現場主義の商社に惹かれた、グローバル志向と親身な姿勢を大切にする学生
学生時代は商学部で経営戦略のゼミに所属していました。経営戦略と実際の施策という理論と現実を反復しながら学ぶことで理解を深めていたのですが、こうした学びを通じて、ビジネスの本質を多角的に捉える視点を養うことができたと思います。
また、スペインへ長期留学したことも大きな経験でした。留学先を決める際、せっかく1年間留学に行くのであれば、英語だけでなく他の言語も学びたいと考えていたんです。そんな中で、多くの地域で話されているという特徴と、日本とは正反対の国民性や環境を持つスペインに惹かれ、留学先として選びました。現地では言語も文化的背景も異なる多様な留学生の間に入り込み、模擬国連のディベートに参加するなどさまざまな経験を積みました。異文化集団の中に自分を適応させ、交友関係を広げることに大きな達成感を感じていましたね。
就職活動では、漠然と「日本を背負ってグローバルに働きたい」と考えていました。小さいころから短期留学などで海外の人と関わることが多く、そうした環境に身を置くことが自分にとって自然だったんだと思います。
入社前のこの会社の印象は、アフリカ事業や再生可能エネルギーの事業など、他商社とは一線を画すポジショニングをしている会社だというものでした。そして入社の決め手となったのは、社員の皆さんの姿勢です。OB訪問で伺った話に、自動車部品が税関を通過できなかった際に、実際に空港職員のパソコンを見ながら、取引先の方と一緒に要因を探したというものがありました。電話やメールベースの伝聞で物事を判断するのではなく、必ず現場に足を運んで自分の目で見て判断する風土が浸透していることが印象的で、またその泥臭さに魅力を感じました。より正確な真実を把握するために現場のリアルを見て、聞いて、判断するという手間のかかることも厭わない姿勢が自分の考えと一致していたんです。さらに、どの社員も私が大切にしてきた「常に相手に親身に寄り添う」ことを体現している方が多かった点も決め手となりました。
トレーディングの基礎を学び、「守り」から「攻め」へと視野が広がった日々
入社後はまず物流、経理、財務、法務などのビジネスで必要な基礎知識の習得や、貿易業務での「人・モノ・金」の流れ方の理解から始まりました。その後実際に自社倉庫へ行き、今度は「人・モノ・金」が現場ではどのように動き、私たちの業務と紐づいているかを学びました。研修を通じて、トレーディング業務の全体像を体系的に理解することができたと思います。
その後、グローバル部品輸出部に配属され、北中南米米向けの自動車部品のトレーディング事業を担当しています。1年目ではトレーディングのオペレーションを学び、貿易の基礎をしっかりと固めました。2年目ではトランプ関税などの環境変化をチャンスに、各自動車部品メーカーに最適な部品調達ルートを提案する営業を行ってきました。「頭を使って、新しい仕事を生み出したい」という私の希望を上司が組んでくれたんだと思います。現在は担当が南米に代わり、チームリーダーとしてトレーディングオペレーションの強化と、南米という残されたガソリン自動車市場でどのようにビジネスを獲得していくか、戦略の策定を行っています。
入社前は、トレーディング業務といえば既存のオペレーションをひたすら回すだけの仕事で、いわゆる「守りの事業」としての側面しかないと思っていました。しかし実際に働いてみると、予想以上に新規ビジネスや投資などの「攻めの事業」につながるポテンシャルを持っていると感じました。普段取引のある会社の担当者から、南米への進出を考えているという話を聞き、南米現地法人の駐在員と連携して、市場的機会や競合企業の分析、豊田通商としてこの機会をどのように売り上げにつなげることができるかといった会話をしました。常日頃のトレーディング業務で培った人脈と信頼関係を活かし、ただの貿易に留まらない新しい商売へとつないでいく。トレーディングにはそういった攻めの事業としてのポテンシャルがあると実感しました。
品質不具合解決とチームリーダーへの成長。商社マンとして相手目線を磨く日々
現在は、サプライチェーン本部グローバル部品輸出部輸出第1G米州2室に所属しています。部署のミッションは、「地政学的リスクや災害に敏速に対応できる先進的なサプライチェーン構築とCNな物流を実現し、広く社会へ貢献する」です。私自身はブラジル、アルゼンチン向けの自動車部品輸出業務・営業を担当しており、トヨタさまや他自動車メーカーさま向けに自動車部品を日本から輸出し、安定供給に努めています。需給の間に入りつつ、長いリードタイムを考慮しながらお客さまと仕入れ先さま間の課題解決をすることが求められる仕事です。兼務として、カーボンニュートラルタスクフォースとCircular Logistigsグループにも所属し、それぞれグローバル部品SBUとしてのCN広報活動と部品トレーディングにおけるCO2排出削減・輸送効率の向上を担っています。
3年目ですがチームリーダーを任せていただき、オペレーション全体を俯瞰・トラブルシューティングを行い、サプライチェーンが断絶しないよう日々注視しています。その他にも、価格管理や適正収益に向けた見積の見直し、ブラジルアルゼンチン向け全商売の採算管理や一部お客様との契約体系の見直しを行っています。
胸を張って成功体験と呼べるようなものはまだありませんが、2年目の際のカナダ向け自動車部品の品質不具合の解決は印象に残っています。前任の担当者より引継ぎ、長らく解決のしていない不具合案件があり、サプライチェーン上のどこで不具合が発生しているのか、特定が困難な状況が続いていました。商社である私は部品の品質知識などまったくない状態でスタートしましたが、社内の品質Gと連携してトヨタG内における品質管理の基本を学ぶことから始めました。仕入れ先様の現場へ足しげく通い、製造工程を何度も確認し、どのような場面であれば該当の不具合が発生しうるのか、実証実験も行いました。また豊田通商カナダの担当者に何度も日本に出張に来てもらい、一緒に製造現場や梱包現場を確認・説明することでようやく日本側で発生しうる不具合ではないことを証明でき、無事案件クローズへともっていくことができました。
一方で、1年目のころは日々膨大な量のトレーディング業務に押しつぶされ、心身ともに疲弊する日々を過ごしていました。上司へ報告しなければならない案件があった際も、日々の業務に押しつぶされて報告準備に十分な時間を取れず、ほぼ付け焼刃の状態で報告会に臨み、開始後早々やり直しを食らったこともあります。
学生時代と比べ、相手目線に立って物事を考える力が成長したと感じています。相手を納得させるためには、どのような情報があれば交渉しやすいか。自分の立場から考えるだけでなく、相手の立場に立って想像し、先回りで準備をしていく力が身に付いたと思います。
現状に満足せず、共に会社の次元上昇をめざすやる気に満ち溢れた人と働きたい
今後のキャリアビジョンとして、まずはブラジルアルゼンチン向けトレーディング商売の収益性改善に取り組みたいと考えています。利幅の少ない部品はないか、逆に利幅の大きすぎる部品はないか、細かに見ていくことで、お客様からの信頼を勝ち取り、長期的な関係性を築く礎を構築したいです。
中長期的には、海外駐在を経験し、最終需要者である完成車メーカーさまに近いところで、新しい商売の創出に携わっていきたいと思っています。日本での部品輸出業務経験、海外での輸入業務ないしは新規事業創出経験で培った知見や人脈を活用し、自動車業界での投融資案件に携わりたいと考えています。トレーディングから投融資まで、商社ならではのキャリア形成をめざしています。
この会社には、周りが挑戦を後押ししてくれる環境があります。若手だからといった理由で仕事を任せてもらえないなんてことはまったくなく、自分がやりたい、やるべきと思った仕事には積極的に挑戦できます。
このような風土をもつ会社だからこそ、活躍できるのは強い信念を持ち、主体的にチャレンジしていけるマインドを持った人だと思います。与えられる仕事だけではなく、それらをこなしたうえで新しいことに挑戦するバイタリティ、主体性、チャレンジ精神を持つ人は活躍していくと思います。
今後どんな人にジョインしてもらいたいか。それは現状に満足せず、共に会社の次元上昇をめざすやる気に満ち溢れた人です。豊田通商の成長は著しく、業績をものすごい速さで拡大させています。その裏で成長を支えているのが、日々の地道なトレーディングを行いつつ改善を積み重ねていく人や、今までの泥臭い経験を活用して大きな投資案件を成功させるような一人一人の商社マンたちです。現状で満足することなく、頭をフル回転させて、共に会社の次元上昇を達成する意欲に満ち溢れた人に、ぜひ入社してほしいと思います。

