人手不足に強い現場へ 機械化で品質・生産性向上をめざす
第一DC事業部で、化粧品や健康食品を扱う倉庫全体の運営管理に携わる梅原。お客さま対応や改善提案だけでなく、後輩の教育など現場を支える役割を幅広く担っている。その中でも現在とくに注力しているのが、倉庫作業の機械化だ。
「将来の労働人口の減少を見据え、機械化を進めています。具体的には、ロボットや自動搬送機器の導入を検討しており、現場の負担の軽減と少ない人数でも安定的なオペレーションを実現するための体制構築をめざしています。
今後お客さまの物量が増えても品質と生産性を維持・向上させながら対応し続けるための重要なプロジェクトであり、これを着実に推進していくことが直近の目標です。また、この新しい仕組みを活用して、新規のお客さまを獲得することにも挑戦したいと考えています」
こうした挑戦を支えるのは、鈴与に根づいた「互いに助け合う文化」だと言う梅原。
「現在の部署には、新入社員から管理職まで幅広い年代の社員が在籍しており、コミュニケーションがとても活発です。業務上だけでなく、プライベートでも交流を深めている社員もいます。こうした関係構築が信頼感を深め、結果として円滑な業務連携につながっていると感じます。
さらに、お客さまに対して『鈴与として最善を尽くそう』という雰囲気もあるため、困った時には自然に声を掛け合い助け合う風土が根付いています。だからこそ誰でも新しい意見を言いやすく、挑戦に踏み出しやすい環境だと感じます。私自身も何度も助けられてきました」
そんな風土の中でも梅原は、「まず自分で考え、調べ抜く」姿勢を大切していると言う。
「単に機械を導入するだけでなく、現場作業の流れやコスト・効果のバランスを徹底的にシミュレーションし、課題に先回りして備えることを欠かしません。まず自分で考え抜いた上で意見を持つことが建設的な議論を生み、成果や信頼につながると考えています」
失敗を機に身につけた「周囲を巻き込む力」 困難な状況もチームで乗り切る
2016年に入社した梅原のキャリアは、第三DC事業部・日高物流センターからスタートした。高級チョコレートブランドの商品を扱う倉庫で、入出庫をはじめチョコレート粒の箱詰めやラッピングといった流通加工のほか、作業者の教育や進捗管理など、現場オペレーションの管理を担当。とくに冬場は繁忙期で、多くの人員を動かしながら効率的に作業を進めることが求められた。
「知識や経験が浅い中、何百人もの作業員の方や協力会社の方と連携し、計画通りに作業を進めることに難しさを感じていました。当時は、自分1人で仕事を抱え込んでしまい、結果的に対応が後手に回ってしまうこともありました」
その大きな壁を乗り越えるきっかけとなったのは、先輩からの具体的なサポートだった。
「ある時、どうしても作業が計画通りに進まないことがありました。1人で悩んでいた私を見て、先輩が関係者を集めて代わりに話を通してくれたのです。そして、大勢を巻き込んで仕事をする上で、『人の様子だけでなく、数字や環境といった多角的な視点で進捗を管理すること』『日々の作業後に振り返りを行い、改善点を見つけること』が重要であると教えてくれました。
視野を広げてもらったことで、より緻密な計画を立て、日々の改善を繰り返せるようになり、結果として成果にもつながりました」
また、チョコレートを化粧箱に仕分けする業務を請け負った時は、顧客からの難しい要望に対して、まさに総力戦で応えた経験がある。
「バレンタイン商品の生産スケジュールが非常に厳しい状況のなか、お客さまから『それでも期日には絶対に間に合わせたい』という強い想いを伺いました。そこで私たちは『できない』と断るのではなく、『どうすれば実現できるか』を考え、すぐに外部の協力会社を探して生産体制を組み直しました。社内外の多くの人を巻き込んで壁を乗り越えた象徴的な出来事です」
これをきっかけに梅原は周囲を巻き込みながら仕事を進めるよう意識するようになった。大切にしているのは、単に仕事を分担するのではなく、互いの強みを活かし合うという考え方だ。
「人にはそれぞれ得意不得意があります。だからこそ、『私はここが苦手なので、その部分が得意なあなたの力を貸してください』と、その人だからこそお願いしたい理由を伝えて、協力しながら仕事を進めてもらうようにしています」
倉庫現場での経験を経て、営業・マーケティングへの挑戦 それぞれの部門で学んだこと
4年間第三DC事業部にて倉庫現場での業務を経験した後、2020年からはDC・倉庫事業の新規顧客開拓を推進するフルフィルメント営業推進室に異動。これまでとはまったく違う環境で、梅原の新たな挑戦が始まった。
「新規顧客獲得をミッションとするフルフィルメント営業推進室(現・広域営業推進室)では、営業として鈴与の倉庫をまだ利用したことのない法人のお客さまへアプローチし、新規顧客の開拓から契約、立ち上げ支援まで幅広く携わりました。
ここで大きな学びとなったのは、『お客さまがどんな立場かによって、求められることが異なる』ということです。お客さまが物流担当者であれば物流コストやオペレーション負荷削減を求める一方、営業担当者であれば顧客体験の向上、売上拡大などを実現するために物流品質を重視します。相手の立場を理解した上で提案することが、成果につながると実感しました」
さらに2023年からはデジタルマーケティング領域の担当となった梅原。広告出稿やホームページ制作を通じて、鈴与をより多くの人に知ってもらう広報活動に従事した。
「営業が1対1でお客さまと向き合うのに対し、マーケティングは『鈴与全体をどう見せるか』という視点が求められます。会社を俯瞰して理解し、強みを整理して伝える経験を積めたことは、自分の視野を大きく広げるきっかけになりました。
鈴与全体が持つ多様な事業やサービスに触れたことで、目の前の担当者に寄り添うだけでなく、さまざまな流通加工やECサイト運営代行などと物流サービスを組み合わせて提案できることが鈴与の強みであり、お客さまのビジネスの成長に貢献しているのだとあらためて実感しました」
さらに多様な立場で経験を重ね、お客さまにとって最適な価値を提供できる人財に
2024年からは第一DC事業部・東扇島物流センターに異動。ここは複数のお客さまの商品をお預りする大規模倉庫である。現在は、入社当初の現場配属時とは異なり、倉庫全体を見渡す立場として現場を運営しつつ、顧客対応や改善提案も担当している。
「再び現場に戻ってきて、あらためて感じたのが『垣根を越えて鈴与として助け合う』文化です。担当業務の枠を超えて互いにフォローし合う風土が根付いており、組織の強さを感じます。
また、一つの荷主さまに特化した第三DC事業部と、複数の荷主さまを横断的に対応する第一DC事業部という異なる現場を経験したことで、鈴与がお客さまごとに最適化した体制でサービスを提供していることをあらためて実感しました。
お客さまごと、現場ごとに正解が違うからこそ、自分で考え、仲間と協力し、最適な形をつくっていく──その姿勢を若手時代に学び、今も実践できていることは、私にとって大きな財産になっています」
また、営業・マーケティングを担当した経験は、現在の業務の土台になっていると梅原は言う。現在は後輩を育てる立場でもあり、これまで培ってきた経験を現場に還元できることにやりがいを感じていると語る。
「営業やマーケティングで培った視点を活かして、後輩には『一歩引いて全体を見ること』の大切さを伝えています。ジョブローテーションでさまざまな部署を経験したからこそ、現場だけではなくお客さまや会社全体のことも理解しながら働けるようになったので、それを次の世代に伝えていきたいと思っています。
また、現在勤務している関東地区にはさまざまな部署が集まっているので、他部署の人と接点を持つ機会も豊富にあります。普段関わりのない部署の人の話を聞くことで、『こんな仕事をしているんだ』と知ることができ、自身の視野が広がります。後輩たちにもこの経験をしてほしいので、部署を越えて積極的に人をつなぐようにしています」
そんな梅原は、今後のキャリアの展望を次のように語る。
「私は入社当初、明確に『これがやりたい』というものがあったわけではありません。しかし、ジョブローテーションによってさまざまな仕事を経験する中で、鈴与の事業の幅広さや社会に貢献できる領域の広さを知ることができました。
今後も多様な立場で経験を重ね、鈴与のサービスへの理解をいっそう深めることで、お客さまにとって最適な価値を提供できる人財をめざしたいと考えています」
自身の経験を踏まえ、梅原は未来の仲間へエールを送る。
「鈴与は、物流を中心に本当に幅広い事業を展開しています。もし入社時に具体的な目標がなくても、入社後にさまざまな経験を積みながら、自分のやりたいことを見つけていける環境があります。
また、どの部署にも困ったときに助けてくれたり、相談に乗ってくれたりする温かい人が多く、安心して挑戦ができるはずです。可能性に満ちたこの場所で、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています」
現場から営業・マーケティング、そして再び現場へ──多様な経験を経て成長を続ける梅原の姿は、鈴与で描けるキャリアの可能性を体現している。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです

