品質保証の責任。それは“安心”を届けること
私は現在、品質保証部に所属し、フロントローディングと品質コスト削減という2つのミッションを担っています。まず、フロントローディングというのは、新製品を立ち上げる際に、品質面のリスクを早期に発見するため、過去に発生した課題がきちんと反映されているかを確認し、大きな課題になる前に製品・設備対策を講じる活動です。小さな違和感を見逃していると、後々大きな課題となってくる可能性があるので、開発の初期段階からよく検証し、今後起こりうるロスや課題を未然に防いでいます。
製品・設備の開発段階では、過去に起こした問題の反省が活かされているかを確認し、不足があれば設計に盛り込むようにしています。試作段階では、製品に使用される部品が、治具や設備を使って仕様を満足するような組立ができるか。検査や作業時間が指定の時間内に収まっているか。設備の動作や検査手法が正しく、安定して動作できるのかを確認しています。
また、試作で組み立てた製品の出来栄えもチェックします。これらが社内基準をクリアすれば、社内の工程設備認定に合格することができます。量産に入る前には、量産設備の検証を行い、工程品質と製品品質が満足であることを確認します。そして、量産が始まった後も、最初の数カ月は、設備の稼働状況や製品の出来を確認していきます。予期せぬトラブルが発生する可能性もあるため、課題があれば早期に発見し、原因の特定・対策を講じて量産性や量産品質を確保していきます。このように、何度も検証を重ね、安全かつ信頼性の高い製品の提供に貢献することを目標としています。
私は主に、自動車向け製品の担当をしており、具体的にはハンドル周りや窓ガラスの開閉、サイドブレーキなどのスイッチを取り扱っています。不良品がでてしまうと、その分、再調達や作り直しにかかるコストが増加します。このため、品質コスト削減活動では、製品の組み立て過程で発生する不良品を減少させ、無駄なコストを削減することをめざしています。
ただし、このように対策をしていても、実際には量産後も課題を抱えながら生産している製品もあります。そのため、継続的に改善活動に取り組み、より高い品質の製品を提供できるよう努めています。
地元、宮城で就職。社会人になってからも挑戦を忘れない
私は宮城県古川出身で、地元にあるアルプスアルパインのことは昔からよく知っていました。親戚や近所にも当社の社員がいたため、家族や親戚も知っている会社で働くことに安心感を抱いています。
大学時代は工学部で電気電子工学を学びました。今の業務に生かせる部分もあるのですが、学部卒ということもあり、自分が専門的な知識を持っているという自信はあまりなくて。会社に入ってからも、その都度わからないことを学んでいます。今は、これまでの経験や学びを活かして仕事に取り組んでおり、前向きに挑戦していく気持ちを大切にしています。
そんな日々の原動力の一つが、趣味の野球です。子どもの頃から高校まで続けていた野球を、社会人になってからまた再開し、今は仙台の草野球チームでプレーしています。シーズン中は毎週土曜日の朝5時から練習があり、かなり活発に練習しています。早朝からの練習ですが、意外にもメンバーの参加率は高いんです。練習が終わると銭湯に立ち寄って帰宅し、午後はゆったりと過ごすことが好きです。朝から体を動かすことで、有意義な一日になりますね。
私の所属する社会人野球チームには、アルプスアルパインの社員もいますし、別の会社の方々もいます。休日にさまざまな方と交流できることも、とても刺激になります。
責任の重さが、成長の糧に──品質保証という仕事のやりがい
2016年に入社し、品質保証部に配属となりました。当初からずっと工程品質管理の業務に携わっています。この仕事は多くの部署との連携が必要となるので、意見が分かれて前に進めないなど、大変な時もありました。ジョブローテーションの一環で、2020年から2022年の間では不良品の解析業務を経験しました。当業務は、先に述べたフロントローディングといった活動とは異なり、基本的に1人で集中して黙々と市場不具合の原因を調査し、レポートを作成する仕事です。自らの手で製品に触れ、構造や仕様をよく調査することで知識が身につき、製品に対する理解を深めることができました。
品質保証部は、入社当初から希望していた部署の一つでした。お客様に出荷していい製品かどうか判断する、大きな責任を伴う仕事です。もし、お客様に渡ってから問題が発生した場合、最終判断をした品質保証部が責任を問われる可能性もあるため、非常に慎重に対応しなければなりません。
一方で、社内の製造部門や設計部門と関わる機会が多く、より良い製品にするためにはどうするべきかといった相談を受けることも多くあります。“最終判断”という大きな責任を持つからこそ、その役割にやりがいを感じます。
さらなる成長をめざして──自分の考えをしっかり伝え、信頼を得る
新人の頃、直属の上司がとても魅力的な方でした。部下のことをよく見てくれて、周りからも信頼されていました。仕事面ではとても責任感が強く、問題が起きた時には自ら現場に足を運んで製品の不具合を確認するなど、すぐに行動する姿が印象的でした。そのような姿を見習い、いつか自分もそんな社員になれるといいなと思っています。
まずは、同僚や他の部門から頼られる存在をめざし、よりいっそうの成長を遂げていきたいと考えています。品質保証部では、慎重に情報収集を行うこと、自分の考えをしっかりと持って、明確に伝える力が求められます。その力を身につけるために、日々努力を続けていきたいと思います。周囲から信頼される存在になるため、これからも前向きに取り組んでいきます。
※ 記載内容は2025年4月時点のものです
