「やりたいことが見つからない」焦りの中で見つけた、選択肢の広い商社という道
私は大学では経済学部に所属し、企業の経営戦略や分析手法を学んでいました。もともと企業がどうやって利益を出す仕組みをつくっているのかが気になっていたんです。勉強以外では、小学生のころから続けているソフトテニスを、サークルではありますが毎週楽しんでいました。バイトは焼肉屋でひたすらお肉を切っていましたね。大学時代はコロナの最中だったため前半はほとんど何もできませんでしたが、後半ではイギリスへの短期留学にも挑戦しました。人生で一回は経験として海外での長期生活を経験したいと思っていたからです。当時は海外での長期生活は時間の兼合いから学生時代しかできないと思っていました。今思えば豊田通商に入れば駐在のチャンスが多くあるのでどちらにしろできていたと感じますが、結果的にはいい経験になったと思います。
就職活動では、正直なところ具体的にこれがやりたい!といったものはありませんでした。両親が自動車関連の仕事をしていたため、なんとなく自動車関連の業界を見ていました。また、海外で活躍できるポジションがある企業、長く働くことができそうな企業がいいなと思っていた記憶です。あとはできれば愛知県で働きたいなと思いながら就職活動をしていました。やりたいことが見つからず、非常に焦っていた覚えがあります。当時考えていたことや面接内容をいま振り返るとよく豊田通商に入社することができたなと思います。
豊田通商については、自動車関連の商社のイメージが非常に強かったです。商社ということで世界中で活躍できそうだなと感じていました。入社の決め手となったのは、自動車関連、海外、愛知県という自分の中の軸がすべてかなう企業であったことです。またやりたいことが特に見つかっていなかった中で商社として選択肢が広かったことも大きかったですね。そして、内定後に社員の方々とお話している中で皆さん業務内容にかかわらず一番活き活きとされていたことが印象的でした。面接では正直にやりたいことは決まっていないと伝えたのですが、特に否定されるわけでもなく、まだ伸びしろがあるねとポジティブに話していただけたことも印象に残っています。
国内外の現場を巡る贅沢な研修と、1年目から数億円規模の仕事を任される驚き
入社後の研修では、国内から海外までいろんな現場に連れて行っていただきました。非常に贅沢に学ばせていただいているなと実感しています。教科書だけでは理解できない、実際の物流の現場や取引先の様子を自分の目で見られたことは、その後の業務において大きな財産になりました。
研修を終えた後、私はグローバル部品輸出部欧州室に配属され、日本からトルコ向けに自動車部品を輸出する業務を担当することになりました。また、新規営業として北アフリカ地域の活用をさまざまなお客さまに提案する仕事にも携わっています。入社してから現在まで、ずっとこの部署で経験を積んできました。
正直なところ、入社後に大きなギャップを感じたことがあります。それは、若いうちから裁量権を持って規模が大きい仕事を任せてもらえることです。若手のうちは事務作業等が多いと思っていましたが、1年目下期ごろから規模数億円以上の商売のリーダーを任せていただきました。一つの選択で自腹では賄えないほどの利益・損失が発生するので、毎日ひやひやしながら業務に取り組んでいました。
数億円規模の商売のリーダーを任されたとき、不安しかありませんでした。ただ上長やチームのメンバーが温かくサポートしていただけたので、何とかここまで走りぬくことができたと思います。大きな責任を背負いながらも、周囲の支えがあったからこそ、若手でもチャレンジできる環境だったのです。
大赤字からの黒字化とトルコとの遠距離コミュニケーション、成長の日々
現在私はサプライチェーン本部グローバル部品輸出部欧州室に所属しながら、関連会社に出向しています。主に日本からトルコ向けへの自動車部品の輸出を担当しており、トルコに遅滞なく自動車部品を届けることが私の仕事です。加えて、トルコ向け輸出商売の採算管理も行っており、原価低減や必要に応じてお客さまとの交渉なども担当しています。
私たちのミッションは、トヨタのラインをとめないことです。日本から欧州という長距離を輸送するなかでさまざまなトラブルが発生しますが、その中でもラインをつなぐという使命のもと、責任感をもって仕事に取り組んでいます。チームリーダーとして、トルコ向け商売チームのかじ取り役を担っており、国内チームは6人ほどですが、その中で日々コミュニケーションをとりながら円滑に業務を遂行しています。
これまでの仕事の中で最も達成感を感じたのは、トルコ向けの新規プロジェクトで大赤字の状態から黒字化できたことです。よくわからない状況で引継がれながらも、黒字化までやりきることができました。自分の選択ミス一つが大きな損失につながることを日々実感しているからこそ、この成功体験は特に印象深いものとなっています。
一方で、苦労したこともあります。それは現地とのコミュニケーションです。物理的距離も文化的距離も非常に遠い中で、相互理解を図りながら業務を進めることに非常に苦労しました。トルコという遠く離れた国との商売において、言葉や文化の違いを乗り越えながら仕事を進めていくことの難しさを痛感しています。
学生時代と比べて、自分が成長したと感じるのは数字を見る力と責任感です。自分の選択ミス一つが大きな損失につながることを実感しているからこそ、一つひとつの判断に真剣に向き合うようになりました。この仕事を通じて、ビジネスにおける数字の重要性と、自分の行動が会社や取引先に与える影響の大きさを学んでいます。
海外マネジメント人材への道。自分なりの正解を求めて突き進む
今後挑戦したいことについては、まず短期的には海外駐在や国内出向など異なるフィールドで新たなことに挑戦したいと考えています。そして中長期的には海外でマネジメントができる人材になりたいと思っています。この目標に向けて、現在は数字を見る力を付けるべく、簿記やファイナンスなどの勉強に取り組んでいます。マネジメント人材として必要な経営の視点を養うため、地道ですが着実に準備を進めているところです。
当社の魅力は、若手に任せてもらえる風土と必要な時にサポートいただける土台が整っている点だと感じています。挑戦の機会が豊富に用意されていて、同時に困った時には頼れる環境がある。この両輪があるからこそ、若手でも安心して大きなチャレンジができるのだと思います。
当社で活躍できるのは、どんな困難でも自分事化し、やりきるマインドがある人だと考えています。今後ジョインしていただきたいのも、どんなことにもポジティブに取り組み、自責の念で取り組める方です。困難な状況に直面しても他責にせず、自分に何ができるかを考えて行動できる姿勢が、この会社で成長していくためには欠かせないと感じています。
これから当社にジョインする方には、自分がやりたいこと目指したい姿を持ちながら突き進んでいっていただきたいと思います。正解はないので、自分なりのキャリアを築いていってほしいです。会社は挑戦の機会を与えてくれますし、サポート体制も整っています。あとは自分自身がどんなキャリアを描きたいか、どんな人材になりたいかという想いを持って、主体的に行動していくことが大切だと思います。私自身も海外でマネジメントができる人材という目標に向かって、一歩ずつ前に進んでいきたいと考えています。

