就活・転職活動に役立つキャリア学習サイト「talentbook」をどのように活用しているのかを読者にインタビューしていく本企画。

今回は、「データ」「広報」を軸にインターンやサークル活動に参加しながら、「データサイエンス」に携われる仕事を模索中の、津田塾大学 総合政策学部 2年 齋藤 良美さんにお話を伺いました。

<インタビュー答えてくださった方>
津田塾大学 総合政策学部 2年 齋藤 良美さん
出身:東京都 板橋区

<就職活動の状況>
・興味のある職種や分野はあるものの、明確に決まってはいない状態
・「データ」「広報」を軸にインターンやサークル活動に参加しながら、「データサイエンス」に携われる仕事を模索中
(大学2年生の9月現在)

<キャリア学習サイトtalentbookの活用方法>
・「データサイエンス」「データ分析」というキーワードで検索し、職種や具体的な仕事内容について調べる

<学び・気づき>
・「データサイエンス」がさまざまな部署・分野で生かされていることを学んだ・学んでいる「データサイエンス」を仕事でどんな風に活かすか、という方向性が定まった
・就職活動では希望する職種を「どの業界でやりたいか」も重要であることを学んだ

苦手の克服と将来のために選んだ進路。負けない気持ちで向き合う統計学

──津田塾大学への進学を選ばれた背景を教えてください。

統計や情報系の分野が学べる環境を探していました。AIやスマートフォンなどのIT技術が生活に根付く中で、今後ますますITやデータの重要性が増すと感じ、統計学や情報系の分野は将来必ず求められるスキルだと考えていたんです。

また、私は負けず嫌いな性格です。得意ではない数学や理科を克服したいという思いがあり、「苦手を克服できればかっこいいよな」と思ったことも、統計学を選んだ理由でした。

そうした中で興味を持ったのが、津田塾大学の総合政策学部。この学部では、統計学はもちろん、英語や社会学も幅広く学べます。とくに印象的だったのは、体験授業で見た学生たちの姿でした。全員が積極的に発言している様子に憧れを感じ、自分もそうなりたいと強く思ったんです。

──統計学のおもしろいと感じる点はどんなところなんですか?

今、統計学に関連してプログラミングを学んでいるのですが、プログラミングのように「特定の方法で作業すると特定の結果が得られること」が、私にとってはモチベーションになっています。仮につまずいても、答えがあるので調べれば正解にたどり着けるからです。

正解にたどり着くたびに小さな成功体験が積み重なるので、モチベーションを維持しやすいんです。実は最近、数1Aを勉強しなおしているのですが、それを楽しく感じられるのも答えが明確だからです。

データを収集し、SNSの発信内容を改善。データと成功体験の蓄積がやりがいに

──大学生活ではどのような活動をされていますか?

1年生の4月からある企業のインターンに参加をしていて、SNS担当として新しいアプリの広報をしています。SNSの投稿戦略を試行錯誤しながら進めているのですが、さまざまなデータが蓄積されていったり、毎週新しい課題に直面したりと、常に新しい発見があるため、やりがいを感じています

そもそも広報への興味を抱いたのは、大学の学園祭でアイドルのプロデュース活動に携わったことがきっかけでした。お披露目動画の作成やSNSの運用など、ゼロからのスタートでしたが、自由に企画を作り上げていく感覚がおもしろく、楽しかったんです。

そうした背景もあり、演劇サークルでも広報の仕事をよく担当します。デザインや動画の制作が楽しくて、フライヤーを作成する機会も多いんですが、公演アンケート内の印象に残ったものを尋ねる項目にフライヤーの項目を入れ、一つでもチェックを増やすことを目標にしています。ここでもデータを集めながら、自身の中で小さな成功体験が生まれるように意識しています

「データに関する仕事」への興味。物怖じしない性格を軸に新たな経験を積んでいきたい

──今現時点では、就活やキャリアに関して考えているイメージはありますか?

将来の仕事について、まだ具体的な職業は決まっていませんが、いくつか興味のある分野はあります。広報を担当してきた経験から、コンテンツを作るクリエイティブな仕事も好きですが、やはり作ったコンテンツがどのように伝わったかを数値で見ることに魅力を感じています

データサイエンティストのような、さまざまなデータを扱う職業に興味があるので、データサイエンス系のインターンシップを見つけて参加したいと考えています。踏み込んだ内容に取り組むことができるインターンシップを経験し、この仕事が自分に合っているかを確かめたいです。

また、小学生のころに海外で生活していた経験から、再び海外に住みたいという思いもあり、日本と海外をつなぐような仕事もしてみたいですね。同時に、プログラミング教室で小学生に教えることも楽しいと感じており、教育分野にも興味を持っています。

データを軸にどんな仕事をしたいか──実際にデータサイエンスに関わる人の事例がヒントに

──talentbookではどのような記事を読まれましたか?

齋藤さん:データサイエンス」「データ分析」というキーワードで検索してみて、職種について、仕事の内容について調べてみました。その中でもとくに3つのストーリーが印象に残っています。

大切なのはより良い価値の提供。データによるお客様とのつながりの進化をめざす
JR西日本 福田 奈央さん

<ストーリーの要約>
・高校生の時にデータサイエンティストという職業に出会い、学生時代にデータサイエンスを学んでいた
・「さまざまな分野のデータ分析」に関わることを軸に就職活動を進めていた
・JR西日本グループの多様なサービスをデータによってつなげ、個客起点のサービスを生み出す仕事をしている

マーケティングの力で新たな「食」の可能性を切り拓く。市場開発室の3人がめざす未来
池田糖化工業株式会社 峯﨑さん 武笠さん 神林さん

<ストーリーの要約>
・マーケティングや製品開発を担う市場開発室で働く3人
・市場開発室は、市場動向をリサーチし、今後自社でどんな製品を開発すべきか、その新製品をどう販売していくのかを企画し、戦略を実行することをミッションとしている
・新ブランドの立ち上げ時には、学生時代のデザイン経験を活かしたメンバーも

データ活用で健康に貢献したい──数字から患者様や生活者様に想いを馳せるデータサイエンティストの挑戦
エーザイ株式会社 小林 千鶴さん

<ストーリーの要約>
・大学で統計学を学んだ「統計学」と関心のあった「医薬品の研究開発に携わる」ことを軸に、就職活動では開発部門の統計解析職を志望
・前職の製薬会社では、主に医薬品開発における統計解析や疾患啓発に関する社内外データの利活用に取り組む
・現在はデータサイエンティストとして、ウェアラブルデバイスから取得したデータなどを活用しながら、疾患の予防に関するソリューション開発や医薬品の研究開発を推進

──気になった3つのストーリーを読んでみて印象に残っていることや、気づきがあったら教えてください

池田糖化工業株式会社の3名のストーリーは、読んでみて、「まさにやりたいことはこういうことだ」と、方向性が見えた気がしました。

市場開発室は2021年に新設された、マーケティングに特化した部署とのことですが、私はすでにデータが溜まっている領域ではなく、ゼロから自分たちでデータを調査し、それを基に製品や事業をどう展開していくか検討するまでを、一貫して手掛けたいという思いがあるからです

広報のインターンでTikTokの施策を考えている際も、どんな内容や投稿時間が効果的なのか、データを見ながら検討しているのですが、そういった実行して、反応をみて、改善していくという過程がおもしろいんです。

また、JR西日本 福田さんのストーリーを読んで、大規模なデータに関わるのもおもしろそうだと感じました。これまで、データ分析は、学校内など身近な範囲を対象に取り組んでいましたが、世の中を対象に取り組むとこんなインパクトを出せたり貢献できたりするのか、というイメージを明確につかむことができました。これが仕事にするということ社会の一部になることなのかと感じました。

とくに、最初は信号設備の保守業務を担当していたところから、社内公募でデータサイエンティストに挑戦した話はとてもかっこよくて、こんな人をめざしたいなと思いました。

ほかにも、エーザイ株式会社 小林さんのようにデータ活用で健康に貢献したほか、エンタメ企業で、データ活用に取り組む方のストーリーもあり、選択肢が広がりました。就職活動では「どの業界でやりたいか」が重要になってくるなと思いました

──今は、就職活動の準備中だと思いますが、今後もtalentbookで記事を読んでみたいですか?

これからも読んでみたいです。まだ社会に出てない自分にとっては、世の中にどんな仕事があるのかわからない状態でしたが、talentbookを通じていろいろな職業や部署があることを知ることができました。記事を読むことで、データサイエンスの仕事の幅広さはもちろん、仕事をしている人の現状を知ることができたこともとてもよかったです

また、少しだけ就職活動が嫌だなと思っていたのですが、こんなにもやりがいを持って楽しみながら働いている社会人がたくさんいることがわかり、働くのもいいかもしれないとイメージが変わりました。また、そこまで身がまえなくていいのかなと思えるようになりましたね。

あとは、自分が取り組みたい「データサイエンス」の方向性が見えたので、その方向で働く人の事例や、逆に自分とはあまり接点がなさそうなものや業界、たとえば建設などの業界も調べてみようと思います。

※ 記載内容は2024年9月時点のものです

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