ものづくりの楽しさを求めて──高校時代の経験から製造業へ
私は幼い頃から機械をいじるのが好きで、壊れた機械を分解して、その構造を観察するのが楽しみでした。高校時代には機械部に所属し、自動車班・ロボット班・ものづくり班の3つに分かれている中で、私はロボット班に所属して活動していました。
チームで協力しながらプログラムを組み、一からロボットを作り、点数やタイムを競い合う大会でその成果を披露していました。その経験を通じて、初めてものづくりの楽しさを実感しました。
高校3年の時、ロボット班に後輩が入らず、同じ班にいた友人も辞めてしまったため、1人になってしまいました。私は電気科だったので、配線やプログラムはできたものの、部品加工は経験がなく、1人では大会に出ることが難しいと感じていました。
しかし、大会の開催場所が自分の高校に決まったことで、どうしても出場したいという気持ちが強くなり、友人や先生に声をかけ、さまざまな人に協力してもらいました。なんとかロボットを作り上げ大会に出場することができ、「検討賞」という賞を受賞することができました。
この活動を通じて、ものづくりの楽しさを学んだ私は、何かを製造している会社に就職したいと考えるようになりました。そうした中、角田工場が応募前見学を募集していることを知り、参加しました。工場での仕事は黙々と作業している姿を想像していたのですが、見学時にオペレーターやシフトリーダーの方々が笑顔で話しているのが印象に残り、また地元からも近いことが決め手となり、入社を決意しました。
現場からのステップアップ──新たな挑戦に向かって
高校卒業後、2017年にアルプス電気に入社し、角田製造部 製造2Gに配属され、製品の組み立てを行う製造現場にオペレーターとして業務していました。当時配属された部署で生産していた部品の生産規模が倍くらいに増え、派遣社員も多く採用することになり、2年目では教育を任せてもらいました。
同時に2〜3人に教える必要があったのですが、人によって理解度が異なるので、難しさを感じながらも、自分の成長にもなったと感じています。製造2Gではさまざまな製品を生産しており、基本オペレーターは同じ製品に長年携わることが多いのですが、私は縁があって、5~6製品の製造に携わりました。
2022年に、人手不足や世代交代で引き継ぎが必要ということや、私が第2種電気工事士という資格を持っていたことから声がかかり、現在働いている総務部 施設管理に異動となりました。声をかけられた当初は、正直なところ、その部署が何をしているのかよくわからず、迷いもありました。
しかし、現場から総務に異動することは自分にとって新しい挑戦であること、キャリアアップができることだと思い、前向きな気持ちで異動を受けることに決めました。
新しい分野での学びと成長──施設管理で築く信頼と責任
施設管理課では、電気・水・コンプレッサーの管理やメンテナンス、建物が壊れた際の修繕、更新の計画立案、監査対応などを行っています。工事業者とのやり取りが多いのですが、取引先と話す際に専門的な用語が出てくることもあるので、一つひとつ調べ勉強しながら業務を進めました。
製造現場から管理部門へと、まったく異なる分野への異動で、手探りの中で業務に取り組んできました。なんとかこなしてはいたものの、うまくいかないこともありました。たとえば、大規模な施設工事の際には、複数の工事業者とのやり取りを担当しましたが、関係する取引先が多かったこともあり、コミュニケーションが行き届かず、工事のスケジュールが重なってしまい、作業が進まないというトラブルが発生したこともありました。
同じようなトラブルを繰り返さないようにと、次に担当した別の施設工事では、工事業者と定例ミーティングを実施し、スケジュールを計画よりも前倒しで進めることができました。
建物の改修や仕様決定の際には、関係部署としっかりと話し合いを重ね、私が主体となって計画を立て、最後まで責任を持って業務を遂行しています。また、工場内の改善については、毎月行われる各職場の職労懇談会で挙がった課題にも耳を傾け、どうすればより良くできるかを考え、実際に改善策を実行しています。
他部署の方々から感謝の言葉をいただけることが、自分のやりがいやモチベーションにつながっています。また、施設の内装など、自分のアイデアが形になるので、そういった面もやりがいになっています。
原理・原則を大切に──後輩に教える力を身につけるために
休日は、何も予定がないとつい一日中寝て終わってしまうこともあるため、意識的に友人や恋人を誘って旅行や食事に出かけるようにしています。
また、会社の同期と遊びに行くこともあり、仙台駅周辺のお店が多いエリアによく足を運びます。気分転換をしたい時には、車で海の方へドライブに出かけることもあります。オンとオフをしっかりと切り替えてリフレッシュすることで、仕事にもより前向きな気持ちで取り組むことができています。
今後は、さらに経験を積んで後輩や新しく入社する人に教えられる人になりたいと思います。原理・原則を大切にし、「なぜその不具合が発生するのか」「なぜその判断をしたのか」ということをしっかり考えるようにし、その背景にある仕組みや原因を理解した上で、論理的に説明できる力を身につけていきたいと考えています。また、失敗や課題に対しても前向きに向き合い、学びの機会と捉えて成長していけるよう、日々の業務にも丁寧に取り組んでいきたいです。
最後に、もし私のように畑違いの異動を経験される方がいましたら、最初はわからないことばかりだと思いますが、失敗を恐れず、まずは積極的にチャレンジしてほしいです。異動をきっかけに新たな視点やスキルを身につけることで、自分自身の成長にもつなげていけると思います。
※ 記載内容は2025年2月時点のものです
