「また会いたい」と思われる接客を―アルバイトで学んだ、心を尽くす大切さ ―
学生時代は、居酒屋でアルバイトをしていました。初めてのアルバイト、右も左もわからない中、接客で心がけていたのは、決まりきった声かけではなく、お客さまの様子を観察し、何を求めているのかを考えること。目を見て手を止めて話す、常連のお客さまのお好みを覚える、そしてお帰りの際には外まで出て姿が見えなくなるまでお見送りする―そんな小さな積み重ねを大切にしていました。
就職も決まり、アルバイトの最終日が迫る中、常連のお客さまへこれまでの感謝のご挨拶をすると、お帰りになられてからしばらくして、再び戻ってきてくださり、「鳥栖でも頑張ってね」とプレゼントをもってきてくださいました。 特に「薮内さんに会いたくて来たよ」と名前を覚えてまた会いにお越しいただけた瞬間は、接客の楽しさを実感した忘れられない思い出です。この経験から学んだのは、接客は上手い下手ではなく、目の前の方に心を込めることが何より大切だということ。そして、その気持ちは必ず相手に伝わり、お客さまの喜びにつながることを学びました。
就職活動では、直接お客さまに関われる仕事かどうか、そして仕事を通して自分自身の人としての成長につながるかどうかを軸に企業を探していました。人生の中で仕事にかける時間が多くを占めるからこそ、そこにやりがいを感じられることが何より大切だと考えました。だからこそ人生に一度の最幸の瞬間に、私も携わりたいと思うようになりました。
不安は、覚悟へ。部署を超えた支え合いから学んだ全員営業、全員施行の精神
入社後には、社会人としてのマナーやお客さまへの接客姿勢、人間力を高める研修がありました。なぜこの仕事を選んだのか、自分がこれまでどれだけの人に支えられてきたのかを改めて気づくことができた研修でした。その後、各部署での研修があり、衣裳の知識やこれからどんな業務が待っているのか、どんな姿勢でお客さまと関わっていくのかというスキルと価値観、両面の研修を受けることができました。
入社後は地元神戸から離れ、鳥栖支店で3年間、たくさんのお客さまの担当をさせていただきました。当時、大阪に店舗が出来たばかり、「いつか関西の新店の立ち上げをやってみたい…そしていつか友達を担当するんだ!」と思うようになりました。そんな時、たまたま地元神戸に新店舗の出店が決まり、そのタイミングでオープニングメンバーとして立ち上げをさせていただくチャンスをいただきました。思ってもいないタイミング、「今の私にはまだ早い…責任者の仕事もわからない、部下を育てるよりも自分のことで精一杯…」と、不安しかなかったのを覚えています。でもそんな私に、上司が期待を込めて与えてくださったチャンス…!期待に応えたい!その思いから、覚悟を決めました。神戸に来た初日、衣裳スタッフはまだ一人。まだメンバーもそろっておらず少人数ということもあり、部署の垣根を超えてさまざまな業務を全員で協力して行う環境でした。だからこそ今まで経験してこなかったさまざまな部署のの仕事を経験することができ、互いに支え合いながら、日々乗り越えていきました。その経験は、部署はあくまでも役割で、全員で結婚式をつくることのやりがいや、まだ建物もない、模型での説明しかできない中で、私たちの熱い思いに共感し信じて任せてくださる一組一組のお客さまのありがたさを実感した経験でもありました。
入社前はブライダル業界は、いそがしくハードなイメージ。厳しく怖い人も多いものだと、IKKのヒトの良さに触れたものの、ギャップはあるものだと思っていました。しかしそんなことを思っていたことを忘れるくらい、年齢も経験も部署も違う皆さまが気にかけてくださり、家族のように接してくださり毎日が楽しくあっという間でした。部署を超えて、全員で創る結婚式がどれだけやりがいや達成感、そして価値ある経験なのかを実感しました。
スタッフの成長を見守り、共に歩む日々に感じるやりがい
現在、衣裳部のチーフリーダーとして、部署や支店を超えた関わりの中で、スタッフの育成とチーム全体の目標達成に向けた管理を担当しています。お客さまに喜んでいただける環境・仕組みづくりや研修設計、さらにはスタッフが働きやすい環境を整えることも、私の大切な役割です。オープンカンパニーや採用活動にも携わり、未来の仲間を見つけることにも力を注いでいます。
最もやりがいを感じるのは、部下がお客さまから嬉しいお声をいただいたことを報告してくれる瞬間です。初めて出会った時には自信がなく消極的だったスタッフが、自ら考えたアイデアをお客さまに楽しそうに提案する姿や、それを喜んでいただけた姿を目の当たりにした時は、心から嬉しく思いました。日々のコミュニケーションで失敗を恐れず挑戦できる環境を作り、本人の個性を認め、「自分らしくいていいんだ」と安心してのびのびとできる風土を育ててきたことが、スタッフの成長につながったのではないかと感じています。
その一方で、部下の育成や社風づくりには苦労もありました。時代の変化に伴い、価値観や働き方も多様化しており、従来の指導方法ではうまくいかない場面もありました。そこで気づいたのは、相手にやらせるのではなく、自ら動きたくなる環境を作ることの大切さでした。まず自分自身が人として成長することが信頼関係を築くうえで必要不可欠だと感じ、コミュニケーションの質を高める努力を続けています。相手の強みを引き出し、個性や主体性を尊重することで、チーム全体の力を最大化できるようになってきました。失敗からは「伝え方」や「関わり方」を見直し、相手に合わせたサポートの重要性を学びました。失敗は決して恥ずかしいものではなく、未来を切り拓くための財産だと思っています。
学生時代と比べて、責任感とコミュニケーション能力が大きく成長したと感じています。お客さまの一生に一度の大切な日を任される責任の重さを実感する中で、相手の想いを深く理解し、期待以上の提案をするために、傾聴力や伝える力が磨かれました。また、チーフリーダーとして印象に残っているのは、IKKで半期に一度行われる「感謝の気持ちを伝えようカード」の取り組みです。支店や部署を超えたメンバーから感謝のメッセージをいただいた時、言葉の力を改めて感じました。その一枚一枚が私の原動力になっています。
人財育成への思いと、ともに幸せを届ける仲間へのメッセージ
今後、短期的にはお客さま満足たびをさらに高めるため、人財育成に力を入れたいと考えています。スタッフ全員が自信を持って接客できるよう、教育体制や研修の仕組みを整え、チーム全体のサービス品質を向上させることが目標です。中長期的には、衣裳部のスーパーバイザーとしてステップアップし、女性がライフステージに応じて多様な働き方を選べる環境をさらに充実させたいと思っています。ライフステージが変わってもキャリアを諦めることなく、安心して働き続けられる仕組みを整えることで、組織全体の力をより高めていきたいです。
当社で活躍できる方は、素直さと誠実さを持ち、常に自分以外をお客様と思い、相手の立場で考えられる方です。当事者意識を持って自分の役割に責任を持ち、チームで協力しながらお客さまの幸せのために走れる人を求めています。衣裳が好きで、誰かのために情熱を持って動ける方と働きたいです。自分の仕事に誇りを持ち、チームで協力しながら最高のサービスを届けたいという思いを大切にする仲間を待っています。何よりも、仲間のため、お客さまのために一生懸命なスタッフがいることが私たちの自慢です。
