「自利とは利他なり」の精神を営業の現場で活かす
営業社員の平均年収1000万円超──これはネオ・コーポレーションが採用広告に掲げているキャッチフレーズです。事業内容は、法人向け電子ブレーカーの企画・販売・施工など。ここで営業本部のゼネラルマネージャーを務めるのがSです。
S 「2023年2月現在、私は当社の執行役員を務めながら、ゼネラルマネージャーとして現場の営業社員を統括する立場にあります。私たちが取り扱う商材は、法人向け電子ブレーカーで、エンドユーザーは、主に工場を経営する中小企業になります。
営業本部には、『直販』と『リプレイス』の部門があり、私は後者のゼネラルマネージャーを務めてます。『リプレイス』とは、入れ替えのことで、既存のエンドユーザーが取引の対象となります」
電子ブレーカーには基板寿命があり、エンドユーザーには定期的に入れ替えしていただく必要があります。そこでリプレイス部門がしっかり既存エンドユーザーとのリレーションシップを保ちながら、継続受注を目指すことになります。競合他社も数あるなかで、エンドユーザーに選ばれる理由はどこにあるのでしょう。
S 「工場で機械を動かす電気は200V(ボルト)で、家庭用とは異なります。200Vは電気代に占める固定費(基本料金)の割合が高く、当社が手がける電子ブレーカーは、お仕事場の環境を変えずに基本料金を大幅に下げることができます。
コスト削減が実現でき、しかも費用は削減できた基本料金の一部を充当してもらうシステムとなっているので、エンドユーザーにも大変喜ばれます」
現在、全国に10支店を展開するネオ・コーポレーション。リプレイス部門は、いわば11支店目のような立ち位置になると言います。Sはここで、リプレイス営業全体の戦略を立案し、年間の売上目標を立て、20名以上いる直属の営業スタッフを指導・育成しています。Sには、後輩たちをまとめる上で、大切にしている価値観がありました。
S 「『自利とは利他なり』というのが、私が入社して一番最初に学んだ当社の経営理念なんですね。自分の利益ばかり追いかけても、お客様に喜んでもらえません。逆にお客様にだけメリットがあっても企業として成り立ちません。双方に利益があることで継続的な長いお付き合いができていると考えます。
さらに大切なのは、嘘をつかないこと、感謝を忘れないこと、笑顔を絶やさないこと。つまり、人としてのベースになるところが大切だということを当社で学びました。だからこそ、『自利とは利他なり』の精神を後輩にもしっかり伝えたいと思っています」
営業未経験のまま、新たな世界に飛び込んだ
業務内容や企業の価値観が明らかになってくると気になるのは、日本の平均年収をはるかに上回る給与体系。どのような社内制度によって、年収1000万円プレーヤーを目指せる環境が整備されているのでしょうか。
S 「簡単に言うと社歴・学歴・性別・年齢に関係のない評価制度ですね。査定のスピードも早く、加えてインセンティブは成約した案件に係る粗利益の約20%が個人に配分されて歩合給として受け取ることができます。
こうした給与システムが社歴に関係なく一律で適用される会社ですので、やはり『稼ぎたい』という強い意志を持った社員が集まります。ただ、当然ですが、楽して稼げるわけではありません。そこで、『自利とは利他なり』の精神と向き合うことになるのです」
ネオ・コーポレーションの社員には、一度失敗を経験し、そこから再起しようとする人が多いと言うS。事業に失敗して借金をつくった人、大家族を支えながら失業した人……。こうした人々に社会で求められる仕事を提供し、しっかり稼がせたい──この制度の背景には、創業者のそんな想いがあります。
Sが同社に入社したのは、2007年のこと。それ以前は、いわゆるアミューズメント業界で働いていて、営業未経験のまま新たな世界に飛び込んだと言います。
S 「それまでは、パチンコ店の副店長として主に接客を担当していました。前職の会社に不満はなかったのですが、不景気で会社が倒産してしまい、仕方なく転職活動をしていたときに見つけたのが、現在の会社。実力次第でいくらでも稼げる、という営業の世界に憧れがあったので、思い切って挑戦することにしました」
「実力主義」に憧れて入社したSでしたが、現実はそう甘くありませんでした。コミュニケーションには自信があったものの、入社2カ月はまったく売上を立てられず、営業経験のあった同期入社の社員と比較される日々……。当時の支店長も即戦力を求めるのは当然で、常に2番手に甘んじていました。
しかし、ここで生来の負けん気の強さが爆発します。Sは、日々先輩社員に教えを請い、営業ノウハウやコミュニケーションの書籍を読み漁り、3カ月目からは同期のライバルと同じ仕事を任されるように。「こう見えて勉強熱心なんで……」と笑うSの目には、何かを乗り越えた人の説得力があります。
先輩が常に後輩をバックアップする社風が根づいている
S 「この会社は、私のように営業未経験で入社してくる社員も多く、最初は苦労している社員も数多くいます。しかし、入社当時『これは心配だな』と思う社員でも2カ月目で月給100万円超えを達成したりすることもあります。やはり、経験よりも柔軟に学ぶ姿勢が大事だと思いますね。
現在は、研修制度も整備されてきて、新人は現場を経験しながら少しずつステップアップすることができます。アポイント取り、商談、さらに設置工事の現場も体験します。私が入社したころはまだそこまで整備されていなかったため会社の成長を感じます」
給与システムや研修制度だけでなく、社内の環境も現在は非常に良好だと語るS。営業成績がオープンにされている同社においては、社員全員がライバル。それでも先輩が常に後輩をバックアップする社風が根づいていると言います。
S 「メンター制度というのがありまして、新入社員には同じ支店の先輩社員1名がしっかりついて、業務だけでなく、プライベートの相談などにものっています。支店長には話せないことも年齢や社歴の近い社員なら話せるようなこともありますよね。より現場に近い人間が話を聞く、悩み相談室のような制度です。
せっかく入社しても、孤立してしまうとポテンシャルが活かせませんよね。営業を統括する立場からすると社員は大切な財産ですので、コミュニケーションの機会も積極的に用意しています。そのため、各支店では金曜日のミーティングと月に1回、必ず懇親会を実施していますね」
未経験でも成功できる!「やる気」だけ持ってきてほしい
研修制度やメンター制度を整えても消えない大きな課題が「人不足」です。事業は拡大基調にあり、営業未経験者でもまだまだ稼げるチャンスがあると言います。
S 「求人は積極的に続けています。ここで同じ仕事をするのも何かの縁ですので、入社した社員には一人残らず稼いでもらいたい。それでも残念ながら退職してしまう社員もいますが、そこから何かを学んで、変わっていける会社でありたいと思っています」
「年収を上げたい」「生活を変えたい」という強い意志を持って入社してくる社員のために、Sがこだわるのは「スピード感」。入社した未経験者が全員、前述の事例のように2カ月目から月収100万円を達成できることはありえません。それでも満足のいく収入を得られるまでの期間が短い方が、本人のモチベーションにもつながると考えています。
S 「若い世代には、『ガツガツ稼ぐより、のんびり働きたい』という価値観の人も増えていますし、私もそれは否定しません。ただ、当社が求めるのは『稼ぎたい』というポジティブな意欲がある仲間。その気持ちに火をつけて、いかに夢を実現させるかが私の腕の見せどころだと思っています。
うちは会社全体が営業部隊のような組織ですので、やはり売上は大事です。しかし、コンプライアンスの部分も同様に大事。なんと言うか、家族に対しても、社会に対しても誠実でありながら、どんどん売上を伸ばしていけるような仕事があることをここで学んでほしいと思います。
これは仕事に対してもそうで、不誠実に取り組んでいると結果はまったく出ません。だからこそ『年収1000万円稼ぎたい』という明確な目標を持って、誠実に仕事に取り組める人に来てほしい。繰り返しますが、未経験者でも成功者は多数います。『やる気』だけ持ってきてくれればOK。しっかり先輩社員がサポートします」
後輩たちが夢への足掛かりをつかめるように──営業部隊を率いる熱きゼネラルマネージャーの挑戦は続きます。
