水泳に打ち込んだ学生時代、スペイン経済史と料理研究の日々
学生時代を振り返ると、さまざまなことに挑戦してきた充実した日々だったと思います。高校生までは水泳に打ち込んでいて、全国大会にも出場することができました。毎日厳しい練習を重ねて、目標に向かって努力する大切さを学んだ経験と体力は、今でも自分の糧になっています。
大学ではヨーロッパ経済史を専攻し、とくにスペイン経済学を深く学びました。研究テーマはレコンキスタを通じたイスラム経済からキリスト教的封建経済への再編、そしてその後の帝国主義的富の流入と停滞という、非常に興味深い歴史的転換期でした。経済の仕組みが歴史や文化とどのように結びついているのかを探究することは、とても刺激的で学びが多かったですね。
学業と並行して、飲食業のキッチンでアルバイトもしていました。実際に働いてみるとイタリア料理やフランス料理の奥深さに魅了されてしまって。プロの料理人の技術を間近で見て学び、自分でもさまざまな料理に挑戦するようになりました。おかげさまで今ではセミプロ級の腕前になったと自負しています。休日に友人を招いて料理を振る舞うこともあり、趣味としても充実した時間を過ごせています。
就職活動では、商社を中心にグローバルで活躍できそうな業界や企業を探していました。そして豊通と出会ったのですが、当時はトーメンとの合併直後で、総合商社としてこれから成長していくポテンシャルを強く感じました。企業理念に共感したことと、実際にお会いした先輩社員が良い方ばかりで、皆さんがイキイキと仕事をしている姿を見て、ここで働きたいという思いが固まりました。自分もこの環境で成長し、世界を舞台に活躍したいという強い気持ちで入社を決めました。
語学習得と海外出張を経て、点と点がつながり始めた入社後の日々
入社後は、トヨタの補修部品を担当する部署に配属されました。主に南西アジアへの部品輸出、そして業務移管国のトヨタ代理店の営業支援や業務改善を担当することになりました。その後、トヨタ自動車への出向、パプアニューギニア駐在を経て、現在はアフリカでモビリティバリューチェーン事業を担当する部署に異動しています。モビリティバリューチェーンというのは、金融・保険、中古車、アフターマーケット部品など一連の価値の連鎖を指すのですが、さまざまな業務を経験しながらも、一貫してこのモビリティバリューチェーン事業に携わってきました。
入社後、最初に直面したのは語学の壁でした。最初の頃は英語の電話や会議が聞き取れず、本当に苦労しました。1年目は業務の基礎を積み上げることと並行して、語学の習得に励む日々が続きました。正直、この時期は大変でしたが、地道に努力を重ねることで少しずつ成長を実感できるようになっていきました。
そして2年目に初めて海外出張に行ったとき、大きな転機が訪れました。それまで社内でやってきた業務と、実際の現地での仕事がつながる感覚があったんです。点と点が線になる、という表現がぴったりかもしれません。自分がやってきたことの意味が実感できて、仕事がおもしろいと心から感じるようになりました。この経験が、その後のキャリアを前向きに進んでいく上での大きな原動力になったと思います。グローバルなフィールドで働くことの醍醐味を、身をもって体験した瞬間でした。
試行錯誤の末にゼロから築いたアフターマーケット部品事業
現在、私はアフリカモビリティバリューチェーン事業部に所属しています。トヨタ純正サービス、トヨタ純正補修部品、そしてバリューチェーン、この3つの領域を担当していますが、私たちのミッションは新車販売後にライフサイクルで発生する一連の価値の連鎖を取り込み、収益の拡大と次の新車販売につなげることです。
私が所属するバリューチェーングループでは、販売金融・保険、アクセサリー・架装、中古車、非純正のアフターマーケット部品、2ndチャネルネットワーク拡大という5つの領域を担当しています。アフリカの地域統括会社CFAOや、現地のトヨタ代理店など多くのステークホルダーと協調しながら、アフリカでのバリューチェーン事業拡大に取り組んでいます。グループリーダーとして9名のメンバーを束ねて、事業戦略立案、リソースの確保や人的資本管理、プロジェクト管理などを実施しています。
とくにやりがいを感じているのは、非純正のアフターマーケット部品業務です。この事業は2年前にほぼゼロから市場開拓を始めました。チームで試行錯誤を重ねてマーケティング戦略や需給改善に取り組み、昨年度は予算を大幅に過達する結果となりました。今後もチャレンジングな目標を追っていくことになりますが、苦労して考えた営業活動が結果につながり、チームとして成果を上げていく一連のプロセスに、本当にやりがいを感じています。
一方で、モビリティバリューチェーンという概念が比較的新しいものであることが課題です。多くのステークホルダーに理解・納得して取り組んでもらえるようなさまざまな仕掛けや説明の機会を設けています。可能な限り定量的な効果や具体例を取り入れて説明を試みていますが、理解・浸透、そして具体的な成果を現場レベルで得るにはまだまだ時間を要すると感じています。
そんな中でも、根本には「仕事を通じて人に喜んでもらいたい」という気持ちがあり、学生時代よりその気持ちは強くなっていると思います。スキルや経験など社会人生活で得たものは大きいですが、Fair、Integrity、Customer firstという3つの行動規範が自分の中で確立された精神的な成長が、もっとも大きいと感じています。
道を切り開く挑戦心を持つ仲間と共に、アフリカ事業の未来を創る
短期的には、アフリカでのモビリティVC事業を加速度的に成長させるために、有望なパートナーを発掘し資本業務提携に挑戦したいと思っています。このアフリカという未開拓市場での事業展開は、当社ならではのユニークな取り組みです。まだまだ可能性に満ちた領域だからこそ、共に成長できるパートナー企業を見つけ出し、協力関係を構築していくことが重要だと考えています。
中長期的には、例えば資本業務提携やM&A先の企業に出向し、マネジメントとしてPMI(Post Merger Integration:買収後の統合プロセス)や事業拡大に取り組みたいと思っています。私は現場が好きなので、将来的にはトヨタ代理店など現地事業会社のマネジメントを任される存在になりたいですね。デスクワークだけでなく、実際に現地で事業を動かし、成長させていく役割を担いたいという思いが強くあります。
当社の魅力は、アフリカやグリーンインフラなど、ここでしか経験できないユニークな業務に取り組めることです。さらに組織の風通しが良く、現場とマネジメントの距離感が近いので、若手でも実力があれば意見を聞いてもらえる環境が整っています。こうした環境だからこそ、未知の世界への挑戦を恐れず、興味や関心の幅が広く、人間力のポテンシャルが高い人材が活躍できるのだと思います。
世界情勢や経済も先行きが不透明な中で、道は自分で切り開くという挑戦心・冒険心を持った元気のある方にジョインして頂ければと思います。既存のレールに乗るのではなく、自ら新しい道を創り出していく。そんな気概を持った仲間と共に、アフリカでの事業をさらに大きく成長させていきたいですね。

