かっこいいことに敏感でいたい──コミュニティメディアを創出する仕事
現在、三越伊勢丹グループの情報を発信する新規メディア・サービスの構築と運営を担当しています。チームは、私自身が作った社内の小さな会社のような組織なので、戦略策定や運営も行っています。
大事にしていることは、「かっこいい」ことに敏感でいたいということ。
たとえば、三越伊勢丹はさまざまな分野のクリエイターと取り組むことが多いんですが、文化を紡いでいきながらアップデートもしていくクリエイターの姿勢にかっこよさを感じます。
また、絶対になくしてはいけないモノ・コトに全力で取り組むことも「かっこいい」と思います。
表層的なかっこよさだけでなく、本質的なかっこよさに惹かれ、そんなシンプルな自分の感情にいつも素直でありたいと思っています。
米留学後、ジャーナリストの道からコンテンツの宝庫「三越伊勢丹」へ
大学ではプロダクトデザインを専攻し、視野を広げるためにニューヨークに留学しました。現地でたくさんの「クリエイター」と仲良くなる中で、自分はものづくりを究めるよりも人と人とをつなぎ、優れたモノ・コトを発信する担い手のほうが向いていると確信したんです。
帰国後は、ジャーナリストをめざそうと思い、大学院に進学して政治学研究科を専攻。しかし、ITやデザインに対する興味関心は依然として持っていたので、VCやスタートアップのインターンに参加したり、フリーランスの編集ライターとしてコラムを執筆したりして働いていました。
最終的にマスメディア系の業界には進まなかったのですが、理由としてはクリエイターの傍で文化をポジティブに発信したいと考えたからです。
就職活動の際は、IT大手などの内定をいただくも、三越伊勢丹へ就職を決めたときは周囲に驚かれましたが、私は気にしませんでした。デジタルビジネスを学んでいたので、これからはプラットフォームよりも、コンテンツやユーザーとのエンゲージメントの深さこそが価値になると考えていたからです。
日本で最も上質なモノ・コトが「百貨」で揃う三越伊勢丹は、まさにコンテンツの宝庫であり、「のれん」の伝統と信頼があります。デジタルを使って新しいカタチで発信すれば、きっと商機は無限にあるはずだと感じました。
入社後は伊勢丹新宿本店に配属になり、婦人服のお買場で販売を経験。上質で高感度の高い商品が持つパワーに直に触れられて、とても勉強になった期間となりました。
三越伊勢丹アプリの企画開発から、新規メディアサービスの立ち上げへ
入社2年目にデジタル部門に異動となり、プロダクトオーナーとして「三越伊勢丹アプリ」の立ち上げを担当しました。
何度もお客さまが訪れてくださるようなアプリにするためには、継続的かつ魅力的なコンテンツの供給が必要です。そのうち、自分自身が発信したいと考えるようになり、入社4年目で自社制作による新しいコミュニケーションメディアの構築をやらせてほしいと経営陣に提案しました。
それが受理され、新しいチームを作らせてもらえることとなりました。当時の企画書を見返してみると、稚拙な部分が目に付きますが、当時の私に新規事業を任せてくれた経営陣の方々の懐の深さに改めて驚いてしまいます。
マネージャー兼メディア編集長として、ピンチをチャンスに変えられる人間になる
現在は、主に立ち上げた3つのサービスのマネジメントを担当しています。
1つめはお客さまとクリエイターと三越伊勢丹が「好き」でつながるコミュニティメディア(第一弾として、チョコレート好きコミュニティ「ツール・デュ・ショコラ」を運営中)。
2つめは、YouTubeチャンネル「GUIDE by ISETAN MITSUKOSHI」。
そして、3つめは三越伊勢丹グループの動画制作を行うサービスです。
ショコラティエやソムリエ、靴磨き職人などのプロフェッショナルにご登場いただき、他にはないリッチなコンテンツ提供が強みです。とくに、「コミュニティメディア」は顔が見えるお客さまとクリエイター、そしてお客さま同士をつなぐ、リアルで温かい交流の場としてご好評をいただいており、私のやりがいになっています。
新しいことばかりなので日々大変ではあるのですが、他部署や関連会社の方々から共感いただき、助けてもらっています。挑戦する人間を励まし、応援するカルチャーが、私の活動を支える原動力になっているんです。
百貨店は、常に古くて、新しい存在だと思います。三越は2023年に350周年を迎えますが、これまで何度も挫折と革新を繰り返してきたからこそ今があります。
ヒーローのお話は、必ず挫折があった後に大団円が来るものです。今は、大団円を迎えるまでの旅路だと、私自身は考えています。
※組織、役割に関する記載は、2023年2月現在の情報です
