主任としてチームを管理しつつ、実働部隊としてもさまざまな業務を担当
FP&Aカンパニー 経理部に所属する中嶋。グループ経理課の主任を務めつつ、実務担当としても業務に当たっています。
「現在、グループは8人ほどのメンバーで、資金管理、支払業務、債権債務管理などが主な業務。各担当者に仕事を振りつつ、何かあればすぐフォローをしています。
同時に、実担当としても稼働中。今私が主に担当するのは、当社やグループ子会社で働く皆さまの退職金運用です。各運用機関と調整し、どの商品で運用すれば資産が増えるのか。逆にどの商品だと減ってしまいそうなのかを細かく把握。資産を最大化できるよう業務を遂行しています」
「退職給付会計」は中嶋の大切な担当業務です。年金の運用とは別に、決算にかかる数値を作るために会計を行います。さらに他にも、子会社を他の会社に売却したり、他社の株式を取得するために出資したり。新しく生じる案件に、柔軟に対応する毎日です。
「現在、入社4年目になりますが、この間に、組織の形態はかなり変化しました。まず私が入社して3カ月後には、当社は事業部制からカンパニー制に大きく移行。会社としてのターニングポイントでした。今まで本社にあった事業が、新しい一つの子会社として成立したこともありましたね。変化に応じてこれまでになかった業務が頻繁に発生するので、都度、経理としても守備範囲を広げながら対応しています」
中嶋は、チームメンバーに対し「自発的に動いてもらうこと」を意識しています。
「もちろん、新入社員や2~3年目の方、異動してきてあまり年数が経っていない方には業務を一から伝えていきます。でも、一通り教えたら、後は個人に任せます。私に『こういうふうにやるんだよ』と押し付けられて動くのではなく、自分で考えて自由にどんどん動いてもらいたいんです。
私は前職で、自動車部品メーカーの経理部にいましたが、当時、まずは自分で考えてみて、『もうダメだ』と思った時に、他の人に相談したことで、ようやく物事がわかるという経験をしたんです。周囲を見渡せば知見のある方がいるのだから、待つことなく、自分から周りに声を掛けて学んでほしい。それが、若い人たちの身になると考えています」
「『スペシャリスト』と胸を張れるような分野がほしい」と、転職を決意
中嶋は、前職の自動車部品メーカーで、8年ほど経理を担当。M&A成立後のプロセスに当たる「PMI」のフェーズを担当するなど、活躍していました。その後、会社の仕組みに従って、経理部門から管理部門に異動します。
「管理部門に移ってから、やや時間を持て余すようになってしまい、ふと自分の市場価値について考えるようになりました。このままただ今の会社に漫然といても、市場価値は上がらない。そして、これまでにさまざまな仕事をしてきたけれど、まだ自分には『スペシャリスト』と胸を張れるような分野がない。この分野なら負けないといえるようなものを身につけたいと思い、転職を切実に考えました」
転職の際に重視したのは、管理会計ではなく、財務会計の分野で経験を積めることです。経理部で培ったディスクロージャーの知見を活かそうと上場企業に絞って探す中で、日本特殊陶業にたどり着きました。
「日本特殊陶業は、グローバルな事業をしていて、かつスパークプラグという利益率の高い部品を扱っています。EV化が進むといずれ需要は変化していく部品ですが、数年先までの利益率は見えているから、その間に長期目線での対策をここからさらに打っていける環境がある。会社としての安定感に惹かれました」
ちょうど財務会計のポジションで求人が出ていたため、応募。2020年に入社しました。
最初に取り組んだ大きな仕事は、新しい経費精算ソフトの導入でした。
「経費、出張旅費、請求書などの精算をするソフトです。プロジェクトの旗振り役として他部署や子会社と調整を重ね、導入まで進めていきました。そのほかに、タスク管理システムの導入中です。一人ひとりのタスクがうまくスケジュール通りにやれているか、システムで確認できる環境を作ろうとしています」
社内体制が変わり、事業部制からカンパニー制に移行したタイミングから、当社内でもDXの熱が高まっているのを感じます。最先端のシステムを取り入れながら、快適に働けるよう提案を続けています。
経費精算ソフトを新規導入。10カ月でグループ社員9,000人に浸透
これまでの仕事でとくに印象に残っているのは、先述の経費精算ソフトの新規導入案件でした。
「実はそのソフトは、私が入社する前から導入が検討されていました。それで、私が入社して半年くらいのタイミングで、いよいよ社内稟議を掛けることになったんです。
グループの社員全員が使うシステムなので、会社側は当然ながら導入にかなり慎重な姿勢でした。経営層にも納得してもらうため、ソフトを導入することで精算作業がどのくらい短縮されるのかをシミュレーション。導入費用に対する効果を示し、既存システムからの乗り換えを決めてもらいました」
社内決裁をとるまでも大変でしたが、その後の切り替え作業はもっと大変だった、と振り返ります。
「最短10カ月で、既存のシステムから今回のシステムに移行するというプロジェクトが走り出しました。ただ私自身、そもそも社内の既存システムについてあまり知らなかったので、まずは既存システムを細かく学習するところから開始。正直、そこはだいぶ短期間で労力を費やしましたね(笑)。
また、子会社も含めて9,000人ものメンバーが使うシステムなので、こちらが想定していない使い方をすることもあり、経理として戸惑うケースもありました。かなりタイトな期間設定の中、ほとんど専従のようなかたちで担当し、なんとかスケジュール通りに進められた時は本当に大きな達成感がありました」
新規システムの導入という仕事は、前職も含めて今回が中嶋にとって初めての経験でした。スケールの大きなプロジェクトに携われて、中嶋はやりがいを感じていると言います。
「たとえばソフトの導入は、本社がOKを出していても、各子会社の経理担当の人からOKをもらえないと動けません。10社近くの経理担当と定期的に集まり、コミュニケーションを意識的に取って調整を重ねました。各経理部の仲間たちも、相当大変だったのではないかと思います。けれども、皆が前向きに協力してくれました。
もともと私が入社して3カ月のタイミングで社内体制の大きな変更があり、その時も同じ経理担当の皆さんに関わっていたので、もしかしたら中嶋という名前を少しだけでも覚えてくれていたのかなと思います」
信頼の輪を広げながら、一歩ずつ業務を進めています。
「当社は、皆さんポジティブな性格の方ばかりだなと感じています。仕事を押し付けられると嫌だといって、コミュニケーションの壁を作るような人もいない。非常に仕事が進めやすいなと思っています。中途で入社した身ですが、おかげで、疎外感を抱いたことなどは一度もないですね」
現在は出社8割、在宅2割というバランスで、リモートワークも実施しています。
「会社に来ても家にいてもほぼ同じレベルで仕事ができる環境があるので、ありがたいです。朝ごはんを子どもたちと一緒に取れる日も増えました。そういった面でも転職してきて良かったなと感じています」
変化に抵抗のない方、おじけづかずに新しいことに取り組める方に出会いたい
現在は主任に昇格し、チームを率いていく立場に。「思ったよりも早い昇格だった」と話します。
「当社では基本的には4月に昇格があるのですが、私の場合は特例で前年の10月に昇格しました。自分で想像していたよりだいぶ早かったです。課長の話を聞く限り、他部署や子会社との調整に積極的なところが評価されているのかなと思いました。
そういう調整担当の役割は意外とストレスがかかるものですが、私は性格的にあまり深く考えずに取りあえず行動しています。既存メンバーにはあまりいないタイプだったから、重宝してもらえたのかもしれません」
そんな中嶋の今後の目標は。
「当社の経理は今、いわゆる非ルーティンの業務が多いので、それをいち早くルーティン化するのが私の課題だと思っています。仕組みを作り、担当者に落としていく。そのリードタイムを短くしていくのが、短期的な目標です。
長期的には、経理課として意思決定を下せる立場になりたいと考えています。この仕事のスペシャリストだと胸を張って言えるように、引き続き頑張っていきます」
一緒に働く仲間に求めるのは、新しい物事に取り組んでいく力強さ。
「経理というとどうしても、ルーティン業務をやっているイメージがあると思います。でも当社の経理では、使うシステムがどんどん変わりますし、そもそもお話ししてきたように組織の形態が変わることも多々あります。
変化に抵抗のない方、おじけづかずに新しいものをどんどんやりたいという方こそ、当社に合うのではないかと思います。一緒に、積極的に動いてくれる方に出会えたらうれしいです」
柔軟な対応力と行動力で、バックオフィスから組織を支える中嶋。冷静さの中に秘めた情熱で、これからも活躍の幅を広げていきます。
※ 記載内容は2024年1月時点のものです
