関係部門とともに事業の可能性を広げる。事業戦略という仕事
現在、私はデジタルソリューション統括本部ソリューション事業部の事業戦略開発センター戦略部事業企画課に所属しています。私たちの課のミッションは、センター間の連携強化と、M&Aや戦略的提携を通じた事業拡大の推進です。関係部門と連携しながら、事業の成長を支える役割を担っています。
担当業務は、M&Aやアライアンスに関する契約交渉や事業価値の算定、事業運営に関する調整に加え、中長期戦略の取りまとめや予実管理、会議運営など多岐にわたります。また海外子会社の管理業務も担当しており、英語での会議やメールのやり取りは日常的に行っています。
入社し1年ほどたった後、戦略グループのグループリーダーとして、実務だけでなくメンバー育成やチーム運営にも携わってきました。その実績を評価いただき、課長に昇格することが出来ました。責任は大きいですが、自分自身にとってとても貴重な経験だと感じています。
私がこれまで仕事をするうえで大切にしてきたことは三つあります。
一つ目は、「そもそも論に立ち返ること」です。業務が複雑になるほど目の前の課題に意識が向きがちですが、「なぜこの仕事をしているのか」「本来実現したいことは何か」といった原点に立ち返るようにしています。
二つ目は、「相手の立場に立つこと」です。M&Aやアライアンス、社内調整など、どんな仕事にも相手がいます。相手が何を重視し、何に不安を感じているのかを自分なりに考えたうえで対話することを心掛けています。
三つ目は、「丁寧さと効率性の両立」です。速さだけを追求するのではなく、品質を担保しながら効率よく進める。その積み重ねが信頼につながると思っています。
これらは前職時代から変わらない私自身の仕事観であり、今の仕事でも大切にしている考え方です。もちろん、すべてを両立させるのは困難な場面もありますが、できるだけこれらを心がけて業務を進めることが、自分や周囲の方のためになると信じて取り組んでいます。
充実した前職から、新たな一歩へ。その背中を押した同級生との再会
前職では約15年間勤務し、IR、M&A、事業企画・事業管理など、経営に近い領域を幅広く経験しました。
最初の5年間はIR業務を担当し、自社の財務情報や経営戦略を投資家へ伝える仕事に従事しました。その後はM&Aを推進する部門へ異動し、多様なステークホルダーと協力しながら案件を前に進めるプロジェクトマネジメントを経験しました。さらに自動車部品・材料関連の事業本部では事業企画や業績管理、アライアンス業務等にも携わりました。
振り返ると、約5年ごとに新しい役割へ挑戦しながらキャリアを広げてきたように思います。全く新しい分野へ飛び込むというよりも、それまでの経験を活かしながら少しずつ軸を広げていく。その積み重ねが自分らしいキャリアの築き方でした。
転職を意識し始めたのはM&A部門にいた頃からです。実際に転職活動を行い、内定をいただいたこともありました。
それでも転職を決断しなかったのは、当時の会社にも挑戦の機会があり、また周りの方々に恵まれていたからです。社内公募制度を通じて新しい仕事に携わることもでき、「転職しなくても環境を変えられる」と感じていました。
そんな私が最終的に横河電機への転職を決断したきっかけは、中学校の同級生である荻野さんとの再会でした。
荻野さん自身がリファラル採用で入社しており、その縁で荻野さんの上司となる方と気軽に話をする機会をいただきました。面接でも選考でもない雑談の場でしたが、その時に感じた会社の雰囲気や人柄の良さが印象に残りました。
その後、荻野さんからポジションを紹介してもらい、本格的に転職を検討することになります。
グローバルな環境で働きたいという思い、家庭と仕事のバランスを見直したいという考え、中途入社者が多く活躍している環境への魅力。さまざまな要素が重なりましたが、最後に背中を押してくれたのは、「この会社なら自分らしく働けそうだ」という感覚でした。
そして、その感覚を与えてくれたのが、信頼できる人からの紹介でした。
結果として、横河電機への転職活動では他社をほとんど受けることなく入社を決めました。今振り返っても、あの出会いが大きな転機だったと感じています。
「いい人ばかりで逆に不安」だった。つながりが支えてくれた入社後の日々
入社してまず驚いたのは職場の雰囲気でした。
穏やかで落ち着いた方が多く、「いい人ばかりだな」というのが率直な印象でした。正直に言うと、最初は少し戸惑いもありました。厳しい指摘などを覚悟していたのですが、そういった場面はありませんでした。「本当に大丈夫なのかな」と逆に不安だったくらいです。
しかし、それは単なる放任ではなく、一人ひとりを尊重する文化でした。今では非常に働きやすい環境だと感じています。
入社して特によかったと感じているのは、海外との接点が非常に多いことです。英語での会議やメールは日常的で、世界各国のメンバーとコミュニケーションを取る機会があります。
もちろん最初から流暢に話せたわけではありません。それでも対話を重ねるうちに、「完璧な英語でなくても伝わればいい」という感覚が身につきました。語学力だけでなく、異なる文化や価値観を持つ人と協働する力も磨かれたように思います。
また、リファラル採用で入社したからこそ感じたメリットもありました。
紹介者の荻野さんを通じて社内のさまざまな方とつながることができたことで、新しい環境への適応がとてもスムーズだったのです。
ある役員会議に参加した際、荻野さんにご紹介いただいた方がその場にいらっしゃいました。直接助けてもらったわけではありませんが、「知っている人がいる」という安心感は想像以上に大きいものでした。
一方で、その関係に甘えることなく、仕事では自分自身の役割と責任を大切にするよう心がけていました。責任を持てないことは安易に引き受けず、一度確認してから回答する。その積み重ねが信頼につながると考えていたからです。
前職時代から大切にしているのは、まず信頼関係の土台をつくることです。その姿勢は転職後も変わらず、現在の仕事にも活きていると感じています。
課長昇格へ。リファラルから始まった挑戦の、その先へ
私は戦略グループのグループリーダーを務めていましたが、今は課長へと昇格しました。
入社当初は、自分が将来マネジメントの役割を担うことになるとは正直想像していませんでした。しかし振り返ると、IR、M&A、事業企画と経験してきた仕事が少しずつ今につながっているように感じます。
もちろん昇格そのものがゴールではありません。これまではプロジェクトマネジメントを中心に経験を積んできましたが、これからはマネージャーとして、組織運営や人材育成にもより大きな責任を持つ立場になります。
現在もメンバーと日々向き合いながら仕事を進めており、難しさと面白さを実感しています。将来振り返ったときに、「この経験があったから成長できた」と思えるような時間にしたいですね。
中長期的には、今よりもさらに専門性を高めながらマネジメントスキルも磨いていきたいと考えています。横河電機には多様な事業があり、社内にいながら新しい領域へ挑戦できる機会があります。それは私にとって非常に魅力的な環境です。
転職を考えている方にお伝えしたいのは、当社にはグローバルな環境と挑戦できる風土があるということです。海外との接点も多く、自ら手を挙げれば大きな仕事を任せてもらえる機会があります。
そして何より、人を尊重する文化があります。意見を最後まで聞いてくれる。そうした環境だからこそ、新しい挑戦にも踏み出しやすいのだと思います。
リファラル採用を検討している方には、ぜひ紹介してくれる社員に率直な話を聞いてほしいと思います。良い面だけでなく、課題や苦労も含めて聞くことで、自分に合う環境かどうかをより正確に判断できるからです。
また、紹介する側の社員の皆さんには、「この人と一緒に働きたい」と思える方がいたら、ぜひ声をかけてほしいと思います。
私自身、リファラル採用を通じて横河電機に入社しました。転職のきっかけは一人の同級生との再会でしたが、その出会いが新しい挑戦につながり、今では大きなキャリアの転機になったと感じています。
人とのつながりは、転職のきっかけをつくるだけではありません。その後の成長や挑戦を支えてくれるものです。私自身がそのことを実感しているからこそ、次は自分が誰かの可能性を広げるきっかけになれたらと思っています。
