「やってみなはれ」精神で駆け抜けた学生時代と、成長を求めた就職活動
学生時代、私は勉強はほどほどにして、思いついた楽しそうなことをどんどん実行していくことに注力していました。サークルを立ち上げたり、国内外でヒッチハイクをしたり、服のリフォーム販売をしたり、クラブを貸し切ってイベントを開催したり。振り返ると本当に色々なことに手を出していましたね。
こうした行動の背景には、私なりの価値観がありました。それは「やってみなはれ!」「反省しても後悔したくない」という精神です。やらずに後悔するくらいなら、とりあえずやってみる。失敗したら反省すればいいけれど、挑戦しなかったことを後悔するのは嫌だったんです。その価値観が、私を様々な挑戦へと駆り立てていました。
例えばサークル立ち上げでは、「暇な大学生集まれ!」というキャッチコピーで、暇つぶしを目的としたアウトドアサークルを作りました。既存のサークルに入るのではなく、自分で新しいコミュニティを作ってみたいと思ったんです。こうした経験一つひとつが、私の大学生活を彩っていきました。
そして就職活動が始まると、私は明確な軸を持って企業を探すようになりました。それは「仕事を通じて自身の市場価値を最大化できる業界」であることです。自己分析を進める中で、企業を通じて成長したいという思いが明確になっていきました。その後、業界研究や企業研究を実施する中で、商社という業界に出会ったんです。
私は商社を「お金をもらいながら商売が勉強できる専門学校」だと捉えました。ビジネスの基礎から実践まで、給料をもらいながら学べる環境。これ以上に恵まれた環境はないと感じました。また、協業性や協調性を通じたチームパワーで成果を出せる仕事であることも、私にとって大きな魅力でした。
数ある商社の中でも今の会社を選んだ決め手は、面接での印象でした。面接の場で、私は「貢献したい」「骨を埋めたい」というようなすがりつく発言ではなく、「会社を利用して自身を成長させたい」という正直な思いを伝えました。こうした発言を否定されるどころか、受け止めてもらえたことが印象的でした。自由な思考で発言できる職場環境だと確信したんです。
さらに、面接官から「人が足りていないので、早々に即戦力になってもらう必要がある」という話を聞いたことも大きかったですね。これは裏を返せば、若手から責任のある仕事を任せてもらえるということです。早くから実践的な経験を積める環境があると判断しました。
加えて、面接を通じて感じた社内の雰囲気の良さも決め手の一つでした。ここでなら、学生時代に培った「やってみなはれ」の精神を活かしながら、自分を成長させていけると確信し、入社を決めました。
「人に好かれてください」研修で聞いた一言が、キャリアを支える言葉に
入社後の研修では、業界知識や商社の仕組みなど、基礎的な内容を学びました。今思い返してみると、研修の最後に人事から言われた「人に好かれてください」という言葉が、非常に印象に残っています。当時はその意味を深く考えることはありませんでしたが、今となっては非常に芯を食ったコメントだったと痛感しています。商社の仕事は人と人との信頼関係で成り立つ部分が大きく、この一言はその本質を突いていたのだと、経験を重ねるごとに理解が深まっています。
入社後、私は化学品でゴムのトレーディングに従事することになりました。先物取引を経験したことで、ポジション感覚を養うことができたのは、その後のキャリアにおいて大きな財産となりました。その後、商材が樹脂の部署へ異動し、提案型の技術営業を経験しました。トレーディングとは異なり、顧客に対して技術的な提案を行いながら営業するスタイルは、新しい学びの連続でした。
さらに、ブラジルの大学へ留学する機会をいただき、異文化交流を経験しました。サンパウロ事務所での実習生として化学品事業に従事したことで、海外でのビジネスのやり方や現地の商習慣を肌で感じることができました。帰任後は、おむつに使用される原料のトレーディングで東南アジアエリア全域を担当し、さらに視野を広げることができました。
その後、出資先の化学品メーカー、一部上場企業へ出向し、営業部署の立て直しを実施しました。帰任後はアフリカエリアを担当し、海外ジョイントベンチャー案件に従事するなど、グローバルな舞台で様々な挑戦を重ねてきました。そして現在は他本部へ異動し、ヘルスケア・メディカル部で医療機器事業の責任者として事業の企業価値最大化に向けて奮闘しています。
こうして振り返ると、入社後のキャリアは実に多様な経験の積み重ねでした。実は入社前に抱いていた商社での仕事のイメージと、実際に働いてみて感じたことは想像通りでした。ただ一つ、入社後に感じたギャップがあるとすれば、「すぐに満足のいく楽しい仕事はできない」ということです。逆に言えば、すぐにできるようなことは大したスキルが必要な仕事ではないと腹落ちしました。この気づきは、地道な努力を続ける原動力となりました。
私は同期内で一番早くやめそうと言われていたそうです。それでもまだ働いているのは、仕事上で20代でやりたいことが叶えられたこと、新しいことにチャレンジする機会があったこと、チャンスがあればわがままに環境を変えさせてもらって新しい仕事をすることができたからだと思っています。会社が私のチャレンジ精神を受け止め、様々な経験を積ませてくれたことに、今も感謝しています。
BSを軽視した失敗から学んだ経営視点。医療知識と向き合いながら事業を推進する日々
現在私はヘルスケア・メディカル分野で、エコノミーオブライフの延伸を実現するという大きなミッションを掲げる部署に所属しています。その中で医療事業の責任者として、ゼロイチで立ち上げた事業の事業価値最大化を図る仕事に取り組んでいます。チームは一丸となってそれぞれの得意分野を活かしあいながら、各テーマを見極め・進捗・創造していく体制で動いています。
この仕事で大きな成功体験となったのは、当社事業の特異性を徹底的に分析した後に、3C分析やSWOT分析といったフレームワークを活用し、またステークホルダーとの交流を通じて仮説を立案できたことです。その仮説をもとに社外へ提案を実施した結果、効率的に売れる道筋を構築できました。この一連のプロセスを通じて、事業開発における戦略的なアプローチの重要性を実感しましたし、何より自分たちが立ち上げた事業が形になっていく過程に大きなやりがいを感じました。
一方で、失敗も経験しています。それはBSを軽視して、誤った営業判断をしてしまったことです。具体的には、価格戦略とネゴ条件を緩めてしまったんです。目先の売上や取引成立を優先するあまり、財務的な健全性を十分に考慮できていませんでした。この失敗から私が学んだのは、BS経営の重要性です。単に売上を上げればいいというものではなく、バランスシート、つまり財務の健全性を常に意識した経営判断が必要だということを痛感しました。この学びは今の仕事に確実に活かされていて、提案や判断をする際には必ず財務面での影響を考えるようになりました。
現在の仕事で大変だったこととしては、医療知識のキャッチアップがあります。ヘルスケア・メディカル分野で事業を推進するには、専門的な医療知識が不可欠です。日々新しい情報をインプットし、業界の動向を理解しながら事業戦略を練っていく必要があるため、学び続ける姿勢が求められます。最初は知らないことばかりで苦労しましたが、この知識が蓄積されていくことで、より深い提案や判断ができるようになってきました。
今の仕事で特にやりがいを感じるのは、将来は病院経営にかかわるつもりでいるので、その準備段階として今の経験が直結していることです。医療事業の責任者として事業価値を最大化していく経験、BS経営の視点、医療知識の習得、これらすべてが将来のキャリアにつながっていると思うと、日々の仕事にわくわくしています。自分が目指す方向に確実に進んでいる実感があるからこそ、困難な局面でも前向きに取り組めるのだと思います。
「自分事」として向き合う姿勢が、企業価値を高め続ける原動力に
短期的な目標として、私が今まず挑戦したいのは出資会社のV字回復、そしてメガ化です。そのために、大玉化する提案を創造していくことを考えています。私たちの業界では、案件の規模を大きくしていくことが企業の成長に直結します。そこで求められるのは、既成概念にとらわれない発想力と、実現に向けた具体的な提案力です。出資先企業の状況を深く理解し、どうすれば事業を拡大できるのか、どんな施策が効果的なのかを常に考え続けています。
中長期的には、海外での病院運営に挑戦したいと考えています。なぜ海外なのか。それは企業価値向上ができるからです。国内市場だけでなく、グローバルな視点で事業を展開することで、より大きな価値を生み出せると確信しています。この目標に向けて、今は医療または病院の構造・仕組みを理解することに注力しています。病院経営は医療という専門性の高い分野であると同時に、ビジネスとしての側面も持っています。その両面をしっかりと学び、理解を深めることで、将来の挑戦に備えているところです。
私がこの会社の魅力だと感じているのは、経験を積めば積むほど、自分の企業価値が上がっていくことを肌をもって体験できる業界であるという点です。日々の業務の中で、自分自身の成長が目に見える形で実感できるのは、本当に大きなモチベーションになります。努力した分だけ、自分の市場価値が高まっていく。この実感こそが、私たちの仕事の醍醐味だと思っています。
この会社で活躍できるのは、どんな人か。それはコミュニケーション、問題解決、諦めない心、野心などを持った人です。どれか一つではなく、これらの要素を複合的に持っていることが重要です。私たちの仕事は一人で完結するものではありません。多くの関係者と協力しながら、複雑な課題を解決していく必要があります。そのためには、人と円滑にコミュニケーションを取る力、困難な状況でも解決策を見出す力、簡単には諦めない粘り強さ、そして高い目標を掲げる野心が不可欠なのです。
今後ジョインしてもらいたいのは、「自分事」「有言実行」「責任感」「貪欲」「愚直」の先に大成があるというイメージを持っている方です。これらのキーワードには、私たちが大切にしている価値観が凝縮されています。目の前の仕事を自分事として捉え、言ったことは必ず実行し、責任を持ってやり遂げる。そして成長に対して貪欲で、愚直に努力を重ねる。こうした姿勢こそが、この業界で大きく成長するための土台になると信じています。
最後に、これから私たちの会社にジョインする方へ。楽しみに待ってます!私たち一人ひとりが企業価値を高める主役です。あなたの挑戦を、心から応援しています。

