学生時代のアルバイトで経験した、外食の仕事の楽しさ
鈴木が外食の道に足を踏み入れたのは、学生時代のアルバイトでした。
鈴木 「幼少時代から野球をしていて、スポーツが好きでした。その楽しさを伝える仕事に就きたいと思い、スポーツジャーナリストを目指して大学へ入学。その時に始めたのが、焼肉屋でのアルバイトでした。そのお店がとても楽しく、やりがいのある職場で。4年間、アルバイトにかなり打ち込みました」
焼肉屋で接客を務めていた鈴木は、接客業の楽しさにのめり込んでいきます。
鈴木 「今振り返ると、アルバイトながら自分の気持ちを素直に伝えられるような職場でしたし、会社の雰囲気が良かったことも、熱量を持って続けられた理由かと思います。
店舗内のミーティングで他のメンバーの意見を聞けたり、全員で店舗の方向性を考えられたり。お客様の期待値を超えると、それが感動になる。お客様の感動を創っていくために、自分として、店舗として何ができるのか。そういうことを本気で考えられる職場だったので、私自身も真剣に向き合ってきました」
4年間その店舗でアルバイトを続けた鈴木は、次のステップへと進むために他業界へも挑戦しました。
鈴木 「4年間のアルバイトを通して、接客のやりがいや楽しさを感じ、外食だけではなく他の世界も見てみようと思い、アイウェアブランドへ入社しました。外食とはまた違った楽しさややりがいもありましたが、『完成した商品を販売する=自分の力ではないのではないか』と思い、再度外食業界で働きたいという気持ちが大きくなっていきました」
外食の世界へ戻ることを決意した鈴木。気持ちも新たに、新天地で一人暮らしを始めた時に、ウェルカムグループが運営するask a giraffe 国立店との出会いを果たします。
新たな出会いで始まる外食の道──人と繋がることで夢が広がった
前職を退職したあと、一人暮らしを始めた鈴木。ウェルカムグループとの出会いは、散歩をしていたある日だと話します。
鈴木 「一人暮らしを始めて、近所を散歩していたある日、店構えのかっこいいお店に出会ったんです(笑)。それが、ask a giraffe 国立店でした。一瞬で心奪われ、お店へ引き込まれ、『ここで働かせて欲しいです』と交渉していました。募集の紙もありませんでしたが、その日のうちに面接してくれることになったんです。
自分の中で、外食であれば業態問わず、いろいろな場所を見たいと思っていました。面接の結果、『キッチンのアルバイトだったら採用できる』ということで、当時、調理経験はありませんでしたが、どんな形であれここで働きたいという自分の強い気持ちに従い、入社を決意しました。
もちろん、始めてすぐはとても大変でした。しかし、先輩メンバーと働いていくことが心から楽しかったです。私は昔から感受性が強く、自分が良いなと感じたものに関しては、その物事を諦めず、一旦、なんとかして最後までやり切りたいと考える性格なんです。その際一緒に働いていたメンバーに恵まれていたんだとも思います。
厳しくもありますが、料理のいろはを親身になって教えていただき、基礎を学んでいくことができました。その時代があったからこそ、のちにサービスをするようになったとき、“お料理のこだわり”や“料理の美味しさ”を自分の言葉で説明できるようになったんです」
鈴木はその後もキッチンで働き続け、半年後社員昇格試験に合格します。
鈴木 「国立では6年間働いていましたが、とてもアットホームなお店でしたね。社員・アルバイトともに長く働いているメンバーが多く、先輩から学べる環境があったのは幸せだったなと感じます。キッチンで悩んだのは試食会やメニュー提案でしょうか。なかなかうまくいかず、新しいものを生み出すときの楽しさと苦しさを同時に味わっていたと思います」
入社をしてすぐの、アルバイトの頃から上昇志向だった鈴木。6年間国立で働いた後、異動の話がやってきます。
鈴木 「当時、TODAY‘S SPECIAL KITCHEN 自由が丘のマネージャーとして異動の話が来ました。その時はすぐにお返事していましたね。
料理人が一流のシェフやパティシエ、バーテンダーを目指すように、サービスを担当する人はマネージャーを目指す──自分はもともとサービスの仕事をしていきたいと思っていたので、それは必然のようなものだったと思います。私の場合、ある程度の権限があった方が、自分の考えを具現化できると考えていて。目指す形を突き詰めていきたいと思いました。
もちろん、異動してすぐはとても大変でしたよ(笑)。もともとそこで働いていたメンバーも大勢いますし、自分よりもお店のことをよくわかっている人が沢山いる中でマネージャーとしてやれるのか、不安もありました。
しかし、国立で働いてきた6年間で学んだチームビルドを実践してお店が変わっていく様子を体感できたときは、とてもやりがいを感じました。マネージャーという言葉通り“マネジメント”していく中で自分は究極のバランサーでありたいと、1店舗のマネージャーだった時も、3ブランドのシニアマネージャーになった今も思っています」
仲間が幸せな職場作りを──究極のバランサーが思うマネジメントとは
自分自身について、「新しいモノをつくりだすのではなく、仲間が自分の考えを支障なく創造できるようにするための“究極のバランサー”だ」と語る鈴木。そんな鈴木は、バランサーとしてメンバーをマネジメントしていくために、あることを心掛けています。
鈴木 「一緒に働くメンバーには、すごい人たちが沢山いるんですよ。新しいモノを生み出す人、サービスのプロ、シェフズチーム、バーテンダー、チーズクラフトマン、蒸留家……、あげ出したらキリがないですが、自分に持っていないものを持っているメンバーばかりなので、彼らがどうしたら楽しく、幸せに働いていけるのかを考えながら対話をすることを心掛けています。
人によっては、話し方を変えたり、表現方法をそれぞれ変えてみたり。コミュニケーションをとることに関しては自信があるのですが、関係性を大切にしつつ、バランスを取りながら接するのが大事ですね」
さまざまなブランドを経験し、2022年現在は3ブランド、GOOD CHEESE GOOD PIZZA /REVIVE KITCHEN THREE Hibiya / 酒食堂 虎ノ門蒸留所 のシニアマネージャーを任される鈴木。そんな鈴木のミッションとは、どんなものなのでしょうか。
鈴木 「各店舗の数字の管理や把握、マネージャーやシェフの育成をミッションとして掲げています。お店でどんなことが起きたとしても、最後は私が責任を持つ覚悟で働いていますね。店舗でメンバーと一緒にお店に立つことも多々あります。同じ目線でいられるよう、現場にいることは大切にしています。
なるべくたくさんメンバーに会い、いつでも相談できるような“相談役”でいたいと思っていますね。学生のアルバイトから、自分よりも年上のメンバーまで在籍しているので、距離感に気を付けながら、チームの雰囲気をほぐせるような存在になっていきたいです」
そんなミッションを達成していくために、鈴木には、仕事を進めていく上で大切にしている価値観があります。
鈴木 「一人ひとりのメンバーが、自分らしくのびのびと働ける幸せな職場をつくりたいと考え、仕事を進めています。最終的にお客様と直接関わっていくのは、お店のメンバー達ですから。入社したブランドに愛を持ってお店に立てるように、商品やブランドの道を作っていけるようにしています。
それに私自身が、ウェルカムグループが大好きなんです。メンバー全員が自分と同じマインドで働くことは難しくても、“好き”という気持ちを持ちながら働ける場所をつくれたら嬉しいですね」
メンバーの想いも受け取った上で、伝えるべきことはまっすぐに伝える
2012年、ウェルカムへアルバイトで入社した鈴木。今年で入社から10年が経とうとしています。自身の年齢も20代から30代へと変わってきた今、入社時との想いの変化をこう語ります。
鈴木 「20代の頃も今も、仕事は真剣にやっていますが、一つの仕事に対する向き合い方が変わったと思いますね。20代は、目の前の一つのことと向き合い、がむしゃらに働いていました。年齢とともに、任せてもらえる仕事の責任も増えてくると、一つの仕事を進めていくときも、“これを進めたら、ブランドはどのように変化していくのか”“そこで働くメンバーはどのように受け取るか”など、未来を考えながら進められるようになったかなと思います」
鈴木はこれから、どのような存在へと成長していくビジョンを描いているのでしょうか。
鈴木 「ARHグループ長の後藤さんのように、常にアンテナを張り巡らせて新しいものを生み出せるような人になっていきたいですね。また、今ある既存のブランドを磨きながら、チャレンジすることも恐れずにやっていきたいと考えています。店舗数がまだまだ少ないうちに、中心部分にしっかりと根を張りつつ、変化に柔軟でいられるチームをつくっていきたいです」
そんな鈴木は現在、採用候補者との面接も担当しています。採用候補者に持っていてほしい価値観について、鈴木はこんな考えを持っています。
鈴木 「飲食の仕事にはすべて共通するかと思いますが、自分たちが扱っている商品を理解して、お客様に伝え、お客様にも自分たちのお店を愛してもらうことがゴールです。学びに終わりはない、という考え方と、前向きなパッションは持っていて欲しいなと思いますね」
最後に、未来のメンバーへメッセージを送ります。
鈴木 「一緒に創り出したものを、より多くのお客様に伝えていきたいです。これからARHグループがもっともっと大きくなっていくために、エンジンのような存在になる方々とお会いしたいです」
一緒に働くメンバーを心からリスペクトする鈴木。個性豊かなメンバー達がよりのびのびと幸せな環境で働くことができるように、試行錯誤を繰り返しながら進み続けます。
