砂丘に感動した旅行経験が、全国を巡る薬剤師への道を切り開いた就活ストーリー
学生時代は勉強の合間を縫って、バスケサークルでの活動に打ち込んでいました。仲間たちと汗を流し、練習後には飲み会で親睦を深める日々。印象に残っているのは、罰ゲームで皆が高校生の頃に戻ったように走り込みをした時のことです。ほぼ全員が足をつって動けなくなるという、笑ってしまうような出来事でしたが、仲間と過ごした青春を強く感じる出来事でした。そんな充実した学生生活を送る中で、次第に私は将来のキャリアについて考えるようになりました。
就職活動を始めた際、私は「働きながら色々な土地を見てみたい」という軸を持っていました。きっかけは、学生時代の鳥取旅行です。初めて砂丘を目の前にした時、ただ砂が一面に広がっているだけの光景に、言葉にできないほどの感動を覚えました。写真や映像では伝わらない、実際に目で見てこそわかる感動がそこにはありました。この経験が、「全国で勤務できる薬局で働きたい」という私の就職活動の方向性を決定づけました。
そして、全国勤務というポイントに加えて重視していたのが、自身のスキルアップにつながる教育カリキュラムやサポート体制が整っている企業であることでした。薬剤師として成長し続けられる環境を求めていたからです。
そうした中で出会ったのが、なの花薬局です。就職説明会で説明を受けて最初に感じたことは、教育カリキュラムがしっかりと整備されているということでした。最終的な入社の決め手は、私が求めていた「全国転勤が可能」「充実した資格取得サポート」「休みの取りやすさ」という3つの条件が揃っていたことです。働きながら日本各地を巡り、新しい景色に出会える。そして薬剤師としても成長できる。なの花薬局でなら、私の描く理想のキャリアを実現できると確信して入社を決めました。
オンラインでの新人研修から始まった、3つのエリアを巡るキャリア
入社後、本来であれば全国の同期との北海道での集合研修が予定されていましたが、コロナ禍の影響により対面での研修は叶わず、オンライン形式での研修が中心でした。思い描いていた同期との交流や直接的な指導とは異なる形でのスタートでしたが、この経験が後の柔軟な働き方の土台になったのかもしれません。
最初の配属先は静岡県でした。小児科とアレルギー科のクリニック前の店舗で、営業時間が長く、正直なところ大変な日々でした。患者さまの大半がお子様だったため、投薬台を使わずにご家族の前まで行って直接説明することが多かったです。子どもたちの様子を見ながら、ご家族に丁寧に服薬指導を行うことを心がけていました。クリニック特有の来局の波や、診療終了間際に患者さんが集中するなど、独特の忙しさを経験しました。その後、2年目に愛知県へ、3年目に北海道へ異動しました。現在は総合病院前の若草店に所属しています。経験してきたクリニック前の店舗とは異なり、専門性の高い処方が多く 、薬の知識はもちろん、患者さまと会話を通じて、医師の処方意図を汲み取らなければいけません。難しいことも多いですが、その分やりがいも感じられています。
3つのエリアを経験して、それぞれの地域や店舗ごとに異なる特色があり、どの環境でも通用する薬剤師としての基本的な姿勢が大切だと感じます。また、入社前は調剤薬局は女性が多い職場をイメージしていましたが、実際には男性も多く、働きやすさという面で良いギャップでした。
こうした仕事面での気づきの一方で、転勤先ごとの「暮らし」を楽しむことも大切にしてきました。静岡では地元にしか出回らない日本酒、特に磯自慢の美味しさに感動したり、名古屋では食べ歩きをすることが多く、休日は一宮の「グルメ通り」と呼ばれるエリアをよく巡っていました。北海道に転勤してからは、車で函館の夜景を見に行ったり、網走監獄を訪れたり、厚岸で新鮮な牡蠣を味わうなど、北海道の広さがあるからこそ出会える景色や体験を楽しんできました。
転勤は決して楽なことばかりではありませんが、その土地の文化や人との出会い、そして時には予想外の体験を通して、新しい環境に自分から飛び込み、楽しむ姿勢を大切にしてきました。自分の足で動き、体験し、そこから学ぶことをこれからも続けていきたいと考えています。
患者様に寄り添う薬剤師として、地域医療の最前線で奮闘する日々
現在、私は若草店の管理薬剤師として勤務しており、麻薬の管理や店舗の業務改善など幅広い業務を担当しています。さらに、若草店は市の地域医療支援病院の門前薬局という立地のため、様々な疾患を抱えた患者さまがいらっしゃいます。日々の服薬指導はもちろんのこと、在宅医療にも力を入れており、地域の皆さまに向けて高血圧などについての講演会や健康フェアも行なっています。また、私自身としては社内の領域別チーム活動の心不全チームにも所属し、全国のなの花薬局の薬剤師と意見交換をしながら自己研鑽を積み、患者さまの手助けが出来るように努めています。
これまで様々な経験をしていますが、最もやりがいを感じるのは、患者さまとの会話の中で必要と感じたことや、ニーズに対して適切なアドバイスができた時です。特に印象に残っているのは、抗がん剤治療を受けている患者さまとのエピソードです。副作用で爪がボロボロになり日常生活が送りづらいと悩まれていたため、テーピングや日々の保湿の重要性を丁寧に伝えました。次第に症状は改善し患者さまから名前を覚えてもらい、「ありがとう」と感謝されたことに達成感を感じました。こうした患者さまの笑顔や感謝の言葉が、私の原動力となっています。
一方で、苦労したこともありました。特に後輩の育成に悩みました。日常業務でも、自分にとっては当たり前にできることでも、後輩にとっては初めてのことばかり。緊張や焦りでミスをしてしまう後輩に、なかなか良いアドバイスをすることができずにいました。また、業務の優先順位の決め方が感覚的になっていたことで、いざ指導する際に言語化が難しく、頭を悩ませました。入社当時の自分を思い出して、何ができなくて苦労したかを振り返り、食事に誘って相談に乗ったり、今では理解度や経験に応じて業務量を調節するようにしています。この経験を通じて、当たり前だと思ってることは人によって異なるということ、それぞれ得意不得意があって出来ないからといって悪いわけではないことを学びました。その人の癖やキャラクターを理解して指導方法を変えなければならないと実感しています。
特に全国広域勤務で様々な人や店舗に関わり、地域ごとの特性や人柄の違いを感じながら、自分らしさを大切にしつつ、環境に適応していく力が身につきました。こうした積み重ねが、今の私を形作っているのだと思います。
資格取得と薬局長への挑戦、そして共に成長する仲間へ
今、私が目指しているのは薬局長というポジションです。日々の業務の中で、マネジメントスキルを磨きながら、チーム全体をより良い方向へ導けるよう努力を重ねています。薬局長に就くことが目的ということではなく、スタッフ一人ひとりが働きやすい環境を作り、患者さまにより良い医療を提供できる体制を整えられるようになりたいと考えています。
また、様々な資格を取得して、どんな患者さまからでも頼られる薬剤師になりたいと考えています。すでに公認スポーツファーマシストを取得しており、現在は心不全療養指導士の資格取得に向けて勉強を進めています。その先には腎不全療養指導士や糖尿病療養指導士も目指しています。これらの資格は、それぞれ専門的な知識を深め、多様な疾患を持つ患者さまに的確なアドバイスができるようになるために必要だと感じています。専門性を高めることで、患者さまからの信頼をより確かなものにしたいです。
学生の皆さんにお伝えしたいのは、なの花薬局はコミュニケーションが活発で、何かあった時には必ず助けてくれる温かい会社だということです。特に北海道は土地柄もあるのか、おおらかで楽しい人がたくさんいます。やる気があって行動力があれば、周りが全力でサポートしてくれる環境が整っています。変化を恐れずに様々なことに挑戦できる人や、人との繋がりを大事にできる人は活躍できる会社だと思います。
最後に、これから薬剤師を目指す皆さんへ。まずは国家試験に向けて頑張ってください。たくさん辛い思いをした分、その経験は必ず将来の糧になります。そして、患者さまのことを思いやる気持ちを大切にしながら、楽しく仕事ができる方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。共に成長しながら、地域医療に貢献していきましょう。皆さんと一緒に働けることを心からお待ちしております。
※記載内容は2026年1月時点のものです。

