地元愛知と車への恩返しを胸に歩んだ就職活動
学生時代は電気電子情報工学科に所属し、電気回路や電子回路の基礎をしっかりと学びました。「電気回路を理解すれば就職に困ることは少ないだろう」といった漠然とした理由で専攻を選びましたが、そこでの学びが現在の仕事に活かされていると感じています。
学業以外の時間には飲食店でホールスタッフのアルバイトをしていました。接客を通じて多様な人々とコミュニケーションを取ることの楽しさを実感するとともに、相手に受け入れてもらうためには自己開示が重要だということを学びました。この経験は、品質保証の仕事で多くの人と関わる際に、大いに役立っています。
就職活動では明確な軸を持って企業選びを進めました。愛知県で生まれ育ち、日常的に車の利便性を感じていた経験から、地元や自動車業界への貢献をめざして活動しました。就職活動では不安も多かったものの、ポジティブな思考を心がけて取り組むようにしていました。
現職の会社については、入社前から「幅広いモノづくりを行う企業」という印象を持っていました。同業他社と比較して事業の幅が広い点も大きな魅力でしたが、最終的な決め手となったのは、サマーインターンシップへの参加経験です。インターンでは、社員の方々が和気あいあいとした雰囲気の中で、モノづくりに真剣に向き合っている姿に触れることができました。その風通しの良さと、ひたむきな姿勢に惹かれ、入社を決意しました。
充実した研修と品質保証への配属、そして感じた多様な役割とやりがい
入社後、まず1カ月間の全体研修を受けました。この研修では、社会人としての基礎や心構えを学ぶ貴重な時間となり、社会人生活への準備を整えることができました。その後、約半年間にわたる工場での実習に参加しました。
工場実習では、自動車の組み立てを実際に経験し、一台の車が完成するまでのプロセスを学びました。多くの人々の技術と努力が結集し、複雑な工程を経て車が完成することを、肌で感じることができました。一つ一つの工程には多くの専門知識や技術が活かされており、それぞれの役割が合わさることで最終的に完成車となる。その過程を目の当たりにしたことで、ものづくりの奥深さやその素晴らしさをあらためて実感する機会となりました。
工場実習を終えた後は、座学による技術研修が約3カ月間続きました。この研修では、会社で実際に活用される基礎技術を体系的に学び、理論と実践を結びつける上で非常に重要な期間となりました。この研修を経て、品質保証部に配属されました。入社当初から現在まで、一貫してこの部署で業務に従事しています。
品質保証部で実際に働き始めて感じたのは、入社前に抱いていたイメージとのギャップです。その役割の幅広さに本当に驚かされました。入社前は「不良品の報告が主な業務」と考えていましたが、実際には、製品の計測、分析、解析を通じて得られたデータを他部署へフィードバックし、事業全体でお客さまの品質向上に貢献するという非常に重要な役割を担っていることを知りました。
品質保証部は単に問題を報告するだけでなく、積極的に製品品質を向上させる攻めの姿勢を持った部署であることに気づいた瞬間、仕事へのモチベーションが大きく高まりました。この発見を通じて、品質保証部の業務の本質に触れ、自分自身の成長を感じています。
データと論理で製品品質を支える現在の挑戦
私が所属している品質保証部は、お客さまに信頼される製品を提供するための取り組みを行う重要な部署です。その中で私は、製品や工程を評価・分析するために必要な新しい手法の検討を担当しており、非常にやりがいを感じています。また、世の中の最新情報を収集するために展示会への参加や専門セミナーへの出席に積極的に取り組むことで、新しい知識を学び続けています。このように成長を実感できる環境に身を置きながら、日々充実した職務を遂行しています。
私はチーム内でグループマネージャーの役割を担い、チーム全体の方針立案や進捗管理を行っています。メンバーとのコミュニケーションにおいては、それぞれの表情や雰囲気など、言葉だけでは伝えきれない感情の機微を敏感に捉えることを心がけています。言葉以外から得られる情報を大切にすることで、円滑なコミュニケーションを図り、チームとしての連携を強化しています。
品質保証部での仕事を通じて、私の価値観や考え方に大きな変化が生まれました。物事には必ず理由が存在し、その理由をどれだけ論理的に考えられるかが重要であることを学びました。また、学生時代と比べて最も成長したと感じるのは、データを活用して他者を説得できる力が身に付いたことです。感覚的な判断ではなく、客観的なデータに基づいて論理的に説明ができるようになり、より説得力のあるコミュニケーションを取れるようになりました。この能力は日々の業務において重要なスキルとなり、私自身の成長を実感できる要因の一つとなっています。
品質保証のプロフェッショナルとして描く未来への挑戦
品質保証のエンジニアとして、現在私が最も力を入れたいと考えているのは、新しい技術の導入です。ただ単に新しい技術を取り入れるのではなく、実際にお客さまの品質向上に真に貢献できる技術を見極め、業務に活かすことをめざしています。現状に満足せず、より効果的で持続可能なアプローチを常に模索しています。これにより、品質保証部としての役割をさらに高め、企業全体の競争力向上に寄与したいと考えています。
私が課題としてとくに強く認識しているのは、市場で発生する不良の予兆を事前に捉えきれていない点です。従来の検査や評価方法では見落とすリスクのある問題に対し、製品を見る新しい視点や手法を確立する必要があると考えています。この課題を解決するためには、エレクトロニクス事業部として電動化の進展を見据えつつ、世の中の幅広い情報を積極的に収集し、最適な技術や知見を学び続けることが欠かせないと考えています。
中長期的には、品質保証部の現状を客観的に分析し、理想的な方向性を提案できる人材になることをめざしています。単に与えられた業務をこなすだけでなく、部署全体の戦略や方向性に対して建設的な提言を行い、組織の成長に貢献できる存在になりたいと考えています。そのためには、技術的な知識の習得だけでなく、業界動向や市場のニーズを深く理解し、それを基軸にした判断力と提案力を磨くことが重要だと認識しています。
この会社の魅力は、多くの事業体を持ち、各事業部がグローバルに展開している点です。そのため、活躍のフィールドが非常に広く、さまざまな挑戦の機会が用意されています。もしこの会社への入社を検討されている方がいらっしゃるなら、モノづくりが好きで、新しいことへの好奇心が旺盛な方にぜひお越しいただきたいです。さらに、日々の地道な作業を大切にしながらも将来を見据えて新しい取り組みに挑戦できる方と一緒に働けることを楽しみにしています。
品質保証の分野は、お客さまの安心と満足に直結する重要な仕事です。製品の品質をしっかり守る地道な作業に加え、革新的な技術や視点を取り入れながら品質向上をめざしています。一緒に品質向上という共通の目標に向かって力を合わせ、より良い未来を創っていきましょう。

