パンへの情熱から始まった就職活動、そして予期せぬ転機
私は大学では農学部で生命科学科を専攻していました。幼いころからパンを食べることが大好きで、高校生の頃は新しく発売される菓子パンを食べることが何よりの楽しみでした。いつか自分もパンメーカーでパンの開発に携わりたい、そんな夢を抱いていました。そのため、食品メーカーへの就職実績が高い農学部生命科学科なら、その夢に近づけると信じていました。
就職活動が始まると、当然のようにパン企業を中心に企業探しを進めました。大学選びのきっかけにもなった夢を、いよいよ実現する時が来たと思っていましたが、実際に面接の場に立つと、緊張してなかなか思うように話すことができませんでした。そんな苦戦をしている最中、東日本大震災が起きて就職活動は一時完全に中断してしまいました。
この出来事をきっかけに、私は自分の就職活動を見つめ直すことにしました。もっと視野を広げて考えなければいけない。そう思い、改めて自分の中で何に興味が持てるのかを掘り下げていきました。振り返ってみると、小さいころからものづくりは興味があり、父親の影響もありカッコいい車が好きだったので、未経験からでもものづくりが始められる企業という新たな軸で、就職活動を再スタートさせました。不安や迷いは、正直とても大きかったです。
そんな中で出会ったのがトランスコスモスでした。正直に言えば、最初はあまりイメージがありませんでした。まったく知らない会社で、ITの企業なんだなというくらいの認識でした。しかし、採用担当の方がとても親切で、就職活動に悩んでいた私にとって、その優しさは本当に救いでした。当時は圧迫面接とまでは言わないまでも、敢えて厳しい面接をする企業もある中で、トランスコスモスの採用担当は寄り添ってくれました。未経験からでも頑張れることを教えていただいたことが、一番大きな決め手でした。
採用担当の方はいつも緊張をほぐすために他愛もない会話をしてくれましたし、最終面接を担当してくださった後の配属先となる本部の当時の本部長が関西弁で明るく面接してくださったのも印象的でした。大手企業との取引実績、そして対面面接で訪れた当時の渋谷本社の綺麗で大きな佇まいも、大学生の私にはキラキラして見えました。最後はなんとか就職活動も実を結び住宅メーカーからも内定をいただいていましたが、最終的には採用担当者の優しい印象が決め手となって、トランスコスモスへの入社を決めました。
ゼロから始めた機械設計、そしてマネジメントへの道
入社後は各本部が集まった新卒向けの統括研修が1カ月ありました。ビジネスマナーから始まり、社会人としての基礎を全て教わる日々。その後1カ月は各本部に分かれて専門研修へ。機械設計の基礎研修では、座学は三角法から始まり、ツールについてはCAD研修を受けました。私は特にこの研修が苦手で、研修時のテストも1回で合格できないほどで、落ちこぼれだったと思います。ただ、研修担当の方が優しく根気強く教えてくれたこと、そして同期がみんな優しくて教え合ったことが大きな支えでした。今でも同期とは定期的に連絡を取り合ったり、何かあれば相談をしたりしています。
研修を終えた後、私はエンジニアリング本部の機械設計部門に配属されて、大手自動車メーカーのお客様先に常駐することになりました。そこで約6年間、自動車の制御ブレーキ開発に携わりました。自動運転や安全機能が作動する際に重要な役割を果たす制御ブレーキ部品を担当させて頂きました。最初はわからないことだらけで、とにかく自分で勉強することはもちろん、わからないことがあれば周囲の方に聞きながら葛藤する日々でした。その内、段々わかることが増えていき、6年目の時はお客様からも検討内容を教えてほしいと聞きにきていただくことも頻繁になりました。最終的には自分が担当している部品が搭載された車が世に出た時は大きな達成感を感じることができました。
その後、本部に異動してサービスマネジャーとして3年間、6つのアカウントを担当し、8つの事業所で約70名程のマネジメント、そしてお客様への提案を営業と連携しながら行いました。さらに3年間はサービス課長として、その後1年間はサービス副部長を務めました。副部長になってからは、自身が直接的なマネジメントをするわけではありませんでしたが、32のアカウントと300名弱程の組織を統括する立場となり、大きな責任とともに、その分大きなやりがいも感じていました。
入社前はIT企業というイメージしか持っていませんでした。しかし実際に入社してみると、温かい人が多い会社だと感じました。現場にいる時も本部に来てからも、業務については真剣に取り組めば取り組むほど悩むことがありました。どのように進めていくのが良いのか正解はありませんが、必ずいつも周りの人が励ましてくれたり、一緒に力になってくれました。また、やりたいと思ったことをまずは挑戦させてくれる文化があります。
ブレーキ制御設計を6年やっていて、もっとやりたいと思う一方で今後のキャリアに悩んだ時、当時の私の担当マネジャーが同じようにマネジャーという道を提案してくれました。そして本当にお客様と掛け合って本部に異動させ、マネジャーとして一から育ててくれたのです。また、今年に入ってからは、自身の家庭やライフワークバランスを鑑みて、今までの経験を活かせる採用部門に異動しました。
面接官として候補者に寄り添い、オンボーディング施策で新たな価値を創造
現在は間接部門の採用管理課に所属しています。以前所属していたエンジニアリング本部の採用を担当しているので、今までの経験を踏まえて、関東、中部、関西エリアの面接官を務めています。また、採用業務には社内の採用に関するさまざまなバックオフィス業務が伴いますが、これらの業務手順の標準化と社内のDX部隊と連携した業務の自動化にも取り組んでいます。
私も就職活動をしていた時は、とても緊張しながら面接を受けていました。今後どのように働いていくのが良いのか迷いながら就職活動をしている中で、採用面接担当者の言葉に助けられてトランスコスモスに巡り合うことができました。だからこそ、今は面接官という立場で、選考に来ていただける方が緊張せずに明るく面接でご自身のことを話していただけるように心がけています。面接の雰囲気が良かったとか、今後のキャリアを面接の中でイメージがついたから入社したという声を聴くことも多く、大きなやりがいを感じています。
また、今年の下期からは自身が企画、提案した中途入社者のオンボーディング施策を開始することができました。これは自分がサービス本部にいるときに、中途入社者の皆さんが現場に入っていただく際にもっとサポートできる仕組みがあればと感じていたことや、採用面接をしていた時に選考者の方が入社後のことに不安を感じられている姿を見て提案したものです。できる限りトランスコスモスにご縁があって入社いただいた方に、自身と同じように入って良かったと思ってもらいたいという思いがあります。何か悩んだ時に、なかなか言えない方もいると思うので、できる限りそのような方をフォローできればと考えています。
学生時代と比べると、何かを自発的にチャレンジする意欲は格段に上がりました。以前は一歩後ろに下がって様子をうかがっているようなタイプでした。ただトランスコスモスに入ってから、やりたいと言った時に後押ししてくれたり、挑戦させてくれる環境にずっといると、まずはやってみようと思うようになりました。その気持ちがあったからこそ今の自分があると思います。
採用戦略の先頭に立ち、チャレンジ精神を持つ仲間を迎えたい
今後の採用戦略を推進していく上で、特に力を入れていきたいのがSNS採用の強化です。また、転職活動をする中で悩んでいる方、さらには、まだ転職するかどうかすら決めかねている方ともっと気軽に話せる場を企業として提供できるように進めていきたいと考えています。
今後少子高齢化や働き方も多様化する一方で採用市場はより厳しくなり、候補者の方が会社を選ぶ時代になっています。そのような難しい採用市場においては、採用戦略がより一層重要になってくると思います。採用戦略を考えるところに社内コストやリソースをかけたほうが良いですし、その戦略をしっかり考えて採用を推進し、引いては長年お世話になったエンジニアリング本部の事業拡大に貢献していきたいです。それをしっかり先頭になって推進していけるように目指していきます。
今後どんな人にジョインしてもらいたいかというと、まずはものづくりをやってみたい、挑戦してみたいという方ですね。また、ものづくりに興味がなくても、チャレンジ精神があれば今後のキャリアが決まっていなくても一緒にキャリアを築いていける環境があります。トランスコスモスはさまざまなお取引先企業があり、エンジニアリング以外にもさまざまなサービスを提供しています。そのため、入社してから得意なところを伸ばして、その得意なところでキャリアを見つけることができますし、そのキャリアを一緒に考えてくれる人たちがいます。
採用候補者の方に伝えたいのは、トランスコスモスは本当にびっくりするほどチャレンジの機会を与えてくれるということです。もちろん、そのチャレンジするまでに日々の業務を頑張っていくことが基本ですが、そうやって頑張っていると必ず、もっとやりたいという気持ちが出てくると思います。その際に声を挙げれば必ず挑戦させてくれる上司や先輩がいます。また、実際やってみたときに支えてくれる組織があります。なので、まずは未経験でもやってみたいという思いがあれば是非チャレンジしてほしいです。一緒に成長していける仲間を心よりお待ちしています。
