人の力を信じて──時代の波に乗り続けるビーモーションの挑戦
「お客様と共に考え、共に歩む」。これは、ビーモーションの創業時からの理念です。2024年6月に代表取締役社長に就任した伊藤は、この理念を大切に引き継ぎながら、新たな時代に向けて会社を導いています。
「ビーモーションは商品を消費者に届ける橋渡し役として、お客様と一緒に商品の届け方を考え実行することをメインにしています。近年はリアルとオンラインの両面でサービス展開を行っておりますが、とくにオンラインの進化は著しいですね。
昨今ではAIの性能が向上したことで自然な会話や文章生成が可能となり、『接客オンデマンドAI』の需要が拡大。AIと人、それぞれの長所を活かしたサービス提供が進んでいます」
デジタル化が進む中、事業にも変化が訪れています。しかし、伊藤は人の力を信じ続けています。
「私たちは派遣会社ではなく、売上実績でお客様に貢献するセールスプロモーションの会社です。人材を配置することはゴールではなくスタート。人を活用したプロモーションを得意としているので、従業員の成長も非常に重視しています。
今後の目標としては、ビーモーションの本質的な役割を全社員に再認識してもらい、現場でのプロ意識を高めること。また、この目標を実現するためには社員一人ひとりがきっちりと役割を果たすことが重要だと強調し、全員で会社を作り上げていくという意識を醸成する必要があります」
「自分がやりたいことをやりなさい」。父の教えを胸に、社員を導く
伊藤は、これまでにビーモーションへ3回の出戻りを経験しています。
「高校卒業後、海外移住がしたくてお金を稼ぐためにビーモーションで働き始めました。お金が貯まって一度辞めましたが、大阪支社での仕事のオファーを貰って1回目の出戻り。その後念願のカナダ留学・ワーキングホリデーを数年経験し、アメリカ留学の準備を進めていたところ、再び声がかかり再度ビーモーションへ。仕事がおもしろくなり初めて正社員になりましたが、2年半ほど働いた後、父の病気をきっかけに3回目の退職。地元の宮崎に帰りました。
父の死後、約8年間宮崎でさまざまな仕事も経験しましたが、もし働くならビーモーションがいいという想いがずっとありました。『やりたいことをやろう』という気持ちで創業者の松永 正二に電話をして連絡を取り、東京まで行って直接想いを伝えました。また一から始めるつもりだったのでアルバイトでの再雇用を打診しましたが、正社員として快く受け入れてもらえました。これが4回目の再入社に至るまでの経緯です」
伊藤の人生哲学の根底には、お寺の住職でもあった父親からの強い影響がありました。
「父は本当にひょうきんな人でしたね。真面目な職業に就いていましたが、私たち兄弟には『好きなように生きなさい』と常に言っていました。『自分がやりたいことをやりなさい』と。
『人は絶対に死ぬ。お父さんもずっといるわけじゃないよ』とも言われ育ってきました。自分の人生なんだから後悔なく生きなさいということなんでしょうね。
とくに強烈に印象に残っているのは、『人生は、どう生きたかが大事』という父の言葉です。生まれた日も死んだ日も関係なくて、その中身の生き様が大事。この教えを胸に、自分の興味を満たすようにさまざまなことに挑戦してきました。
あらゆる経験を積むことで、自分の人生の選択肢が増えていくんです。それ自体が楽しいことでしたね」
現在、社長として従業員の立場に立つ中で、伊藤は父親の影響を強く感じています。
「『こうしろ、ああしろ』と指示するのではなく、『どうやっていくか』を前向きに議論することを大切にしています。従業員の『こうやりたい』という提案に対して、否定することはなく『いいじゃん』と肯定的に受け止める姿勢。これは間違いなく父の影響ですね」
父が伝え続けた死生観。幼少期に培われた価値観が、「やりたいことや個性を大事にする」という自由な社風と、挑戦を促す企業文化の礎となっているのです。
「社長になります」宣言から13年──従業員と共に歩むビーモーション新時代の幕開け
伊藤は、4回目の再入社の際に「社長になります」と宣言。そして、13年後の2024年にその目標は果たされています。
「4回目の復帰は、初めて自分から会社に戻りたいと言い出したケースでした。そのため、やるからにはやり遂げるという強い気持ちでビーモーションに戻ってきました。
社長就任が決まった時、これがゴールではなく、むしろこれからがスタートだと感じましたね。会社をどうしていくか、従業員みんなにビーモーションを好きになってもらうにはどうすればいいかを日々考えています」
ビーモーションの魅力は「特徴的な個性の集まり」だと話す伊藤。
「私ができないことをできる人がたくさんいるんです。ずば抜けた能力を持っている人ばかり。逆に私だからこそできる部分もあり、それらが集まってこそ全体のレベルも上がると思います。
あと、上下関係がなく風通しが良いところ。みんながそれぞれの役割を持ち、お互いのポジションを尊重しあうフラットさを感じますね。新しいことに挑戦する際も、押さえつけることなく、まずはやってみるという文化があります」
そのフラットさは、社内にとどまらずお客様にも向けられています。
「お客様とは対等なパートナーという立ち位置を大事にしてきました。これらの価値観は創業者から教わり、私自身も実践してきたものです。従業員みんながのびのびと仕事をしてくれれば最高ですね」
社長就任への道のりは、伊藤にとって単なるキャリアの階段ではなく、ビーモーションへの愛と従業員への想いを深める過程でもありました。
「思ったより早く社長になったという実感はありますが、タイミングが来たと捉えています。これからは、この経験を活かして、ビーモーションをさらに素晴らしい会社にしていきたいと思います」
ビーモーションの新たな章が、今まさに始まろうとしています。
納得してもらう“売る”の新しい形を作っていく──伝統を守りつつ、次のステージへ
ビーモーションの新たな舵取り役となった伊藤。その視線は、しっかりと未来に向けられています。
「今後のビジョンは、『売るに変化を』というミッションを体現し続けることです。時代は常に変化しています。その中で、私たちも変化し続けなければなりません。
しかし、ただ変わればいいというわけではありません。ビーモーションの良き伝統、たとえばお客様のパートナーとして一緒に歩む姿勢や、社内のフラットな関係性はしっかりと継承していきます」
伊藤は、伝統と革新のバランスを取ることの重要性を強調します。
「他社がまだ取り入れていないことを率先して実践する。それもビーモーションの伝統の1つです。古き良きものを守りつつ、瞬間瞬間の変化を恐れない。それがビーモーションの特徴なんです。
仕事をする上で大切にしてきた価値観は、お客様に納得して買ってもらうこと。徹底的にどうしたら売れるのかを考えてきた中で、お客様に納得してもらうことが何より大切だと学びました。
お客様が納得すれば、どんなものでも買ってくれる。だからこそ、どうすれば人は納得するのか、その道筋を考えることが重要なんです。ただし、納得してもらうための方法は、時代とともに変化していく。そこを常にアップデートしていく必要があると感じます」
最後に、新しい仲間へメッセージを送る伊藤。その言葉には、ビーモーションの未来への期待が込められています。
「みんなで一緒に会社を作っていくという意識を持って働いてもらえたらうれしいです。会社はそこで働く人々によって形作られるものです。同時に、新しいアイデアや売り方を積極的に提案し、実践してほしいと思います。
ビーモーションの根本的な部分、とくに人と人との関わりを大切にする姿勢は変わりませんが、常に新しい変化を取り入れる柔軟性も大事にしています。新しく仲間に加わる方々には、このような会社の文化を理解し、自分のアイデアをぜひ形にしてほしいですね」
伝統を守りつつ、常に革新を求めるビーモーション。その挑戦は、これからも続いていくことでしょう。
※ 記載内容は2024年7月時点のものです
