未経験からITの世界へ足を踏み入れPMへ。新規ビジネスに挑戦したいと日立に入社
大学で機械工学を学んだ後、就職活動でIT系の業務に惹かれたという山元。大手医療機器メーカーへ入社し、内視鏡のシステム開発に携わりました。
「教育熱心な先輩に恵まれ、IT未経験から専門知識を習得していきました。入社数年が経つ頃には、システムをゼロから刷新するスクラッチ開発を任されるように。要件定義から設計、製造・テストまで、ソフトウェア開発の全工程を網羅する『V字モデル』での開発を経験させてもらったことは大きな土台になっています」
その後、上司の勧めでプロジェクトマネージャー(以下、PM)へとシフトします。
「若い頃は自らの手を動かし開発を極めたいと考えていたのですが、上司に『試しにやってみたら?』と背中を押されてPMに挑戦しました。担当してみると意外とうまくいき、自分自身で主体的に物事を決められるおもしろさを知りました。
マネジメントの仕方は、メンバーが増えるにつれて変わっていきます。規模に合わせた進め方を工夫しながら、30名規模のプロジェクトでもPMを担当するようになっていきました」
しかし、順調に拡大し成果が出始めていたプロジェクトは、会社の方針転換により撤退を余儀なくされます。
「本当に悔しくて、次こそはビジネスの立ち上げから成功まで見届けたいという想いが生まれました。そこで、新規事業の立ち上げに積極的に挑戦できる環境を求めて、転職活動をスタートさせたんです」
その想いに合致したのが、再生医療ビジネスの立ち上げを推進していた日立でした。
「面接の際、再生医療のビジネスを手探りで進めている状況で、IT知識がある人財を求めていると聞きました。ぜひそこに加わって自身の手でプロジェクトを良い方向に動かしたいと思ったことが入社の決め手となりました。会社として新しいことに挑戦しようとする開拓者精神にも刺激を受けましたね」
プログラミング技術を生かし、自作モックアップでつかんだお客さまの信頼
2023年に日立へ入社した山元は、さっそく再生医療ビジネスの立ち上げに参画します。
「配属部署にはIT人財が少なく、プロジェクトも始動したばかりで、自身も含め当初は何が正解か分からない手探りの状態でした。ただ、グループ会社を含め、多様な人財が集結して一丸となって取り組む規模感には新鮮な驚きがありましたね。
未経験の分野でしたが、専門部署に協力してもらいながら、前職で培ったPM経験を生かして、プロジェクトを引っ張っていくことができました。約1年をかけて初号案件の納品を無事に完了できたときはホッとしましたし、大きな成功体験になりました」
その後、山元はある官公庁向けのシステム開発プロジェクトへ、アプリケーションチームリーダーとしてアサインされます。当時、お客さまとのコミュニケーションがなかなかスムーズに進まないという課題を抱えていたと言います。
「文章や画面イメージなどの提案資料だけでは実際の画面上の動きを説明しきれない部分がありました。そこで、私がプログラムを書ける強みを生かし、話が少し進んだ段階で、モックアップを自作して『このようなイメージでしょうか?』とお見せしたんです」
目の前で実際にシステムが動く様子を見たことで、お客さまの反応はガラリと変わりました。
「画面上で『ここを押すとここが消えたり、表示されたりする』という動きが見えたことでイメージが共有され、『ここは要りません』『ここが抜けています』といった具体的な議論がスムーズに進むようになりました。
その結果、最初はどこか探り探りだった話し合いの雰囲気も、1カ月後には自然と和らぎ、じっくりと深い信頼関係を築くことができたのです。また、プロジェクト終盤には顧客説明会などの対外的なやり取りも私が任されるようになりました。新しい領域のプロジェクトでしたが、本当に良い経験になりました」
無事に納品を終え、2025年10月からは自治体向けの水道DXクラウド基盤システムの運用に携わっている山元。初めての経験となる「拡販(営業技術)」に挑戦しています。
「水道施設の水量や薬量、塩分濃度などのデータをクラウドに集約し、現地へ行かなくても離れた場所から大雨の際の状況などをリアルタイムで安全に確認できるシステムです。拡販の主軸として動くのは初めてですが、部署としてもしっかりマネタイズして結果を出すため、前向きに取り組んでいるところです」
仲間とともにトータルで事業を創り出す。組織の強固な基盤と手厚い育成制度が武器に
さまざまなプロジェクトを経験する中で、山元は日立の強固な事業基盤と、事業への関わり方の深さに魅力を実感するようになります。
「現在の業務についても、水道領域で高いシェアを持つという強みがあり、システム開発の一部分だけでなく事業全体にトータルで関わることができる点が非常に魅力的です。キャリア採用で入社した部署の仲間たちも、みんな口をそろえてそう言っていますね。
私自身、当初は水道についてそれほど詳しくなかったのですが、専門知識を持つメンバーが周囲にいるため非常に心強いです。困ったときに誰かしら頼れる人がいるのは、規模の大きな組織ならではの強みだと感じています」
さらに、日本全国を舞台にした仕事を通して社会貢献ができることも、大きなモチベーションになっていると山元は続けます。
「全国に支社があり、お客さまも各地にいらっしゃいます。そのため、東海や関西、東北などのメンバーと協働することも多いんです。再生医療や官公庁のシステムをはじめ、自身が手掛けたシステムが世の中の幅広い方々に利用され、プラスの影響を与えていると実感できる。そのことが日立で働く醍醐味であり誇りです。
また、私たちの部署自体、新規ビジネス創出がミッションの1つ。もちろん実際にGOサインが出るにはさまざまな課題や条件をクリアする必要がありますが、日立には手を挙げた人に裁量や機会を与える風土があります。部署のメンバー全員で、前向きに新しいものを創り出そうと挑戦する空気が醸成されています」
主体的な挑戦を重んじるカルチャーは、手厚い人財育成制度にも表れています。山元は公共案件の入札を見据え、プロジェクトマネジメントの国際資格「PMP」を取得しました。
「公共案件や保守案件の入札には資格保有者のアサインが必要になるのですが、当時、部署内で唯一保有していた直属の上司に案件が集中していました。そこで業務を分散させ、担当メンバーを増やすために私も取得しようと思い立ったんです。
社内には10日間の研修カリキュラムがあり、合格すれば受験料も支給され報奨金も出ます。研修での学びに加え、自分自身でも本気で試験対策を重ねることで、なんとか一発合格することができました。 チーム結束のためのアプローチなど、ここで学んだマネージャーとしての心構えの基礎は現在も業務に生きています」
そのほか、充実した福利厚生の制度や取り組みが、働きやすさや現場での社員同士の交流につながっていると山元は話します。
「秋葉原オフィスの13階のカフェフロアには、2人ペアで行くと無料で飲み物がもらえる『おごり自販機』があり、いつも行列ができているんです。私もプロジェクトの新メンバーを誘って利用し、コーヒーを飲みながらたわいもない話をしたりして関係性を築いています。改まって会議室で話をするよりも気軽ですし、他部署にもネットワークを広げられる素晴らしい取り組みだと思っています」
プロダクトの完成から安定稼働まで。新規ビジネスを最後まで導ける人財をめざして
現在、水道DXという新たな領域に挑んでいる山元は、自身の今後のキャリアについて明確な未来図を描いています。
「まずは現在担当している水道DXシステムをしっかりと拡販し、組織としてマネタイズしていくことが1つのマイルストーンだと考えています。中長期の視点では、新規ビジネスをゼロから立ち上げて安定稼働するまでのプロセスを推進し切ることを理想像と捉えています。
新規ビジネスの立ち上げには『プロダクトの完成』、『お客さまの開拓』、そして軌道に乗せた後の『安定稼働』という3つのステージがあると言われていますが、私はまだ最後の段階まで見届けた経験がありません。特定の領域にとらわれず、自身がプロジェクトを主導して、事業を軌道に乗せられる人財になることが目標です。
日常のちょっとした業務や課題が楽になり、多くのお客さまに『便利になった』と感じてもらえる。そうした価値を、ITの力を通して幅広く提供していきたいですね」
医療系から官公庁向け、そして水道DXサービスの拡販と、1年ごとに幅広い経験を重ねてきた山元。最後に、ともに働く未来の仲間へ向けて、温かくも芯のあるメッセージを送ります。
「規模の大きさゆえ、日立には多種多様な仕事が存在します。そのため、特定の分野に固執するよりも、あらゆる変化や業務に対して前向きに取り組めるメンタリティが非常に重要です。
一見地味に思える細かな業務であっても、プロジェクトを成功させるために必要なことはなんでも取り組む。そうした姿勢で物事を前向きに捉え、幅広い挑戦をチームとして楽しめる方と、一緒に働けることを楽しみにしています」
※ 記載内容は2026年7月時点のものです
