「先輩たちは、いつから就活を始め、どのような経験を通じて行きたい会社に出会い、決断したのか?」──そんな疑問を持つ就活生に向けて、24卒・25卒の先輩たちのリアルな就活体験をお届けする本企画。
今回は25卒で、日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下、HPE)に就職される藤村 大志さんに、どう自身のキャリアを見つけ、企業を選んだのか、そのプロセスを詳しくお聞きします。
<プロフィール>
日本ヒューレット・パッカード合同会社
藤村 大志さん
【出身地】
東京都
【大学・学部】
明治学院大学 心理学部 心理学科
【ゼミ・研究室】
描画法と呼ばれる、人が描いた絵から言語を介さずに心を読み解く方法の研究
【サークル・部活】
バレーボール同好会
【アルバイト・長期インターン】
ラグジュアリーブランドのゲスト対応スタッフ
<就活でのtalentbookの使い方>
【企業研究】
HPEのtalentbookの記事を読んで、「HPEは日本企業と外資の融合により生まれた独自のカルチャーを持ち、競争意識とチームワークを両立する温かい環境を維持している会社だ」というイメージを得た
【面接対策】
HPEの新卒社員の記事にあった業務に対する努力や工夫の仕方が、HPEでも求められる姿勢だと考え、その要素を面接の中でも伝えられるように準備した
【入社後のイメージ作り】
自身と同じく、IT未経験での新卒入社だった方の記事を読み、研修内容が充実していることを理解でき、安心感を得た
<就活スケジュール>
「将来何者になるのかわからない」。不確実性にワクワクした就活の始まり
──まず、就活を始めた時期を教えてください。
大学2年生の11月です。就活セミナーに参加したことから始まりました。
──比較的早いスタートだったんですね。
就活に対して前向きになれない人もいると思いますが、私は逆に楽しみにしていたタイプです。その理由は、「自分が将来何者になるのかわからない」という不確実性が、むしろどんな可能性もあるというワクワク感につながっていたからです。
性格的に、未知のものや予測できないことに対してワクワクするタイプだったため、就活においてもその特徴が表れていました。そうした気持ちから、早くスタートしようという意識がありました。
──最初はどんな業界に興味を持っていましたか?
この時期には具体的にやりたいことが決まっておらず、業界も決まっていませんでした。そのため、すべて1から自分の目で見て確かめようと考えていました。
就活の準備として、まず企業説明会に積極的に参加しました。就活期間合計で参加した数は3桁にも達しているかもしれません。正確な数字は覚えていませんが、このころも隙間時間を活用し、あらゆる企業の説明会に足を運んでいました。
インターンに参加して見えた、IT業界という選択肢
▲大学在学中は、国内外を問わず、未踏の地を訪れることを楽しんでいた
──3年生の夏にはインターンにも参加されましたか?
約30社のインターンに参加しました。8月は、2日間を除く、すべての日程でインターンに参加していた記憶があります。
──たくさんのインターンに参加されたんですね。
この数字に至ったのは、就活において「自分の目で見て自分で決める」という考えを持っていたからです。
幼少期から自己決定と責任を重んじる家庭環境で育ってきたこともありますし、心理学部での学びから得た、他人からの情報にはバイアスがかかるという認識も、こうした考え方につながっています。
他人の情報だけをもとに決断すると、後悔するかもしれないと考えていたので、自分で確かめて決め、その決定に自分で責任を持つことを重視しました。
──インターンを選ぶ上で大事にしていた点を教えてください。
インターンシップ選びの基準は主に2つありました。
1つめは、日程が合うかどうか。業界が定まっていなかったため、スケジュールとして合う日程であれば、いろんな企業に応募していました。
2つめは、業務の手触り感の高さ。就活生の目線で、解像度高く実際の業務を体験できるかを基準としていました。
とくに後者を判断する上でチェックしていたのは、開催の形式や期間、口コミです。基本的に対面かつ長期間のインターンを重視し、実際の内容は先輩の話や口コミ情報、前年のインターン内容を事前に調査した上で、内容を判断していました。
──インターンを経て、学びや気づきはありましたか?
インターンでは、IT業界への認識が大きく変わりました。もともと、IT業界のインターンには、自分と合わないことを確かめるために参加したのです。
当初、IT業界に対して機械的で無機質なイメージを持っており、大学でも心理学部を選んでいるように、人との関わりを重視している自分には合わないと考えていました。
しかし、実際にインターンに参加してみると、その認識が変わったのです。
そもそも、機械などを扱うとしても使うのは人間であること。そして、IT業界でも契約の意思決定には、人との関わりが重要で、とくに営業職では顧客との対人コミュニケーションが中心的な役割を果たすことを知りました。
そしてこの、私のIT業界に対する印象を変えてくれたインターンを開催した企業が、就職先でもあるHPEでした。
就活で大事にしていた3つの軸──現場がある、製品&人で勝負できる、社員の雰囲気
▲心理学部での学びは就活に大きな影響を与えた
──選考はいつから受けましたか?
早期選考も含めると、大学3年生の11月ごろから開始し、合計で20社前後を受けていました。
──このタイミングでの希望業界を教えてください。
選考期では、インターンで参加してマッチしたと感じた業界を中心に選考を受けていきました。具体的には商社、メーカー、IT業界の企業を志望していました。
とくに商社とメーカーを志望した理由は、2つの要素が満たされていたからです。
1つめは、「現場がある」こと。お客様と直接お会いして、現場の空気感を覚えながら働ける環境に魅力を感じていました。
2つめは「製品としての強さと人で勝負できる」こと。
製品力を重視したのは、自社ブランドがあると強いと考えていたからです。加えて、製品のブランド力が強ければ強いに越したことはないとも思っていました。一方で、その製品を誰から買うのか、という人で勝負できる環境も重視していました。
背景として、大学1年生からラグジュアリーブランドのゲスト対応スタッフとしてアルバイトをしてきた経験が影響しています。圧倒的なブランド力や、スタッフとして求められる接客スキルの高さを間近で体感してきた経験から、「ブランド力の強い製品を扱い、またそれを販売する人に対して高いクオリティを求められる環境で働く」という価値観が形成されていました。
──このタイミングで希望職種はありましたか?
営業職に絞って選考を受けていました。インターンでの経験を通じて、物を売る力は普遍的なスキルであり、人生の中で必ず身につけておきたいと感じたためです。
──企業選びの軸を教えてください。
「現場があること」「製品と人で勝負できる環境であること」に加えて、企業文化や雰囲気を重視しました。
とくに人間関係の温かさを重視し、ライバル意識と緊張感がありながらも、お互いにフォローし合えるチームワークのある環境を求めていました。
この判断には主に2つの方法を用いました。1つはインターンでの体験、もう1つはOB/OG訪問です。OB/OG訪問では合計約30名の方々にお会いし、各社平均2名程度、中央値で4名程度の方からお話を伺いました。
インターンも、選考も、内定者とも、「自分らしく過ごせた」。だから、HPEを選んだ
▲チームワークの大切さも、競争し共に実力を高め合うおもしろさも感じた高校での部活動(背番号6が藤村さん)
──HPEへの入社の決め手を教えてください。
最終的に、HPEの他にメーカーと専門商社の2社から内定をいただきました。その中でHPEを選んだ最大の決め手は、「自分らしく過ごせた」点です。これは3つの場面でとくに強く感じました。
1つめは、インターンシップ中での経験です。自分のわからないことを素直に「わからない」と伝える姿勢を評価してもらい、自分らしく過ごしていいのだと実感しました。
2つめは、選考過程での経験です。面接で緊張しやすい自分を肯定してもらえたことも嬉しかったですし、心身を大事にするというHPEの姿勢にも共感できました。
3つめは、内定者との交流の場面です。初めて会う同年代の方々と自然体で接することができ、自分の素を自然と出すことができました。
これらの経験を通じて、HPEが最も自分らしく働き、輝ける環境だと確信し、入社を決意しました。
──選考の中で印象に残っていることはありますか?
1次面接と2次面接です。
そもそも私は緊張をしやすいタイプで、緊張のあまり食事も喉を通らない状態になることもあります。そのため、1次面接でもやはり緊張していたのですが、そのことを正直に伝えたところ、面接官の方が「私も緊張しいで今もドキドキしています」と共感してくれたのです。
就活生として不安だった私にとって、その言葉は大きな安心感を得られる「優しさがこもった言葉」でした。面接の場で自分自身を余すことなく伝えられたのも、そうした相手の言葉があったからだと思っています。
2次面接では、「新入社員へ期待すること」を質問したときのことが記憶に残っています。その質問に対し、他社では「業務上の凡事徹底を大事にする」という回答をいただくことが多い中、HPEは「心身ともに健康であってほしい」という回答だったんです。
心理学部で私は、心と身体の健康の大切さを学んできました。だからこそ、心身の健康を慮る企業の姿勢に強く共感し、自分の価値観とマッチしていると感じました。
就活では気持ちが落ち込む時期もある。“自分なりのペース”が乗り越える秘訣
▲心身の健康のために、アウトドアでのリフレッシュも大事にしている
──就活を進める中で大変だった時期はありましたか?
就活では、2つの時期がとくに大変でした。
1つめは、3年生の夏のインターンシップ期間です。3年生の4~6月までは、就活の締め切りに追われる日々でした。その後の8月も、30社ものインターンに参加し、2日間以外すべての日でインターンに参加していました。この時期は、自分の将来に向けた前向きな気持ちと大変さが半々といった状態でした。
2つめの大変な時期は、3年生の11月から12月の早期選考期でした。最終面接まで進んだ2社から内定をいただけなかったことで、就職できるかという不安が一層強くなり、精神的にも応える時期を経験しました。
──後者の大変だった時期はどう乗り越えていったのですか?
2つの方法を取りました。
まずは、時間による解決です。それまでエンジン全開で動いていた就活を一時的に休止することにしました。ただし、完全に止めるのではなく、通常の活動量を100とすると1に抑えながら、毎日少しずつ継続していました。いつかガス欠になることはわかっていたので、この時期にゆっくりすることを決めました。
次に、休息期間後、より一層行動量を増やしました。うまくいかなかったことは事実として受け止め、PDCAサイクルのDoを繰り返し、面接練習などの量を高めることで、質も向上させる行動を続けました。
──反対に、気持ちが上向いたのはいつごろでしたか?
最も嬉しかった瞬間は、第1志望であったHPEから内定をもらったときです。電話で内定の連絡をもらったときのことは、今でも鮮明に覚えています。
talentbookで得られる情報が、他の就活生との差別化ポイントに
▲HPEの企業ページでは、さまざまな働く人のコンテンツを発信している
──就活の情報源として、talentbookを使おうと思った背景を教えてください。
当時から感じていたtalentbookの特徴は、現場の方のリアルな情報が載っていること。とくにOB/OG訪問に近い情報を得られることが大きな魅力でした。現場で働く方々の視点や経験、苦労話などは、直接話を聞かなければ得ることが難しい情報です。
しかし、それと近い情報をオンラインで得ることができる。また、一般的な就活サイトではなかなか得られない情報です。そのため、talentbookでの情報を選考で活用することが、他の就活生との差別化ポイントになると考えました。
──就活の中では、どんな場面で読んでいましたか?
主に企業研究と面接対策、入社イメージを持つために読んでいました。
企業研究でいうと、具体的な業務内容は、OB/OG訪問で理解が進むと考えていたため、「どんな会社で、どういった人が、なんの仕事をしているのか」という全体のイメージをするために活用していました。
実際に読んでみて印象が変わったこともあります。たとえば、HPEについては、当時公開されていた記事は全部目を通しています。
当初は外資系ITというとシビアで冷たいイメージを持っていましたが、「日本企業と外資の融合により生まれた独自のカルチャーを持ち、競争意識とチームワークを両立する温かい環境を維持している会社だ」というイメージを得られました。
──面接対策での具体的な活用方法を教えてください。
面接対策としては、HPEが求めている人物像の仮説立てに情報を活用していました。新卒の方の記事を読み、その方が業務をどう努力してキャッチアップしていくのかを知り、その努力や工夫の仕方はHPEでも求められる姿勢だと考え、その要素を面接の中でも伝えられるように準備していました。
また、読む中で気になった部分は、人事の方にも聞いていましたね。
──内定承諾後に入社イメージを持つ際は、どうtalentbookを読んでいたんですか?
イメージする上で、年次の近い方の記事を読んでいたのですが、とくに印象に残っている記事が2つあります。
1つは、新卒2年目の3人の女性社員が対談している記事です。2年目の先輩社員のお話から働く姿勢を読み取ることができ、将来の自分の姿をイメージすることができました。
IT業界2年目!同期と語る「私たちの会社」▲新卒2年目の3人の女性社員の対談記事
もう1つは、新卒で活躍されているサービスエンジニアの方の記事です。IT業界に関して私は未経験だったため、「本当に活躍できるのだろうか」という不安がありました。
しかし、私と同じIT未経験での入社だったこの方の記事を通じて研修内容が充実していることを理解できました。これにより大きな安心感を得られましたね。
世界170拠点のネットワークを駆使し、技術とビジネススキルを磨いていく!▲新卒で活躍されているサービスエンジニアの方の記事
後悔しない就活のために。自分の目で見て自分で決める
▲HPEの内定式
──今後のキャリアイメージを教えてください。
入社後は「自分の代名詞を増やす」ことに注力したいと考えています。「〇〇といえば藤村」といった際の、〇〇の部分を増やしていきたいです。
現在は「ラグジュアリーブランドの受付スタッフ」や「新卒」という代名詞しか持っていませんが、「仕事に手を抜かない藤村」だったり、「この製品といえば藤村」だったり、徐々に拡大していきたいと思っています。
この背景には、内定者交流会で出会った優秀な方々へのライバル意識があります。HPEでは内定者の交流を密に設計してもらっており、そこで感じた緊張感と負けたくないという思いから、自分なりの武器を磨き上げていきたいと考えています。
──最後に、就活生の皆さんへメッセージをお願いします。
はじめに、ここまで読んでいただいたことへの感謝を伝えさせてください。お忙しい中、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
まず、talentbookを就活で使ってきた自分としては、就活生の皆さんには、talentbookを企業を知る最初の一歩として活用することをおすすめしたいです。
talentbookは、文字情報だけでなく、写真も掲載されているため、企業のイメージを視覚的に把握しやすいです。また、さまざまな職種や年齢層、性別の社員の情報が掲載されており、情報の幅が広く、知りたい情報が詰まっています。
だからこそ、会社のイメージが漠然とした状態で読んでみること、つまり企業研究の第一歩として読んでいただくことをおすすめします。
そして、就活を経験した身としては、後悔しない就活をしていただきたいと思っています。
そのためには、自分の目で見て自分で決めることが重要です。SNSにはさまざまな情報があり、他人からの意見も多いですが、自分なりの軸を持って、自分に合った道を選んでいただきたいと思います。
この世界に一人しかいない自分だからこそ、自分なりの軸を持って決断することが、後悔のない就活につながると確信しています。その結果、もし皆さんの選んだ道がHPEに続いていれば非常に嬉しく思いますし、この記事がその決断の1つの要因になれば幸いです。
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※ 記載内容は2025年3月時点のものです
