音楽を通じて見つけた「支える喜び」。その経験を活かしてめざす、理想の店長像
岡田は幼少期から明るく、人を引っ張るリーダーシップを持っていました。生徒数の少ない小学校で育ったこともあり、学年を超えて友人関係を築いていたと言います。
「休憩時間には自ら他のクラスに行って『サッカーしようぜ』と誘ったり、運動会では団長を務めたりと、みんなを巻き込んで物事を進める性格だったと思います。また中学時代は陸上部で地域の駅伝に出場。厳しい練習の中で忍耐力やチームワークを学びました」
そんな岡田がターニングポイントとして語るのが、大学時代に行っていた音楽活動です。
「もともと歌を歌うことが好きで、バンドを組んでいたところから、大学時代は音響サークルに加入。裏方として演者を支え、お客さんによい音楽を楽しんでもらう役に徹しました。音響の仕事は知識も必要ですが、自分の耳を頼りに音を調整していくことが重要。自分がよい音を作ることで演者や観客の反応が変わるのを見て、すごくやりがいを感じました」
この経験は、後のドラッグストアでの仕事にも通じるものがありました。
「ドラッグストアのお客さまとスタッフの関係性は、音響の時の演者とスタッフの関係に似ています。自分の楽しさだけでなく、演者やお客さんによい音を届ける責任感を持つことで仕事をしっかりとやり遂げた後の達成感が得られるようになりました」
またサークル活動を通じて、人との関わりの大切さも実感しました。
「仲間はもちろんのこと、時には業界の人と関わる機会もあるなど、人と関わることの楽しさを身に沁みて感じました。それが大きなターニングポイントになり、就職活動でも『人と関わる機会の多い仕事に就きたい』と思い、企業を探していたんです」
ププレひまわりとの出会いは、イベントで採用担当者から声をかけられたことがきっかけでした。
「採用担当者がとにかく明るく親しみやすかったことを覚えています。その後大学の企業説明会にも同じ担当者が来ていて、私を見るなり『岡田くんじゃん』と声をかけてくれて。覚えてくれていたことが、とてもうれしかったですね。
企業説明会では、総合職の進む3つのコースについて説明がありました。医薬品専門のヘルスカウンセラーコース、化粧品専門のビューティーカウンセラーコース、そして店長をめざす店長コースです。私は説明を聞いていく中で、『店長をやってみたい』という気持ちが芽生えました。
これは店長の仕事に学生時代に力を注いだ音響の仕事と似ている部分があり、周りに指示を出してイベントを成功に導くような経験と重なると感じたからです」
こうして岡田は人との関わりを大切にする自身の価値観と、ププレひまわりの明るい社風が合致し、入社を決意します。学生時代に培った「周囲を巻き込む力」は、これから始まる社会人生活でも大きな武器となっていくのです。
一般スタッフから「食品責任者」へ──現場経験が導いた、念願の店長への道のり
入社後、岡田は充実した研修体制を経験し、店舗へと配属されます。
「入社から1週間は研修期間としてドラッグストアの基礎知識や企業理念を学びました。その後店舗配属となり、一般スタッフとして先輩社員から業務内容を教わり、反復練習で覚えていきました。初めは納品作業や新商品の展開、レジ打ち、接客業務などに従事しました」
業務を進める上で、ドラッグストアに対する理解度も高まったと言います。
「学生時代はドラッグストアに足を運ぶ機会が少なく、漠然と『医薬品を売っているお店』だと思っていました。しかし実際に仕事をしてみると、実にさまざまな商品を扱っていることに気づき、より一層業務の奥深さを感じましたね」
配属から半年で、売上が大きく忙しい店舗に異動。そこでの経験は、岡田の成長に大きく寄与します。
「とにかく忙しい店舗だったので、効率よく作業をこなすことが求められました。周りの先輩方の動きを見て効率のよい方法を学び、自分に取り入れていくことを心がけましたね。また店舗のスタッフも優しい人ばかりで、まだ新人の私を気にかけてくださったので、心強かったです」
店長になるための重要な経験として、岡田はこの店舗で食品責任者として働いたことを挙げます。
「店舗には大きく2人の責任者がいたのですが、そのうちの1人である食品責任者を任され、他のスタッフに指示を出す立場を経験できたことは非常にいい経験になりました。作業を効率的に終わらせるために、自分が動くことはもちろん、周りのスタッフへの的確な指示出しを心がけました。どんな仕事も自分ができなければとスタッフに指導できないと感じ、売り場作成の基本も学びました」
この店舗で副店長まで上り詰めた後、岡田は別店舗の店長を任されることになります。
「すでに同期の何人かが先に店長になっていたため、『ようやく自分の番か』という思いもありました。一方で、新しい店舗で店長としてうまくやっていけるのか不安に思った部分も。ようやく思い描いていたポジションに就ける喜びと、今後への不安が半分半分でした」
スタッフの成長が売上を生む。6店舗での経験が教えてくれた、理想の店長像への道のり
岡田が店長として担う主な業務は、稼働計画の作成、スタッフの指導、売り場管理など多岐にわたります。とくに重要なのは、1日の全スタッフの動きを計画する稼働計画の作成です。
「スタッフの一人として私自身も手を動かしますが、基本的には他のスタッフに指示を出し、任せられるものは任せていくことがメインの仕事。他のスタッフに効率よく動いてもらいつつ彼らの成長を支えることで、自分の負荷を減らしながら売り場の状態を維持できるようにすることが理想です」
今でこそ周囲を巻き込んで円滑な店舗経営ができるようになってきた岡田。しかし、店長になったばかりのころは思い通りにいかず、苦しんだこともありました。
「店長になりたての頃は、手を動かす側から指示する側への転換に苦労しました。しかも一般スタッフ時代に忙しい店舗で働いていた実力を過信し、プライドが高くなってしまっていたんです。上司からのアドバイスを素直に受け入れられず、スタッフにうまく指示も出せない、とても苦しい時代がありましたね」
1店舗目で悪戦苦闘しながらなんとか店長としての役割を全うした岡田に、さらなる試練がやってきます。
「2店舗目は配属当初からスタッフへの指導が行き届いておらず、売り場の状態も悪く、売上が低迷している状態でした。『これは自分一人の力ではどうすることもできない』と思った時、自分の考え方も変わり始めました。上司からのアドバイスをきちんと業務に活かそう、スタッフ一人ひとりが自律的に動いてくれる店舗を作ろうと気持ちを切り替えたんです」
当時の経験について、こう語ります。
「配属当初、スタッフは誰かからの指示がないと何をすべきかわからない状態でした。そこで、指示がない時でもスタッフが自主的に動けるように指導したところ、売り場のコンディションも安定したんです。これらの取り組みを通じて、店舗全体の売上も105%ほど上昇したので、個人的にもうれしかったですね。
またスタッフも目に見える成果を感じることで、仕事の楽しさややりがいを感じてくれるようになり、より意欲的に仕事に取り組んでくれるようになりました」
岡田は、店長としての経験を通して段階的に成長してきたと振り返ります。
「これまでに店長として6店舗経験してきましたが、どこに行っても学びやすてきな出会いがあり、本当に運がよかったと思います。最初はスタッフへの指導に重点を置き、次の店舗ではコミュニケーションの重要性を学びました。そのうちに数値に目がいくようになり、売上を伸ばすための課題分析、改善もできるようになりました。
当社は店舗スタッフが『こうしたい』と思ったことを比較的自由に取り入れられる裁量の大きさが魅力。私もさまざまなことを試していくうちに、徐々によい店舗が作れるようになってきたと思います」
「愛される店舗」から「愛される企業」へ。地域密着で描く、次世代リーダーの展望
試行錯誤を繰り返し、常によりよい店舗づくりに励む岡田が、店長として大切にしていることとは。
「1つは、メリハリをつけて仕事するところですね。スタッフとの交流で楽しめる時はどんどん楽しんで場を盛り上げます。一方で作業に集中すべき時は、しっかり作業をする空気に持っていく。そのメリハリを店舗全体で作っていきたいと思っています。
もう1つは数値を持って語ること。もともとは尊敬する先輩の姿を見て学んだことですが、データを見せながら提案することで、相手も納得してくれることが多いと感じます。論理的に物事を見て、判断するように心がけているんです」
現在、新店舗の店長を任されている岡田。一から自分の手で作り上げる喜びを語ります。
「まだオープンしてわずか1カ月ということもあり、ピカピカの店内が眩しいです。大通りと商店街の間に位置し、近隣の大学生から年配の方まで幅広いお客さまが訪れます。
スタッフはすべて私が面接に参加して選んだ25人。これから学んでもらうことはたくさんありますが、みんな明るく、コミュニケーション能力が高いことが強みです」
地域に密着した店舗づくりを胸に、日々奮闘しています。
「お客さまに『あなたがいるからこの店舗に来るんだよ』と言っていただけるような、愛される店舗を作っていきたいです。そのためにとくに力を入れているのは、医薬品や化粧品売り場の充実。これらのカテゴリはお客さまとの接点が多く、その関わりを通じて信頼関係が築きやすいのではないかと思うのです」
長期的なビジョンとしては現在の店長職からさらにステップアップし、SV(スーパーバイザー)になることをめざしていると言います。
「SVは複数の店舗を担当し、エリア全体の数値管理や他店舗への指導を行う立場です。今は1店舗の運営を任される立場ですが、今後はSVとして複数の店舗を統括し、よい店舗づくりを極めていきたいですね」
SVになっても、地域密着型の店舗を作りたいという思いは変わりません。
「自分の担当する地域にある店舗すべてをお客さまに愛される店舗にしていきたいですし、もっといえば『ププレひまわりってすてきなお店だよね』と会社全体を愛してもらえるような存在にしていきたいです。そのために今は一つひとつできることをやっていきます」
※ 記載内容は2024年10月時点のものです

