活気あるマーケティング部の裏側、少人数で挑むマーケティング戦略の今
SBプレイヤーズのマーケティング部は、約30名が所属する部署です。新規ユーザー獲得、既存顧客向け施策、サービス改善、全体戦略・PRの4つのチームで構成され、山川は全体戦略とサービス改善の2チームを兼務しています。
「売上をどう伸ばすかが社内上のメインミッションですが、より良いサービスをお客さまに提供することも重要な目標にしています。 チームごとに特色があり、平均年齢や雰囲気もさまざま。全体としては社内の中でも活気のある部署として知られていますね」
現在、山川はSEOやASO(App Store Optimization)、SNSでの情報発信、データ分析業務を担当。とくにアプリやウェブサービスの改善に注力しています。
「お客さまから見て使いにくい部分があるので、世界的にメジャーなアプリの使い勝手と比較したり、UI/UXの専門家と議論しながら改善を進めています。
とくに投票までのスピードは重要で、どの選手が勝つか直前まで予想されている方が決定後に投票するまでの数秒が勝負。読み込み速度が遅かったり、ボタンがわかりにくかったりすると、それが大きなストレスに。売上の機会損失につながってしまいます」
さまざまな方面から課題を洗い出している状況と語る山川。マーケティング部は過去1年間で2倍以上に拡大し、会社の中でも大きな役割を担っています。
「マス広告からオフライン広告、ウェブ広告、YouTubeまで、さまざまな施策を少人数で展開しています。データ分析に基づいた効果検証がこれからの課題ですね。数値の精度と定義は非常に重要視しています。
アバウトに見てしまうと、効果が出ていない企画を効果があると誤認してしまい、予算を無駄に使ってしまうことになるため、とくに気をつけて検証しています」
「マーケティングをやりたい」という想い。遠回りのようで一直線だったキャリア設計
大学院では自然科学を専攻した山川。卒業後、化学メーカーの研究開発職として8年間キャリアをスタートさせました。研究開発の道を選んだ理由は、意外にもシンプルなものでした。
「高校時代の好きな教科、苦手な教科を考慮した上で、化学と数学が残り、その時点で化学を選択しました。大学院まで化学の研究をしていたので、新卒時は研究開発職に絞って就職活動を行いました」
研究開発の仕事をするかたわら、山川は個人的な興味からウェブサイトの制作を始めます。そのきっかけも、同じくシンプルなものでした。
「パソコンを購入したことがきっかけで、『何かやってみよう』という単純な理由でした。やってみるとおもしろく、広告収入も得られ、目に見える形で成果が出ることにハマっていきました」
個人で始めたウェブサイト制作。この経験が、山川のキャリアの転換点となります。
「メーカーの研究開発は、製品を出すまでに数年や10年単位での時間がかかります。一方、ウェブサイトを作ると、すぐに結果が見えてくる。そのスピード感におもしろさを感じ始めました。広告収入も得られるようになってきて、広告業界の裏側がどうなっているのか気になり始めたんです」
この興味の高まりによって、山川は人生の舵を大きく切ります。
「広告代理店への転職という大きな決断をしました。最も苦手としていた営業職での採用でしたが、コンサルティング営業として働く中で広告業界の基礎知識を習得していきました。 広告は大きなマーケティングの枠組みの中の一部分に過ぎないため、そのうち全体戦略やサービスコンセプト、情報発信、ブランド構築など、上流と呼ばれる部分に携わりたいという思いが芽生えてきました。
実は、広告業界に転職しようと決めた時点から、最終的にはマーケティングをやりたいという思いを持っていたんです」
未経験でのマーケティング職への転職は難しいという現実も理解していた山川。そこで広告代理店や求人検索サービス会社での経験を積みながら、段階的にマーケティング職をめざす計画を立てます。
「個人で運営していたウェブサイトの実績が、企業の求めるスキルとマッチして、暗号資産の会社に入社。ここでマーケティング職に従事することになりましたが、直後にマーケティング部が解散してしまい……。そこで知人とのつながりや、マーケティングの予算規模が非常に大きいSBプレイヤーズに惹かれ、転職を決意しました」
SBプレイヤーズで念願だった本格的なマーケティング職への転職をはたした山川。 研究開発職からマーケティング職という、一見、大きく異なる領域ですが、山川にとっては自然な流れでした。
「研究開発で培った数値の検証などのスキルは、広告業界やマーケティング業界でも活かすことができています。仮説検証や考察といった謎解きのような要素が好きなので、マーケティング業務は自分に合っていると実感しています」
仮説を立てて、検証して──向き合い続けた先に見えた課題、そして次のチャレンジへ
マーケティング部で働く山川は、研究開発職での経験を活かしながら、業務に注力しています。
「数値をベースに仮説を立て、検証して、結果を考察するというアプローチは一貫しています。デジタル広告は細かい数値が見える上、日々検証できる環境なので、その点でも自分と相性が良いと感じていますね」
一方で、SBプレイヤーズに入って新たな気づきも得ています。
「数値や論理だけが正解ではないという気づきがありました。ビジネスサイドでは、それ以外の要素も重要だと実感しています」
具体的な成果として、アプリのASO施策での成功体験を挙げます。
「iPhoneのAppストアでの検索順位が、アプリのダウンロード数に大きく影響することに着目し、構造を詳細に分析しました。問題点を特定した上で、比較的小さな改善で大きな効果を生み出すことができました。
たとえば、アプリ画面の文言を数文字変えるだけでも、ユーザーのアクション率が数十パーセント向上するなど、的確な分析に基づく施策で効率的な成果を上げることができました」
マーケティングの魅力について、山川は仮説検証のおもしろさを語ります。
「さまざまな課題がある中で、問題点とその解決方法について仮説を立て、それを実際に試してみて、その仮説が実証されたときの達成感はパズルを解いたような楽しさがあります」
オッズパークでのマーケティング業務の特長として、予算の規模を挙げます。
「比較的大きな予算があるため、幅広い施策にチャレンジできる環境があります。小規模な会社では予算の制約の中で実施できない施策もありますが、当社ではテレビCMなども含めてさまざまな施策を試すことができます。また、多くのユーザーデータを活用できる点も魅力ですね」
現在は、さらなる成長に向けてデータ分析環境の整備を進めています。
「データ分析環境が整備されれば、さらに効果的な施策を実施できると期待しています。さまざまな課題がありますが、それだけ改善の余地があるということです」
広がるエンタメ構想。公営競技の“新しい楽しみ方”を創る挑戦
オッズパークのマーケティング部では、データドリブンな会社をめざす全体戦略のもと、新しい挑戦を続けています。山川は、その戦略の中で重要な取り組みについて語ります。
「現在の最優先課題は売上アップですが、それに加えて私たちがめざしているのは公営競技の新しい楽しみ方を創造すること。従来の賭けるだけの楽しみ方から、リアルなイベントの企画なども含めた新しいエンターテインメントの提供を実現していきたいと考えています。 エンターテインメントとして楽しんでもらえるように転換することで、市場規模を大きく広げられる可能性があります。
また、公営競技ファンの気持ちをより深く理解することで、ユーザー目線に立ったサービス改善を進めていきたいと思っています」
新しい仲間として求められる人材について、山川は明確な考えを持っています。
「数値分析やAIなどの新しい技術に興味を持ち、抵抗感がない方が望ましいですね。また、新しい試みを進めていく必要があるため、課題に直面してもめげずにチャレンジを続けられる人材が求められます」
当社の魅力は多岐にわたります。
「大きな魅力の一つは、マーケティング施策においてNGが少ないこと。多くの企業では売上向上をめざす際に選択肢が制限されることが多いのですが、当社では選択肢が多いのが特長です。また、オフィスが東京駅付近という立地の良さも魅力ですね」
地域への貢献も、重要な使命として認識しています。
「公営競技場付近でのイベント開催など、地域貢献も視野に入れながら、従来の要素に新しい遊び方を組み合わせた体験を提供していきたいと考えています。地方への雇用創出という観点からも、オッズパークを通じて公営競技の売上向上に貢献していきたいと思っています」
数字を読み解き、人の心を動かす。その山川の積み重ねがマーケティングの可能性を広げ続けています。
※ 記載内容は2025年6月時点のものです
