自動車の進化を支える組み込みソフトウェア開発。BSW(※1)や通信領域など、実際のモノの動きに近い場所で技術を深めたいエンジニアにとって、デンソーにはどのような環境があるのか。異なるキャリアを経て入社した3名が、技術成長の手応えを語ります。
プロフィール
中嶋(なかじま)さん
製造業向けソフトウェア開発、独立系SIでの車載開発を経て、品質保証会社にてPMO(※2)や品質保証支援に従事。2023年にデンソーへ入社。現在はインバーター向けソフトウェア開発プロジェクトのPL(※3)として、現場経験とマネジメントスキルを活かし、広範な技術領域のプロジェクト推進に携わっている。
長坂(ながさか)さん
独立系SIやITベンチャーでの自動車ソフトウェア開発、完成車メーカーでのECU(※4)開発を経て、2023年にデンソーへ入社。現在は開発として、トランスミッションや電動車駆動装置向けソフトウェア開発を担当している。この専門性を武器に、次世代モビリティの価値向上に貢献している。
通生(かよう)さん
前職のIT系アウトソーシング企業にて、自動車向け通信領域のソフトウェア開発に従事。CAN(※5)通信などのBSW開発で培った専門性を武器に、2023年にデンソーへ入社。
現在はパワートレインECUの通信領域BSW開発を担当。設計品質の向上や新たな技術獲得に向け精力的に取り組んでいる。
※1 BSW(Basic Software):モビリティ内外にある膨大なインターフェースを担い、異なるECUに共通対応できる、OSのような役割を果たす
※2 PMO(Project Management Office):企業内で複数のプロジェクト進行を横断的に支援・管理する専門部門や組織
※3 PL(Project Leader):開発現場の指揮官として、プロジェクトの成否を左右する中心的な役割を担う
※4 ECU(Electric Control Unit):システムを最適に自動制御する小型コンピュータ
※5 CAN(Controller Area Network):車載機器や産業用ロボットの制御で広く使われる信頼性の高いシリアル通信プロトコル
【動画公開中】組み込みソフトウェアエンジニアが、デンソーで働く魅力を語る|DENSO Software Engineers Talk
※ 再生ボタンを押すと音が出ますのでご注意ください。
組み込みソフトウェアエンジニア3名による座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。
ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、座談会の様子をお伝えします。
異なる立場で車載ソフトウェア開発に携わってきた3人が選んだ場所
──まずは、これまでのキャリアと現在の業務について教えてください。
中嶋さん(以下、中嶋):私はデンソーが4社目になります。1社目では生産管理の仕組みを開発し、2~3社目ではお客さま先で組み込み開発の経験を積んできました。その中で1つの製品に対して腰を据えて開発をしたいと思い、デンソーに転職しました。
長坂さん(以下、長坂):前々職はデンソーの協力会社の立場で、前職は完成車メーカーの立場で、デンソーと仕事をしていました。現在はBSWの開発を担当しています。トランスミッションのECUや、電動車の駆動装置向けBSWの開発がメインです。
通生さん(以下、通生):私も前職から自動車関係に携わっており、さまざまな完成車メーカーやサプライヤーからお仕事をいただいていました。その中でも通信領域のBSW開発を専門として、CAN通信などを扱っていました。デンソーに入社してからも、パワートレインECUと呼ばれるエンジンやハイブリッド向けの制御ユニットの中で、同様に通信領域のソフトウェア開発を担当しています。
技術者として、製品に向き合い成長できる場所を求めて
──転職にあたり、デンソーを選んだ決め手は何ですか?
中嶋:私は前職まで、お客さま先で開発を支援する立場だったので、1つの案件や1つの製品の開発を長く行うというよりは、一定の期間ごとに異なる製品の業務を担当するという働き方でした。幅広く物事を知ることができるという点で、若い時はそれが成長につながっていました。しかし、30代に差し掛かるタイミングで「1つの製品に対して腰を据えて開発し、知見をより深めたい」という思いが強くなりました。
私は愛知県で広く仕事をしてきたので、多くの自動車関連メーカーと関わりがありました。その中でもデンソーの仕事に対する意識や技術力の高さは際立っていて、一緒に働いていて非常に気持ちよかったことが最終的な決め手です。
長坂:よくわかります。私も、ソフトウェア分野の技術力を高めたいという思いで、完成車メーカーでの業務を経験しました。企画やプロジェクト推進など幅広い視点を得られた一方で、より製品やソフトウェア開発の専門性を深めていきたいと考えるようになりました。
そのため、長年にわたりさまざまなお客さまと製品開発を続け、豊富な知見が蓄積されているデンソーであれば、得られる知識や経験の密度がさらに高いだろうと考えたことが大きかったです。
通生:私も前職でデンソーの人たちと一緒に仕事をする機会がありました。そこで、技術力の高さはもちろん、人柄の面でも尊敬できる人が多かったことが入社を決意した理由の1つです。「この環境なら、自分もやりがいを持って成長できる」と確信しました。
また、前職では自分が携わった製品を直接見る機会があまりなくて。デンソーなら、実際に自分の目でモノを確かめた上で、全体像をイメージしながら開発できる点も大きかったですね。
──3名とも、過去にデンソーと仕事をして魅力を感じたところが共通していますね。
中嶋:多くの会社と仕事をする中で私が感じたのは、デンソーは技術や品質への姿勢が非常にストイックだということ。でもそれは、“正しいモノづくり”のために必要な環境なんですよね。自分が関わる製品に対して、技術面でも品質面でも深く向き合える。その姿勢こそがデンソーの大きな魅力で、ここでなら自分が最も成長できると感じました。
困ったときに、答えを知っている人とナレッジにたどり着ける安心感
──皆さんが考える、デンソーの強みと魅力を教えてください。
長坂:デンソーには、長年の開発で培ってきた膨大なノウハウや、多様なお客さまとのビジネスを通じて蓄積された知見があり、それに驚きました。それらをインプットできることだけでなく、そこで働くエンジニアの方々の技術力の高さと、それによってポジティブな刺激が得られる環境が大きな強みだと考えます。
中嶋:本当にそうですよね。とくに、単に人に聞いて知るだけでなく、社内の仕組みとしてナレッジが共有されているところが素晴らしいと感じます。困ったときはインターネットではなく、社内のシステムを利用して解決することも多いです。
通生:あとは組織全体でのチームワークですね。1人で黙々と業務を行うのではなく、メンバーで一丸となって課題解決に挑む姿勢は入社した今もすごく印象的です。いろいろな製品に携わっている分、多様な分野の知見を持った人がすぐ近くにいますし、そうした人たちと一緒に働くことが大きな学びになります。
中嶋:所属部署に関わらず、困ったときは尋ねてみると、必ずどこかに答えを知っている人がいるんですよね。「困ってもなんとかなる」という安心感も、デンソーの魅力の1つだと思っています。
通生:そう、皆さんがいつも助けてくれますね。
長坂:自分の力で解決できるように、アドバイスや知識を与えてくれて助かるなと感じます。
中嶋:皆さんの仕事に対する意識が同じ方向を向いているからこそ、頼られたら応え合う文化が根付いているんだと思います。上司とも話しやすく、本当に働きやすい環境です。
充実した教育制度とともに、実務の中でも技術力を伸ばしていく
──エンジニアとして技術を伸ばしていくために、どのような制度やサポートを活用していますか?
中嶋:私がデンソーに入って感動したのは、研修制度が充実している点です。昇格時の研修プロセスや、課題の捉え方・解決方法を上司と一緒に考えて取り組む機会があり、自分のキャリア観や課題解決力を成長させるきっかけになります。手を挙げれば技術的な研修も受講できますし、会社の中でスキルアップが完結する制度が整っています。
私は入社前、自費で何十万もかけてプロジェクトマネジメントの研修を受講したり、英語を勉強したり、PMP(※6)を取得したりと、仕事とは別に必死に勉強していたんです。それが今では、仕事の中で勉強させてもらえて、さらに上司からもサポートしてもらえます。なんて恵まれているんだろうと。
長坂:私も同感です。CIP(※7)による「ソムリエ認定制度(※8)」などもそうですし、教育を受けられる機会が随所に用意されていますよね。
ただ、成長の中心にあるのは制度だけではありません。実務を通してスキルの高い人たちと日頃から課題解決に取り組むことが、自分自身のスキルアップにつながっていると実感できます。難しい課題に向き合いながら、周囲の知見も借りて解いていく。その積み重ねが、組み込みソフトウェアエンジニアとしての成長につながっていると思います。
──ソムリエ認定制度にはさまざまな種類がありますが、長坂さんはどの領域への挑戦を考えていますか?
長坂:ずっと組み込みソフトウェア開発をやってきているので、まずはソフトウェアアーキテクトをめざしたいですね。
中嶋:私も、同じ部署にプロジェクトマネジメントのソムリエを取得している人がいるので、いずれ挑戦してみようと思っています。身近にいる資格取得者に相談したりアドバイスをもらえたりする環境もありがたいですよね。
通生:そうやって、自分の未来図を積極的に考える機会があることもデンソーの特徴だと感じます。毎年行われる「キャリアデザイン面談」は、上司と一緒に「何年後どういう姿になっていたいか」「今年はどういうことに取り組むか」について真剣に考える制度です。
本当に親身に「こういうことにチャレンジしよう」と詳細にプランを練ってもらえたおかげで、私はそれまで漠然としていた自分のやりたいことを具体的に思い描くことができました。
中嶋:定期的に将来を考える節目が、制度として整っていますよね。
通生:そうなんです。一見大変に感じるかもしれませんが、すべては自分のキャリアのためになります。こうした、人を大切にし、成長を支える組織の姿勢が素晴らしいと感じます。
※6 PMP(Project Management Professional):米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する、プロジェクトマネジメント分野の国際資格
※7 CIP(Career Innovation Program/キャリアイノベーションプログラム):社員が自らのキャリアを主体的に描き、挑戦する領域を選択できるデンソーの社内キャリア開発制度
※8 ソムリエ認証制度:デンソーのソフトウェアエンジニアスキル認証制度。高い専門性を持つエンジニアを分野ごとに認定する
自分の芯を持ち、主体的に技術を深めたい人へ
──デンソーで活躍できるのは、どんな人材だと思いますか?
長坂:自分の「芯」を持っている人ですね。つまり、自分で考えて行動できる人。もちろん周りのサポートはありますが、自分から能動的に動けて主体的に問題解決できるような方は、この会社で大いに成長できると思います。
通生:技術的な探究心を持って、「こういうことにチャレンジしたい」と具体的に周りに提案やアクションができる人がマッチするでしょうね。長坂さんが言う通り、自発的に行動できて意見を言える人が当たり前のようにいる環境ですから、その中でしっかり自分の意見を伝えられる方が向いていると思います。
中嶋:私は、ソフトウェア開発や製造技術だけでなく、仕事に対する意識という「精神面」も技術のうちだと思っています。前向きに仕事を進めたり、主体的に自分の仕事をつくって課題解決したりする姿勢ですね。「これは自分の仕事ではない」と線を引かず、皆が主体的に取り組む姿勢こそがデンソーの強みですし、そういう志を持った方にぜひ入社してほしいと考えています。
──最後に、皆さんが今後チャレンジしていきたいことを聞かせてください。
長坂:私は昨年からPLとして仕事をしていますが、まだ経験が浅い部分もあります。まずはPL業務をしっかり行い、技術面もさらに磨き上げ、この環境で一人前のエンジニアになれるよう努力していきたいです。
通生:私は専門である通信領域のスキルをさらに伸ばすと同時に、デンソーの多様な製品に触れる機会を活かし、他の分野のスキルも少しずつ身につけて成長していきたいと考えています。
中嶋:私は、担当プロジェクトを現在の3つ以上に増やし、さらに技術的な知見も深め、横にも縦にも守備範囲を広げることが目標です。最終的には完成車メーカーのプロジェクトをより広く任せてもらえる存在をめざしてチャレンジを続けたいですね。
──本日は、キャリア入社だからこそわかるデンソーの魅力をお聞きすることができました。ありがとうございました。
中嶋・長坂・通生:ありがとうございました!
組み込みソフトウェアの技術をもっと深めたい。技術者として次の成長機会を探している。そんな人にとって、デンソーは、技術と向き合いながら新たな挑戦を重ねていける環境となるはずです。
本記事は動画でも配信中です。下記からご覧いただけますので、ぜひお楽しみください。
▶︎動画はこちら
※ 記載内容は2026年1月時点のものです
