商社への憧れと地元志向、そして親身な対応が決めた入社
学生時代は社会福祉を専攻し、カリキュラムの一環として自治体で生活保護について学ぶ実習を経験しました。そこで印象的だったのは、駅にいるホームレスの方に何でもいいから話しかけてこいと指示されたことです。相談支援は知識だけでなく、勢いや体力、精神力も重要であることを身をもって感じました。また、1年次から4年次まで同じ飲食店でアルバイトを続け、朝10時から夜中の2時まで休憩15分だけで働いた日は、疲れすぎて逆に眠れなかったことを覚えています。
就職活動では、「商社」という言葉に格好良さを感じていました。自社製品を売らないということは、人で勝負できるということ。商品の良さに頼らず、スーツを着て働くホワイトカラーのイメージが重なり、憧れを抱いていたのです。加えて、親が高齢だったため、何かあったときにすぐ駆け付けられるよう、愛知県に本社がある会社に絞って探していました。
入社前は体育会系で飲み会が多く、長時間労働というイメージがあり、正直不安もありました。お酒が弱く体力にも自信がなかったため、物理的に身体がもつのか、体育会系の人たちと信頼関係を築けるのか、わからない気持ちでいっぱいでした。
それでも入社を決めたのは、採用担当の方が親身になって対応してくれたからです。面接が3回あり、2回終わった時点でOB・OG訪問を申し出たとき、快く対応してくれました。大学のキャリアセンターからもおすすめされ安心できましたし、地元で働き続けられる可能性が高く、給与水準も悪くない。取り扱う商材や業界も持続的だと感じ、ここで働きたいと思ったのです。
入社後の研修と配属、そして直面した現実とのギャップ
入社直後の1週間は基本的な社内研修でビジネスマナーや社内規程を学び、その後すぐにOJT研修で実務に入りました。週1回の外部研修も半年ほど続き、社会人としてのマインドセットを身につけていきました。OJTでは採用業務を中心に、新卒採用だけでなく契約社員や障がい者雇用における広報施策の立案や選考実施、さらには派遣社員の契約管理業務まで幅広く担当しました。
入社4年半の間は、与えられた業務を納期通りに仕上げることに必死でした。その後営業に異動し、半年経過後には目標金額を与えられ、担当顧客への営業活動に取り組みました。そして人事課に再任してからは、キャリア採用をメインに担当するようになり、キャリアコンサルティング面談やSNS広報など、当初にはなかった業務も手がけるようになりました。
入社後に感じたギャップは、思ったより忙しかったことです。上司から毎日朝一でフォローがあり、月曜日が憂鬱でたまりませんでした。特にインターンシップ前日に企画が白紙の状態だったときは、採用担当人生が終わったと思ったほどです。また、どの部署にいても勉強し続けなければいけないことも実感しました。意外だったのは、飲み会が想像より多くなかったことでしょうか。
エージェントとの関係構築と俯瞰的視点で掴んだ採用の本質
私は人事部人事課採用グループでキャリア採用を担当しており、エージェントへの情報提供や選考の実施を行っています。エージェントやスカウトサービスを駆使して、2年間で10名以上の社員を採用できたことは大きな成功体験でした。この成果の要因は、エージェントとの関係構築を丁寧に行ったことです。担当者を実際に会社に招いて社内を見ていただき、雰囲気を肌で感じてもらいました。同時に上司とのコミュニケーション頻度を増やし、現場上長とペルソナのすりあわせを徹底しました。スピード感を持って、エージェントや候補者にメリットがある動きを常に意識していました。
一方で、採用した方の1名が短期離職してしまい、マッチングミスを経験したことは大きな教訓となりました。この失敗から、現場部署の人員稼働状況を見て現実的にマッチする人材を見極める視点が強まりました。採用は短期的にも中長期的にも考えなければいけないことを身をもって学んだのです。現在は現場をもっと理解するために、日々の仕事内容を把握したり同行したりするようになりました。
学生時代と比べて成長したのは、自分の行動や感情を俯瞰的に見る習慣がついたことです。上司や同僚に意見を反対されてムカつくことがあっても、その感情がどこから来ているのかを冷静に考え、業務遂行において非合理的であると判断できたときには、それに沿った行動をとるようになりました。この冷静な判断力が、採用業務における適切な意思決定にも活きていると感じています。
リファラル採用強化と、働く人のための会社づくりへの挑戦
短期的には、リファラルやいままで採用できていない理系人材の採用の取り組み強化をしていきたいと考えています。モノづくり業界全体の魅力を採用活動を通じて、様々な業界の方がモノづくり業界に興味をもって欲しいと思っています。
中長期的には、採用活動を通じて得た知見を活かして、教育や人事制度を立案する業務に就きたいと思っています。これまで社内のコネクションを築き、採用市場における人材の相場観や、求職者や労働者のリアルな価値観に触れてきました。そういった経験は、経営層と労働者をつなぐ施策の立案・実行で必ず活かせると考えています。目指すのは、多様なバックボーンを持つ人たちが、それぞれのリソースを最大限会社に投資できる、投資したくなるような会社です。働いている人のための会社づくりに貢献していきたいですね。
採用候補者の皆さんにお伝えしたいのは、中央工機は非上場で規模もそんなに大きくない会社だからこそ、株主のためではなく自分たちのために一体感をもって働けるフィールドがあるということです。様々な取引先との折衝をする経験は人間性を磨くことができますし、コーポレート部門では、アイデアが採用されやすく、実行力を身に着けることができます。広い視点をもって、他社にはない新しい事業や企画を一緒に立案・実行し、よりよい会社づくりをしていける方にジョインしていただけると嬉しいです。

