理系スキルを活かしたキャリアと、アルバイト経験が築いた対人力
高校時代は土木・建築関係を学び、大学では機械・情報工学を専攻していました。ゼミでは人間工学を学ぶなど、理系分野を幅広く学んできました。学業と並行して、バスケットボールの社会人サークルの立ち上げや居酒屋でのアルバイトにも注力していました。バスケットボールのサークルを立ち上げた理由は、地元で就職した友人たちと再びバスケットボールを始めようとしていたためです。かつて一緒に汗を流した仲間たちと、社会人になっても同じコートに立ちたいという思いがありました。
居酒屋でのアルバイト経験は、今振り返ると非常に意味のある時間でした。特別なエピソードがあるわけではありませんが、様々なお客様と関わる中で、理不尽な要求に対処したこともあれば、自分の行いに対して感謝していただいたこと、逆にこちらから謝罪したこともありました。こうした日々の積み重ねが、今の自分の仕事につながっていると今になって思います。人と接する中で培われた対応力やコミュニケーション力は、技術職においても重要なスキルとなっています。
就職活動では、理系のスキルを活かせる職業を、実家から通える範囲で探していました。愛知県という地域柄、メーカーでの設計業務など、上流工程に携わる仕事をイメージしていました。 そんな中、高精度加工を強みとする機械メーカーである1社目の会社と出会いました。配属部署は製造部で、現場作業がメインでしたが、高校や大学で学んできたモノづくりの知識を活かし、成果を実感できる仕事である点が、当時の私にとって非常に魅力的に感じられました。
基幹システムの現場で学んだ、相手の求めるものを理解する力
1社目の機械メーカーでは、現場でモノづくりの基礎を徹底的に学びました。その後、技術部の試作担当となり、業務の幅が大きく広がりました。医療機器メーカー向け展示会の企画・運営や、手術ロボット市場へ新規参入する企業に対する高精度部品の提案など、少数精鋭のチームで主体的に動く経験が印象に残っています。また、試作品の工程設計から量産ライン立ち上げまで一貫して任せてもらい、「自分の仕事が事業につながっている」という実感を強く持てた1社目でした。
一方で、工作機械の設定ミスにより部品を損傷させてしまう失敗も経験しました。上司から強く叱責されることはありませんでしたが、納期に間に合わせるために自分が最後まで責任を持つ。失敗は自分に返ってくるという当たり前のことを、身をもって学びました。この経験は、仕事への向き合い方の土台になっています。
2社目では、大手物流機械メーカーに常駐するSEとして、業務システムの運用・改修を担当しました。要件定義から設計、開発、テスト、リリースまで、一連の開発工程を経験しています。特に基幹システムを担当し、運用担当者とペアを組んで仕事を進める中で、当初はコミュニケーションに苦労しました。 ただ、技術だけを見るのではなく、現場の業務フローや背景を理解するよう意識を変えたことで、次第に「どうすれば現場が楽になるか」を先回りして考えられるようになりました。運用担当者から感謝の言葉をもらえた時は、大きなやりがいを感じました。この経験を通じて、要求元とエンジニアをつなぐ役割の重要性を学んだと感じています。
こうしたキャリアを振り返る中で、1社目で感じていた「モノづくり業界の当事者として価値を生み出す面白さ」を、もう一度軸にしたいと考えるようになりました。技術だけでなく、事業や成果に近い場所で責任を持ち、より大きな価値創出に関われる環境を求め、転職先を探す中で、中央工機とご縁ができました。
お客様の課題に即応する営業スタイル―前職の技術経験を武器に
現在は営業部の自動車部品メーカー向けの部署に所属し、3つの工場を担当しています。私の主な仕事は、お客様に合った商品の提案や見積依頼への対応、そして受注後の納期管理や納品です。従来メインとして取り扱っていた治具・刃具から設備へと幅を広げる活動を進めている部署で、各工場の担当者同士で情報を共有しながら営業活動を行っています。自分の担当範囲で情報を集めて発信し、逆に共有された情報を元に営業活動を展開する、そんなチームワークを大切にした動き方をしています。
この仕事で最も印象に残っているのは、お客様先でトラブルが発生した際の対応です。急ぎで手配品が必要になったとき、スピード感を持って見積対応や仕入先との納期調整を行いました。教育を担当していただいていた方のフォローもあり、やり方を教わっていたことが大きかったと思います。その結果、数多くの手配品の受注につながり、納品後にお客様から感謝の言葉をいただけました。特急案件の際には「見積の提出が早く助かっている」とお客様から直接言っていただけたことが、今でも強く印象に残っています。
一方で、苦労していることもあります。急ぎの見積依頼や仕入先での加工トラブルが発生すると、事務処理に追われてしまい、提案型の営業がなかなかできないことです。少しずつ事務処理のコツが分かり、効率的に終わらせられるようになってきたと感じていますが、まだ入社から日も浅いこともあり、課題として残っています。今後経験を積むことで、少しずつ改善できるのではないかと考えています。
前職での経験は、現在の営業活動に大きく活きています。図面を読めること、図面から加工工程を予測できることは、お客様と話したり見積を作成する上で直接的に役立っています。実際、お客様からある治具が壊れやすいと連絡があった際には、形状や加工方法の提案をさせていただきました。図面が読めず、加工工程も分からなければできない提案だったと思います。また、SEとして要件定義を行った経験も、お客様と話す際に活きているのではないかと感じています。営業という仕事は自分から主体的に動き、売上を上げることが求められますので、以前より主体的で行動的になったと実感しています。
お客様に寄り添う営業を目指して―これからの挑戦と多様な人材への期待
短期的な目標として、まずは多くのお客様と知り合い、提案型の営業を実践していきたいと考えています。そのために現在取り組んでいるのが、業務の効率化です。納品や納期管理といった業務にかける時間をできるだけ削減し、その分をアポイントの取得やお客様との打ち合わせに割けるよう工夫を重ねています。時間の使い方を見直すことで、より多くのお客様と接点を持ち、深い関係性を築いていきたいと思っています。
中長期的には、お客様との信頼関係を築き、困ったときに真っ先に相談される営業でありたいと考えています。そのために心がけているのは、受け身の姿勢にならないことです。お客様から相談があった際、ただ聞いてメーカーに引き継ぐのではなく、事前に検討し自分なりの仮説を用意することを意識しています。こうした積み重ねが、お客様からの信頼につながっていくと信じています。
この会社で活躍できるのは、吸収力のある人だと思います。新しい技術について学ぶこと、お客様の仕事を理解することなど、常に学び続ける姿勢が求められます。取り扱う商材が幅広いため、お客様の要望に応じて調べながら仕事を進めていくことで、自然と様々な知識が身についていきます。私自身も工場勤務の経験から工場で必要なものについてはある程度知っているつもりでしたが、まだまだ知らないことだらけだと日々実感しています。
今後ジョインしてもらいたいのは、多様なバックグラウンドや専門性を持った方です。個人的には営業経験の有無は関係ないと思います。これまで積み重ねてきた経験そのものが、この会社では強みになります。私自身、前職で培った加工の知識を営業に活かすことで、新卒から働くメンバーとは異なる視点で提案ができています。 裁量が大きく簡単な仕事ばかりではありませんが、その分、自分なりのやり方で成果を出せたときの手応えは大きいです。今すぐ転職を決めていなくても、「今の経験を別の形で活かせるかもしれない」と感じた方にとって、選択肢のひとつとして知ってもらえたら嬉しいです。

