「人見知り」を封印して広がった世界。コツコツと積み上げた学生時代
子どもの頃の私は、人見知りで少し神経質な性格でした。人前に立つことは得意ではなく、どちらかというと目立ちたくないタイプだったと思います。それでも、好きなことには熱中できる性格で、興味を持ったことにはコツコツと努力を続けることができました。
習い事はピアノと書道が好きでした。どちらも一人で静かに集中して取り組めるところに魅力を感じていました。努力した分だけ上達を実感できて、その成果を先生や家族に認めてもらえる瞬間がうれしくて、それがまた次の練習へのモチベーションになっていました。そうして「コツコツ続ければ、ちゃんと結果はついてくる」という感覚を、小さな頃から身体で覚えてきたように思います。
学生時代に最も力を入れたのは、アルバイトです。さまざまな業界や職種のアルバイトを経験することで、視野を広げ、自分の可能性や選択肢を増やしたいと考えました。でも、人見知りだった自分がなぜそんな選択をしたのかと聞かれると、理由はシンプルです。「人見知り」という言葉は言い訳でしかないと気づいたからです。その言葉を自分の中で封印すると決めてからは、チャンスを逃さないよう、さまざまな環境に飛び込めるようになりました。いろんな人と関わることは楽しいと、素直に思えるようになっていきました。
アルバイト先の中で特に印象に残っているのは、飲食店での経験です。個人経営のお店で働いていたとき、お店のメニュー板の作成を任されました。書道で培った筆の技術を活かして、メニューを一文字一文字丁寧に書いていく作業は、とても印象深いものでした。チェーン店と個人店の両方で働いた経験があったからこそ、個人店では一人ひとりの役割がお店づくりに直接影響を与えることを肌で感じました。
また、あるアルバイト先では、本業を持ちながら副業としてアルバイトをしている方々と一緒に働く機会がありました。なぜアルバイトをしているのかや、本業についての話を聞く中で、働き方や価値観には本当にさまざまな選択肢があるのだと知りました。自分の意思で自由にキャリアや働き方を選択できる人はかっこいいなと感じ、自分の将来についても柔軟に考えられるようになりました。さまざまな環境に飛び込んでいく中で、考え方の幅が着実に広がっていったのだと思います。
面接ごとにフィードバック、学生に真摯に向き合う会社だと確信した就職活動
就職活動で大切にしていた軸は、「成長できる環境があること」でした。社会人になりたての頃からさまざまな経験を積み、継続的に成長していきたいという思いがあったので、その環境が整っているかどうかを会社選びの基準にしていました。
業界としては、IT業界の中でも独立系SIer(特定のメーカーや製品に縛られず、さまざまな企業のシステム開発・運用を手がける会社)に絞ってエントリーしていました。特定のメーカーや製品に限定されないことで、幅広い業界の知識やノウハウを身につけられると考えたからです。自分がどれだけ多様な経験を積めるか、その可能性の広さを大切にしていました。
就職活動中は、卒業論文やアルバイトと並行して進めていたこともあり、毎日がとにかく慌ただしかったです。社会人になることへの不安が全くなかったといえば嘘になりますが、振り返ってみると、就職活動の期間はあっという間に過ぎていったように感じます。それでも、自分の将来についてじっくり考え、多くの企業と出会えた貴重な時間だったと思っています。
複数の独立系SIerを比較していく中で、当社の選考を通じて感じたのは、「学生に真摯に向き合っている会社だ」ということでした。面接が終わるたびにフィードバックをいただける機会があり、自分の良かった点や次回に向けたアドバイスを丁寧に伝えていただけたのです。これは他社ではなかなか経験できないことで、とても印象に残っています。そのフィードバックをもとにしっかり準備をして次の面接に臨めたので、選考を通じて自分自身が成長できているという実感もありました。
特に印象的だったのは、選考を通じて自分自身を見つめ直す機会があったことです。これまでの経験や取り組みを振り返る中で、自分の強みや価値観を改めて整理することができました。また、相手に伝わるように考えながら自分自身を表現する経験は、現在の業務にも通じる学びになっています。選考そのものだけでなく、その過程で成長を実感できたことが強く印象に残っています。
充実した研修制度と「早く仕事を任せてもらえた」うれしい誤算
入社を決めた一番の理由は、研修制度の充実度でした。私はIT未経験で入社しているので、就職活動をしていた当時は「ちゃんとついていけるだろうか」という不安が正直ありました。他社と比較する中で、この会社は研修期間が長く、基礎からしっかり学べる環境が整っていると感じたんです。未経験でも安心して成長できる場所だと思えたことが、最終的な決め手になりました。
内定後のサポートも、入社前の不安を和らげてくれました。定期的に内定者交流会が開催されていて、まだ入社もしていない段階から同期となる仲間たちと顔を合わせる機会があったんです。さらに、内定者教育の一環としてチームで課題に取り組む機会も設けられていました。同じ境遇の仲間と一緒に何かを考えて、議論して、形にしていく経験は、入社前から「この会社で頑張ろう」という気持ちを高めてくれましたし、入社後も同期とスムーズに連携できる土台になったと感じています。
入社後に最も驚いたのは、配属先で想像していた以上に早い段階から仕事を任せてもらえたことです。配属前は「最初はしばらく見学や補助的な作業が続くのかな」と思っていたのですが、実際には配属してすぐに業務に取りかかることができました。担当したのは運用業務で、具体的には共済事業を支えるシステム運用やデータ活用業務などです。データ活用業務の一つであるデータ抽出は、システムや各種ツールから必要な情報を取り出して整理する作業のことで、日々の業務の基盤を支える重要な役割を担っています。
最初は覚えることも多く、決して楽ではありませんでした。それでも、周囲の先輩たちがサポートしてくれる環境があったので、わからないことはすぐに聞ける安心感がありました。「配属してすぐに業務に取りかかれた」という事実が、自分の中で大きな自信になりましたし、毎日やりがいを持って取り組めている原動力にもなっています。研修で培った基礎があったからこそ、早期から実務に挑戦できたのだと、今振り返ると改めて感じています。
「利用者の立場に立ったエンジニア」を目指して歩み続ける日々
現在は共済業界のお客様向けプロジェクトに所属し、共済業界のお客様先でデータの抽出・加工や実績表の作成を担当しています。共済業界とは、組合員が互いに助け合う仕組みを運営する業界のことで、正確なデータ管理が非常に重要な領域です。その中で私は、成果物の正確性を常に意識しながら日々の業務に取り組んでいます。
また、業務効率化に向けたツール化にも積極的に挑戦しています。具体的には、これまでExcelで行っていたデータ加工業務をAccessに移行するための開発を進めています。Accessとは、Microsoftが提供するデータベース管理ソフトウェアで、大量のデータをより効率的に扱えることが特徴です。このツール化によって、作業時間の短縮と成果物の正確性向上を目指しています。まだ開発途中ですが、自分が手がけたツールが実際の業務改善につながると思うと、やりがいを感じながら取り組めています。
配属当初と今では、自分自身の動き方がずいぶん変わってきたと感じています。以前は、データ抽出に使用するロボット(定型作業を自動化するソフトウェアの仕組み)でエラーが発生した際、状況を確認してすぐに上司へ報告し、対応方法を教えていただくという形でした。しかし今では、報告するだけでなく、自分なりに原因や対応方法を考え、意見を伝えられるようになっています。業務への理解が深まったからこそできるようになったことで、この変化は自分にとって大きな成長を実感した瞬間でした。
今後は、現在の運用業務で培った経験を土台に、業務効率化やシステム開発に挑戦したいと考えています。業務で扱うデータや仕組みへの理解をさらに深め、利用者の立場に立ったシステムを提案・開発できるエンジニアを目指したいというのが、今の私の目標です。現場で実際の業務に関わっているからこそ、利用者がどんな場面で困るのか、何があれば使いやすくなるのかを肌で感じることができます。その感覚を大切にしながら、将来の開発に活かしていきたいと思っています。
最後に、就職活動中の方へ一言お伝えしたいと思います。就活中は周りの動きが気になって不安になることもあるかもしれません。でも、周囲と比較しすぎず、自分の軸を明確にすることが大切だと思います。実際に社員の話を聞いたり、会社の雰囲気を感じたりしながら、自分が心から納得できる選択をしてほしいと思います。焦らず、自分自身のペースで進んでいただければと願っています。
