学生時代に経験した、2つのターニングポイント
子どもの頃の自分を振り返ると、おとなしさと活発さを併せ持っていました。読書が好きで、学校の図書室や地域の図書館によく通っていた一方、自然の中で遊んだり、男の子と一緒にドッジボールをしたり、体を動かす遊びも楽しんでいました。好きだった科目は国語と社会で、現在の関心事につながっている気がします。
高校生の時に文化人類学に興味を持ち、進学先はその分野の教授から直接学べる大学を選定しました。入学したのは「国際日本学部」という学部がある大学で、日本の文化や社会構造、英語などを広く学べる環境でした。日本のカルチャーに関する授業もあり、漫画やアニメなどのポップカルチャー、歌舞伎や能などの伝統文化なども学べ、充実していました。
授業以外では、社会問題を学び、発信する学生団体で活動しました。2020年頃に入管問題が注目をあび、移民難民問題に関心を持ったのが所属したきっかけです。この学生団体には、ジェンダーやセクシュアリティ、フェミニズムに関心を持つメンバーが多く、これらの分野にも関心が移っていきました。自分の関心だけでなく、他のメンバーが関心を持っている問題について学べたほか当事者から直接話を聞け、視野が大きく広がりました。
学生時代、これまでの自分を変えたり、将来の方向性を見極めたりするターニングポイントが2つありました。1つは高校時代です。高校には個性豊かな学生が多く、多様な個性を受け止める環境で、自由に振る舞えました。この環境が自分らしさを見つけるきっかけになりました。
もう1つは、大学の学生団体でフェミニズムやルッキズムを学んだことです。例えばフェミニズムでは、社会には「恋愛して結婚して子どもを産むのが人生の正しいレール」のような雰囲気がありますが、固定概念に流されず自分の意志で決めて良いと実感しました。またルッキズムでは、脱毛や薄毛改善、二重まぶたや豊胸の施術などの広告で人々が影響を受けることを学びました。自分が生まれながらにして持った身体に、メディアや広告の影響で違和感を抱いた結果、商売の構造に巻き込まれていないか判断できるようになったのです。こうした知見の広がりを経て、自分のコンプレックスをコンプレックスと思わなくなり、心の負担が軽くなりました。
学生団体では、学んだ内容や自分の経験をもとに自分なりの意見をエッセイにして発信したところ、友人や団体のメンバーから大きな反響がありました。
例えば、「服をどのように選んでいるか?」というエッセイを発信した時です。台湾に留学した際に日本と台湾では服の選び方が違うと感じ、「日本人は他人の目を気にして服を選んでいるのではないか、もっと自分目線で選んでも良いのではないか」と発信しました。これを読んでくれた友人たちから「確かに日本と海外では違うと思う」といった共感の言葉や、「今まで母親の好みで服を選んでいたかもと省みるきっかけになった」という反応が寄せられたのです。エッセイを読んでくれた人たちに気づきを提供でき、とても嬉しかったですね。
就職先をメディア制作に決めたのは、こうした経験があってからこそだと感じています。
情報発信に対するやりがいからメディアへ、そしてテレビ業界への挑戦
就職活動を始めた頃、私の中には一つの明確な軸がありました。大学では環境問題についても学んでいた影響で「物を作って売る」というビジネスモデルに抵抗感があったのです。その時に思い至ったのが「メディア」という選択肢でした。学生団体での活動のように様々な情報を届け、人々に気づきや共感を提供できる仕事で、自分自身も日頃からよく利用していたメディアであれば、やりがいも感じられるのでないかと考えたのです。
C&R社は、企業研究を進める中で出会いました。当時の印象は「幅広いネットワークを持った制作会社」程度でしたが、情報を集めるうち、業界内での繋がりの強さや、様々なプロジェクトに関わっている点が魅力的に映るようになりました。
最終的に内定をもらったのは2社で、C&R社とイベント運営やグッズ制作などを行っている会社でした。どちらにするか、かなり迷いました。というのも、イベント運営などの会社はC&R社よりも初任給が高く、若手でも裁量権がありそうだったのです。ですが、最後は自分の気持ちに素直に向き合いました。やはりテレビ業界に挑戦してみたい―その想いが決め手となりました。
生放送の緊張感と取材の現場で磨かれるディレクターとしての力
現在は、ディレクターとして生放送のニュース番組に携わっています。ニュース原稿の作成や、編集担当の方への映像の組み立ての指示、テロップ制作の依頼など様々な業務を担当しています。また、取材に出るほか、番組の進行役となるPD(プログラムディレクター)として、生放送を仕切ることもあります。
この仕事で最もやりがいを感じるのは、取材でうまく話が聞き出せた時です。取材ではマニュアル通りの回答になりがちなので、質問の仕方を自分なりに考えて取材に臨み、取材対象者の方の思いが表れている発言を引き出せたときは嬉しいですね。しかも番組で使えるのは10~20秒程度です。その短い時間の中に収められる発言が出ると、思わず「よっしゃ!」となります。
一方で、失敗から学ぶこともたくさんありました。また一人で取材に行くため、必要な映像を撮り漏らさないか、インタビューで的確な言葉を引き出せるかなどのプレッシャーもあります。ですが、失敗したからこそ深く理解できたことや、プレッシャーを乗り越えるために工夫したことが貴重な経験になっていると感じています。
また、入社してから、対人スキルが大きく向上したと実感しています。仕事で関わる人たちはベテランばかりという環境に加え、取材では初対面の方へのインタビューが多いため、コミュニケーションが円滑になりました。学生時代とは比べものにならないほど、人と関わる力が磨かれたと感じています。
まだ伝えきれていない情報や社会の課題を、番組にしていきたい
短期的な目標は、自分の企画したテーマで取材しニュースを作ることです。そのためには多くの企画書を作り、上長から多角的な視点でフィードバックをもらうことが必要だと思っています。
中長期的には、関心のある教育や福祉をテーマに扱う番組に関わりたいですね。社会的に大切なテーマでありながら、まだ伝えきれていない現場の声や根深い課題があると感じているからです。
就活生や転職を考えているみなさんには、C&R社の魅力を知っていただきたいです。担当のエージェント(C&R社の総合職)が、就業先での状況や仕事での困りごと、希望のキャリアなど、きめ細やかに把握し対応してくれます。また、取引先のテレビ局や番組制作会社が幅広いので「こういう番組で、こんな仕事をしてみたい!」という希望があれば実現できるチャンスに恵まれていると思います。
映像専門職は「好き」という気持ちが大事ですね。例えばニュースであれば、時事問題への関心や、学び続ける姿勢のある方が向いていると思います。時事問題は日々状況が変わるほか、今まで想像できなかった事件や問題が発生するからです。また、映像制作では慎重にミスなく仕事をこなすことが重要だと感じています。丁寧さを持ちながら、チームのメンバーと協力・協調しながら仕事がしたいという方は、大歓迎です!
