自分の強みが活かせると確信できた、サービスエンジニアという仕事
学生時代、私は電気電子工学科に所属していました。研究室では、半導体材料として注目されていたダイヤモンドの作製に取り組んでいました。ダイヤモンドは非常に優れた特性を持つ半導体材料であり、より大きく、安定したダイヤモンドを作ることを目標に、日々研究に励んでいました。思うように結果が出ないことも多く、徹夜で実験や検証を重ねる日々が続きましたが、その経験を通して、技術的な知識だけでなく、粘り強く課題に向き合う姿勢を身につけることができたと感じています。
一方で、大学生活は研究室だけに留まりませんでした。カフェでのアルバイトを4年間続け、接客やフード・ドリンクの作成、レジ業務、お客さまからの問い合わせ対応、フロアの清掃まで、幅広い業務を担当していました。中でも印象に残っているのが、売り上げを集計して銀行へ振り込む業務です。1円の誤差も許されない環境で金銭を扱うことで、仕事に対する責任感の大切さを強く実感しました。こうした経験を通じて、責任能力だけでなく、周囲と連携しながら働くためのコミュニケーションスキルも磨かれていきました。
さらに、約70名規模のアウトドアサークルにも所属し、各地のキャンプ場へ出かけて活動していました。仲間と協力しながら準備や企画を進め、自然の中で過ごした時間は、今でも忘れられない思い出です。年齢や興味の異なるメンバーと関わることで、人との距離を縮め、良好な関係を築く力が養われたと感じています。
こうした研究・アルバイト・サークル活動を通じて、就職活動における軸が少しずつ明確になっていきました。大学で身につけた技術的な知識と、アルバイトやサークルで培ったコミュニケーション力、その両方を活かせる仕事に就きたいと考えるようになったのです。しかし、電気電子分野で技術を扱いながら、人とも関われる仕事は多くなく、就職活動は試行錯誤の連続でした。
そんな中で出会ったのが、サービスエンジニアという職種です。お客さま宅へ伺い、機器の設置や提案を行うこの仕事は、技術力と対人スキルの両方が求められます。採用ホームページで先輩社員紹介の記事を読んだ際、同じ電気電子工学科出身で、アルバイトで培ったコミュニケーション力を仕事に活かしている先輩の姿に強く惹かれました。自分と重なる部分が多く、「ここなら自分も活躍できるのではないか」と具体的な働くイメージを持つことができました。
また、実家でJ:COMのサービスを利用していたことから、生活に身近な存在である点にも親しみを感じていました。大手企業としての安心感に加え、一緒に働きたいと思える先輩社員の存在、そしてサービスエンジニアという仕事のやりがい。これらが重なり、J:COMへの入社を決めました。
手厚い研修から始まった現場での挑戦、そして新たなフィールドへ
入社後、まず始まったのは社会人としての基礎を身につけるための研修でした。名刺交換の仕方から、他社との取引を想定したロールプレイングまで、社会人として必要なスキルを一つひとつ丁寧に学んでいきました。グループに分かれて進める研修形式だったため、コミュニケーション力の向上だけでなく、同期との距離も自然と縮まっていきました。この基礎研修を約2か月間受けた後、約10か月にわたる本格的な技術研修がスタートしました。
技術研修の中心となったのが、技術センターでの研修です。SEに同行して宅内作業を見学したり、幹線・宅内設備を管理する部署での受電対応を経験したりと、実際の現場でさまざまな業務に携わりました。さらに、ヘッドエンドでの品質管理業務や、NOC(ネットワークオペレーションセンター)、運用本部などの研修もあり、技術に関わる部署はほぼすべて経験させていただきました。このように非常に幅広く、かつ実践的な研修を受けられたことで、実務に入った際のギャップはほとんど感じませんでした。本当に手厚い研修制度だと感じています。
研修期間を終えて現場に立った時、正直なところ焦りもありました。同期の多くはすでに実務に取り組んでいる中で、「ここから巻き返せるのだろうか」という不安が頭をよぎったのです。配属されたのは、技術センターのSEG(サービスエンジニアグループ)。お客さま宅へ訪問し、サービス端末の設置や営業活動を行う部署でした。
SEとしての業務の中で特に印象に残っているのが、SE獲得とお褒めCV(カスタマーボイス)の獲得に挑戦したことです。SE獲得とは、いわゆる営業活動で、おまかせサポートやメガパックといったサブスクリプションサービスをお客さまにご案内していました。最初はまったく成果が出ず、苦しい時期が続きましたが、成果を上げている先輩の営業に同行し、学びながら諦めずに取り組み続けた結果、技術センター内で1位を獲得することができました。その瞬間の喜びは、今でも鮮明に覚えています。
お褒めCVは、工事内容や接客対応が評価され、お客さまがカスタマーセンターなどへ感謝や評価を伝えてくださった場合にカウントされる指標です。このお褒めCVで神奈川エリア1位を獲得できたことは、大きな自信につながりました。常に「どうすればお客さまに満足していただけるか」を考え、できる限りご要望に応えることを意識して行動した結果だと思っています。この経験から、「自分はまだまだ成長できる」と前向きに考えられるようになりました。
技術センターは、和気あいあいとした雰囲気の中で、チーム一丸となって仕事に取り組む職場でした。そして2023年4月、技術採用で入社した私の代は4年目でのジョブローテーションがあり、技術戦略部へ異動することになりました。現在は新規事業の企画・検討を担当しており、サービスエンジニア時代とは大きく異なる環境で仕事をしています。
技術戦略部は、一人ひとりが主体となって案件を進めていく「個人商店」のような印象があり、技術センターとは雰囲気が大きく異なります。もちろん優しい先輩や上司は多いですが、仕事の進め方や求められる姿勢は明らかに違いました。
入社前に抱いていた会社のイメージと、実際に働いてみて感じたギャップは大きくありませんでしたが、「ここまで規模が大きく、さまざまな部署や役割がある会社だとは思っていなかった」というのが正直な感想です。複数の部署を経験し、多様な業務に携わる中で、J:COMという会社の持つ可能性の大きさを実感しています。
技術部門の「羅針盤」として未来を描く――短納期プロジェクトと部署連携で得た学び
現在私は、技術部門の技術企画本部・技術戦略部に所属しています。技術戦略部のミッションは、技術部門の「羅針盤」として、中長期的な視点で判断し、技術の方向性を示しながら推進していくことです。 技術センターでの現場経験を経て、放送のIP化、光伝送、そして現在取り組んでいるデジタルツイン関連の業務まで、幅広い技術領域に携わらせていただいています。
現在の主な業務は、大きく分けて二つあります。一つ目は、次期放送基盤の検討です。今後J:COMの放送設備をどのように進化させていくのか、中長期的な視点で技術や構成を検討しています。 二つ目は、デジタルトレーニング環境の構築です。XRやデジタルツインといった先端技術を活用し、社員教育や研修をより効率的・実践的に行える環境づくりを進めています。
私のチームでは、案件ごとに担当者が割り振られるため、私は次期放送基盤の検討やデジタルトレーニング環境構築といった案件を主担当として遂行しています。それに加えて、部の係として予算管理やセキュリティ推進、備品管理などの業務も並行して担当しています。
挑戦できる環境で、自分の可能性を広げていく
今後の短期的な目標として、全社戦略に関わる案件へ積極的に挑戦していきたいと考えています。技術センターからスタートし、放送のIP化、光伝送、そして現在携わっているデジタルツインまで、さまざまな技術分野を経験してきました。これらの多岐にわたる経験を活かし、より広い視点で会社全体の戦略に貢献できる人材になることが目標です。
中長期的には、管理職として案件を牽引する立場に就くことを見据えています。自分の裁量を持って案件を進め、成果につなげるだけでなく、後輩たちに良いマインドや考え方を伝え、個人ではなく組織全体をより良い方向に導ける存在になりたいと考えています。 過去の経験を振り返る中で、慢心してしまった時期もありましたが、そうした反省や、これまで積み重ねてきた知見を、次の世代にしっかりと継承していきたいという思いがあります。
これから入社を考えている皆さんに、まずお伝えしたいのは、この会社の「挑戦の幅の広さ」です。J:COMは非常に大きな組織であるため、チャレンジできる領域がとても広いと感じています。部署が変われば、ほぼ転職に近いほどの変化を経験できることも珍しくありません。資金力や事業規模があるからこそ、大きなプロジェクトに参画できる機会も多く、自分の可能性を試したい方にとっては、非常に恵まれた環境だと思います。
活躍するために必要なスキルについても触れておきたいと思います。技術部門では、ネットワークや、現在であればAIなどのスキルが重宝される場面も増えています。技術採用の方であれば、入社前にITパスポートなどでネットワークの基礎に触れておくと、業務にスムーズに入れると思います。ただし、部門を問わず最も重要だと感じているのは、コミュニケーションスキルです。良好な人間関係を築けることが、業務を進める上で何よりも大切だと日々実感しています。顧客に関わる業務が多い会社だからこそ、最初の数年で社会人としてのマナーや対人スキルは確実に身についていくはずです。
どんな人に入社してほしいかと聞かれたら、私は「能動的に行動できる人」「周囲に気を配れる人」「目標を持ち、その目標に向かって長期的に努力できる人」だと答えます。技術力ももちろん大切ですが、それ以上に人としての姿勢が重要だと考えています。
もし入社を迷っている方がいたら、「さまざまなことにチャレンジできる魅力的な会社です」と自信を持って伝えたいです。ただし、最後に決断するのは、自分自身であってほしいと思います。他人の意見に流されて選んだ選択は、後悔につながることも多いと感じてきました。ぜひ、自分の心に正直に、自分の意思で進路を決めてください。
J:COMには、皆さんの成長を支える環境と、それを後押ししてくれる仲間がいます。大きな組織だからこそ広がる可能性を活かしながら、能動的に、そして謙虚に成長し続けられる方と一緒に働ける日を、心から楽しみにしています

