「なぜそれをやるのか」を問い続ける。インフラ全域を見渡すリーダーの流儀
私はシステム開発部 システム開発課に所属しています。部署のミッションは決済ソリューションに関連するシステムの高度化と安定稼働の維持で、一つの部署内でインフラとアプリを担当しています。私自身は主に2つの領域を担当していて、1つめは決済システム向けITインフラの企画から設計、構築、保守、2つめは社内向けシステムやOA環境の管理です。
インフラチームでは主にクラウド領域に強みを持ち、協力会社さまと協同しながら日々の業務にあたっています。社内システム管理では、リーダーとして活動しています。日によって差はありますが、9時に始業し、チームの朝会を経て、担当案件のミーティングや協力会社さまとのミーティングを挟みながら、タスクを進めていく流れです。
仕事をする上で私が根本に置いている考えは、「自分の意図や意思を持って仕事をしたい」ということです。そのため、どんな依頼やタスクに対しても、「なぜそれをやるのか」「実施した場合に誰にどんなメリットがあるのか」「目的を達成するためにより良い方法はないか」を必ず自分の中で問い直すようにしています。その上で、自分の言葉で対応内容を語れる状態にしてから動く、というのが私のスタイルです。
もう一つ大切にしていることは、「経緯には敬意を、でも変化を恐れない」という姿勢です。既存の仕組みややり方には、それを作った人たちの試行錯誤と文脈があります。当時の状況でそれが最善手だったことへのリスペクトは忘れずにいたい。一方で、それが今も最善かどうかは常に問い続け、必要であれば変わる勇気を持つことも大切だと思っています。
特にやりがいを感じるのは、関わったプロジェクトが無事リリースされ、実際に利用されているシーンを見た時です。担当領域の広さが、悩みでもあり、やりがいでもあります。オンプレ・クラウド・サーバ・ネットワークといったインフラ全般に加え、AI推進やセキュリティ強化も担当しており、並行して走るタスクの多さに頭を悩ませることも少なくありません。一方で、これだけ幅広い領域を一人のエンジニアとして経験できる環境は、なかなか得られるものではないとも感じています。裁量の大きさも含め、自分の成長につながる機会が豊富にある点は、当社の大きな魅力だと思っています。
「納品して終わり」への限界と、上流工程への挑戦を求めた転職
新卒でSIerに入社した私は、金融や通信業界向けのシステムインフラ設計、構築、保守を担当していました。学生時代はシステムやITと関わりが薄い生活をしていたので、最初は用語や基本的な概念がわからず苦労したことを覚えています。案件や自己学習を通じて必死にキャッチアップし、少しずつ自分のできる領域が広がっていく感覚を楽しんでいました。
社会人2年目のとき、金融系の大規模リプレイス案件に携わったことが、大きなターニングポイントになりました。それまでの自分は、どちらかというと「言われたことをきちんとこなす」ワーカー的な動き方をしていました。与えられたタスクをこなすことに一生懸命で、自分の意見や提案を前に出すという発想があまりなかったと思います。その案件の中で、上司や先輩から「お前はどうしたいんだ」と強く問われる場面がありました。最初は戸惑いましたが、思い切って自分の考えを提案してみると、些細な内容ながらもそれが採用されたのです。その経験を通じて、自分の意見を表に出し、周囲のフィードバックを取り込みながらブラッシュアップしていくことの大切さを、初めて実感として学べました。仕事のおもしろさや主体性の意味を教えてくれた、自分にとって原点とも言える案件です。
そうして経験を積んでいく中で、転職を考えるようになった理由が大きく2つありました。一つは、受託という立場への限界感です。自分たちが作ったシステムが顧客の現場でどう使われ、どのようなインパクトや効果をもたらしているのかが見えにくい状況でした。良いものを作っているつもりでも、その先が見えないもどかしさが積み重なり、「納品して終わり」ではない仕事がしたいと感じるようになりました。もう一つは、上流工程への挑戦です。これまでは設計・開発・構築といった工程が中心でしたが、そもそもの企画や要件整理といった上流から携わることで、より本質的な課題解決に貢献できるエンジニアになりたいと考えました。
転職活動を始めた当時は、自分のスキルや経験が社外でどれくらい評価されるのか、通用するのかという点はとても心配に感じていました。一方でいろいろな企業、業界を見ることができた点は非常に学びになりました。今まで知りもしなかった産業構造やシステム構成を見れたことは素直に楽しかったなという印象です。
コーポレートサイト移行の成功と、PCI DSS対応で得た確かな成長実感
入社して最初に担当したのが、コーポレートサイトのホスティング環境移行プロジェクトでした。レンタルサーバーからクラウド環境への移行を、数カ月かけて推進するというものです。入社直後ということもあり、社内の意思決定フローや各部署の役割分担など、社内事情はほとんど把握できていない状態でのスタートでした。それでも、前職で培ったインフラ・サーバー系の技術知識やプロジェクト推進の経験を活かし、まず自分から現状を整理して関係者に提案する、という姿勢で動き始めました。
このプロジェクトで特に難しかったのが、社内関係者と社外の制作・運用会社の間で認識をそろえることでした。外部ベンダや社内IT部門、業務部門など、立場によって「移行」のイメージがそれぞれ異なっていました。そこで私は、技術的な内容をわかりやすく整理した資料を作成したり、個別に認識をすり合わせる場を設けたりしながら、着実に合意形成を積み重ねていきました。最終的には、サービス影響を最小限に抑えた状態でリリースを完了することができました。入社間もない自分が複数の関係者を巻き込みながらプロジェクトをやり遂げたことで、周囲からの信頼を少しずつ得ることができたと感じています。
一方で、現在進行系で苦労していることもあります。一つは、一人でタスクを抱え込んでしまうことです。忙しい時期にほど自分でなんとかしなくてはと考え、視野狭窄になってしまうことがありました。しかし当社にはそれぞれに専門性を持つ優秀なパートナーが多く在籍しています。必要により彼らに助けを求めていい、きっとなにかしら答えてくれる、その安心感と確信を得られた時に大きく成長できたと感じています。
もう一つはPCI DSSなどの監査対応です。当社はクレジットカードにかかる業務を扱うため、毎年監査を受けています。PCI DSSとは、クレジットカード情報を安全に取り扱うために国際カードブランド5社が策定した国際的なセキュリティ基準です。技術系の業務を中心に扱っていたこともあり、ドキュメンテーション、運用管理、是正と言った一連の活動に慣れておらず最初は非常に苦労しました。一方で体系的に管理されたセキュリティ運用を学べる点は非常に有意義で、また会社の事業存続を支えているという確かな実感も得られる有意義な仕事です。
インフラ管理の高度化から始まる、技術とマネジメントを両立するリーダーへの道
短期的には、インフラ管理の高度化にチャレンジしたいと考えています。特性上、まだまだ手作業でやっている領域もあるのが現状です。IaCは当然として、GitOpsやCICD、AI駆動開発の概念をインフラにも適用し、効率化、高度化に取り組みたいと思っています。技術は常に進化していますし、決済システムという社会インフラに関わる立場として、より高い水準をめざしていきたいですね。
中長期的には、エンジニアとしての専門性を深めながら、ゆくゆくはチームをマネジメントする立場も担っていきたいと考えています。技術面では、決済システムという社会インフラに直結する領域で、設計から運用まで一気通貫で携わることで、より高い水準の知識と判断力を身につけていきたいです。その上で中長期的には、メンバー一人ひとりが力を発揮できる環境を整えるマネージャーとして、チーム全体の成長と事業への貢献を牽引できる存在をめざしています。
ただ管理するのではなく、技術の現場感を持ち続けながら、現場とビジネスの両側を見渡せるリーダーでありたいと思っています。実際に当社の上位職の方々が現場への解像度を高く保ち続けている姿に魅力を感じており、自分もそうありたいというイメージが明確にあります。
採用候補者の方には、当社の魅力として三つのことをお伝えしたいと思っています。一番感じるのは、風通しの良さです。部署や年齢、役職を超えた交流が日常的にあり、意見や提案を率直に言い合える雰囲気があります。チャレンジしたいことを声に出しやすいのも、この文化があってこそだと思っています。
次に、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっている点も大きな魅力です。中途入社者が多く、SIer・コンサル・カード会社・金融機関などさまざまな経歴を持つ人がいて、それぞれの専門性を活かしながら活躍しています。異なる視点がぶつかり合う環境は、自分自身の成長にもつながりますし、一つの問題をいろんな角度から考えられるチームの強さを実感しています。
そして、挑戦できる環境があることです。新しい技術や取り組みに対して前向きな空気があり、やってみたいという意欲を持つ人が動きやすい職場だと感じています。
どんな人に活躍してほしいかというと、変化を恐れず飛び込める人です。技術もビジネス環境も速いスピードで変わっていく中で、未知の領域に対して前向きに向き合える姿勢が大切だと思います。また、自分の意思を持って動ける人。「言われたからやる」ではなく、「なぜやるか」を自分なりに考えて行動する姿勢が重要です。
会社と個人の両方で、これからの時代はすぐに知識や経験、強みがコモディティ化され、陳腐化してしまうリスクをはらんでいます。その中で次へ進む意思と継続力を持った、自分から動いて、学び続けられる人にジョインしてもらいたいと思っています。
