決済情報をやり取りする重要システムの更改プロジェクトをPMとして牽引
NTTインターネットの決済情報サービス事業部で、サービス運用を担う齊藤。現在「金融機関ネットワークサービス」の更改プロジェクトにおいて、PM(プロジェクトマネージャー)として40名ほどのメンバーを率いています。
「当社が提供する『金融機関ネットワークサービス』は、企業様と金融機関の間の決済情報をネットワーク経由で授受するサービス。
たとえば、生命保険会社が顧客から口座引き落としを行う際、全国の金融機関ごとに情報を仕分けて伝達し、引き落とし結果を集約してお返しする。そういった情報の伝達を一括で担っています」
このサービスは、全国400以上の金融機関との接続実績があり、企業が個別に金融機関と接続する手間とコストを大幅に削減できる点が特徴です。
「企業様ごとに銀行など金融機関との通信設定の数は異なりますが、当社が担当する総設定数は6,000件にも上ります。決済という重要な情報を取り扱うネットワークであり、これだけの数を一括で管理するという、とても責任のある仕事です」
現在進行中のプロジェクトは、既存システムで使用しているメインフレームの保守期限切れに伴う更改です。2025年1月の新システム稼働に向け、大詰めを迎えています。
「プロジェクトには大きく分けて2つの難しさがあります。1つは、長い歴史を持つメインフレームのシステムで、設計書から処理の意味を読み取るのが難しい点。
もう1つは、企業ごとに銀行との契約が異なり、データの編集方法がさまざまに分かれている点です。同じ企業でも部署によって編集方法が違うケースもあり、それらを束ねて管理するためには高度な対応力が求められます」
プロジェクトマネージャーとして、齊藤が最も大切にしているのは、お互いにWin-Winとなる解決策を導き出すこと。
「プロジェクトを進める上で、チーム内や外部パートナーの方などとさまざまな調整が必要になりますが、お互いが納得できる着地点を見出すことを心がけています。『自分たちが業務を進めるために、他の人が苦労しても良い』という考え方は絶対に持たないようにする、というのが私の信条です。
というのは、過去に私自身が相手の要求を受け入れる立場だったとき、辛かった経験があるからです。プロジェクトを乗り切ったとしても、次のプロジェクトで再び同じメンバーで働くこともあります。そのときに、遺恨があるのはよくないですよね。みんなが気分よく仕事をできるように意識しています」
相手の話をよく聞き、本質を見極める。先輩からのアドバイスでSEとして大きく成長
2009年にNTTインターネットに入社した齊藤。2年目までは決済情報サービス事業部で総合決済ASPサービス「i-コレクト®」(※)のシステム更改に携わり、その後情報システム事業部での1年を経て、再び決済情報サービス事業部に戻りました。設計の初期段階から開発、保守維持まで、エンジニアとしての基礎を着実に積み重ねています。
「1年目が最も挫折や失敗が多かったです。当時は人との意思疎通が十分にできず、依頼された仕事の成果物が期待に応えられないことが1年ほど続きました」
もともとプログラミングが好きでSEという職業をめざした齊藤は、SE=パソコンと向き合う仕事だと思い込んでいました。しかし、新入社員育成のために設けられている「アドバイザー制度」を通じて、先輩から仕事における重要な気づきを得ることになります。
「今思うと、先輩は『相手の話をよく聞き、相手が何を求めているのかという本質をしっかり考えなさい』ということを伝えたかったのだと思いますが、正直に言って1年目の時は意味がわかっていなくて。
2年目、3年目と経験を重ね、さまざまな人と関わる中で『先輩はあの時実はこういうことを言っていたのだな』と気づき、少しずつ自分の行動が変わり始めました」
そして入社3、4年目、金融機関向けのツール開発を担当した経験が、大きな転機となります。
「決済情報が途切れた場合に追跡ができるようなツールをつくることになったのですが、最初につくったものは『使い物にならない』と言われて、一度破棄することになりました。そこからお客さまの業務内容や困りごとを丁寧にヒアリングしながらつくり直し、ツールを改善するために試行錯誤を重ねました。
完成品を見たお客さまからは『すごくわかりやすい、これまで見えなかった新しい情報が見えるようになった』と喜んでいただけたんです」
この経験から、齊藤は相手の真意を理解すること──まさに先輩からのアドバイスにあった「本質」を見極めることの重要性を痛感したと言います。
「お客さまに言われたことをそのまま受け止めるだけでなく、『そうしたいのはなぜですか』と背景や理由まで聞いて真意を捉えること。ツール開発を通じてこの点をとくに意識するようになり、その後の案件でも活かせていると思います。
それはお客さまだけでなくメンバーに対しても同じです。普段から相手がどんなことを考えているのかを把握するように努め、相手のニーズをしっかり見極めて返してあげる、ということを大事にしています」
※ 「i-コレクト」は、NTTインターネット株式会社の登録商標です
メンバーとの丁寧なコミュニケーションで協力体制を構築し、プロジェクトを成功に導く
齊藤が現在PMを務める「金融機関ネットワークサービス」の更改プロジェクトは、実は2020年に発足し、2022年に事情があって一度中断した案件。齊藤は2023年の再開時からPMとしてプロジェクトに参画し、現在に至ります。
「プロジェクトを再開した当初は、メンバーの気持ちも後ろ向きでした。さらに、ほとんどが初めて一緒に仕事をするメンバーだったので、コミュニケーションの行き違いも多く発生していました」
プロジェクトを前に進めるため、齊藤は勉強会を開催し、メンバー同士が認識をすり合わせる場を設けました。さらに、日々のコミュニケーションにも力を入れたと言います。
「とくに開発パートナーの方々には、現行のシステムでお客さまがどんな業務をしているのか、実際の引き落としの仕組みやエンドユーザーの状況なども具体的に伝えることで、めざすシステムをイメージできるようにしました。ある程度理解が進むと、メンバーそれぞれが持つ知識と結びつけて、さらに理解を深めてくれましたね。
一番嬉しかったのは、私が忙しくて手が回らなくなってきた時に『私たちができることならいくらでも手伝います』と言ってくださったことです。メンバーの方々がメインフレームの扱い方を覚えてできることが増えると、みんなの気持ちも自然と前向きになっていくのを実感しました」
そして2023年、先行して利用企業2社に向けてのリリースを無事成功させた齊藤。意思疎通がままならなかった1年目と比べ、大きく成長した齊藤の姿がありました。
「日々メンバーたちと『今大変ですよね。こうゆうところに困っていませんか?』とか、『辛いですが一緒に頑張って進めていきましょう』と会話を重ねたことが、リリースの成功につながったのだと思います。今回は人と向き合って仕事ができたという実感がありますね。
また、私はPMという立場ではありますが、課長や部長にも相談し手助けしてもらいながら進められたのが、とてもありがたかったです」
「縁」を大事に選んだ道。自分の力を磨き、これからも世の中に役立つものをつくりたい
齊藤にNTTインターネットという会社の魅力を尋ねると、「300人を超える規模でありながら、社員同士が顔見知りで和気あいあいと仕事ができる環境」だと答えます。
「とくに役員や部長クラスの方々にも気軽に相談できる雰囲気は、魅力に感じますね。役員の方から『元気か?仕事は順調か?』と声をかけてもらえますし、会社は今後どう進んでいくべきなのか、という経営的な話を聞けることが勉強にもなりますね。
当社のサービスはお金の情報を取り扱うため、常に緊張感を持って仕事に取り組むことが求められます。トラブルはゼロとは言えないので、何か起きた場合は迅速に意思決定し、影響範囲を最小限にできるように進めていこうという考えがあります。責任が大きいですが、その分乗り越えた時に力がつくのが、この仕事の魅力だと思います」
SEとして10年以上のキャリアを積んできた齊藤ですが、今でも学び続ける姿勢を大切にしています。
「『もう知っているから大丈夫』と思ってしまうと、新しいものを吸収する気持ちがなくなってしまいます。私はもともとプログラミングなどのスキルを身につけたいと思ってSEになったので、これからも新入社員のように青臭く、貪欲にいろんなことを学び続けたいですね」
今後の目標について、齊藤は現在進行中のプロジェクトの成功を第一に考えています。そして、より上位の役職に就くことで、異なる視点や景色を見てみたいと続けます。
「長年この会社で働いているので、会社がいい方向に行くといいな、みんなで幸せになれるといいなと思います。上の役職に登っていけばいくほど、見える景色が違うと思います。
いろんな景色を見てみたいという想いがあるので、役職として上なのか、異動していろんなところを渡るのかはわかりませんが、とにかくいろんなことに挑戦してみたいですね」
最後に齊藤は、就職活動に臨む方にむけてこんなメッセージを贈ります。
「企業を選ぶ時、世間一般的な“いい会社”や“有望な会社”に惹かれる方が多いかと思いますが、私は“縁”というものを大事にしてもいいのかなと考えています。
私が就職活動をしていたとき、多くの企業の選考を受ける中で唯一ピンときたのがNTTインターネットだったんです。面接では社員の方の人柄の良さや『世の中に役立つものをつくりたい』という熱量に惹かれ、運命的なものを感じました。自分の力を磨きながら会社と一緒に成長し、社会に貢献したいと思ったんです。
今就職活動をしている方も、実際に現場の社員たちと話してみてください。もし縁を感じていただけたならば、ぜひ一緒に世の中に役立つものづくりをしていきましょう」
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
