入社後は伊勢丹新宿本店の婦人服のお買場で販売を経験しました。
販売の仕事には、ビジネスのすべてが詰まっていると私は考えています。お客さまが何を考えているのか、それに対して何を提供すれば喜んでもらえるのかを肌感覚で理解することは、どんなビジネスを検討する上でも重要な感覚になります。
現在、新規事業創出の仕事でさまざまなベンチャー企業の方々と対話する機会がありますが、「三越伊勢丹ほど『顧客志向』でビジネスを考えられる会社はない」とよく言われます。
必死になって、お客さまとつながることを考え続ける。私が現場で培った姿勢は、経営企画部門で働く今の私を支えています。
社内昇格後は、伊勢丹新宿本店2階のミレニアル世代に向けた店舗設計・運営を担当。昇格3年目には、通常の業務とは別に「デジタルチーム」という組織を立ち上げ、SNSでお客さまとスタイリスト(販売員)が個々につながるためのしくみを整備する組織を創出しました。
当時、私が考えていたのは「部下一人ひとりを輝かせる場をどうやったら作れるか」ということでした。幸いなことに、三越伊勢丹の社員はお客さまへの働きかけに対してとても熱心です。
当時は、まだSNSの発信にはリスクがあると言われていましたが、結果的に彼ら、彼女らの自由な発信によって、コロナ禍においても数多くのお客さまとのつながりを保つことができたと思っています。
ベンチャーキャピタルという新しい挑戦
私は経営企画部門との兼務という形で、コーポレートベンチャーキャピタル子会社「株式会社三越伊勢丹イノベーションズ」に所属しています。
私が担当するのは、デジタル領域のスタートアップ企業への投資や支援です。彼らとの共創を通じて、新たな事業創出をめざしています。
経営企画部門に異動してから、いつの間にか私自身も企業経営に興味を持つようになりました。もともと、多くの人を喜ばせたいと思って入社したので、その延長として経営に関心が向いたのは自然の成り行きだったのかもしれません。
今後はグループ会社の経営に関わり、そこで得た経験を三越伊勢丹全体に波及できる経営者をめざしていきたいと思っています。
お客さま一人ひとりのインサイトを見つめ続けてきた百貨店は、どの企業よりもパーソナルマーケティングに長けた企業であると言えます。百貨店の意義を再定義することで、われわれの強みはさまざまな領域で発揮できると考えています。
※ 組織、役割に関する記載は、2023年2月現在の情報です
