全体を把握し、これまでの慣習を理解しながらお客さまの要望に応えていく
私は現在、ソリューションサービス事業ラインに所属しています。ソリューションサービス事業ラインは、「安全・安心な社会基盤、経済基盤を支えるシステムプラットフォームを提供する」ことをミッションに、官公庁や自治体、民間企業のお客さまが抱える課題に対してITによる解決策を提供する部署です。
その中で、私が所属しているグループはAWSやAzureなどのクラウド環境を活用し、インフラからアプリケーションまで、お客さまのIT環境を整備することを主な業務としています。
現在私が携わっているのは、自動車メーカーのIT基盤刷新プロジェクトです。このプロジェクトは、お客さまがもともと使われていたサーバーやOS、システムの仕組みを新しい環境に移行していくもので、プロジェクトメンバーは社内外合わせて最大で60名となる大規模なプロジェクトです。
私は、IT基盤構築後にサービスイン対応とリリース作業を担当するチームのリーダーを担当しています。私のチームのメンバーはパートナー企業の方を中心に最大16名ですが、プロジェクトが大きいだけに、自分たちの担当範囲だけではなく、他のチームの担当領域のことも把握しておく必要があります。
私が主にやりとりしているのはアプリケーションを担当するベンダーの方です。ベンダーの担当者がお客さまから依頼を受け、それをIT基盤の観点から検討することが私たちの役割です。受けた依頼を開発担当チームと確認しながら、構築作業を進めます。
このプロジェクトは2021年から続いているため、2023年に入社した私よりも、メンバーやパートナー企業の方々のほうがプロジェクトについての知見が豊富です。そのため、リーダーだからと自分の意見を主張するのではなく、メンバーの意見にしっかりと耳を傾け、これまでの慣習や経緯を理解することを心がけています。
また、会議の内容を正確に理解し、自分で説明できるレベルまで理解を深めることも大切にしていることの1つです。理解できていない部分があれば、すぐに確認しながら自分の言葉で要約・整理することを心がけています。
プロジェクトのゴールは少しずつ見えてきている段階ですが、ITによる技術は常に進化していますから、お客さまから新たな要望が出てくることもあります。プロジェクトの全体像をしっかりと把握し、安定したシステム基盤の提供をめざして業務に取り組んでいます。
技術的な領域をもっと理解したい。ヘルプデスクからPMOへのチャレンジ
前職のSIerでは、さまざまな経験を積んできました。入社から2年は、動画配信プラットフォームを提供する会社でインフラ業務を担当し、その後は総合商社のITヘルプデスクに。主に社内用スマートフォンの管理をしたり、多国籍な従業員向けに日本語版と英語版のFAQを作成したりといった業務を7年間担当していました。
次に担当したのは、生命保険会社の業務アプリ開発プロジェクトのPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)です。プロジェクトを進める上で必要となる品質管理やリスク管理、文書管理や形式の統一などを担っていました。
ヘルプデスクからPMOにチャレンジした理由は、技術的な領域をもっと理解したいと思ったことです。PMOはシステムとマネジメントの両方の理解が求められるので、ヘルプデスク業務で培った知識や言語感覚を活かしながらステップアップできると考えました。
PMOを担当する中で、プロジェクトリーダーの業務を間近で見てきました。自分の手を動かすだけでなく、周囲のメンバーの動きを把握し、プロジェクトをゴールへと導いていく。その役割は自分の得意分野だと感じました。
プロジェクトリーダーの仕事に興味を持ち始めたとはいえ、PMOの仕事は好きだったので、積極的に転職活動をしていたわけではありませんでした。そんな折、知人から NECソリューションイノベータのキャリア採用サイトを紹介され、そこに掲載されていたプロジェクトリーダーの募集案件が、まさに自分のやりたいことだったのです。
PMOは俯瞰してプロジェクトを見る立場であることもあって、どこか「人のゲームをそばで見ている感覚」がありました。「そのゲームに自分も参加したい」と思い始めていたことと、NECソリューションイノベータで求められている役割が合致したことで、「ここで働きたい」という思いが強く湧いてきました。
各担当者の意見の背景を理解し、適切な落としどころを見つけながらゴールに導く
もちろん、入社直後は苦労もありました。とくに、会社のメンバーとの関係構築と、プロジェクト環境の違いに戸惑いました。前職ではお客さま先に常駐し、担当するお客さまが変われば環境も変わっていたこともあり、適応能力やプロジェクトの全体像をつかむ力はあるつもりだったのですが、自社が主導するプロジェクトとなると、期待される範囲や役割が異なります。
そこで、周囲の方に何を求められていて、何を理解しておかないといけないのかを読みとって、社内のルールとプロジェクトのルールの両方を学んでいくことから始めました。メンバーそれぞれの業務内容やチームが担うべき業務を図に起こしたり、自分はどこがわからないのかを明確にすることを心がけたり。上司やメンバーが頻繁に相談に乗ってくれたことも助けになりました。
私の役割は、お客さまに対して直接的にソリューションを提案するのではなく、一つのシステム移行のためにお客さまから依頼される1,000件以上の作業を滞りなく進めることです。その過程では、PMO時代にプロジェクトの進捗や課題を管理していた経験も活かせています。
たとえば、お客さまの要望に対して「できる」「できない」と相反する意見が出て議論になることがあります。けれど、それぞれ別の側面から見てみると、じつは同じ目的に向かっているのではないか、「できない」という意見の中に他の解決方法のヒントがあるのではないか、ということに気がつくのです。各担当者の意見の背景を理解し、お客さまの本来の目的に立ち返ることで、建設的な議論に導き、適切な落としどころを見つけることができました。
また、現在はIT基盤側に関わっていますが、前職ではアプリ開発に携わっていたので、アプリケーションとインフラのどちらの視点からも見ることができる、どちらの共通言語も理解できるという点も、前職の経験が活かせています。
挑戦できる環境で、皆が安心して働きながら成長できる職場を作っていきたい
私たちが担当するIT基盤構築の業務には、「大きなトラブルや課題が解決できた」というような派手な成果はめったにありません。「大きなトラブルや課題」が発生せず、システムが安定して稼働し続けることが最大の価値だからです。
一見すると地味なプロジェクトかもしれませんが、年間、数百あるシステム構築をスケジュール通り進行し、重大な問題を発生させることなくお客さまの要望に適切に対応している点が評価され、2022年度下期には社内表彰で社長賞を受賞することができました。
このような表彰をはじめ、社員の意欲を活かす挑戦環境や研修プログラムが充実していることがNECソリューションイノベータの魅力だと感じています。他の部署の業務に挑戦できる制度があったり、重点的に習得したい技術やスキルについて体系的に学べる研修プログラムがあったりと、スキルアップのためのサポート体制が整っています。
加えて、社内での情報交換のしやすさも感じています。誰が何に長けているのかという情報が共有されており、気軽に相談できる雰囲気があるのです。また、技術分野が多彩で、自分が知りたいと思った分野の専門家が必ず社内にいるという環境も魅力的です。
働き方の面では現在、出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドワークを実践しています。状況に応じてオンラインコミュニケーションと対面でのコミュニケーションをバランスよく活用できるので、とても仕事がしやすいです。
今後は、技術的な知識をさらに深めていきながら、マネジメント能力も成長させていきたいと考えています。大学では心理学を学んでいましたので、プロジェクトマネジメントはもちろんのこと、社員の成長をサポートすることや、心理的安全性の高い組織づくりにも興味があります。
確かな技術知識とマネジメント能力の両方を身につけて、「お客さまもパートナー企業の方々も、そして社員の皆も満足し、安心して働けて成長もできる」、そんな職場を作っていくことが目標です。
※ 記載内容は2025年8月時点のものです
