お客さまとの対話で見つけた、自分らしい働き方への道
学生時代、私はコンビニのアルバイトを6年間続けていました。大切にしていたのは、お客さまごとにコミュニケーションの仕方を工夫することです。周りの状況やお客さまの表情を見て、対応を変えていくことを意識していました。お子さま連れの方には目線を合わせて話しかけたり、レジが新しくなった時には、操作に戸惑うご高齢のお客さまのそばで操作のお手伝いをすることもありました。「ありがとう」と感謝されることが嬉しく、私のやりがいでした。顔を覚えて毎回挨拶してくださるお客さまや、応援してくださる方の存在があったからこそ続けられたのだと思います。久しぶりに来店されたお客さまから「久しぶりだね」と声をかけていただいた時には、自分が働いている意味を強く実感できました。また、就職する前に医療系の仕事を経験したいと考え、大学3~4年生の時には医療事務のアルバイトも経験しました。
就職活動では「趣味やプライベートを大切にしながら、自分らしくのんびりと働きたい」という思いと、「薬剤師として自分のやりたいこととめざしたいものに向けてしっかり勉強したい」という考えを大切にしていました。始めた当初は自分がどのように働きたいか、明確なイメージを持てていませんでしたが、まずは選択肢を広げ様々な会社を調べて、その中で直感的に「自分に合う」と思う会社へ絞り込み、最終的に自分の軸を確立させました。病院勤務は夜勤や当直、ドラッグストアは夜遅くまでの営業や土日営業の多さが、趣味やプライベートを大切にしたいという私の考えには合わないと感じ、調剤薬局を選択しました。また、地域の方々と「今日も暑いですね」と世間話をするような関係が築けることに調剤薬局で働く魅力を感じました。コンビニのアルバイト経験が、私の中で大きな軸になっていたのかもしれません。調剤薬局に絞ってからは、「一生働ける会社」を求めて大手や中小など様々な会社を調べました。
なの花薬局とは就活を始めたばかりの頃に出会いましたが、採用担当の方が給与やボーナス、有休などの福利厚生の見方を丁寧に答えてくださり、とても心強かったことを覚えています。また、「まちのあかり」として地域に貢献できる薬剤師を育てるという方針や、社員の方々が明るく接してくださることに温かい印象を抱いていました。入社の決め手になったのは会社の雰囲気が自分に合っていて、働く姿をイメージできたことです。また、地域に根ざした薬局であることや、個人在宅の割合が高い点にも魅力を感じました。そのほかにも、研修制度が充実しており、「CPStep制度」という努力を評価する仕組みがあることや、資格取得サポート制度・領域別チーム活動などにより、専門性を高められる環境であることも魅力的でした。自分の軸が定まっていくと、不思議と不安はなくなっていました。
充実した研修制度と様々な店舗経験で広がる視野
入社1年目は様々な研修を通して徐々に知識やスキルを身につけます。薬歴の書き方や、吸入薬の使い方、安全管理、医療情報、服薬フォローに至るまで、薬剤師として必要な知識を体系的に学びました。研修中も様々な人と関わる機会が多かったことが印象的です。全国の同期が集まる新人研修やフォローアップ研修、エリアごとの研修、さらに調剤事務との合同研修など、本当に多彩な研修がありました。グループワークも頻繁に行われるため、自然と発言する機会が増え、コミュニケーション能力が鍛えられました。自分になかった考え方や意見に触れることができるため、視野も大きく広がりました。
また、1~2年目が合同で受講する「グループ共通プログラム」という特別な研修があります。慢性腎臓病と糖尿病を1年ずつ、実際の症例を通してじっくり学ぶことができるため、実践的な知識が身につきました。その他にも、臨床系認証研修というさらに臨床的な研修が定期的に開催されているため、自分が興味を持った分野を深く学ぶことができます。
入社してから現在までの2年間、同じ店舗で勤務していますが、近隣店舗への応援も積極的に担当しています。配属店舗は眼科と耳鼻咽喉科門前の店舗ですが、応援に行くことで内科や婦人科、皮膚科など、様々な診療科の処方に触れることができました。初めて扱う診療科の処方は自店舗では扱わない薬が多く、悩むこともありましたが、自店舗では得られない貴重な知識が身につくとても良い経験でした。また、店舗ごとにスピード感や雰囲気も違うため、毎回新鮮な気持ちで応援に行っています。
日々の服薬指導から在宅業務まで、患者さんとの関わりで実感する成長
現在は三重県の金剛坂店で勤務し、調剤・投薬・服薬後のフォローや在宅医療を行っています。門前の診療科だけでなく総合病院や近隣のクリニックなどからも処方箋を受け付けているため、様々な診療科の処方に携わっています。
入社して間もない頃は、自分の服薬指導に自信が持てず、患者さまからの質問に頭が真っ白になることもありました。そんな時、いつも私を気にかけてくれたのは店舗の先輩でした。「分からなかったら調剤室に戻っておいで」と声をかけてくださり、その言葉に気が楽になったのを覚えています。
患者さまとの関わりで印象に残っていることは、目薬が苦手なお子さまの対応をした時のことです。服薬指導の際に目薬の使い方について説明しましたが、問題なく使えているか心配になり、後日、フォローのお電話を入れました。その時、ご家族の方から「教えてもらった方法で上手く使えた」という報告を受けて、さらに「心配してくれてありがとう」と、感謝の言葉をいただきました。この時に感じた嬉しさは今でも忘れられません。薬剤師として働くやりがいを感じられた経験です。
実務実習の時は、継続処方の患者さまに対して、「体調は変わりないですか?」としか聞くことができませんでしたが、現在はプラスで質問することを心掛けています。高血圧の方には血圧やめまい・ふらつきについて、心不全の症状であればむくみや息苦しさについて、喘息は発作の頻度についてなど、患者さまの疾患に合わせ質問を考えられるようになりました。研修や様々な経験を通して、徐々に服薬指導の質が上がっていることを実感しています。
また、学生時代は循環器領域が苦手でしたが、総合病院の処方箋を扱うこともあるため、知識が必要だと感じて自分なりに勉強を続けています。その結果、少しずつですが苦手を克服できていると感じます。以前は無理をし過ぎてしまうこともありましたが、現在は自分と向き合い適度にリフレッシュすることを心掛けています。自分の体調を気遣うことができるようになったことも成長の証かもしれません。
心不全領域のスペシャリストとして、地域に貢献できる薬剤師へ
私は現在、領域別チーム活動の心不全チームに所属しており、知見を深めながら、心不全療養指導士の取得をめざしています。心不全は患者数も多く、どの薬局でも必要とされる疾患領域です。特に心不全は患者さまが服薬や自己管理を正しく行うことで悪化を防ぐことができる疾患だと知り、薬剤師の職能を存分に発揮することができると考えています。2024年度の調剤報酬改定において調剤後薬剤管理指導加算の対象に慢性心不全患者が追加されたように、今後ますます専門性が求められる分野だと思っています。そのために循環器領域の知識向上に取り組んでおり、チーム内の情報共有で知った循環器エキスパートアドバイザーも取得しました。現在も、循環器領域の参考書を用いて勉強を続けています。
今後も、さらなる資格の取得に向けて努力を続けていきたいと考えています。現時点では、糖尿病や腎臓病など、心疾患とも関わりの深い分野の資格を取得したいと思っています。専門性を高めることで、地域の方々にとって頼れる相談役として貢献できる薬剤師になることが目標です。そのために、これからも勉強を続けていきます。
また、後輩の育成にも力を入れていきたいです。元々人に教えることが好きで、社会人になっても教える立場を経験したいと思っていました。現在も採用イベントなどに参加することがありますが、今後、教育面でも貢献していきたいです。会社の研修に関わるのか、実務実習指導薬剤師を取得し実習生の指導にあたるのか、心不全療養指導士のような専門資格で貢献するのかはまだ決めていませんが、何らかの形で自分の働く意味をさらに広げていきたいと考えています。
学生の皆さんには、なの花薬局の温かい雰囲気をぜひ知ってほしいです。思いやりのある温かい社員が多く、自分からやりたいことを発信して活躍している方も多いです。成長するために必要な研修が厳選されていて、努力も適切に評価される環境です。やりたいことを明確にできる人、向上心を持ってひたむきに努力できる人はどんどん活躍できる会社だと実感しています。「地域に貢献できる薬剤師になりたい」「思いやりを持って働きたい」という方と、一緒に働けることを楽しみにしています。
※記載内容は2026年4月時点のものです

