「先輩たちは、いつから就活を始め、どのような経験を通じて行きたい会社に出会い、決断したのか?」──そんな疑問を持つ就活生に向けて、24卒・25卒の先輩たちのリアルな就活体験をお届けする本企画。
今回は24卒で、株式会社千葉興業銀行(以下、千葉興業銀行)に就職された菊池 伊吹さんに、どう自身のキャリアを見つけ、企業を選んだのか、そのプロセスを詳しくお聞きします。
<プロフィール>
株式会社千葉興業銀行
菊池 伊吹さん
【出身地】
千葉県
【大学・学部】
駒澤大学 経営学部 経営学科
【ゼミ・研究室】
国際会計基準の理解を深めるゼミで、国際会計基準を採用する企業の分析をテーマに活動
【アルバイト・長期インターン】
個別指導塾の講師
<就活でのtalentbookの使い方>
【企業研究】
千葉興業銀行の記事を読み、先輩社員の就活の軸や、働く様子、職場の人間関係を参考に自分に合う環境かどうかを確かめた
【選考対策】
訪れたことのなかった支店の雰囲気を記事からインプットし、千葉興業銀行に感じた魅力を伝える際の参考にした
【内定承諾先の決定】
人生の重要な節目だからこそ、千葉興業銀行の記事を読み、異動の仕組みや異動時の心構えなどを理解した上で、意思決定をした
<就活スケジュール>
大学2年生の7月から就活をスタート。インターンを経て、金融業界志望に
▲大学時代のゼミの友人と(右上)
──まず、就活を始めた時期を教えてください。
大学2年生の7月ごろです。大学の友人が動き始めていたことをきっかけに、スタートしました。当初は、説明会への参加が中心でした。
──最初はどんな業界や職種に興味を持っていましたか?
家族の影響もあり、最初に興味を持っていたのは、不動産と家具業界です。大手企業を中心に見ていました。また、このころ興味があった職種は、営業職です。学生時代の個別指導塾での経験から、人と深く信頼関係を築き、自分が役に立った実感を持てるような仕事に就きたいと考えていました。
──インターンにも参加されましたか?
大学3年生の夏に、不動産業界2社、家具業界3社の計5社のインターンを経験しました。
参加にあたっては、グループワーク形式のインターンを重視していました。入社することになった場合、一緒に働く可能性のある同世代の方々と関われる機会を持ちたいと考えたためです。
──インターンを経て得た学びや気づきを教えてください。
積極的な発言の重要性です。複数のインターンを経験する中で、チームで取り組む以上、積極的な発言が重要だと学びました。
また、インターンを経て、より自分に合う業界を見つけるために自己分析をし直しました。その結果、大学3年生の秋ごろから、志望業界を変えています。それまで不動産や家具業界を中心に見ていましたが、大学で得た会計や金融関連の知識を活かせる金融業界で働きたいと考えるようになりました。
職種も、大学で学んだ会計基準や会社の財務諸表などの知識を活用できると考え、法人営業を志望するようになりました。
就活の軸──地元に貢献でき、人と深い信頼関係を築けて、大学の学びも活かせる仕事
──志望業界が変わってからは、どう就活を進めていきましたか?
大学3年生の9月ごろから金融業界の説明会に参加し始め、12月ごろから本格的な選考に入りました。主に、地方銀行と証券会社に絞り、5社ほど受けたと記憶しています。
──どんな軸で企業を探していたのでしょうか?
主に3つありました。
1つめは、大学での学びが活かせる仕事であること。先ほどお伝えしたとおり、経営学部で学んだ知識を実践の場で活かしたいという思いがありました。
2つめは、人と深い信頼関係を築きながら、自分が役に立った実感を持てる仕事ができること。塾講師のアルバイトで、生徒の方に頼ってもらったり、成績向上に貢献でき感謝を伝えられたりしたときに喜びを感じていました。社会人になっても、そのような経験ができる仕事がしたいと考えました。
3つめは、生まれ育った千葉県に貢献できること。大学生活で東京に通う中で、落ち着いた雰囲気で過ごせ、イベントなどを通じて、地域の方々とのつながりも深く感じられる地元の良さを改めて実感したんです。
しかし一方で、長年住んでいると、かつて栄えていた商店街がシャッター街になってしまうといった変化を目にする機会が増えました。
そういった場所を以前のように賑やかにしたいという思いが地元貢献への意欲につながっています。地域が賑やかになることで経済が活性化し、人々が集まる場所になり、故郷とする人々や住人が思い出を作れる場所、帰って来たいと思える場所にしたいと考えています。
そのためにも地元に貢献できる企業を探していました。
選考や説明会を通して感じた、主体性を大事にする環境と人柄の温かさ
▲内定式後の同期との親睦会(下段中央)
──千葉興業銀行に興味を持ち始めた経緯を教えてください。
千葉興業銀行は以前から知っていましたが、働く場所として意識し始めたのは、就活の口コミサイトなどから、千葉興業銀行で働く人々の人柄が温かいことを知ったからです。実際、説明会に参加したところ、私の状況や懸念点を聞いてもらえ、親身に向き合ってくれる姿勢が伝わってきました。
また、説明会で聞いた、「小さな組織で主役として活躍する」という主体性を重視する鶏口人材の話も印象に残っています。私はただ周囲に頼るのでなく、自分自身で考えて行動することで、達成感を得たいと考えていました。そのため、若いうちから主体性を育める環境に身を置くことが大切だと思っており、その話に共感できたんです。
──選考で印象に残っている出来事はありましたか?
2次面接での対応です。考え方を問われる質問に答えたあと、自分の回答に違和感があり、面接官に「考え直す時間をもらえないですか」と相談したところ、快諾してもらえました。この出来事から、千葉興業銀行は一人ひとりの思考力を大切にしていることを感じました。
また、あまりイメージが持てていなかった支店の様子について質問した際も、その方が経験した実際の現場での具体的なエピソードを交えながら丁寧に回答してもらい、働く環境がイメージしやすくなりました。
──入行の決め手を教えてください。
証券会社からも内定をいただきましたが、最終的に千葉興業銀行への入行を決めました。決め手は3つです。
1つめは、行員の人柄の温かさです。実際に入行してからも、先輩や上司の方々に快く助けてもらう場面が多いです。優しい方ばかりで、改めて入行して良かったと感じています。
2つめは、地元の貢献ができる点です。千葉興業銀行は、県内の中小企業や個人のお客さまに特化した営業を行っているため、全国展開している企業よりも、地域の人から頼っていただく機会も多いと思いました。加えて、県内のさまざまな地域で働く中で、地域おこしをするための知見が溜まり、いずれは自分の地元地域にも貢献ができるとも考えていました。
3つめは、人と深い信頼関係を築き、役に立った実感を持てる環境だと感じたことです。比較的小規模な組織であるからこそ、大規模な組織と比べて、行内のさまざまな方々と深く関わりやすいと思いました。
また、お客様も千葉県内の方々が中心だからこそ、一人ひとりのお悩みや課題に向き合いやすいですし、その分お客様との信頼関係も育まれやすい環境ではないかと考えていました。
周囲の状況と比べ、感じた不安。キャリアセンターでの面接練習が変化のきっかけ
▲就活中の息抜きにギターで演奏していた
──就活を進める中で大変だった時期はありましたか?
面接を受け始めてから初めての内定をいただくまでの期間が大変でした。周りの友人から「内定をもらった」という話も聞き始め、焦りや不安を感じていました。
──そこは、どう乗り越えていったのですか?
この状況を変えるきっかけとなったのが、大学のキャリアセンターでの面接練習です。面接練習で、自分のことをうまく伝えられなかったことから、自己分析をしたんです。自己分析では、高校から大学への進路選択の段階から振り返り、一つひとつの選択理由を深掘りしていきました。
この作業を通じて、自己理解ができた上、自分の考えを言語化する力が身につき、面接での受け答えも徐々に改善できました。面接後のフィードバックも最初は課題点のアドバイスが中心でしたが、練習を重ねていく中で徐々に良い評価をいただけるようになり、それが自信につながっていきました。
──面接練習を通して自信を得ていったのですね。
はい。また、キャリアセンターでの練習を重ねる中で、自分で何ができていなかったのか、振り返りができるようになり、それが習慣として身につきました。「今回は思うようにいかなかったけど、次回改善しよう」と、前向きに取り組めるようになったんです。結果的に、大学3年生の2月に初めての内定をいただくこともできました。
──反対に、モチベーションが上がったのはいつごろでしたか?
やはり、初めて内定をいただいたときが最もモチベーションが上がった瞬間でした。内定をいただいたことで、これまでの努力が間違っていなかったと確信が持てたんです。
talentbookで千葉興業銀行の職場環境や実際に働く人の軸を確認
▲千葉興業銀行では、さまざまな働く人のコンテンツを発信している
──就活中talentbookを使っていたとお聞きしています。どんな場面で読んでいましたか?
大きく3つの場面で読んでいました。
1つめは、企業研究です。掲載されている方々の就活の軸や、実際に働く方々の様子、職場内での人間関係を参考にしました。
記事を読んで、自分と同じように、人の温かさや人の深い信頼関係が築けることを軸に入行した方々がいるとわかりましたし、支店と本部が連携した際の話からは、社内の人々とも積極的に関わりながら仕事ができる環境だと実感できました。企業の環境や働く方々と自分自身の考え方を照らし合わせることができた点で、talentbookは役に立つ情報源でした。
2つめは、選考対策です。「企業の魅力を感じた点」という設問を想定したときに、私自身は職場を訪れた経験がなかったので、実際の職場の雰囲気を知るために重宝しました。
3つめは、内定承諾の際です。人生の重要な節目だと考え、企業の内部をしっかりとイメージしてから就職先を決めたいと思い、記事を読んでいました。
とくに、意識して見ていたのが、異動後の行員の方の心構えです。銀行は、異動がしばしば起こるため、環境が大きく変わる中で、行員の方々がどのような心持ちで働いているのかを知りたいと思いました。
記事を通じて、異動によって、これまでの仕事と異なる部分があったとしても、その支店での自分の役割は何かを考えながら働くことが重要だと感じました。異動に対しての理解も深まったと思います。
〈鶏口人材紹介〉新たな視点、学び、関係性が育めるように。行員の成長を支える研修企画者の胸中▲内定承諾の際に見ていた、異動を経験している行員の記事
──印象に残っている記事があれば教えてください。
ライフコンサルタントの記事です。とくに印象深かったのは、主体性を持って仕事に取り組んでいる姿勢です。
銀行を訪れるお客さまの課題は幅広いですが、その課題に対して自分がどう動いたら解決できるのかを考えて、支店内だけにとどまらず、本部に相談するなど、周りを巻き込んで行動している姿勢が印象的でした。記事を読んで、将来自分もそのような主体的なビジネスパーソンになりたいと強く感じましたね。
また、必要な知識を得るために自ら勉強会に申し込んだり、得た情報をチーム内で積極的に共有したりする姿勢を自分自身も見習いたいと思いました。
〈鶏口人材紹介〉自ら動いて周囲を巻き込み、お客さまの希望に寄り添う。ライフコンサルタントが示す“主体性”▲千葉興業銀行をより深く知るために読んでいた記事
早期に就活全体の流れを知り、自己分析をすることが大切。就活を終えての学び
▲支店ではお客さま対応も経験
──今後のキャリアイメージを教えてください。
現在の目標は、法人営業としてお客さまから相談される人材になることです。そのためには、知識をつけることに加え、相談する側にとって頼れる存在になる必要があります。
実際、上司を見ていると、お客さまのどんな悩みごとでも解決に向けて協力する姿勢を大切にしていると感じます。たとえば、お客さまとの会話で出てきた「物価が上がって仕入れが大変」という一言から、商品の仕入れの構造について勉強し、新しい仕組みを提案していたことがありました。
今もお客さまから土地や、家から最寄りのコンビニまでが遠いといった、さまざまなご相談を耳にします。私も上司のように相談に親身に寄り添い、解決できるような方法を考え、自信を持ってお客さまと接していける人材になりたいと考えています。
──入行して感じる千葉興業銀行の魅力を教えてください。
まず、若手のうちから自分で考える機会が多い点です。若手でも意見を求められますし、考える時間をもらえる場面が多く、主体性を身につけやすい環境があると感じています。
次に、同期との関わりが深い点です。入行後に同期との協働学習を行う機会が多くありました。おかげで同期とのつながりは深く、相談があれば気軽に話せる関係です。今も、1〜2週間に1回程度は同期と連絡し合っています。
──最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします。
就活中、どの業界・企業・職種を志望するべきか迷う方も多いと思います。そんなときは、これまでの人生で取ってきた選択や行動の理由を一つひとつ振り返ることをおすすめします。
私自身、自己分析を通じて金融業界に進路を変更しました。自分の行動を振り返ることで、自然と自分に適した企業や業界、職種が見えてくると思います。自分に合った企業と出会えることが、将来充実して働くことにつながります。
また、就活について振り返ると、就活全体の流れを知ってから進めれば良かったなと思います。最初から全体の流れを想定し、自己分析なども早めにやっていれば、早期から自分に合う企業の採用イベントに参加できましたし、効率的に就活を進められたと感じています。
就活では、大変な場面もあると思いますが、時には立ち止まりながら、自分のペースで頑張ってください。応援しています。
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※ 記載内容は2025年3月時点のものです
