「現場・現物・現実」を大切に。専門性を活かし、大型冷凍機事業の最前線で活躍
──まず、所属部署と担当業務について教えてください。
新井:私は設計課の基幹要素チームに所属し、ターボ冷凍機の標準設計を担当しています。具体的には、圧縮機の設計が主な業務です。ユニット開発チームや総合研究所と連携しながら、空力性能の検討や強度評価などを行っています。製品化に向けた初期設計から検証試験、市場投入後の改良設計まで一貫して携わっている点が特徴です。
韓:私は電気グループの機器チームで、冷凍機の操作盤や起動盤に関する電気設計を担当しています。主に中東や東南アジアのお客さまからの引き合い案件や受注案件を扱っており、現在は北米市場向け新製品のインバータ選定やUL認証取得にも携わっています。海外のベンダーとはオンラインでの打ち合わせが中心ですが、必要に応じて現地へ出張し、直接協議することもあります。
三股:私は販売支援グループに所属し、社内および国内外のグループ会社が利用するシステムの企画・開発・運用保守を担当しています。営業活動から生産管理、設計支援、アフターサービスまで、事業全体を支えるシステム基盤が主な領域です。
現在は海外向け製品の販売強化に伴い、現地の施工を支援する新システムの導入計画を進めており、ツール選定の段階に入っています。
──業務を遂行する上で、とくに大切にしていることは何ですか。
韓:周囲と信頼関係を築くことです。円滑に業務を進めるためには、良好な人間関係が欠かせません。とくに海外のベンダーとは言葉の壁がある分、積極的に交流する姿勢を大切にしています。
現地で広く使われているメッセージアプリを通じて日常的にコミュニケーションを取り、何かあればすぐに確認できる関係性を築いています。メールや電話よりも迅速で、業務の効率化にもつながっています。
新井:私が意識しているのは「現場・現物・現実」という姿勢です。設計業務は机上の計算だけで完結するものではなく、実際の取り付け状況を確認し、試験や故障対応の際に自分の目で状態を把握することが重要です。
現場との認識にずれがあると、正確な設計判断ができず、後々大きな問題につながりかねません。周囲のメンバーも皆、フットワーク軽く現場に足を運んでいるので組織全体に根付いている価値観だと感じています。
三股:私はまだ入社して日が浅く、上司の指示のもとで業務を進めている段階ですが、前職と比べて仕事の進め方の自由度が高いと感じています。セキュリティ要件やコンプライアンスといった前提条件を満たせば、自分のアイデアをシステムに反映できる環境です。
だからこそ、最終的に求められているアウトプットは何かを常に意識するようにしています。ゴールを明確にした上で、そこに至る道筋を自ら設計していく。そのことに責任を感じると同時に、自分で決められるおもしろさを実感しています。
技術力の高さと働きやすさが決め手に。三菱重工サーマルシステムズを選んだ理由
──前職での経験と、転職を決めた理由を教えてください。
新井:前職では給湯器メーカーに12年間在籍し、一貫して設計業務に従事していました。ヒートポンプ給湯器やガス給湯器など幅広い製品に携わり、圧縮機の設計も担当しました。
その中でしだいに強くなっていったのが、より高い技術レベルで大型製品の設計に挑戦したいという想いです。三菱重工サーマルシステムズは、長年にわたり蓄積された技術ノウハウがあり、総合研究所が三菱重工グループ全体の事業部に対して専門知見を提供できる体制が整っています。技術力が製品にしっかりと反映されている点に魅力を感じ、入社を決めました。
韓:私は前職で、水力発電プラントにおける制御・監視システムの設計に従事していました。受注前の提案活動から受注後の試運転まで、電気関連業務を幅広く経験しました。しかし国内案件が中心だったため、海外出身である自身の強みを十分に発揮できていないというもどかしさを感じていたのです。
そこで海外プロジェクトに携わりたいと考え、転職活動を始めました。選考を通じ、この会社であれば自身の経験を活かしつつ、グローバルな挑戦ができると確信しました。勤務地が近く、生活基盤を維持しやすかった点も決め手の1つでしたね。
三股:私の前職はSIerで、企業や自治体の情報システム部門向けにグループウェアやSaaS製品の導入支援を行っていました。技術営業から設計・構築、導入後のサポートまで一通り経験しましたが、その中でエンドユーザーにより近い立場でシステムを構築・運用したいという想いを抱えていました。
メーカーの社内SEを志望して転職活動を進める中で、その想いを実現できると実感したのが三菱重工サーマルシステムズです。前職で担当していたデータセンターに、三菱重工サーマルシステムズのターボ冷凍機が導入されていたことにも縁を感じ、入社を決めました。
──入社後、働く環境についてはいかがですか。
三股:驚いたのは、休暇取得のしやすさです。転職直後は当面休めないものと覚悟していたのですが、入社した月から上司に「定期的に取得してほしい」と言ってもらえました。
休暇や産休・育休などの制度が充実しているだけでなく、活用する文化が根付いている点も魅力です。ワークライフバランスを重視する社風が、仕事への集中力を高めていると感じます。
新井:在宅勤務も必要に応じて柔軟に取得でき、有給休暇も個人の予定に合わせて計画的に取得できます。私は車で通勤していますが、2025年4月から通勤交通費の条件が緩和され高速道路の費用も支給されやすくなりました。こうした待遇面の改善に対しても積極的で、社員の働きやすさをより高めていこうという姿勢が伝わってきます。
韓:私が入社してあらためて実感しているのは、教育制度が非常に充実しているということです。名古屋に技術研修センターがあり、毎月さまざまなコースの案内が届きます。業務に支障がなければ自由に応募でき、交通費や宿泊施設も会社が手配してくれます。継続的に学び続けられる環境が整っていることは、キャリアアップをめざす上でもとてもありがたいと感じます。
入社間もなくても、重要な仕事を任される。キャリア入社で即戦力として活躍できる環境
──これまでで、とくに印象に残っている業務について教えてください。
新井:昨年8月から立て続けに担当した検証試験が印象深いです。試験を実施するには、製造部門への試験機組み立ての依頼、試験場所の確保、外部業者へのセッティング依頼など、多くの準備が必要です。さらに総合研究所の専門家にも準備や立ち会いを要請します。設計担当者だけでは試験は成立しないということを、身をもって学ぶ機会となりました。
準備期間も含めると約5カ月に及ぶプロジェクトで、並行して次の試験準備も進める必要があります。しかも入社間もない中、過去の試験データや評価手法を把握するのは容易ではありません。
しかし技術連絡書という形でファイルサーバー上に資料が整理されており、番号を教えてもらうか検索すればすぐに必要な情報にアクセスできました。そのおかげでキャリア入社でもすぐにキャッチアップでき、円滑に業務が進められましたね。
韓:私がもっとも印象に残っているのは、北米データセンター向けプロジェクトで起動装置の機種選定を担当した経験です。初めてリーダーとして任されたプロジェクトで、海外のコンサルティング会社と連携しながら、グローバルの複数ベンダーから最適な1社を選定するという、非常に難易度の高い業務でした。
毎週の定例会議で技術的な説明や方向性のすり合わせを行う中で、コミュニケーションの重要性を痛感しました。私は相手に厳しく指摘するのが得意ではないのですが、成果物の品質が基準に満たない場面では、私に代わって先輩が的確な指摘をし、見本を示してくれました。
自分の苦手な部分をサポートしてもらいながら、チーム一丸となってプロジェクトを推進していく。その一体感に支えられ、無事に機種選定の任務を果たすことができました。
三股:私は、入社2カ月目に任されたデータ分析業務が印象的です。お客さまの仕様から最適な冷凍機の型式を提案する自動選定ツールがあるのですが、海外輸出の増加に伴い、対応できないケースが増えているのです。その傾向を輸出国ごとに分析してほしいという依頼でした。
前職ではデータ分析の経験がほとんどありませんでしたが、受注データや引き合いデータを多角的に分析し、自動選定が成功する条件と失敗する条件を明らかにしました。冷凍機の必要能力、冷水の送出温度、設置施設の種類など、複数の要因が選定の可否に影響していることが判明し、分析結果を報告書にまとめました。
その成果は、上司を通じて事業部長にも報告され、海外展開の経営方針を検討する材料として活用されました。他事業部との情報交換の場にも同席させていただく機会があり、入社間もない段階から経営に資するような重要な業務を任せてもらえて光栄だと感じます。
信頼され、裁量を持って働ける喜び。成長意欲を刺激する環境で、挑戦を続けていく
──現在の仕事で感じるやりがいについて教えてください。
新井:入社初月から新製品の設計を任せてもらえていることに、やりがいを感じています。「この製品は新井さんにお願いします」と言われ、仕様検討から詳細設計まで大きな裁量を持って進めることができました。
大型冷凍機事業の次世代を担う製品の設計を通じ、会社への貢献、ひいては社会への貢献を実感できることが、仕事のモチベーションです。転職前に期待していた「より高い技術水準での設計」が、実現できている手応えがあります。
韓:私も信頼されて仕事を任せてもらえることが、何よりのやりがいです。北米案件は非常に大規模なプロジェクトで、「肝心な起動装置の選定を私が担当していいのか」という不安もありました。しかし周囲のサポートのおかげで、自信を持って自分の考えを形にできています。
海外ベンダーとの折衝を通じて各社の技術特性を理解でき、言語力も含めて着実に成長している実感があります。年齢や役職に関係なく、一人ひとりが自分の意見を発信できる風土も、この会社の魅力です。
三股:私も大きな裁量を持って業務に取り組めることがやりがいです。データを分析した結果が経営判断に活用してもらえたり、事業部の重要な会議に同席させてもらえたり。入社して間もない立場でも、成果を出せば正当に評価され、次の機会につながっていく。そのサイクルが、仕事への意欲を高めてくれています。
──今後、チャレンジしたいことや描いている目標はありますか。
新井:私は資格取得に注力したいと考えています。「朱に交われば赤くなる」という通り、成長意欲の高い周囲の仲間に大いに刺激され、自分ももっと勉強しようという気持ちが高まりました。入社後に冷凍機器の設備管理・保安に関わる国家資格「第一種冷凍機械責任者」を取得したので、次はさらに上位の資格に挑戦し、設計業務の質を高めていきたいと考えています。
韓:私は周囲から信頼され、安心して仕事を任せてもらえる技術者になることが目標です。とくに海外案件や新規の取り組みにおいて、「韓さんに任せたい」と言われる存在をめざしたいですね。
そして、これまで先輩方に教えてもらった知識やノウハウを自分の中に蓄積するだけでなく、若手へと伝承する架け橋のような役割も果たしていきたいと考えています。
三股:私がめざしているのは、システムを通じて事業成長に貢献できる存在になることです。前職ではシステムの納品がゴールでしたが、当社ではシステムを通じて最終的にターボ冷凍機の販売拡大に貢献することが求められます。売上や利益の向上にシステムがどう寄与できるか、経営視点とユーザー視点の両面から最適解を追求していきたいと思います。
そのためには技術力だけでなく、現場の業務を深く理解することが欠かせません。設計部門や営業部門など、実際にシステムを使うメンバーとコミュニケーションを重ねながら、事業成長に貢献できるシステム基盤の構築をめざしていきたいと思います。
※ 記載内容は2026年1月時点のものです

