「人のきれいをお手伝いしたい」。アパレル販売員からパーソナルトレーナーへ
塩向は、2018年10月に未経験でパーソナルトレーナーを志し、トゥエンティーフォーセブンへ入社した。
「小さいころから雑誌などでおしゃれな洋服やかわいいヘアスタイルなどを見るのが大好きでした。洋服を買ったり、美容院に行って素敵な髪型にしてもらえたりすることは何にも代え難いよろこびがあったんです。
なんとなくそのころから、将来は人をきれいにするお手伝いができるような仕事に就きたいと考えていました」
学校卒業後、憧れのアパレル販売員となり店長まで任されるに至ったものの、ある思いによってキャリアチェンジを考えたのだという。
「お店で自信を持ってかわいいと思える洋服を売っていても、お客様の体型によってはイメージ通りに着られずに、試着室から笑顔で出てこられない方を目にすることもありました。
また、自分自身も販売員として体型管理をしなければならず、誤った知識でダイエットをしたことで貧血で倒れてしまったり、月経が止まったりすることが何度かあったんです」
塩向はこれらの経験から改めて「美しさとはいったい何か?」と考えるようになり、気づいたことがあると続ける。
「本質的な美しさってなんだろうと考えたんです。そして、服装や髪型をきれいにする前に『健康的に、なりたい身体になること』こそが美しさへの近道なんじゃないかと思うようになりました」
そこから筋トレへの興味を持つようになり、フィットネスクラブやトレーニングジムでお客様をきれいにするお手伝いができる職への転職を考えたという。
いくつかの企業の選考を受けた中、トゥエンティーフォーセブンを選んだ理由をこう語る。
「選考で出会った人たちが本当に素敵だったんです。この人たちと一緒に働きたいと思ったのが一番大きな理由です。
そして、2カ月の研修期間があってトレーナー未経験の私でもしっかりと知識や技術を得られる環境が用意されていたところも安心できましたし、お客様一人ひとりのニーズに応えられる多様性のあるサービスを提供している点にも惹かれました」
お客様の人生にまで切り込まなければ結果は出ない
パーソナルトレーナーとはそれぞれのお客様に合わせてトレーニングメニューを考え、トレーニング時のサポートをする仕事であるというイメージは持てるが、話を聞いてみると奥が深い。
「お客様が今の体型になっている要因には食生活や活動量などが大きく影響しますが、じつはその方のこれまでの人生であったり『今抱えているストレスは?』というところまでお聞きして初めて問題点、またその改善点が見つかるものなんです。
目の前の身体を見る以上に、その方自身を知ることがとても大切です」
お客様の生活や人となりを知ることで、効果の出やすいトレーニングメニューがわかったり、気をつけるべきポイントが伝えられたりするという。
「ボディメイクはトレーニングをしている以外の時間、つまりお客様と一緒にいない時間をどう過ごしてもらうかが大事なので、そこをしっかりお伝えしないといけないんです。
そして、伝え方や言葉選びにも気をつけていました。私の当たり前がお客様の当たり前ではないので、明確に具体的に伝えることが大事です。
また、求められていない言葉は響かないことが多いので、それぞれのお客様が何を求めているのかを常に考えていました」
すべてのお客様のあらゆるニーズに応えることが求められるパーソナルトレーナー、その難しさについて、塩向はこう語る。
「お客様の目標によってトレーニングのメニューはまったく異なります。ゴールへの道のりがいくつもある分、トレーナーの知識と技術の習得には終わりがありません。常に勉強をし続けていく必要があります。そして、いくら学んだとしても人間の体にはまったく同じものは一つもありませんので、『100%の正解』もありません。
なかなか結果がついてこないお客様には、自分が持つ知識や経験を総動員させながら、どうしてうまくいかないのかを一緒に悩み考えて、目標に向かって伴走していきます。
お客様には理想を叶えることをお約束し、そのサービスに対してお金を払っていただいているので、結果を出さなくてはいけない。それこそが、この仕事のやりがいでありつつ、とても難しいところですね」
全国で活躍する女性トレーナーたちの明るい未来のために
現在、全国 の24/7 Workoutで活躍する女性トレーナーへの思いを塩向はこう語る。
「最近はトレーニングに興味を持つ女性が増え、当社のお客様も女性比率が高くなっているので、担当には女性トレーナーを希望されることも増えています。
でも、当社ではまだ男性トレーナーの方が多い環境です。普段性差を感じることなく働けているという女性トレーナーの声も多いのですが、もう少しケアやサポートが必要かなと思うことも少なくありません」
女性トレーナーがトレーニングにおいて苦労する場面もあると言う。
「男性のお客様のバルクアップ(筋肉を大きくするトレーニング)を担当させていただくときは、やはり体力的に大変ですね!自身のトレーニングの負荷をいつもより大きくして、お客様のサポートのためにも自分自身をしっかり鍛え上げることが必要になります。
トレーナーが男性だから、女性だからという理由でお客様へ提供するサービスレベルを下げることはできませんし、すべてのお客様に満足いただくために全国の女性トレーナーは本当にがんばっています」
塩向は、2022年2月に熊本店の店長から本社の教育企画部へ異動をしている。
「女性だからこその目線でお客様へきめ細かいサービスが提供できたり、女性のお客様の不安を払拭できたりするなど、女性トレーナーの活躍の場は大きいにもかかわらず、実際には女性の応募者は多くありません。
それであれば、今いる女性トレーナーにはできるだけ良い環境で長く活躍してもらいたいと思うんです。
当社では、これまでも女性トレーナーのためにネットワークを用意するなど、少数派である女性の意見を大事にしてくれていると感じていましたが、まだまだやれることがあるのではないか。そう思って、女性トレーナーを代表する気持ちで思いきって本社への異動を願い出たんです」
希望通り本社の教育企画部への異動が叶った塩向。現在は、女性トレーナーのための環境づくりに力を注いでいるという。
「教育企画部のメインミッションは、トレーナーの高い質をキープし、また向上させるための研修や教育の企画運営をすることです。
私はそれに加えて、『女性トレーナーにとってより良い環境とは?』と日々模索しています。全国の女性トレーナーにアンケートを取って要望や意見を集め、内容によっては会社側に改善を依頼したり提案することもあります。
普段、男性の中では遠慮をして言葉にできない悩みや想いを抱えている女性トレーナーに対し、『どんなに小さなことでも声に出していいんだよ。会社は女性トレーナーを大切にしたいんだよ』という気持ちが伝わってくれたらいいなと思います」
これまで、店舗から本社への異動は男性トレーナーにしか実例がなかったが、塩向の活躍が女性トレーナーの新たなキャリアプランにもなっていく。
「パーソナル事業部の本社部門は、サービスの向上のため、また店舗やトレーナーのサポートに関して幅広く対応している部門なので、さまざまな経験、挑戦ができる環境があります。
店舗から店長、統括エリア店長というような現場のキャリアプランだけではなく、トレーナー経験を生かして会社に貢献しながらキャリアップできる道が本社にもあるんだ、ということを見せられたらと思っています」
私自身が周りの人たちに支えてもらい、守ってもらってきたからこそ
業界も職種もまったくの未経験ながら、入社して5年のうちにトレーナーとしてはもちろん、本社でも躍進しつづける塩向。最後に、今後の自身の展望についてこう語る。
「将来的に、という面では『周りの大切な人たちを守れる自分になりたい』と考えています。その目標に常に向かって進んでいきたいですね。
私はお客様、仲間、先輩、上司、皆さんに守られて支えられてきたからこそ今があると思っています」
誕生日に一人で出勤をしていたらケーキを焼いてきてくれた仲間がいたこと、会社帰りにいつでも飲みに行って相談に乗ってくれる先輩がいること、娘のように心配をして声をかけてくれる上司がいることなどを熱く語りながら塩向は続ける。
「これからは、私が守る側になりたい!強くなりたいですね。全国にいる女性トレーナーの不安を払拭したい、長く活躍し続けられるような新しい働き方を作りたい、などといろいろと考えているのでそれをしっかり形にしていきたいと思います。
そして何より、私自身が上の役職につくことで発言力や説得力が増して、守れる人が増えることにつながると思っていますし、ロールモデルになれたらいいですね!がんばります!!」
塩向の笑顔の裏に隠れた熱い情熱と強い意志は、男性が多い環境でやりたいことを貫き進むむずかしさを表しているのと同時に、これからも彼女を突き動かす原動力となり、多くの大切な人たちを守り、救っていくことだろう。
※ 記載内容は2023年9月時点のものです
