企業研究の先にあった、入社を決めた理由
大学ではネットワーク分野の研究を行うゼミに所属し、ネットワーク技術やプログラミングを中心に学んでいました。知識を深めるために資格取得にも積極的に取り組み、取得した資格については後輩や受験希望者向けの勉強会も開催していました。
勉強会では、限られた時間の中で参加者全員に興味を持ってもらうことをとにかく意識していました。少人数制の強みを活かし、全員で一つの問題を一緒に解きながら学ぶ形式を取り入れるなど、理解しやすい授業づくりを工夫していました。この経験を通じて、専門知識だけでなく、人にわかりやすく伝える力も身に付いたと感じています。
就職活動では、大学で学んできたネットワークや通信技術の知識を活かし、通信インフラやネットワークに関わる仕事に携わりたいと考えていました。社会の基盤を支える通信業界やITインフラ業界を中心に企業研究を進め、技術力を高めながら長期的に成長できる環境があることや、実際のサービスやインフラ運用に携われることを重視していました。
企業選びで最も悩んだのは、自分に合う企業を見極めることでした。同じ通信・ITインフラ業界でも、企業ごとに事業内容や働き方、担う役割は大きく異なります。企業説明会や社員面談を重ねながら情報収集を続け、「自分がどのような環境で成長できるのか」を丁寧に比較・検討していました。また、志望企業と同業他社との差別化を自分の言葉で説明できるようになることにも、かなり時間をかけました。なぜその企業でなければならないのか、その理由を納得感を持って語れるようになるまで、企業研究と社員面談を繰り返しました。
J:COMを知ったきっかけは、大学のゼミで先輩の就職先として紹介されたことでした。もともと通信インフラを支える事業に興味があったことに加え、ケーブルテレビ事業(有線を通じて映像や通信サービスを提供する事業) だけでなく、ネットワークや法人向けサービスなど幅広い領域に携わっている点にも魅力を感じ、「ここなら自分の学びを活かせるかもしれない」と思いました。
選考前は通信サービスを提供する企業という印象が強かったのですが、面接を通じてそのイメージは大きく変わりました。一方的に評価されるのではなく、「本当にやりたいこと」や「将来挑戦したいこと」を丁寧に引き出していただいたことが印象に残っています。最終面接が対面で行われた際には、人事の方が気軽に声をかけてくださり、温かく話しやすい社風を実感することができました。
最終的に入社を決めた最大の理由は、「この人たちと一緒に働きたい」と心から思えたことです。選考を通じて、一人ひとりの考え方や挑戦したいことを尊重してくれる会社だと感じました。事業内容への魅力に加え、社員や人事の方との距離の近さ、お互いを理解しようとする姿勢に惹かれ、J:COMへの入社を決めました。
通信を支える仕組みを知り、現場で学んだ責任感
入社後は、まず社会人としての基礎を学ぶ研修からスタートしました。ビジネスマナーやコミュニケーション、業務理解など、職種を問わず必要となる知識を身につけました。
その後の技術研修では、J:COMが提供する通信サービスを支えるネットワーク全体について体系的に学びました。お客さまのご自宅に設置される設備やアクセス回線(利用者と通信網をつなぐ回線)といった身近な領域から、サービス基盤やデータセンターを支える上流のネットワークまで、通信の流れを一貫して学ぶことができました。サービスがどのような仕組みで提供されているのかを俯瞰して理解できたことは、現在のインフラ業務にも大きく活きています。
研修後に配属されたのは、現在も所属しているシステムインフラ部です。入社以来、社内プライベートクラウド基盤(企業が自社内で構築・運用する専用のクラウド環境)の運用業務に携わり、運用・保守だけでなく、新規環境の構築、リソース管理、自動化ツールの開発、検証業務など幅広い業務を経験してきました。サーバーや仮想化基盤、ネットワーク、自動化技術など多様な分野に触れながら、日々成長を実感しています。
一方で、入社前に抱いていたイメージとの違いもありました。当初は「技術を身につけてシステムを構築する仕事」という認識でしたが、実際には技術力だけでなく、業務の進め方や品質管理が非常に重要であることを学びました。
たとえば、設計や作業内容はレビューと承認を経て進めることや、作業時にはダブルチェックを徹底することなど、一つひとつの工程を慎重に進める文化があります。学生時代は自分の環境で自由に検証を行っていましたが、業務では多くの人が利用するシステムを扱います。自分の作業が多くのサービスや利用者へ影響を与えるという責任の重さを、入社直後から強く実感しました。
こうした丁寧なプロセスを経験できたことは、エンジニアとしての基礎を築くうえで大きな財産になっています。焦らず確実に、そしてチームで確認しながら進める姿勢は、現在の仕事にも根付いています。
失敗から学んだリスク管理と主体性
現在は仮想化基盤(複数のサーバーを論理的に統合し、効率よく運用するための技術基盤) を中心に、サーバー、ネットワーク、ロードバランサ(サーバーへのアクセスを分散し、システムの安定性を高める機器)など、幅広いインフラ領域を担当しています。システムの設計から構築、日々の運用まで一連の流れに携われるため、インフラエンジニアとしての視野が着実に広がっていると感じています。
入社1年目は、目の前の業務を手順どおり正確に進めることで精一杯でした。わからないことがあれば先輩に相談しながら、一つずつ慎重に業務を進めていました。しかし、現在は単に作業を実施するだけでなく、システム全体への影響や利用部門の要望を踏まえながら業務を進められるようになりました。需要ヒアリングを通じたリソース管理や自動化ツールの開発、検証環境の構築などにも主体的に取り組んでいます。
そんな成長の実感がある一方で、忘れられない苦い経験もあります。クラウド基盤のリカバリ検証(システム障がいが発生した際に正常な状態へ復旧できるかを事前に確かめる作業)を担当した際、当初の想定を大幅に超えてスケジュールが遅延してしまいました。その業務は前例や確立された手順がなく、公式ドキュメントを読み解くだけでは解決できない課題が次々と出てきました。さらに検証を進める中で、リカバリ環境自体に不備が見つかり、想定していなかった追加調査や環境の修正が必要になったことも、想定以上の時間を要することになりました。
振り返ると、ベンダー(外部の技術提供会社) への問い合わせやフォローアップをより積極的に行うべきでした。加えて、検証環境を構築する段階でリスクを洗い出し、余裕を持った計画を立てる必要があったと感じています。この経験から、技術力だけでなく、事前準備やリスク管理の重要性を身をもって学びました。現在は、業務に取り組む際には発生しうる課題をあらかじめ想定し、余裕を持ったスケジュール設計を意識しています。
また、こうした経験を乗り越えられた背景には、相談しやすいチーム環境があります。わからないことを相談すると、先輩方は答えだけでなく、「なぜその設定が必要なのか」「どのような影響があるのか」といった背景まで丁寧に教えてくださいました。
教わった内容を自分なりに整理し記録することで、次回は自分で対応できるよう意識してきました。その積み重ねが自信につながり、今ではサーバーや仮想化基盤だけでなく、ネットワークやロードバランサを含めたシステム全体を意識して業務に取り組めるようになっています。
「なぜその作業が必要なのか」を考え続けてきたことが、現在の自分の土台になっていると感じています。
システム全体を俯瞰できるエンジニアを目指して
現在、特に力を入れているのはクラウド技術に関する検証業務です。クラウドは、インターネットを通じてサーバーやストレージなどのITリソースを利用する仕組みであり、従来のオンプレミス(自社内にサーバーを設置・運用する形態) 環境と比べて柔軟性や拡張性に優れています。現在はクラウド技術に関する知見をさらに深めており、将来的な活用を見据えながら、その可能性を検証しています。
また、部署内では内製によるツール開発も活発に行われています。私自身もこれまで取り組んできた自動化の経験を活かし、AIを活用した開発や業務効率化にも挑戦していきたいと考えています。AIの活用によって、これまで手作業で行っていたプロセスをさらに効率化できる可能性があると感じています。
今後の目標は、現在担当している仮想化基盤(物理的なサーバーを論理的に分割・統合して複数の仮想的なシステムとして動かす技術基盤) の領域にとどまらず、クラウド、自動化、運用管理など幅広い技術分野の知識を身につけることです。個々の技術を深めるだけでなく、それらを結び付けながらシステム全体を俯瞰し、最適な基盤を設計・提案できるエンジニアをめざしています。
一方で、現時点ではシステム全体を見渡した設計や提案の経験が十分ではないと感じています。そのため、さまざまな技術領域を横断して経験を積みながら、上流から下流まで一連の流れを考えられる力を身につけていきたいと考えています。
さらに、新しい技術の活用や業務改善を自ら推進することで、チームや会社の成長にも貢献していきたいと思っています。自分の取り組みが周囲を動かすきっかけとなり、より良い環境づくりにつながったときに、エンジニアとして大きなやりがいを感じます。
最後に、社員訪問を検討している学生の皆さんへお伝えしたいことがあります。少しでも興味のある分野があれば、ぜひ実際に社員の話を聞いてみてください。企業研究だけでは見えてこない仕事のリアルや職場の雰囲気を知ることができ、自分に合った会社を見つけるきっかけになるはずです。
私自身も就職活動では、企業ごとの違いや自分に合う環境を見極めることに悩みました。しかし、実際に社員の方々と話すことで理解が深まり、自分の進みたい方向が少しずつ明確になりました。
J:COMには、サーバー、ネットワーク、クラウド、セキュリティ、監視運用など多様なインフラ領域があります。さらに、通信事業に加えてエンタテインメントや地域サービスなど幅広い事業も展開しています。新しいことに興味を持ち、自ら学び続けたい方、さまざまな人と協力しながら仕事を進めたい方にとって、多くの挑戦機会がある環境だと感じています。ぜひ積極的にコミュニケーションを取り、自分に合った環境かどうかを確かめてみてください。

