外部メディアを通して店舗の魅力を発信。常識にとらわれず自分ができる精一杯の仕事を
名古屋の中心地、栄にある松坂屋名古屋店。400年の歴史を誇るこの百貨店の広報を担当しているのが、入社3年目のHです。
「広報の仕事は大きく分けて2つあります。1つは外部メディアを通じたPRで、もう1つは自社のホームページやSNSを使った情報発信。
私は主に前者を担当していて、テレビや雑誌、新聞などのマスメディアに当店を取り上げてもらうことで販売や来店を促進するほか、百貨店としてのブランド力を高めることもミッションとしています」
着任当初は、社内での情報収集やマスメディアの目に留まるプレスリリースの書き方に苦労したと言います。
「広報担当に着任したのが2023年3月で、まだ入社1年目だったということもあり、まずは店舗の年間イベントを把握することから始めました。定例のイベント以外の情報をキャッチアップするには、営業部や外商部、物産展を担当する部署などさまざまな方と連携する必要があるので、そうした社内の人脈づくりにも取り組みました。
また、一番重要なのは、メディアがどんな情報を求めているのか、どんな話題なら取り上げてくれるのかを考え、プレスリリースなどでPRすること。そうした勉強を半年くらい続け、“PRのコツ”をつかんでいきました。
また、各部署の方向けに『こんな話題だとメディアに取り上げてもらいやすい』という資料をつくって共有し、情報提供してもらえる関係性も築きました」
こうした努力が実り、最近では営業部と協力し、カレンダーマーケットに合わせた商品を増やすなど、各部署が‟広報視点”を意識してくれるようになったと言うH。仕事をする上で大切にしていることがあります。
「広報とは、一般的にはゼロからイチをつくり出すのではなく、すでにあるものをPRする仕事です。でも私は、この一般的な枠にとらわれず、一歩踏み込んだ仕事をしたいと考えています。
たとえば、話題がおもしろくないからメディアに取り上げてもらえない、と諦めるのではなく、じゃあどうすればおもしろくなるのか考え、営業部の販売計画から参加することもあります。
‟正しい広報”とは何かにこだわり過ぎず、自分がやれることならなんでも手を伸ばし、自分ができる精一杯の仕事をしたいと考えています」
大丸松坂屋百貨店なら何でもできる──社長の言葉に惹かれ入社し、1年目は外商担当に
就職活動では化粧品メーカーを中心にエントリーしていたというH。異業界の大丸松坂屋百貨店に入社を決めた理由を次のように語ります。
「最終面接で当時の社長だった澤田から『どんなことに興味があるの?』と聞かれ、化粧品が好きで化粧品業界にも興味があることを伝えました。すると『うちだったら化粧品はもちろん、なんでもできるよ』という言葉をかけてもらい、百貨店には自分の好きなカテゴリーである化粧品、洋服、ジュエリーやグルメ、イベントなどすべてに携わることができると気づきました。
私は興味が広い分飽きやすい性格でもあるので、いろいろな分野の仕事ができる百貨店の方が合いそうだと感じ、入社を決めました」
入社後、Hが配属されたのは外商部。松坂屋名古屋店は、売上額の約半分を外商が占めるという特徴を持つ百貨店であり、それ故のやりがいも大きかったとHは振り返ります。
「外商担当として、松坂屋名古屋店を支えてくださっているお客様と最前線で関わることができたのは、本当に貴重な経験だったと思います。現在松坂屋名古屋店は、名古屋市内に4つある百貨店のうち売上高では2番店なのですが、お客様の中にはそれが悔しいと言ってくださる方もいて……。
『名古屋に住む私たちの百貨店はやっぱり松坂屋』『地域1番店になってほしい』というお客様の言葉を直接聞けたことは、今でも私の活力になっています」
こうした経験は、現在の広報・PR業務にも大いに役立っていると言うH。
「現在松坂屋名古屋店では、ラグジュアリー戦略による店舗の改装を進めているのですが、外商時代にお得意様が松坂屋名古屋店に求めていることや店舗の戦略・方針を知ることができたため、とても腑に落ちた状態で広報業務に取り組むことができます。
何より『松坂屋名古屋店が好き』と言ってくださるお客様のために、しっかりとPRして店舗の成長に貢献したいという気持ちがあります。私自身も松坂屋名古屋店が大好きなので、その魅力をより多くの方に知っていただきたいと思っています」
外商社員の密着映像が、2日足らずで25万回再生を突破!広報業務のやりがいとは
広報部門への異動は、Hにとって半分希望通り、半分予想外の出来事でした。入社1年目の人事面談で、短期的なキャリアの希望を聞かれ『外商を続けたい』と答えたものの、長期的なキャリアとしては『PRの仕事に興味がある』と伝えていたのです。
「大学時代、国際交流団体の運営やPRをしていた経験から、広報は自分の好きな仕事だと感じていました。面談から数カ月後に異動が決まったのは予想外でしたが、人事の方が『やりたいと思うことには早いうちに挑戦したほうがいいよ』と背中を押してくれたので、前向きな気持ちでスタートを切ることができました」
そんなHが、広報担当となってからもっとも印象的だったと語るのが、外商社員の密着取材。初めての経験に苦戦しながらもやり切り、大きな成果を生んだと話します。
※ 外商社員の密着取材YouTube配信はこちらから
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「名古屋のテレビ局のニュース番組内で放映される特集として取材していただいたのですが、当初は1カ月だった予定が最終的に3カ月かかりました。その間、テレビ局の方には大型カメラを5、6回出動していただいたり、各売場と撮影を調整したり、とても大変でしたね。
でも、先日YouTubeでも配信が始まり、2日足らずで再生回数が25万回を越え、多くのお客様に見ていただけたことは本当にうれしいですし、普段松坂屋名古屋店をご利用されない層の方から『松坂屋名古屋店の外商ってすてきだね』などポジティブなコメントも多くて。苦労した分、大きなやりがいを感じました」
広報として、ひとつの大きな仕事をやり遂げたH。より効果的なPR活動をするために、努力していることがあると言います。
「メディアに取り上げてもらうには、『松坂屋名古屋店にしかない商品やサービス』『松坂屋名古屋店だからこその魅力』をリアルに発信していくことが重要です。そして『松坂屋名古屋店ならでは』を知るためには、他社についても知る必要があります。
たとえば、メディア露出が圧倒的に多い他社を研究した際、要因を探るとプレスリリースの書き方がとても上手なことに気づいたんです。他社を知り、自社を客観視することで自分たちの強みと弱みが見えてくるので、他社を学ぶことは続けていきたいですね」
「メディアと一線を置かない広報」として、熱量高くPRしていきたい
400年の歴史を持つ松坂屋名古屋店の広報担当として、キャリアを歩み始めたH。今後めざす姿について熱を込めて語ります。
「最近感じているのは、こちらが発信したい内容について熱量を持って伝えれば、メディアの方たちも同じ熱量で報道してくださるんだな、ということ。取材にきてくださった方に『松坂屋名古屋店は今こんな想いで活動しているんです。だからこういう情報を出したいです』と熱く語ると、こちらの伝えたいことを報道や紙面にしてくださる──そんな気がしています。
だからこそ私は『松坂屋名古屋店が一番好きと胸を張って言える熱い広報』でありたいですね。私や会社が本当に伝えたいことを記者さんたちに本音で語り、メディアとして取り上げたいと感じてもらい、取り上げていただく、そんな相互にとって良い関係を築きたいと思っています。
そして店舗としては、『名古屋の百貨店はやっぱり松坂屋』と言われるお店をめざしたいです。そのためには松坂屋名古屋店の良いところをたくさんのテレビ番組や雑誌、新聞に露出する必要があるので、しっかりとPRを強化していきたいと思います」
最後にHは、就職活動をしている学生に向けて次のようなメッセージを贈ります。
「大丸松坂屋百貨店の最大の魅力は、大丸は300年、松坂屋は400年の歴史を持つ老舗企業でありながら、若手社員を重用し、新しいチャレンジを推奨する社風です。私自身、入社1年目で広報という重要な役割を任されましたし、やりたいことを伝えれば若手だからという理由で断られることはありません。
老舗百貨店として伝統や信頼を守っていくことも必要ですが、若手ならではの新しいことにチャレンジする姿勢を会社は応援してくれます。やりたい仕事にウキウキしながら取り組みたい──そんな方と、一緒に会社の未来を創っていきたいです」
※ 記載内容は2024年7月時点のものです

