会社全体のメンバー層の厚さを武器に、プロジェクトの規模拡大を目指す
布留川が所属するインダストリービジネス事業部 産業機器ソリューション部は、スマートフォンから自動車までさまざまな製品の工場で利用されている、金属材料の切削や研磨といった加工に用いる工作機械のシステム開発を担う部署。制御装置にトランジスタや演算回路を使って工作機械を動かす、NC装置の世界トップメーカーをお客様としていて、布留川はプロジェクトリーダーを務めている。
布留川 「産業機器ソリューション部では、お客様が抱える工作機械を動かす装置のさまざまな課題に対して、富士ソフトの技術力をもとに提案を行っています。最近は、お客様の社内でほかの分野にも積極的にアプローチをかけています。ひとつは、すでにシステム開発を行っている工作機械の作業内容の対応範囲を広げていくパターン、もうひとつは別の工作機械で行っている新たな領域の作業に展開していくパターンがありますね。
お客様からの『こういうものを立ち上げたいが対応可能か』というご相談に対して提案させていただいたり、『富士ソフトのこれまでの実績では、こういったこともできます』といった形でアプローチしたりすることで、業務の拡大を図っています」
布留川は、プロジェクトリーダーとしてふたつのプロジェクトを抱え、進捗管理や、お客様との窓口といった役割を担っている。
布留川 「プロジェクトは、パートナー社員が中心で、中堅からベテランの方で成り立つ人員構成です。工作機械の知見と開発言語という両方のスキルが必要なので、実際に作業を進めながら各々の得意分野を見つけて、作業を割り振っていくという流れで調整をしています」
布留川はさまざまなプロジェクトに携わる中で、富士ソフトならではの強みを感じるという。
布留川 「富士ソフトは企業規模が大きく、メンバーの層が厚いことが強みだと感じています。新しい分野のプロジェクトを立ち上げるときに、既存のメンバーだけでは知見が足りないことがありましたが、そういった際にも他の部署のメンバーに協力してもらったり、知識を共有したりすることで、どのような作業にも柔軟に対応することができました」
周囲と協力し合えるところが強みだと語る布留川。積極的に勉強し、配下メンバーへの知識伝達も行っている。
AWSを自己学習で習得し、知識の共有やサービスの提案につなげていく
大学ではロボット工学を学び、中でもコミュニケーション系を専攻していた布留川。ロボット系やIT系に絞って就職活動を行う中で、富士ソフトへ入社を決めたのは専攻分野との関連が大きかったと語る。
布留川 「富士ソフトは幅広い分野を手掛けていて、コミュニケーションロボットの『PALRO(パルロ)』を開発していたことが入社を希望したきっかけとなりました。当時の専攻分野と関係していたので、興味を持ちました」
布留川は2016年4月に富士ソフトへ新卒入社し、インダストリービジネス事業部の中で工作機械のガイダンス機能開発の保守作業を3年間担当。希望していたロボット開発ではなかったが、自身が携わった商品が世の中で使われるというところにやりがいを感じた。その後、2019年4月に工作機械の開発に携わった経験のあるメンバーが集められ、次世代開発部隊と呼ばれるグループへ異動となった。
そんな布留川が注力しているのは、今後のクラウド移行に向けた新規案件獲得を視野に入れたAWS(アマゾン ウェブ サービス)のスキル習得。AWS認定試験に向けて学習を進めるほか、勉強会の主体メンバーとして、配下メンバーへ知識を伝達している。
布留川 「富士ソフトはAWSパートナーの最上位であるAPNプレミアコンサルティングパートナーです。また、AWSは情報系・基幹系などを問わず、IoTを含めた全てのシステムをワンストップでサポートしているので、非常に注目されているサービスです。私たちのグループとしても、知識を蓄えてAWSに積極的に関わっていけるようにするため、私ともうひとりのリーダーを中心に、勉強会を始めました。実際にAWSを使ったサービスの提案を行い、案件ごとの要件の分析やお客様との打ち合わせ、見積算出などに対応しています。受注実績のある部署に提案内容の確認を依頼し、アドバイスをもらうなど連携しながら、新規案件の獲得を目指しているんです」
布留川は、スキルの習得だけでなく、社内での共有や新規案件の提案などを積極的に行い、優秀社員賞を受賞した。
新たな手法の提案による課題解決の成果が認められ、優秀社員表彰へ
布留川は、次世代開発部隊に異動してから1年間、 “ライブラリー”の開発業務に携わった。
布留川「次世代機器の開発に必要な汎用的に使うプログラムだけを取り出してまとめたライブラリーの開発を行ったことで、今後の開発を円滑に進める土壌ができました」
そして、2020年4月に次世代CNC操作画面の開発という新しいプロジェクトの立ち上げにあたり、上司からこれまでの積極的な提案やコミュニケーション能力を評価され、プロジェクトリーダーに抜擢。
布留川は、4名のチームでWebアプリケーションの新規画面開発やWebAPIの作成を担当。小規模でスタートした画面開発だったが、作業内容が期待以上の成果を上げたとお客様から好評だったため、12名までメンバーを増やし、案件の規模拡大を実現した。上司も、まさに布留川のおかげで8名の増員になったと語る。
布留川「その後、私が担うことになったのは、CNC操作画面に関する性能改善プロジェクトのプロジェクトリーダー。CNC操作画面の処理速度向上を目的としたもので、私は原因の調査と改善案検討作業を担当しました。
他社の開発した画面の性能課題を解決するプロジェクトで、性能改善方法が明確ではない状況でした。プロジェクトの開始当初は、全操作の解析は納期に間に合わないとされていたんです。しかし、デベロッパーツールを活用した解析や評価方法を立案して運用したことで、全操作の解析が実現可能となり、問題点が明確化されました」
このプロジェクトで開発した操作画面は、2021年6月のお客様プライベート展示会にて発表された。布留川は結果として、性能改善に大きく貢献するにとどまらず、プロジェクトの規模拡大や受注案件の拡大にもつなげるに至った。
こうした取り組みが評価され、布留川は2020年度優秀社員表彰で優秀社員賞を受賞。見事成果を上げた布留川には、システム開発において意識していることがふたつあるという。
布留川 「ひとつ目は、使用者目線を考えるということ。お客様に言われたままに実装するだけなく、実際に使う人がどのような操作性の改善を期待しているか、という点を踏まえて提案します。
ふたつ目は、あるべき姿を考えることです。処理の流れにおかしな点があることに気づくためには、あるべき姿を想定できることが前提となります。合理的にあるべき姿をきちんと考えられることで、処理の流れにおいて不自然な箇所などの課題が見つかるんです。その課題に対してアプローチをかけられたことが、成果を出せた要因だと考えています」
システム開発において、使用者目線とあるべき姿を考えるようにしているという布留川。次に目指すのはキャリアアップだ。
幅広い分野で活躍するチャンスがある富士ソフトで、さらなる飛躍を目指す
上司からは謙虚ながらも努力家で積極性があり、急成長中、と言われる布留川。富士ソフトでのキャリアアップを目指す。
布留川 「今はリーダーという立ち位置ですが、リーダーをまとめる主任、主任をまとめる課長と、キャリアアップしていくのがこれからのビジョンです。そのためにはチャンスがあれば何でもやりたいと思っています。その一歩として、現在担当しているプロジェクトでも成果を出して規模の拡大を実現し、布留川にならもっと大きい仕事を任せられると思ってもらえるようになりたいですね」
布留川のモチベーションになっているのは、プロジェクトの規模拡大やプロジェクトリーダーとしてのやりがいだ。
布留川 「プロジェクトの発足当初から関わっているため、お客様から評価いただいたり、案件の規模拡大を実現したりと、成長を感じられることが一番の楽しみでやりがいです。小規模でスタートしたものがこれだけ大きくなった。そこがモチベーションにつながっています。それから、プロジェクトリーダーは、自分が考えたことをもとにメンバーと一緒に成し遂げていくという立ち位置です。実際に自分が指揮を執って進めて、お客様の要望を実現できたときは、本当に良かったな、と大きなやりがいを感じます」
そんな布留川が考える富士ソフトの魅力は、規模の大きさによるチャンスの多さだという。
布留川 「富士ソフトは母体が大きいため、活躍できるチャンスが沢山あります。私はもともと希望していた部署への配属ではありませんでしたが、積極的に提案したりいろいろなことに挑戦したりできる環境のおかげで自分の視野が広がり、ここまでくることができました。私の場合、もともと自発的というわけではありませんでしたが、チャンスが多い富士ソフトのおかげで、新しいことにもチャレンジできました。担当したプロジェクトで企画を立案し、チャンスを活かせたことが、2020年度優秀社員賞の受賞につながったと考えています」
これまでに経験したことがない分野についても積極的に取り組み、実際に成果を上げてきた布留川。そんな布留川の努力は周囲にも伝わり、上司からも、次期リーダーとして今後の大いなる活躍が期待されている。

