アメリカ市場への挑戦 ー US事業部門のリーダーとして
現在、私はUpstageのUS officeの責任者として米国市場への本格的な進出を推進しています。当部門のミッションは、アメリカ市場での顧客獲得を通じて、Upstageのプロダクトが市場にフィットするかを検証することです。具体的には、Go-to-Market戦略の立案から実行まで、営業やマーケティング、オペレーションなど幅広い業務を担当しています。
とくに注力しているのは、業界を代表するような大手顧客の獲得です。韓国市場で成功を収めてきた私たちの技術を、競争の激しい米国市場でどのように展開していくのか。それは私たちにとって大きなチャレンジであり、同時にやりがいでもあります。
また、日々私が大切にしているのは、「心地よい不安定さを楽しむ」という姿勢です。新しい市場での挑戦には、常に未知の要素がつきまといます。しかし、まだわかっていないことが多いという状況こそが、成長のチャンスだと捉えています。この考え方が、米国市場という未開拓かつ競争率の高い領域で挑戦し続ける原動力となっています。
世界を代表する企業での経験を経て、AIの世界へ
Teslaが自分のキャリアで最初の大きなチャプターでした。Teslaでは、資産マネジメントチームで、会社が保有するさまざまな資産を活用して収益を生み出す仕事を担当していました。とくに印象深いのは、Teslaのハイパーグロース期での経験です。原材料や在庫などの物理的な資産から、社債やデットファシリティといった金融資産まで、あらゆる資源を駆使してビジネスを展開していました。四半期ごとに業務内容が大きく変わり、常に新しい課題に直面する混沌とした環境でしたが、この時のハイレベルな経験が自分の大きな成長につながったと感じています。
その後、Facebook(現Meta)のキャピタルストラテジーチームに移り、将来の研究開発や新製品に向けた投資戦略を担当しました。さらに、韓国企業のアメリカ進出を支援するベンチャーキャピタルでも経験を積みました。これらの経験を通じて、次第にスタートアップエコシステムへの興味が強くなっていきました。また、Generative AIの登場による産業変革を目の当たりにし、「傍観者ではなく、当事者としてこの変化に関わりたい」という思いが強くなり、転職を決意しました。
成功と挑戦:アメリカ市場での経験から得たもの
Upstageでの最も大きな成功体験は、アメリカ市場向けのプロダクトを構築し、初めての顧客を獲得できたことです。これは当社の米国市場への本格参入において重要な一歩となりました。しかし、個人的に最もやりがいを感じているのは、韓国チームとアメリカチームの間に強い信頼関係とチームワークを築けたことです。多くの韓国企業は米国市場進出に挑戦するものの、現地でのオペレーションや文化の違いに苦労し、1年以内に縮小してしまうケースが多いのです。私たちの場合は、CEOやCPOと密に連携しながら、必要な変化や市場情報を正しく伝え、チーム全体で方向性を合わせて進む体制を作ることができました。
一方で、アメリカ市場での認知度不足という大きな課題にも直面しています。韓国では有名なAI企業であるUpstageも、競争の激しいアメリカのAI業界では「韓国のAI企業」という紹介だけでは、なかなか相手にされないことが多いのが現状です。この経験を通じて、前職のテスラやベンチャーキャピタルでの経験が非常に活きていることを実感しています。とくに、変化の激しい環境でのスピーディーな意思決定や、多くの韓国スタートアップの米国進出における失敗事例を見てきた経験は、現在の戦略立案に大きく貢献しています。
変化を楽しみ、共に成長をめざす未来へ
短期的には、業界での認知度向上をめざしていきたいと考えています。とくにアメリカ市場において、影響力のある顧客との関係を築くことで、Upstage全体の信頼性を高めていきたいですね。これは単なる売上目標ではなく、会社の成長における重要な基盤になると確信しています。
中長期的な視点では、アメリカ市場でUpstageのプロダクトの方向性を明確に定義し、グローバルに展開可能な製品を目標としています。世界で最もAI導入が進んでいるアメリカ市場で通用するプロダクトを見出すことができれば、それは他の国々への展開も可能になるはずです。
私たちのチームの特徴は、全員が高いモチベーションを持ち、常に新しいアイデアや行動が生まれる環境にあることです。それぞれが高いスキルを持ちながら、ポジティブに刺激し合える関係性が築けています。特に大切にしているのは、「不安定さを受け入れるマインドセット」です。AI市場の変化は非常に速く、今日の正解が明日には通用しないかもしれません。そんな中で、まずやってみて、必要に応じて修正を重ねていく柔軟さが求められます。
今後、私たちのチームに加わってほしいのは、こうした変化を前向きに楽しめる人です。アメリカ、韓国、日本といった異なる文化や市場環境の中で、柔軟に対応できる力を持った方と一緒に働けることを楽しみにしています。

