幼少期の好奇心が導いたキャリア。アジア航測で「好き」をかたちに
かつてサッカー少年だった宮谷と、音楽に親しんで育った木戸。一見正反対のタイプの2人ですが、その幼少期には意外な共通点がありました。
宮谷:私は小4で始めたサッカーを中学まで続け、高校ではフットサルをしていました。また、スポーツと同じくらい興味があったのが、歴史や地理です。小学校の低学年のころから、休日にはいろいろな史跡や博物館を訪ねていました。
木戸:私の場合は、幼いころはエレクトーンなどを習い、中高では琴を部活でやっていました。その一方で、実は私も幼いころから歴史が好きだったんです。とくに山城(やまじろ)が好きな両親に連れられて見学し、その近くの博物館や郷土資料館を見て回りました。
山城とは山の斜面や尾根を削って平坦な場所をつくって建てられた城のことで、自然の地形を巧みに利用して築かれています。平地にある城に比べて敵の侵入を防ぎやすい構造など、興味深く観察していました。
こんなところに共通点があることをいま宮谷くんの話を聞いて初めて知りましたが、驚きですね(笑)。
宮谷:木戸さんも歴史好きだったとはとても意外です。私の地元には山城が多く、私にとっても非常になじみのある存在でした。
幼い日々に培った知的好奇心を温め続けた2人。大学ではそれぞれの分野で専門性を深めました。
宮谷:私は文学部の史学科で日本中世史を専攻しました。卒論のテーマは越前朝倉氏の政治制度です。遺跡や地域の歴史を深く掘り下げ、その土地の特性や人々の営みなどについて学びました。
木戸:宮谷くんと同じで、私も文学部に進みました。歴史はずっと好きでしたが、専攻したのは文学です。日本語日本文学科で万葉集や古事記、風土記といった奈良時代の文学を学びました。
そして、1年違いで2人はアジア航測へ。共に社風に魅力を感じたことが入社の決め手になりました。
宮谷:大学の先輩が多く働いていたことが、アジア航測の選考を受けた理由です。会社説明会で山城などの地図データを見せていただき、文化財に関わる仕事ができそうだと感じて強く惹かれました。
木戸:私は宮谷くんとは逆で、当社にOB・OGがおらず、就活イベントでたまたまブースを見つけたことがアジア航測を知ったきっかけでした。大学時代、文化財への興味から学芸員の資格を取得していて、古墳や山城などの知識が役立つかもしれないと考え、選考を受けました。
面接時の雰囲気がとても良かったことが印象に残っています。当時、夢物語のようなことを熱く語ったような記憶がありますが、そんな話をしても、面接官の反応は非常に温かいものでした。雰囲気が自分に合うと感じたことがこの会社を選んだ理由です。
宮谷:私の場合はコロナ禍だったので、選考はすべてリモートでした。社員の方と直接会う機会はありませんでしたが、ウェブカメラを通してなじみやすい雰囲気が感じられ、入社を決めました。
高度な技術と独自性で自治体の未来を支える。顧客との共創がやりがいに
入社後、木戸は大阪支店で大阪府下の自治体営業に、宮谷は北関東支店で国・県・市町村に向けた営業活動にそれぞれ携わっています。
木戸:私は主に市町村のお客様を担当しています。既存で取引があるお客様の場合は、利用いただいているシステムの更新提案や、よりお客様の業務が効率化できるような追加提案を行っています。
また新規のお客様に対しては、地理空間情報を一元管理し、自治体のDXを推進するGISソリューションの提案も行っています。お客様のニーズをヒアリングし、新たな事業機会を創出することも私の重要な仕事です。
入社当初は専門用語や略称を覚えるのに苦労しました。また、自治体には特有の予算サイクルや提案の流れがあり、コンプライアンスを含め、業務の複雑な仕組みを把握しなくてはなりません。上司の助言を受けながら、試行錯誤を重ねて基礎を学びました。
宮谷:私も当初は行政職員の方々とのコミュニケーションに慣れなかったですね。出身が西日本なので、北関東の文化とのギャップを感じることもありました。また、アポイントの取り方や訪問のタイミングなど、営業現場での感覚をつかむのも苦労した点です。木戸さんと同じように、経験を重ねて少しずつ慣れてきました。
現在は既存案件の継続受注をめざしつつ、新規案件の提案にも力を入れています。お客様との対話から新たなニーズを把握し、当社の特許技術である赤色立体地図などを活用した複合的な提案を行っています。最近はとくに観光PRでの需要が高い印象です。
高度な専門技術と独自性を強みとする、アジア航測ならではの自治体営業の醍醐味も実感してきたと2人は続けます。
木戸:当社の武器を活かすことで、提案の幅を大きく広げることができます。とりわけデジタル化に伴う新しい業務領域では、多角的なアプローチが可能です。
とくに、漠然とした課題の段階から伴走して事業化へと導き、受注につながったときには大きなやりがいを感じます。
宮谷:そうですね。当社が扱う無形商材を適切に組み合わせることで、自治体のさまざまなニーズに応え、継続事業へとつなげていくことができます。こうした一連のプロセスを、一営業担当が主体的に考え、提案できる自由度の高さにおもしろさを感じています。
私にも、長期的な視点で提案を重ね、3年がかりで契約に至ったケースがありました。逆に5カ月という短期間で成約できたケースもあり、大きな達成感を味わうことができました。
トップセールスとなって見えた新しい景色。個人の成長が組織を変える力に
2023年、宮谷と木戸は優れた営業実績が評価され、共に「Monthly Best Sales(MBS)」を受賞。さらに、社内の技術交流会「テクノフォーラム」において共有プレゼンテーションを行い、それぞれグランプリ、準グランプリを獲得しました。
木戸:MBSの選定は毎月行われており、1カ月間に受注した業務について、営業の経緯やポイントなどをレポートにまとめて提出します。それを上層部が評価し、高得点を獲得した者が選ばれるという流れです。
受賞者は翌年の「テクノフォーラム」で業務プロセスについて発表を行い、そこでさらにグランプリ、準グランプリが決定されます。
宮谷:私は再生可能エネルギー関連のゾーニングマップを作成する業務で受賞しました。これは再生可能エネルギーの導入ポテンシャルをゾーニングし、ポテンシャルを可視化する取り組みです。
木戸:私が受賞したのは、地形図の更新、公開型GISの構築、3D都市モデルの作成という3つの要素からなる案件です。地形図更新は都市計画の基礎となる重要な作業ですが、コストの問題から更新が滞っていました。これを国の交付金を活用することで実現しています。
公開型GISとは、自治体の地図情報をよりわかりやすく発信するためシステムです。3D都市モデルは、従来の2次元地図を3D化し、街づくりや災害シミュレーションに活用する最新の取り組みです。
これらの案件の事業化に向けて宮谷と木戸が心がけたのは、顧客に徹底して寄り添う姿勢。その背後には、担当する地域への強い愛着がありました。
宮谷:国立公園や世界遺産を抱える自治体だったことから、乱開発への強い懸念があることに配慮し、適切な場所に誘導されるよう努めました。自治体で働いている方々の多くはその地域で生まれ育った方々です。地元の皆さんの意向をできるだけ汲み取ろうとしたことが、事業化につながった要因だと思っています。
木戸:最近は補助金や交付金を利用する自治体が増えていますが、これまで利用したことのない部署では、複雑な申請書の作成が大きな負担になっています。そこで、当社が蓄積してきたノウハウを活用して、申請書案の作成などのサポートを行いました。
一連の案件は、交付金の情報が出たタイミングで、お手伝いできることがないかヒアリングしていたときに依頼されたものです。担当者の強い熱意を感じ、なんとかして力になりたいという想いがありました。
また、地図情報の更新やコンテンツの充実が市のためになると考えたことも、積極的に取り組む原動力になっていたと思います。
受賞を機に、名実ともにトップセールスとなった宮谷と木戸。2人が手にしたのは、より広い視野と深い洞察力でした。
宮谷:グランプリ獲得よりも、先輩である木戸さんに勝てたことがうれしかったです(笑)。内容は木戸さんのほうが優れていましたが、プレゼンで笑いをとれたことが勝因だったと思います。
受賞後、支店の皆さんがとても喜んでくださり、関東管内の方々からもお褒めの言葉をいただきました。その後、ほかの自治体への横展開も進めていますが、何よりうれしいのは、関東管内のさまざまな地域で新しい取り組みが始まっていることです。
プレゼンを通じて、他地域での新規事業創出に貢献できていることに、大きな手ごたえを感じています。
木戸:皆さん素晴らしい発表をされていたので、その中で賞をいただけただけでも光栄です。宮谷くんにそこまでライバル視されていたとは知りませんでしたが(笑)。
その後、営業だけでなく技術部門の方々からも評価をいただきました。また、今回の発表には新入社員の方々に営業プロセスを学んでいただく目的もあるので、皆さんの役に立てたこともうれしく思っています。
さらに、受賞をお客様にお伝えしたところ、大変喜んでいただけたこともうれしい出来事でした。
好奇心とチャレンジ精神が育む可能性。次世代のリーダーが描く自身と組織の成長の道筋
入社以来、営業の最前線に立ち続けてきた2人。若手のエースとして、キャリアと組織の未来に向けて描く明確なビジョンがあります。
木戸:これまで自治体営業を中心に取り組んできましたが、今後は未経験の業務にも挑戦していきたいです。将来的には、民間分野にも領域を広げられたらと思っています。
宮谷:1年目から同じ地域を担当し、多くのお客様との関係を築いてきました。これまでさまざまなかたちでサポートしていただいたお客様に、少しでもお役に立てるような提案をし、恩返ししていきたいと考えています。木戸さんを目標に、ますます成長していきたいです。
また、「テクノフォーラム」への参加を通じて、拠点を超えたコミュニケーションの大切さを実感しました。他拠点の営業に同行するなど、交流を活発化させ、営業組織全体の強化につなげていきたいです。
木戸:私も宮谷くんに賛成です。とくに遠方の拠点間の交流は少ないので、互いに学び合う機会を増やしていきたいですね。
アジア航測が求めているのは、木戸と宮谷のようなチャレンジ精神と学ぶ意欲を持った人材です。先輩社員の立場から、2人は未来の仲間にこんな言葉を投げかけます。
木戸:私はまったく異なる分野の出身ということもあり、最初は不安もありましたが、当社には実務を通じて学べる環境が整っています。学ぶべきことは多いですが、好奇心旺盛な方なら、きっとこの仕事にやりがいを見出せるはずです。
宮谷:私も同じ意見です。偶然にも2人とも歴史や地理が好きでしたが、社内にはいろんな学科から集まっている人がいるため、ベースに知識がなくても大丈夫です。当社には、豊富なチャレンジの機会があります。幅広い分野に挑戦したいという意欲のある方をお待ちしています。
※ 記載内容は2024年8月時点のものです
