法学部で過ごした学生時代、居酒屋での挑戦が教えてくれた「実力主義」の面白さ
大学は法学部の法律学科に在籍していました。ただ正直に言うと、法律を学びたいという強い思いがあったわけではなくて。どちらかというと学部よりも大学名に重きを置いていましたし、自宅から近いという利便性も大きかったですね。当時の自分にとっては、何を学ぶかよりも、どこで学ぶかの方が重要だったんだと思います。
学生時代は勉強以外にも力を入れていたことがあって、それが居酒屋でのアルバイトとテニスサークルでした。それぞれのコミュニティで交流する仲間や友達ができて、それなりに充実した学生生活でした。
そして何より、居酒屋でのアルバイトは自分にとって本当に大きな経験になりました。最初は普通のアルバイトのつもりで始めたんですが、やっていくうちにどんどん夢中になっていったんです。その居酒屋は創業3年目で、毎年売上が右肩上がりという勢いのあるお店でした。ところが私が4年生になったとき、店長が突然辞めてしまったんです。そのときオーナーがアルバイトのメンバーに「売上を上げられたら1万円あげる」と言ってくれて。
私はそこで席を2時間制にしてはどうかという提案をしました。回転率を上げることで、より多くのお客様に来店していただけると考えたんです。結果として、その施策が功を奏して売上が向上しました。自分のアイデアが数字として結果に表れる。この経験が、実力主義で自分の力を発揮できる環境への憧れを強くしたんだと思います。
だから就職活動では、実力主義で自分の力が発揮できる、挑戦できる場を軸に企業を探していました。幸い希望の会社にスムーズにご縁ができたので、そこまで深く悩むこともなかったですね。前職を選んだのも、まさに自分の力が発揮できて挑戦できると感じたからでした。面接では圧迫面接のように感じるほど、自分の人となりからどう成果を残せるかを繰り返し問われました。あまりにも搾り取られるような質問で、実は面接官の方に逆ギレしてしまったことを覚えています。でもそれくらい本気で人を見極めようとしている姿勢に、逆に「ここなら本当に実力で勝負できる」と確信したんです。
営業停止という逆境から生まれたインフルエンサー戦略
前職では住宅の営業として働いていました。お客様と向き合い、一軒一軒の家を売るという仕事です。この仕事を通じて、営業の本質とは何かを学んでいきました。
ある日、会社が営業停止処分を受けるという、想像もしていなかった事態が起こりました。携帯電話も没収され、お客様と連絡を取ることすらできなくなってしまったのです。その時の気持ちは今でも忘れられません。何よりもお客様に迷惑をかけてしまうことが申し訳なくて、会社がつぶれてしまうのではないかという不安も頭をよぎりました。契約も飛んでしまい、2か月ぐらい見込み契約がない状態が続きました。このままでは半年は売上ゼロになるだろうと思っていました。
しかし、家が売れない、でも数字を残さなきゃいけないという追い込まれた状況だからこそ、なんとか閃いたのがインフルエンサー戦略でした。多角的な情報を発信しているインフルエンサーの方と会社同士で業務提携を結び、そのフォロワーの方を紹介していただく仕組みを作ったのです。全国どこに住んでいるかわからないフォロワーの方々を私が取りまとめて、全国の営業所に案件を振り分けました。そして契約の案件貢献度を一定の割合で自分の営業所の数字にしていったのです。
この取り組みを通じて、私は大きく成長できたと感じています。当時、法人営業をしたことがなく、ビジネスメールすら打ったことがありませんでした。BtoBの世界では、色々と細かいところに気を配らなければいけないことを学びました。学生の時では考えられないような想定外のピンチを体験したことで、ちょっとしたことでは動揺しなくなったのです。
こうした経験を経て、私は営業とはコンサルティング営業であるという考えを持つようになりました。そして土日に休みたいという思いもあり、転職を考え始めたのです。
お客様第一の姿勢で失われた信頼を取り戻す
現在、営業部に所属し、客先での中央工機の拡販活動に携わっています。日々の業務では、お客様から依頼されたお仕事に対応することはもちろん、依頼がなくても自ら積極的に仕事を探しに行くことを心がけています。チームの中ではミドル層という立場にあり、若手とベテランの橋渡し的な存在として、両者をつなぐ役割も担うようになりました。
この仕事の中で特に印象に残っているのは、接点が薄れてしまっているお客様とのお取引を、改めて築き直すことができた経験です。 当初は、お互いの間に少し距離がある状況でしたが、まずはお客様のお考えやお気持ちを丁寧に伺うことを大切にしました。その上で、できること・難しいことを正直にお伝えし、お約束したことについては一つひとつ確実に実行する姿勢を心がけました。そうした取り組みを重ねるうちに、少しずつ信頼関係を深めていくことができ、結果として再びお取引につながったことは大きな学びとなりました。この経験を通じて、常にお客様の立場に立って考え、誠実に行動することの重要性を改めて実感しています。前職で培った「お客様第一」の考え方は、業界が変わっても変わらず活かせるものだと感じています。
一方で、苦労していることもあります。新入社員と同じような教育を受けていないこともあり、業務のやり方が果たして合っているのかどうか不安に思うことが多々あるのです。特に、お客様と協力会社が同席している場で、その場で何かを判断しなければいけないとき、この判断で合っているのかどうか不安になることがあります。それでも、お客様第一の考えのもとで判断していくと、自ずと良い方向にいくという感覚があります。前職の経験が、今の仕事でしっかりと活きていることを日々実感しながら、業務に取り組んでいます。
数字で証明し、仲間と共有する未来へ──挑戦を歓迎する環境で描くキャリアビジョン
短期的な目標として、私はバリバリに数字を残したいと考えています。具体的には、1年後に前年比プラス10パーセント、2年後も前年比プラス20パーセントという数値目標を軸に置いています。この目標は単なる数字の追求ではなく、自分のやり方が正しかったことを証明するための指標なんです。もし自分の営業手法でこの数字を達成できたら、それは自分のアプローチが間違っていなかったという何よりの証拠になります。そして、その先に見据えているのが営業手法の拡散です。いまのやり方で数字が達成できたという前提で言うと、属人化しているお客様への対応の仕方など、これまで個人の中に留まっていたノウハウを組織全体に広げていきたいと思っています。
採用候補者の方に伝えたいのは、この会社には明確なキャリアパスがあるということです。30代前半~中盤で管理職となる方も見えるので、早期にマネジメント経験を得られる環境が整っていると感じます。 よくも悪くも自由な社風で、やり方についてダメと言われることがありません。その意味では非常に挑戦しやすい風土だと言えます。ただし、この自由には責任が伴います。どこまで自責で考えられるかが重要になってくるのではないでしょうか。
入社を検討されている方には、臨機応変な気持ちで、どんなことがあっても対応するという気持ちを持っておくことをお勧めします。そして、明るくて素直で前向きな姿勢があれば、きっとこの環境で活躍できるはずです。
最後に、この仕事の最大の魅力をお伝えしたいと思います。それは、お客様から「本当に助かった、ありがとう」と直接言われる瞬間です。この言葉をいただけたとき、自分の仕事が誰かの役に立っているという実感が湧いてきます。数字も大切ですが、こうした人との繋がりこそが、この仕事を続けていく上での最大のやりがいなんです。

