社内外にライフ事業を浸透させるために。連携しながら最適解をみつけ出す
私が所属するライフ事業本部 マーケティングセンター ビジネスマーケティング部 マーケティング戦略課は、11名のメンバーを擁する部署です。このなかで私は課長として、ライフ事業のプロモーション活動を主に行っています。
当社は100年以上の歴史を持ち、計測、制御、情報をコアコンピタンスとしています。もともとはオイルやガス分野で強みを発揮してきましたが、近年では、人々の命を支え、健康と安全を守る事業としてライフ事業にも注力しています。
今後ますます成長が期待されるこの分野において、より多くのお客様に当社の提供価値を届けるため、認知拡大やリード創出を目的としたプロモーション活動に積極的に取り組んでいます。
ライフ事業は、医薬品・医療・食品における基礎研究から量産、物流・サービスまでのバリューチェーン全体を事業領域としています。その中で私たちの特長は、「ライフサイエンス」と呼ばれる領域で研究をより効率化する製品・サービスを提供していることです。ラボの自動化・自律化を支援し研究者がより高度な研究に集中できる環境を整えることで、従来早く成果が得られるようにするとともに、40年以上にわたりお客様と共に磨いてきたエンジニアリング・テクノロジーや情報連携で、研究成果を生産につなげ、より効率的でスピーディーな社会還元を支援します。
そのためのプロモーション施策として、私たちの課では、社外向けと社内向けという2つの軸で発信活動を行っています。
社外向けのプロモーション活動においては、関係者とプロモーション目的や目標を合意した上でキャンペーン企画を立案しています。私たちのゴールは何か?を突き詰め徹底的に追求し、最適な方法を見つけることを常に意識し心がけています。当社の提供価値や想いをお届けしたい方々に確実に届けるため、あらゆるプロモーション手段を駆使し、受け手の心を動かせるような発信を心がけています。
社内向けのコミュニケーションでは、営業支援コンテンツの制作・蓄積・共有を通じた、社内の知識レベル向上を主要な目的としています。社員一人ひとりが私たちの提供価値を正しく深く理解することで、あらゆるお客様のお困りごとに寄り添い、その解決をお手伝いすることが可能になります。そしてお客様からの信頼を得るためには、社員の自己研鑽が欠かせません。そのため、製品知識や業界動向知識などのインプット機会を提供し、社員のスキル向上を支援することで、信頼されるパートナーとしての基盤を築いています。
また、ライフ事業本部のビジョン推進も業務の1つです。「私たちは世界に先駆け“Bio Industrial Autonomy(BIA)”を実現し笑顔で暮らせる社会の発展に貢献し続けます」というビジョンをより多くの人に理解・共感してもらうため、シーンに合わせた手法や表現を検討しながら、イベントの企画やコンテンツの作成などを行っています。
業務を進める上で心がけていることは、「連携」です。プロモーション部門として全体の方向性を理解するためには、他部署との情報共有が不可欠です。私たちはプロモーションの専門家ですが、製品やアプリケーションについてはそうではありません。それぞれの専門家である各部署の担当者と連携し、海外拠点との情報共有を図るなど、必要な人や情報をつないで形にすることが一番大切だと考えています。
どこにいても、働いていなくても、挑戦を続けて。たどり着いた現在地
私は2003年に新卒で食品メーカーに入社しました。理由は単純で、自身にとって“食べること”は身近で理解しやすく、好きなことだったからです。営業職だったので、取引先のスーパーを訪問し、製品の陳列交渉や試食会の企画提案のため商談を重ねました。お客さまとの交渉術やビジネスマナーなど、社会人としての基礎をここで叩き込まれました。
営業先の店舗ではパソコンをひらいて説明することはできないため、商談を成功させるために、チラシを自作し、納品日や陳列日などのスケジュールをカレンダーで示すなど、視覚的にわかりやすい資料を準備しました。また、頻繁に顔を出して挨拶するなど、相手に心を開いてもらえるようなアクションを考え、積み重ねていきました。ここで学んだ、最終的に「イエス」と言ってもらうために、相手の求めているものを考え、それに応えていく重要性は、今の仕事にもつながっていると感じています。
その後、結婚を機に退職したのですが、出産したら子どもの成長をそばで見守りたいと思い、「私は10年後に社会復帰する」と決めて、子育てに専念しました。
ただ、働いていないぶん何かに取り組もうと、新たな挑戦として個人運営の英語教室を立ち上げました。学習プロセスに興味があったので、それを助けるような教育メソッドやプログラムを作ることは楽しかったです。
私自身、中学校から高校までオランダで過ごした経験があるものの、英語講師としての信頼性を確保するために、英検1級や幼児英語教育資格を取得するなど、準備も怠りませんでした。その結果、生徒数は100名規模まで成長させることができました。
その後、夫の転勤に帯同してシンガポールとインドで暮らしました。インドでは子どもが通う学校のPTAのような組織で役員を務めました。国籍も利害関係も異なる人々と協力しながら、いろいろな企画やイベント運営を行ったことは、現在の業務にも活かされています。
帰国後、派遣社員として横河電機で働く機会があり、業務の幅広さに加え、社員の人柄や働く姿勢に感銘を受けたことを覚えています。その後、縁あって正社員となり、ライフ事業本部への異動を経て現在に至ります。
当社に入社し、正社員になった後、会社の上層部と対等に経営についての議論ができるようMBAを取得するなど、派遣社員時代から現在まで自身に不足している部分を補うための努力を続けてきました。そういった挑戦する姿勢や、自ら率先して未解決の課題を見極めて、部門横断のプロジェクト活動を提案、リードしてアウトプットを出したことなどを評価いただいて、課長職を任されたと考えています。
小さな成功の積み重ねが今につながっている。チャレンジを応援する風土に支えられて
海外拠点のメンバーは他事業部のプロモーションも兼任されていて大変忙しいうえに、比較的新しいライフ事業についての知識も限定的だったため、共にプロモーションを進めていくのが難しい状況でした。
そこで私は、グローバルマーケティングチームを立ち上げることを決意しました。毎月メンバーと会議を行い、その中からコアメンバーを選定し、彼らと作戦会議を重ね、全体を巻き込んでいくための体制を構築していきました。自分の課のメンバーはもちろん、それ以外の関係者を巻き込みながら具体的なアクションを起こせたことは、成果の1つになったと考えています。
入社以来、私は小さな成功体験の積み重ねによって今のポジションまで来ることができました。たとえば、次世代のリーダー育成の一環として行っている「未来共創イニシアチブ(*1)」の活動では、グラフィックレコーディングの役割を担当しました。未来についてお互いの意見を交わし対話を進める中で、議論の内容を絵でまとめるという手法でアイデアやコンセプト創出に貢献しました。
私は絵が得意なわけではなかったのですが、当時の上司が私に任せてくれたという背景がありました。当社にはそういった社員を信頼し、新しいことにチャレンジさせてくれる社風があると感じます。
*1:正解のない時代に適応し、長期的・俯瞰的・本質的に物事を捉え、新しい価値創造、社会課題解決、社外との共創的ネットワーク構築および、次世代リーダー育成を担う社長直轄の組織横断バーチャルチーム
また、「みんなが主役」という想いで、チームメンバーの強みを活かすことも大切にしています。スキルや知識面だけでなく、物事の取り組み方や捉え方、関係性の作り方など、それぞれが良いところを持っています。一人ひとりの魅力を引き出し、活躍の場を作ることで、メンバー自身にも「良かった」と感じてもらえることが、私の喜びです。
あるべき姿を追い求め。視野を広げ、新たな価値創造をめざす
現在ライフ事業のプロモーション活動においては、常に改善を重ねながら、効率的でより洗練されたプロセスの構築に注力しています。あるべき姿を実現するために必要な情報の収集・分析、適切なデータ活用、効果的なコミュニケーション手段などを検討し実装していくのは、非常に意義があり挑戦しがいのある取り組みです。お客さまから「じゃあ横河電機に相談してみよう」と思っていただけるようなプロモーション成果が生まれれば嬉しいです。
当社では、新中計の骨格として「価値創造プロセス」を掲げています。これは、6つの経営資本のうち、とくに人的資本、知的資本、社会・関係資本の無形資本を重視し、さらに強化しながら活用して事業活動を回すことで価値を生み出し、お客さま、社会へ貢献しようというものです。管理職として私の果たすべき役割は、このプロセスを具体的に回して実現させていくことだと考えています。
個人的には、まだ経験できていないことが多くあるので、現在のプロモーションという視点だけでなく、より広い視野で物事を見られるようになりたいと考えています。そうすることによってプロモーション自体の精度も上がると思っています。
当社は中途入社でも新しいことに挑戦できる環境があります。私自身も含めて、社内には他にも、中途入社からキャリアをスタートして管理職になった人もいます。これまで私がさまざまなチャンスを与えてもらったように、これからは私が、周りのメンバーが輝けるような場を作り、成長の機会を提供していきたいと思っています。
※ 記載内容は2025年1月時点のものです
