透明性を高めて連携を強化し、小さなチームで大きな力を
私がグローバルデイリー事業本部デイリー企画部企画グループに着任したのは、2023年の7月。2023年9月現在の業務内容は、本部統括・本部内運営、中期経営計画や年度予算編成、月次での損益管理などを担当しています。
チームメンバーは、グループ長を筆頭に、担当2名と庶務2名という構成です。担当のふたりが実働部隊ですが、グループ長も積極的に実務に参加してくれています。
異動してきてまだ間もないため、いまは覚えることばかり。数字があまり得意なほうではないので苦労もありますが、良い刺激になっています。
仕事をする上で意識しているのは、日頃から密にコミュニケーションを取ること。少数で業務を回していることから、お互いにフォローできるような体制づくりが欠かせません。
とくに私がいま所属しているのは、グローバルデイリー事業本部内の取りまとめを担う部署。私たちの仕事が止まると、本部内の他部署に迷惑をかけてしまうことになりかねません。不測の事態が起きた場合でも仕事の流れが停滞することがないよう、グループ長へのメール送信時には必ずもうひとりの担当をCCに追加するなど、自分の業務内容や進捗状況を逐一共有するようにしています。
とりわけ気をつけているのが、「バッドニュース・ファースト」です。トラブルを放置すれば、後になって問題が大きく発展することも。仕事上のミスなど、悪い報告ほどすばやく相談したり伝えたりすることを心がけてきました。部署内にはそうやって良いことも悪いことも言える雰囲気があり、仕事がしやすいと感じています。
産後パパ育休を活用して育休を取得。家事のほとんどを担当し、毎日の献立に悩む日々
2008年に入社して以来、私が長く携わってきたのが、牛乳やヨーグルトなどの営業です。自分の起こしたアクションが成果に直結するところにおもしろさを感じていました。
支社での営業業務を経て、2021年にマーケティング本部に移り、牛乳のマーケティングを主に担当しました。マーケティング業務に携わるようになったことで、それまでに営業業務とは異なる視点や知識が身につき、多くを学べたと思っています。
その後、第3子が生まれたのを機に、2023年5月〜6月にかけて約1カ月間の育休を取得しました。きっかけは妻から要望があったこと。3人目ともなると家の中が大変なことになるのは容易に想像できたため、私も取得には前向きでした。
決め手になったのは、第二子が生まれたときにはなかった産後パパ育休が利用できたことです。これは2022年10月に新設された制度で、子どもの出生日から8週間以内に最長4週間の育休を男性が取得できるというもの。これを活用して育休を取得しました。
産後パパ育休では2回に分割しての取得も可能ですが、私はまとめて取得しました。なぜなら、これまでの出産後の妻の様子を見ていて、産後1〜2週間では身体が回復せず、体調が悪い中での育児がかなり辛そうだったから。1カ月間続けて取得したほうが家族のためになると思って、まとめて取るようにしました。実際、今回も産後1カ月後、妻は本来の調子を取り戻せずにいたので、長く取れたことはとても良かったと思っています。
私が育休を取得した直後に先輩社員も産後パパ育休を利用するなど、職場には男性の育休取得を応援する雰囲気がありました。もともとコミュニケーションが活発でプライベートのことを話す機会も多かったため、最初に上司に相談するときもまったく抵抗はありませんでした。
とはいえ、入社してからこれだけ長期の休暇を取得するのは私にとって初めてのこと。ためらいがまったくなかったと言えば嘘になりますが、「どうせ休むなら思い切って1カ月取得したほうがいい」という上司の後押しもあって、1カ月の休暇を取得することができました。
育休中は、長男・次男の世話を主に私が担当、妻が赤ちゃんの世話という分担でした。また、妻の体調・体力が回復してない前半は掃除や洗濯、炊事など家事のほとんどを私がやっていました。
とくに悩んだのが、毎日の食事の献立。ひとり暮らしをしていたころから料理はしていたので食事の支度は嫌いではないのですが、年齢も好みも違う家族に食べさせるものを毎日作るとなれば話は別。それまでの妻の苦労を思い知りました。
我が家は男の子ばかりで長男が小学校4年生で次男が年長さん。食事をさせて出かける準備をして、とくに朝は目の回る忙しさでしたが、いまとなっては楽しかった記憶しかありません。
たとえば、長男は私に似て人見知りなところがある一方、次男は誰とでもすぐに打ち解けて、一日中ずっとおしゃべり。性格の違いが出てきました。そんな成長過程の一瞬一瞬が、私にとってはかけがえのない時間。それまでは夜遅くに帰宅することが多く、子どもとの時間をあまりつくれていなかったので、長く一緒に過ごせたことはとても貴重な経験になりました。
職場復帰後は仕事と育児の両立に向け、スムーズにリスタート
育休期間中、とくに楽しかったのが保育園へのお迎えの時間です。なかなか家に帰りたがらない次男を連れて毎日のように近くの公園に寄り道していました。ふたりで一緒にたくさん遊べたことは、とても楽しい記憶になっています。そんなことができたのも育休を取得したからこそ。それまでには、お迎えは基本的に妻に任せていたので、子どもと遊んだりはできませんでしたから。
育休中に連絡があって部署異動を告げられ、職場復帰してからすぐの異動となりました。育休取得前に、ほとんどの業務を引き継いでいたため、異動前にバタバタすることもなく、スムーズに新たな職場に就くことができました。
また、妻は現在も育休中で家にずっといるので、突発的な事態を受けて私が休んだり早く帰ったりすることはありませんが、必要に応じて在宅勤務を取り入れてきました。上司に事情を説明すれば理解してもらえるのでとても助かっています。
育休が明けたいまもできる範囲で家事をしたり、子どもの面倒を見たりしていますが、私が帰宅するのは、だいたいすべて片付いた後です。妻の負担が増えてきていると感じています。頼まれごとにはできるだけ応じるようにしていますが、指示される前に動くのが本来あるべき姿。もっと妻の力になれるよう、ますます努めていくつもりです。
妻も当社で働いていて、育休が明ければ職場復帰する予定です。3人を育てながら共働きするところを想像し、どうなることかといまから戦々恐々としています(笑)。これから話し合ってプランを練り上げ、うまく役割分担していかなければと考えているところです。
小さな子どもと過ごす時間はあっという間。ひとりでも多くの人が育休取得できる組織に
大変なこともうれしいことも、伝え聞くのと実際に体験するのとでは大きく違います。たとえば、以前は仕事中に「子どもたちが喧嘩して困っている」と妻から連絡がきても、「そっちでなんとかしてよ」と思っていました。ところが、実際にバトルを目の当たりにしてあまりの壮絶さに絶句。すぐに仲裁に入らないと、大変な事態になってしまいます。穏やかになだめようとしても相手にされず、とくに次男なんて自我が強くなってきたので、まるで聞く耳を持ちません。育児のリアルを知れたことで、育休後は妻の声に真剣に耳を傾けるようになりましたね。
子どもたちのうれしそうな顔が見られる喜びを思い出せたのも、育休を取得してまとまった時間を過ごせたからこそ。それまでも前日の出来事を長男が翌朝に報告してくれることはありましたが、まだ小さい次男の場合はそうもいきません。保育園のお迎え時に、その日につくった作品を次男が嬉々として見せる表情がいまも脳裏に焼きついています。
一方、育休取得を予定している後輩社員が私の周囲だけでも数人いるなど、最近は社内で男性が育休を取得する話をよく耳にするようになりました。以前に比べて抵抗感がなくなってきているのを感じますし、いまと同じ制度や環境があれば、私も第一子が生まれたときから育休を取得していたと思います。
子どもの誕生を控えている人には、できるだけまとまった期間の育休を取得することを勧めたいですね。それが奥さんをはじめ家族を助けたり、貴重な体験を通じてリフレッシュしたりすることにつながると思うからです。
それができるのは、正直で素直な人が多く、また社員同士の仲が良い当社だからこそ。メンバーが変われば雰囲気も多少は変わりますが、私がこれまで見てきたどの部署にも普段から意思の疎通が図りやすい環境がありました。
多かれ少なかれ仕事に穴を開けることになるので、育休取得がはばかれる気持ちも理解できます。そこは周りがフォローできる体制や環境を会社が整えなければいけません。取得する側も、産後パパ育休を利用して分割休暇を取得するのも良いでしょう。
不安や心配を感じずに、大事なのは、勇気を持って一歩を踏み出すこと。取得してみると、1カ月はあっという間です。小さな子どもと過ごすかけがえのない時間。ひとりでも多くの人に味わってほしいと思いますね。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです

