友達と過ごした日々と、多様性を学んだ学生時代
子どもの頃の私は、外で元気に遊んだり、スポーツをしたりすることがとても大好きでした。放課後は大体、友達と一緒に過ごしていた記憶があります。習い事ではサッカー、バスケ、テニスと色々なことを手広くやっており、遊びの面でもテレビゲームやカードゲームなど、いろんなものを友達と楽しんでいました。友達の家で遊ぶことも多く、おうちに行き過ぎて晩御飯までご馳走になることがたくさんありました。
大学では、総合政策学部で東南アジア、特にインドネシアの研究をしていました。インドネシアは2億人を超える人々が住み、数多くの民族や言語、宗教が混ざり合った多様性の国です。その中で学んだ、インドネシアの国是である「Bhinneka Tunggal Ika」(多様性の中の統一)という言葉は今も胸に残っています。
勉強以外では、「アルティメット」というフリスビーを使ったチームスポーツのサークルに所属していました。アルティメットはほとんどの人が大学から始めるスポーツであり、自分でも日本代表になれるのではないか、という考えで始めました。結果として、学生のうちに日本代表になることはできませんでしたが、最後の大会でスタメンに起用され、全国ベスト8という実績を残すことができたことは、私の中の一番の思い出になっています。
学生時代全体を振り返って、一番のターニングポイントとなったのは、アルティメットの活動で他の大学の練習に参加を始めたことです。自分のチームだけでなく色々な人とのかかわりの中でスキルアップができるのではないかと考え、思い立ちました。その結果、色々な大学の選手、社会人選手と交流を持つことができて、練習試合を組んだり、他大学の選手と合同チームで大会に出るなど、自分のスキルアップはもちろん、人としても成長できたと感じています。
自分が価値を感じたものを社会へ届けるため、漢検協会への扉を開く
就職活動をしていた時、私は業種を特に絞っていませんでした。ただ、一つだけ明確な軸がありました。それは、自分が社会に向けて価値を伝えられるものは、今まで自分の経験の中で本当に価値を感じてきたものに他ならないという考えです。今までの人生を通じて好きだったものや、お世話になったもの、そういったものに携わりたいという思いから企業選びをしていました。
自分は小中学校で漢検を受検していたこともあり、漢検協会については、就活サイトを見て「これだ!」と思いエントリーしたことを覚えています。採用選考では、日本語や漢字を扱う組織なだけあり、表現力が求められた記憶があります。自分は面接のときに学生時代一番心血を注いでいたアルティメットについて理事の皆様にプレゼンをし、その熱意が伝わった結果か、内定をいただくことができました。
漢字検定協会からの内定をもらった時点で、私はここに入ろうと決めました。特別な決め手というよりも、自然な流れでの決断でした。入社後は、全ての部署への新人研修を通じて、コンテンツへの理解や電話対応、顧客とのコミュニケーション、また企画を進めることなど、社会人として必要なさまざまなことを学びました。そして入社してから二年間は、普及部 学習支援課という部署で、主に学校への訪問を通じた、「漢検」や「文章検」の提案活動をしていました。
新卒採用の挑戦から学んだ、人を巻き込む力の大切さ
2025年の9月から、私は管理部 人事・総務課で新卒採用を担当しています。協会に求められている人物像を見極め、そのような人財に協会にジョインしてもらうため、採用計画を策定し、実行することが主な仕事です。学生に近い年齢という立場を活かして、よりこの組織に魅力を感じてもらえるような広報施策を考えることも重要な役割の一つです。
人事・総務課に異動してすぐ、学生向けのオンラインインターンシップを主催したことは、特に印象に残っています。分からないことばかりでしたが、多くの方の協力をいただきながら2日間のプログラムを完遂しました。学生からのアンケート満足度が高かったことが何よりも嬉しく、大きな自信になりました。リハーサルを重ねながら資料の伝え方を工夫し、情報をよりよくアップデートすることで、学生により理解を深めてもらえるよう心がけたことが功を奏したのだと思います。
一方で、より組織で活躍できる人材を採用するには、組織課題を深く理解する必要があると痛感しています。採用活動は決して一人でできるものではありません。協会の魅力を学生伝えるには、誰にどういった発信をしてもらえば良いかを考え、その必要性を伝えることで、一緒に組織をより良くしていこうと巻き込む力が必要です。色々な人との対話を通じて、目標達成のために周囲を巻き込んでいく力は、学生時代と比べて確実に成長した部分だと感じています。
採用を通じて協会を変える、挑戦する人材との未来
人事課に異動してまだ三ヶ月。現在、人事として組織全体を見通す立場にある中で、大学時代に学んだ、「Bhinneka Tunggal Ika」(多様性の中の統一)という言葉の意味を、改めて理解したような気がします。協会には多くの職員が在籍しており、職員それぞれが経歴も違えば、仕事を通じて実現したいことも違います。しかし、全ての職員は同じ「日本語・漢字を学ぶ楽しさを提供し、豊かな社会の実現に貢献する」という使命に共感し、ここに集まっています。そのようなすべての職員が100%の力を発揮できるように支援することが、人事の務めであると考えています。そのために、日々協会事業や組織課題をより深くインプットし、採用活動にとどまらず、協会全体に必要なことを提言できる人間になりたいと考えています。
自分ひとりで組織をよりよくするには、まだまだ程遠いかもしれません。しかし、自分が採用した人材が協会で活躍することで、間接的に協会全体をよりよい方向に進めていきたい。それが私の中長期的な目標です。そのためにも、既存の枠に囚われず挑戦していける人に、ぜひジョインしてもらいたいと思っています。デジタル技術の普及などからもわかるように、社会の変化によって、漢字や日本語を学ぶ意義や価値も変わっていくはずです。そういった変化をいち早く察知し、より社会に求められる協会のあり方を模索できる人と仕事がしたいです。当然、そのような人から見て魅力的に映る協会にしていきたいと考えています。漢字や日本語が好きというだけでなく、それを使って教育を変えたい、その価値をより多くの人に届けたいという思いを持った人と、一緒に協会の未来を築いていきたいです。
