保険料率作成や収益性検証を任され、新卒入社3年目で裁量の大きさを実感
部署全員がアクチュアリー(※)業務を担う商品数理部で、松岡は保険商品開発や商品改定の料率作成などを担当しています。
松岡にとって、既存商品の改定も大切な仕事です。代理店を通じて提供される保険商品には、市場での競争力維持が求められます。
「他社が競合する商品を出した時や、自社商品の売れ行きを伸ばしたい時などに、保険料や給付内容などを見直し、商品の魅力向上を図ります。競争力のある商品改定のためには、保険料の調整・検証で半年ほどかかることもあり、長期的な取り組みになりますね。
このほか、金融庁の認可折衝のサポートにも携わっています。各商品や特約に使用する死亡率や疾病罹患率などは、金融庁の認可を受ける必要があり、そのチェックを事前に行うという形です」
新卒入社3年目の若手社員ですが、与えられている裁量の大きさを感じると語ります。
「当社では、若いうちからさまざまな業務を任せてもらえていると思います。入社当初は定例業務が多かったのですが、最近では第1作業者として保険料率の作成や収益性の検証に携わるなど、より重要な役割を担うようになりました。
自分の業務を出発点として、他部署を巻き込んで展開されているのを見ると、影響の大きさを感じますし、責任の重さが自分の成長を後押ししてくれていると実感します」
松岡が仕事を進める上で、大事にしている価値観があります。
「私はまだ経験が浅いため、作業はできても内容をよく理解していない部分があります。なので、何かに取り組む前には上長らに相談し、大きな方向性が間違っていないかをよく確認するようにしていますね。長期的な仕事ほど、最初の段階で間違うと後々大きな問題になるので、慎重に進めていきたいです」
※ アクチュアリーとは?
確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、保険や年金、企業のリスクマネジメントなどの多彩なフィールドで活躍する数理業務のプロフェッショナルです
(出典:公益社団法人 日本アクチュアリー会 「5分でわかるアクチュアリー」 https://www.actuaries.jp/actuary/)
個人にフォーカスしてくれた採用面接。社員の人柄にも惹かれ、FWD生命へ
松岡がアクチュアリーを志したのは大学2年生のころでした。
「大学で応用数学について学ぶ中で、その職業の存在を知りました。高い専門性を生かして自分にしかできない仕事がしたかったのと、一定の収入を得ながらワークライフバランスを整えていきたいという考えから、めざすようになりましたね」
難関として知られる公益社団法人日本アクチュアリー会の資格試験。1次試験の基礎5科目に合格すれば準会員となり、さらに2次試験で生保、損保、年金のいずれかのコースの専門2科目に合格すれば、正会員となります。松岡は試験勉強に励むと同時に、就職活動も始めました。
「FWD生命の採用面接は、少し変わっていました。過去を時系列でたどり、その時々のやる気の度合いを示す『モチベーショングラフ』を使いながら小学生から大学生までの経験を聞かれるなど、私という個人によりフォーカスしてくれたんです。
また、面接を通して社員の人柄や会社の雰囲気にも惹かれ、入社を決めましたね。働いて3年目になる今でもその印象に変わりはなく、そのあたりは面接の時点で十分にすり合わせができる会社だと思います」
入社内定後も試験勉強を進め、大学4年生で1次の2科目に合格。そして入社1、2年目で残る3科目に合格して準会員となりました。勉強のスケジュールについてはこのように説明します。
「入社後は、1年目にもっとも力を入れて勉強しましたね。6月からおよそ半年にわたって、平日は1日3~4時間、土日は1日8時間ほど机に向かっていました。2年目は、年間で300〜400時間ほどを勉強に費やしましたね。年を重ねるごとに業務が忙しくなるので、なるべく早く資格を取得したほうがよいと思います。
会社からのサポートも手厚いですね。試験の受験費用は会社負担ですし、試験前には休暇を取得できます。業務時間内に日本アクチュアリー会の講座に参加したり、勉強時間を確保したりすることも可能です。科目に合格するたびに手当という形で給料に反映されますので、試験勉強の努力が報われますね。1次試験を通過して準会員になったことで、より高度な業務に向けた準備を進められていると実感し、モチベーションも高まります」
まずは何でもやってみて、経験を積む。積極的な姿勢が評価されて社長賞に
入社後にもっとも苦労したのは、アクチュアリー試験前の時間のやりくりだと松岡は話します。
「試験前には勉強時間を増やしたいところですが、ちょうど業務も忙しくなる時期なんです。両方とも作業量を減らすことができない中、自分の将来像をイメージしながら隙間時間を見つけて勉強するなど、日々集中力を高めて乗り越えました。最終的に大事なのは、気合なのかもしれませんね(笑)。試験を重ねるたび、毎年の勉強には早めに取りかかるべきだと実感します」
試験勉強を続けつつ、仕事で着実にステップアップを果たしている松岡。アクチュアリーという仕事の魅力や、やりがいについて、こう口にします。
「やはり、専門性の高さですよね。保険業界全体でも正会員は2,000人ほどしかおらず、資格を持っているだけで重宝されるんです。純粋に数学が好きな人にとっては、仕事として常に数字に触れられる点も魅力ではないでしょうか。私自身は、自らの関わった商品が完成した際に大きなやりがいを感じますね。それまで重ねてきた努力が目に見える形で結実した時の達成感は、格別なものです。
当社ならではの働きがいも感じていて、それは若手でも活躍できる環境があることです。やりたいと思ったことは、手を挙げると基本的にやらせてもらえるので、自分の能力の範囲内でチャレンジできる機会は多いと思いますね。わからないことがあれば臆することなく周囲に聞くようにしているのですが、先輩たちがその都度丁寧に教えてくれるのもありがたい点です」
入社からほどなく日本アクチュアリー会の準会員となった松岡は、年間を通して積極的に業務に取り組む姿勢が評価され、社内表彰で社長賞を受賞しました。
「10人ほど受賞した中の1人でした。若いうちはできる業務よりできないことのほうが多いので、まずは経験を積むことが大事だと思っています。なので、目につく仕事はひとまず何でもやってみる、という姿勢を貫くよう心がけていて、それが評価されたのかもしれません」
一人前のアクチュアリーになる。尊敬する先輩たちに囲まれ、成長を誓う
今後のアクチュアリー試験に向け「入社4年目までに残る2科目に合格し、正会員になりたい」と意気込む松岡。そして将来的には、新たな業務への挑戦をイメージしています。
「保険商品の開発の初期段階から関わるような仕事をしてみたいんです。今はある程度、商品の形が固まった段階で計算に入っていくのですが、今後はどのような商品にするかという企画時点から参加し、方向性や特徴などを決めるプロセスに関与していけたらと。商品開発の全体像を把握することで、自分の成長にもつながると考えています」
自身のキャリアパスについては、周囲の先輩たちに刺激を受けながら、考えを深めている最中です。
「専門職としての道を究めるのか、マネジメントの道に進むのか。どちらがいいのかは、これから徐々に決めていきたいと思っています。まずは自分だけでできる業務を増やしていき、アクチュアリーとして一人前になることが第一ですね。
社内には、お手本にしたい人たちがいます。アクチュアリーの試験にすでに合格している部長や先輩は、私が長い時間をかけて導き出した結論を一瞬で理解したり、私の気づかなかった点にすぐに気づいたりするんです。その経験値や能力の高さを尊敬していて、私もそうなりたいと思う日々です」
今、アクチュアリーを志して就職活動を進める人たちに対しては「会社との相性を大事にしてほしい」とのメッセージを送ります。
「アクチュアリーの業務自体は会社によって大きく異なることはないので、会社の方針や雰囲気が自分に合っているかどうかが大切ではないでしょうか。会社との相性がよければ仕事もしやすく、長い目で見ても良い結果につながるように思います。
私自身は、今の会社に合うと実感していますね。年次にかかわらず幅広い業務に携わるチャンスがあり、自分の意見を大事にしながら仕事を進められますし、人間関係の良さも魅力的だと感じています。皆さんも、採用面接の際には社員や会社の雰囲気を感じ取りながら、ぜひ自分らしく働ける場所を見つけてください」
※ 記載内容は2024年6月時点のものです

