専門性が高いキャリアを築きながら、新たな可能性を追求
パナソニックグループの本拠地・門真市育ちの鮫島。日常的に家族との会話に登場する「松下」は幼い頃から身近な存在であり、就職活動当時から「絶対に挑戦する」と決めていた。
入社の決め手となったのは、社員一人ひとりのパナソニックグループへの愛着と風通しの良い社風だったと言う。
「就職活動中、パナソニックグループの社員の皆さんは、『そんなことまで話してくれるの?』ということまで、本音で話してくれたんです。飾らない、裏表のないストレートな発言ができるカルチャーに惹かれました」
大学で学んだ財務分析の知識を活かしたいと考え、経理職として新卒入社。パナソニックグループのシェアードサービス会社で経理実務の基礎を鍛えた後、インダの事業部経理部門に着任した。
そんな鮫島が、従業員をHAPPYにすることをめざすボトムアップのプロジェクト「MAKE HAPPY プロジェクト」に興味を持ったきっかけは、実はかなり早いタイミングだった。
「入社研修の時に、プロジェクトの取り組みについて説明があったんです。“従業員のHAPPYのために活動している。月曜日が楽しみで仕方ない会社になるような組織風土をつくる”という言葉に、強く惹かれました」
「MAKE HAPPY プロジェクト」は、事務局メンバーの半数を自ら公募に志願した社内複業者で編成。従業員の要望を基に、4つの軸でオンラインセミナーやワークショップを開催。いまや国内従業員の参加率が半数を超えるまでの活動として浸透している。
鮫島も、経理の仕事の合間に「MAKE HAPPY プロジェクト」が主催するセミナーへ積極的に顔を出すなど、参加意欲は非常に高かった。就職活動中に感じたパナソニックグループの社風を、さらに活性化したい。そんな想いが彼女を突き動かした。
「子どものころから漫画を描くなど、モノづくりが好きな自覚がありました。自分を起点に何かを作りたい、社風をつくりたいと感じるようになったんです」
社員から募った日常や仕事上のエピソードを4コマ漫画で描き、事業部内のポータルサイトに投稿した。事業部人事が主催する組織風土活性化活動の運営メンバー募集に応募し、謎解きイベントなどを企画。事業部や商品への理解を部員に深めてもらうためのユニークなイベントは、多くの社員から好評を得た。
「想い」が導いた社内複業への新たな挑戦
そんな鮫島に「MAKE HAPPY プロジェクト」への参画チャンスがやってきた。次年度事務局メンバーの複業募集が社内掲出されたのだった。
選考面接では、入社以来のMAKE HAPPY プロジェクトファンであること、自分自身もプロジェクトメンバーのような起点となって社風をつくっていきたいことを真摯に伝えた。
「月曜日の朝、会社に行くのが楽しみで仕方ない会社にしたい。経理は日々の業務では緻密な計算と正確な処理が求められ、緊張感の高い仕事。少しでも仲間の笑顔を増やしたいんです」
想いが伝わり、晴れて合格した鮫島は、経理として本業を継続するかたわら週1日の頻度でMAKE HAPPY プロジェクトの事務局メンバーとしての複業が始まった。着任後、すぐに社内ポータルサイトに掲載するショート動画の制作に着手した。
「MAKE HAPPY プロジェクトの活動内容を多くの社員に知ってもらうための動画です。聞き手がわかりやすく、見ていて飽きないように何度も動画を見直しては編集するので、事務局メンバーの熱い想いを噛み締めながら作業していました」
グラフィックレコーディングへの初挑戦も印象深い出来事だという。絵を描くことを仕事にしてみたい、モノづくりがしたい。新しいことにチャレンジしたいという想いが、彼女を突き動かした。
「1時間半のセミナー内容を3枚のグラフィックレコーディングにまとめました。漫画は書いてきたけれど、グラフィックレコーディングはまったくの未経験。セミナーを迎えるに際しては、インダの研修プラットフォーム『マナビバevery』を活用してオンデマンド講座を受講し、事前に練習を繰り返しました」
セミナー講師の選定にも携わった。鮫島が感銘を受けた書籍の著者を推薦したのである。
「仕事以外の時間を大切にすること。インプットがあるからアウトプットにつながることを教えてくれる本だったんです。インダの、とりわけ経理部門は真面目で一生懸命な人が多く、自分の時間の大半を仕事に注いでいる人が多いように感じていました。
そういった人たちに業務時間外を充実させる価値観もあることをシェアしたかったので、推薦しました」
このセミナーには900人を超えるエントリーが集まった。セミナー後のアンケートには、参加者のさまざまな想いがあふれていた。新しい価値観を知り、自分の考え方や行動を変えることで、HAPPYが増えていくことを目の当たりにした。
複業して気づいた、本業の新たな可能性と感謝
MAKE HAPPY プロジェクト での活動を通じて、鮫島は「インダなら、何にでも挑戦できる」という実感を得たと話す。動画編集も、グラフィックレコーディングも、鮫島にとっては初めて取り組んだことだった。
「『できることをする』のではなく『やりたいことをするために、できることを増やす」という意識が大切です。最初から完璧じゃなくていいんです。とりあえず、やってみることが大事。自分のやりたかったことを通じて、周囲の人々が喜んでくれたり、行動にポジティブな変化が起きたりという反響が起こりました。
そうして、いろいろな部署の人と関わる機会が増えたことで本業の経理でも部署間の連携がスムーズになり、業務効率が向上したと感じています」
また、活動を通して、あらためて経理部門の上司や同僚への感謝の念が沸き起こったとも言う。
現在所属している経理センターでの鮫島の業務は、海外との取引における売上管理や商流変更時のスキーム構築、システム運用などと多岐にわたる。 幅広い領域の顧客を有し、商品数が豊富なインダだけに複雑性も高い。
彼女は、それを「全体を俯瞰するチャンス」と捉えて積極的に業務に取り組んできたが、とはいえ経理かつ決算という仕事の性質上、月末や月初、決算期は多忙を極める状況となる。
「本業80%・複業20%のシェアで仕事することによって、本業が減るわけではありません。私自身、試行錯誤しながら生産性を上げる努力をしましたが、それは本業部門の上司や同僚のバックアップや応援があったからこそ成し得たことです。仲間の温かいサポートに助けられ、複業に挑戦できることができました」
見えないところから、見違える世界に変えていく
経理を職能とする鮫島が、モノづくりへの情熱を原動力に本業とは異なる新たな挑戦をすることで、周囲に「HAPPY」をもたらす。社員一人ひとりが持っている想いや強み、個性の掛け合わせが生み出すポテンシャルは無限大だ。
「プロレベルじゃなくていい。初めてのチャレンジでもいい。大事なのは『やってみたい』という想いを動かすこと。インダには約4万人の社員がいます。そして、素晴らしい技術力と、世界のインフラを見えないところから支え続けている実績があります。
社員それぞれの『やってみよう』のはじめの一歩が積み重なることで、私たちは確実に、世界をより良く変えていけると思います」
見えないところから、見違える世界に変えていく──まもなく複業の任期を終える鮫島。今後は、経理部門の中で自発的活動を継続していくと語る。いつもと違う一歩を踏み出すことで、世界は広がる。「もっとインダを盛り上げたい!」と目を輝かせる鮫島の挑戦は、今後も続いていく。
※ 記載内容は2025年6月時点のものです
